Backlogの無料枠が狭まる|5名で回せるかを確かめる
「backlog フリープラン」で調べている人の多くは、無料でどこまで使えるのかを知りたいだけでなく、この先も無料のままでいられるのかを気にしています。2026年6月17日にヌーラボから2027年1月1日のプラン改定が告知され、その中に無料枠の変更が含まれているからです。フリープランのユーザー上限は、10名から5名になります。
先に結論を書きます。すでに無料で使っているチームは、2027年1月1日を境に追い出されるわけではありません。2026年12月31日までに追加した10名までは、そのまま使い続けられると案内されています。ただし2027年1月1日以降は新しくユーザーを追加できなくなり、しかも人数を減らしたあとで5名を超える人数に戻すことはできません。つまり無料枠は「今の顔ぶれで固定される枠」に変わります。
この記事では、公式の料金ページ、ヘルプセンター、サポートサイト、そしてヌーラボが東証グロース市場向けに出した適時開示に書かれている内容だけを使って、今の無料枠の中身、2027年からの変更点、そして自分たちのチームが5名で回せるのかを確かめる手順を並べます。金額はすべて税抜表示です。内容は2026年9月2日時点で公開されていたものにもとづいています。契約や社内の判断に使う際は、必ずそのときの公式ページで最新の表記を確認してください。
「backlog フリープラン」を今調べる人が置かれている状況
無料プランの上限を調べる動機は、たいてい2つに分かれます。ひとつは、これから使い始めるので無料でどこまでできるのかを知りたいという動機。もうひとつは、すでに無料で使っていて、人が増えてきたので上限が近いのではないかと不安になったという動機です。2026年の後半にこのキーワードで調べている人は、そこに3つ目の動機が加わっています。改定の告知を見て、自分の無料枠がどうなるのかを確かめたいという動機です。
告知は噂の類ではありません。ヌーラボ公式のBacklogブログに「【重要】2027年1月1日からBacklogのプランが新しくなります」という記事が2026年6月17日に掲載され、同日付で上場企業としての適時開示も出ています。料金ページにも「※2027年1月1日からプランが変わります。」という注記が入っています。2026年8月5日には、新しいプランを事前に予約できる機能の提供開始も告知されました。
改定の中身をひとことで言うと、現行の4プラン(スターター、スタンダード、プレミアム、プラチナ)が3プラン(エコノミー、ビジネス、プロフェッショナル)に統合され、あわせて料金が上がります。この整理の中で、無料プランも上限が変わります。無料プランそのものが無くなるわけではありません。存続したうえで、人数の枠が10名から5名に狭まります。
無料で使っているチームにとって、この変更の重みは人数によってまるで違います。3名で使っているなら、実質的には何も変わりません。7名で使っているなら、今の7名は残せるものの、8人目を入れられなくなります。この差が、この記事で確かめてほしい一点です。
もうひとつ、無料プランを使っているチームには特有の事情があります。有料プランの契約者は、自分のスペースの「適用開始日」を管理画面で確認できるのですが、フリープランの場合はその案内が表示されません。無料には契約更新日という概念が無いからです。つまり無料で使っているチームは、確認画面に頼れません。自分たちで、2026年12月31日と2027年1月1日という2つの日付を意識して動く必要があります。
今のフリープランでできること、できないこと
まず現状を正確に押さえます。以下は公式のヘルプセンターに掲載されている内容です。2026年9月2日時点の表記をそのまま写しています。
| 項目 | フリープラン |
|---|---|
| プロジェクト数 | 1 |
| ユーザー数 | 10 |
| ドキュメント数 | 5 |
| Subversion / Git | 使える |
| ファイル共有 | 使える |
| アクセス制限 | 使えない |
| ガントチャート | 使えない |
| バーンダウンチャート | 使えない |
| 属性のカスタマイズ | 使えない |
| 状態の追加・変更 | 使えない |
| 親子課題 | 使えない |
| 総容量 | 100MB |
この表の読みどころは3つあります。
第一に、プロジェクト数が1であることです。人数が10名まで入るので一見ゆるく見えますが、器は1つしかありません。案件が2本並行して走り始めた時点で、同じ器の中に2本を混ぜるか、有料に上がるかの二択になります。実務では、課題にカテゴリーやマイルストーンを付けて疑似的に分ける運用でしのぐことが多いのですが、これは進行を預かる人の頭の中でだけ分かれている状態で、他の人には見分けがつきません。
第二に、総容量が100MBであることです。これは有料のスターターの1GBと比べても10分の1です。テキストの課題だけを積み上げていく使い方なら当面は足りますが、設計書のPDFや画像を添付し始めると、あっという間に届きます。仕様書のスクリーンショットを毎回貼るような使い方をしているチームは、人数より先に容量で詰まります。
第三に、状態の追加・変更ができないことです。課題の状態を自分たちの工程に合わせて増やせません。「未対応」「処理中」「処理済み」「完了」という決まった並びの中で回すことになります。レビュー待ち、検収待ち、先方確認中といった、日本の受託の現場でよく出てくる中間の状態を作れないわけです。これも人数の上限とは別に、無料で使い続けるかどうかの判断に効いてきます。
なお、Git / Subversionは無料プランでも使えると明記されています。ここは無料プランとしてはかなり手厚い部分です。少人数の開発チームが無料枠のまま長く使っている理由の多くは、この一点にあります。
サポートについては、ヘルプセンターに次の注記が付いています。
こちらのプランをご利用の場合、一部の技術的なご質問にはお答えできないことがあります。 出典: help-center.backlog.com
無料で使う以上は当然の線引きですが、業務の本線に据えるかどうかを決めるときには、この一文を読んだうえで判断したほうが後で揉めません。
2027年1月1日から無料枠がどう変わるか
ここからが本題です。改定後の無料プランについて、公式のサポートサイトとブログに書かれている内容を整理します。
上限は5名、プロジェクト数と容量は据え置き
新しいフリープランの上限は、ユーザー数5、プロジェクト数1、ストレージ100MBです。変わるのは人数だけで、プロジェクト数と容量は今と同じです。無料プランは廃止されず、そのまま残ります。
セキュリティ面では、新しいフリープランとエコノミープランで「2段階認証の必須化」が使えるようになります。逆に、Nulab Passの契約はこの2つのプランではできなくなります。無料で使っているチームにNulab Passの話は関係しないことが多いはずですが、2段階認証の必須化が無料でも設定できるようになる点は、社外の人を入れて使っているチームには小さくない変化です。
すでに6名以上いる場合はどうなるのか
ここが今の利用者にとって最も重要な部分です。2026年12月31日までに追加済みの10名までは、2027年1月1日以降も引き続き使えると案内されています。いきなり5名に切り詰められて、6人目から締め出されるわけではありません。
ただし条件が2つ付きます。ひとつは、2027年1月1日以降は新規のユーザー追加ができなくなること。もうひとつは、6名以上で使っていた組織が2027年1月1日以降にユーザーを減らした場合、5名を超える人数には戻せないことです。
この2つを合わせると、無料枠の性質が変わることが分かります。今までは10名の中で人が入れ替わっても問題ありませんでした。改定後は、いま入っている顔ぶれが上限になり、そこから減る方向にしか動かせません。人の出入りがあるチームにとっては、実質的に「一度きりの椅子」に変わるということです。
現場でよく聞くのは、無料枠の人数管理は誰も見ていない、という話です。プロジェクトが終わっても外部の協力者のアカウントを消さない、退職した人のアカウントがそのまま残っている、といった状態は珍しくありません。2026年12月31日までは、そういう休眠アカウントを整理しても何も失いませんでした。改定後は、整理した席が戻ってこない可能性があります。順番が逆になるわけです。
有料に上がるときの受け皿はエコノミー
無料枠に収まらないと判断した場合、次に見るのは有料プランです。ここで押さえておくべきなのは、2027年1月1日以降は2,700円のスタータープランという選択肢が無いことです。現行4プランの新規契約は2026年12月31日で受付終了となり、新プランにスターター相当の受け皿はありません。
新プランでいちばん下の有料プランはエコノミーで、月払いが21,000円、年払いだと月換算19,950円で年額239,400円です。いずれも税抜です。上限はユーザー数15、プロジェクト数30、ストレージ30GBです。
無料からいきなりこの金額に跳ぶ形になるため、「無料と有料の間の段差」は改定前より大きく開きます。現行なら無料の次はスターターの月2,700円でしたが、改定後は無料の次が月21,000円です。少人数のチームにとって、この段差が今回いちばん効いてくる部分です。
なお、2026年12月31日までであれば、スタータープランはまだ新規契約できます。ただし現行プランを契約しても、2027年1月1日以降に到来する最初の契約更新日で新プランへ移ることになり、スターターには受け皿が無いため自分でプランを選び直す必要があります。当面の時間を買う手にはなりますが、先送りにしかならない点は理解しておいたほうがよいでしょう。
5名で回せるかを確かめる手順
判断に必要なのは、いまの実態の数字です。感覚ではなく、画面を開いて数えます。ここに書く作業は、慣れていれば15分ほどで終わります。
ユーザーの棚卸しをする
まずスペースのユーザー一覧を開いて、登録されている人を全部書き出します。そのうえで、次の3つに分けます。
1つ目は、毎週なにかしら書き込んでいる人。課題を作る、コメントする、状態を動かす、のいずれかをしている人です。これが実際の稼働人数です。
2つ目は、見ているだけの人。進捗を確認するために入っているものの、自分では書き込まない人です。上長、営業担当、経理などがここに入ります。無料枠が5名になると、この層をどうするかが最初の論点になります。進捗の共有だけが目的なら、定例で画面を映す、書き出したCSVを送る、といった代替手段があります。席をひとつ使うほどの用途かどうかを見直す価値はあります。
3つ目は、もう関わっていない人。終わった案件の協力者、退職者、異動した人です。ここが2026年12月31日までに片付けておきたい部分です。ただし前述のとおり、6名以上で使っている状態から人を減らすと、2027年1月1日以降は5名を超える人数に戻せません。減らす前に、その席をこの先使う予定があるかどうかを先に決めてください。
案件の数と容量を数える
無料プランのプロジェクト数は1のままです。いま1つの器の中に、実質いくつの案件が同居しているかを数えます。カテゴリーやマイルストーンで分けているものは、本来なら別プロジェクトにしたい単位です。この数が3つを超えているなら、人数の問題より先に器の問題を抱えています。
容量は100MBです。添付ファイルの使い方を振り返って、この先1年で足りるかを見ます。判断の目安として、スクリーンショットを1枚300KBとして計算すると、100MBはおよそ340枚分です。設計書のPDFを何本も置く使い方だと、この枠はすぐ埋まります。
2つの日付を予定に入れる
無料プランには契約更新日がありません。有料プランの契約者向けに用意されている「組織設定」の「プラン」画面での適用開始日の確認は、フリープラン、トライアル中、プラン停止中の場合には案内が表示されないと明記されています。したがって無料で使っているチームは、次の2つの日付を自分でカレンダーに入れておく必要があります。
2026年12月31日は、現行プランの新規契約受付が終わる日であり、無料枠にユーザーを追加できる最後の日でもあります。2027年1月1日は、新しいフリープランに切り替わる日です。この2つの間に、人数をどうするかの結論を出しておく形になります。
5名に収めるという選択肢を実務で考える
有料に上がらず、無料の枠に収める道を選ぶチームもあります。その場合に現実的な打ち手を並べます。
書き込む人だけを中に入れる、というのが基本の考え方です。進行を預かる人、実際に手を動かす人、レビューする人。この3種類が中にいれば、進捗の記録としては成立します。見ているだけの人を外に出すと、5名という枠は意外と回ります。
外に出した人への共有をどうするかが、次の課題になります。課題の検索結果はCSVまたはExcel形式で書き出せると公式ヘルプに書かれています。週次で書き出して共有する運用にすれば、閲覧目的の人を中に入れずに済みます。ただしコメントの取得上限数は200件と明記されているので、コメントが長く伸びる案件では全部は持ち出せません。
社外の協力者をどう扱うかも論点です。案件ごとに人が入れ替わる形で仕事をしているチームは、無料枠での運用が最も難しくなります。改定後は席の入れ替えができないので、協力者を中に入れる運用そのものが成り立ちません。この形で仕事をしているなら、無料枠に収める道は早めに諦めて、別の手を考えたほうが時間の無駄が少なくて済みます。
無料に収めることの副作用も書いておきます。人数を絞ると、進捗を書く人が減ります。書く人が減ると、表はすぐ古くなります。工程表を1人が引き直している間、他の人はその表を見られません。入力する人が増えないと、進捗の表はすぐ嘘になります。費用をゼロに抑えたつもりが、進行が見えなくなって手戻りが増える、という形で別の負担に化けることがあります。無料枠に収める判断をするなら、書く人が誰かを先に決めてください。
無料枠に収まらないときに取れる3つの道
収まらないと分かったときの選択肢は、大きく3つです。
1つ目は、エコノミーに上がることです。月21,000円、年額239,400円(いずれも税抜、年払いの場合)を払って、ユーザー15名、プロジェクト30、ストレージ30GBの枠を得ます。Git / Subversionを課題と紐づけて使っていて、その運用を崩したくないチームには、いちばん素直な道です。既存のデータは新プランでも引き続き利用でき、移行作業は不要と案内されています。移行の手間がゼロで済むというのは、想像以上に大きな価値です。
2つ目は、運用を絞って無料枠に収めることです。前の章で書いたとおりです。書く人だけを中に入れ、閲覧はCSVの書き出しで代替します。
3つ目は、別の道具を併用するか、乗り換えることです。ここで大事なのは、乗り換えを費用だけで決めないことです。移行にかかる手間、社外の人への再説明、慣れ直しの時間は、すべてコストです。目安として、10名前後のチームで道具を入れ替えると、全員が新しい画面に慣れるまでに数週間かかります。その間、進捗の記録は一時的に薄くなります。この見えないコストを金額に換算してから、月額の差と比べてください。
道具を選び直す場合、板の形をとるツールにも作りの違いがあります。カードを列で動かす形の代表格についてはTrelloとの比較に、タスクと担当と期限の管理を厚く持つ形についてはAsanaとの比較に、それぞれ違いの出どころをまとめています。課題管理とリポジトリを1か所にまとめる形との違いについてはBacklogとの比較が参考になります。
無料枠のデータをいつでも持ち出せる状態にしておく
有料に上がるにせよ、無料で続けるにせよ、乗り換えを検討するにせよ、先にやっておいて損がないのがデータの持ち出し方の確認です。持ち出せる形が分かっていれば、どの道を選んでも取り返しがつきます。逆に、持ち出せないものが何かを知らないまま判断すると、決めたあとで身動きが取れなくなります。
課題については、検索結果をCSVまたはExcel形式で書き出せると公式ヘルプに書かれています。課題の検索画面の一覧の右上と右下にあるアイコンから、課題とコメントをダウンロードできます。文字数が大きい場合は、Excelのセルが持てる文字数の制限を受けるため、CSV形式が推奨されています。ここで注意が必要なのは、コメントの取得上限数が200件と明記されている点です。長く続いた課題のやり取りは、全部は出てきません。議論の経緯を資産だと考えているチームは、この上限を知ったうえで判断してください。
共有ファイルは、WebフォルダやFinderからダウンロードできると案内されています。Gitについては、保管されているリポジトリをすべてクローンする形で持ち出します。Subversionにも公式ヘルプに手順が用意されています。無料プランでもGit / Subversionが使える以上、この持ち出し方は無料のチームにもそのまま当てはまります。
スペース全体をまとめて出す方法もありますが、これは有料オプションです。「スペースデータのバックアップ」として50,000円(税抜、別途消費税)と案内されており、課題やWikiなどのデータをCSV形式のファイルにし、共有ファイルや添付ファイルと一緒にGoogleドライブで提供する形です。そして最も重要な注記が付いています。バックアップしたデータは、Backlogにインポートできないと明記されています。つまりこれは移行用の道具ではなく、記録として保管するための道具です。
逆方向の取り込みについても触れておきます。課題の一括登録はCSVで行い、専用のテンプレートをダウンロードして使う必要があります。検索結果として書き出したCSVをそのまま一括登録に使うことはできません。一度に一括登録できる課題は最大250件で、課題の「状態」は入力できず、すべて「未対応」で登録されると明記されています。ツールを移る場合も戻る場合も、この非対称は工数に直結します。
無料枠のまま続けると決めたチームでも、四半期に一度は課題の検索結果を書き出して手元に置いておくことをおすすめします。人数の枠が固定される以上、管理者権限を持つ人が抜けたときの備えは、これまでより重要になります。
2026年内にスタータープランを契約する意味はあるか
無料枠に収まらないと分かったチームからよく出る質問が、2026年のうちに月2,700円のスタータープランを契約しておけば安く済むのではないか、というものです。この問いには、事実にもとづいて答えられます。
現行プランの新規契約は2026年12月31日まで受け付けられます。したがって年内であればスターターを契約できます。そして既存契約者に新料金が適用されるのは、2027年1月1日以降に到来する最初の契約更新日からです。年払いで契約すれば、その契約期間のあいだは旧料金で使える計算になります。
ただし2つ注意点があります。ひとつは、スターターには新プランでの受け皿が無いことです。適用開始日を迎えると、エコノミー以上を自分で選び直すことになり、この移行は自動ではありません。予約が必須の対象としてスタータープラン利用中の組織が名指しされています。もうひとつは、現行プラン内でのダウングレードに制限がかかることです。次の利用期間が2027年1月1日以降になる場合、現在のプランでのダウングレードはできないと案内されています。
この2つを合わせると、年内のスターター契約は「時間を買う手」であって「安く固定する手」ではないことが分かります。スターターの上限はユーザー数30、プロジェクト数5、ストレージ1GBです。無料枠より器は広がるので、案件が並行しているチームには意味があります。ただし1年後には、エコノミー以上を選ぶ場面が必ず来ます。その前提で決めてください。
上がると決めたときに費用以外で確認すること
有料に上がる判断をした場合、金額以外に確認しておくべき点が2つあります。
ひとつは支払い方法です。2027年1月1日以降、銀行振込で選べる支払い期間は年払い(12か月)のみになります。現在の3か月払いと6か月払いは廃止されます。クレジットカード払いは、引き続き1か月と12か月を選べます。つまり、月々の支払いを続けたいならクレジットカードを選ぶ必要があります。無料から有料に上がるタイミングは、この選択を最初にする場面でもあります。年額239,400円の一括請求を受けるか、月21,000円のカード払いにするかは、資金繰りの話として先に決めておいてください。
もうひとつは、請求のタイミングです。請求書は次回の契約開始日の63日前に発行されると案内されており、発行後の調整は問い合わせ扱いになります。年払いを選ぶなら、2か月前には金額が確定していることになります。社内で予算を通す必要があるチームは、この逆算で動く必要があります。
新プランを事前に予約する機能も用意されています。予約の期限の目安は、銀行振込が適用開始日の64日前まで(請求書が発行されるまで)、クレジットカードが適用開始日の2日前までです。公式FAQには次のように書かれています。
予約がない場合、適用開始日以降にBacklogを利用できなくなる可能性があります。 出典: support-ja.backlog.com
この予約が必須とされているのは、スタータープランを利用中の組織、スタンダードプランでユーザー16名以上またはプロジェクト30超の組織、スタンダードプランでNulab Passを契約中の組織です。無料プランからの移行は自動とされていますが、有料に上がる判断をしたなら、自分の組織がどの扱いになるかを契約管理者の権限で確認しておくのが確実です。
無料の枠で回るチームと、回らないチームの分かれ目
ここまでの内容を、判断の順番に組み直します。
無料枠で回るかどうかを分けているのは、人数そのものではありません。分かれ目は「人の出入りがあるかどうか」です。固定した少人数で長く同じ案件を進めるチームは、5名の枠でも問題なく回ります。改定後も、いま入っている人はそのまま使えます。一方、案件ごとに協力者が入れ替わるチームは、人数が5名以下であっても、席を入れ替えられない仕様が効いてきます。数の問題ではなく、動きの問題です。
次に効いているのは、器の数です。プロジェクト数1という制約は、改定の前も後も変わりません。案件が並行し始めた時点で、無料枠は用途に合わなくなります。人数の話に気を取られて、こちらを見落としているチームが少なくありません。
3つ目は、書く人が何人いるかです。進捗の表は、書く人が増えなければ必ず古くなります。無料枠に収めるために人を減らすと、書く人も一緒に減ります。費用を抑えた分だけ、進行の見通しが悪くなるという交換をしていることになります。この交換が割に合うかどうかは、案件の本数と、遅れが出たときの損失の大きさで決まります。
道具の選び方についても、料金の線の引き方に触れておきます。機能をプランで段に分ける作り方は、必要な機能が上の段に1つあるだけで、使わない機能ごと引き上げることになります。工程表だけが欲しいのに、他の機能も一緒に付いてくる形です。これは悪い作りではなく、多機能を求めるチームには効率のよい売り方です。ただ、必要な機能が1つだけの少人数チームには噛み合いません。
板の形をとるツールの中には、機能で絞らず、区切るのは人数とボードの数だけという料金の作り方をしているものもあります。機能の段を上がる判断が要らない代わりに、できることの幅そのものが絞られています。料金の考え方は料金に、できることの範囲はできることに整理してあります。
この形の弱点も隠さず書いておきます。リポジトリの機能は持ちません。自動化と外部サービスとの連携で勝負する作りでもありません。画面は日本語のみです。自動で取り込めるのはTrelloからだけです。つまり、Git / Subversionを課題と紐づけて使っているチームには向きません。無料プランでもGit / Subversionが使えることを理由にBacklogを選んだチームは、そこが乗り換えの障害になります。この場合は、素直にエコノミーへ上がるほうが総コストは低くなる可能性が高いです。
最後に、今日やることを1つに絞ります。ユーザー一覧を開いて、実際に書き込んでいる人が何人かを数えてください。その数が5以下なら、無料の枠は当面続けられます。6以上なら、2026年12月31日までに人数をどうするかを決める必要があります。判断に迷いやすい点はよくある質問にも整理してあります。
なお、この記事に書いた金額と上限は、いずれも2026年9月2日時点で公式サイトおよび公式ヘルプに掲載されていた内容です。金額はすべて税抜表示です。プランと料金は変わりますので、契約や社内の稟議に使う際は、必ずそのときの公式ページで最新の表記を確認してください。
Q1. Backlogのフリープランは無くなるのですか?
無くなりません。2027年1月1日以降も無料プランは続きます。変わるのはユーザー数の上限で、10名から5名になります。プロジェクト数1とストレージ100MBは据え置きです。2026年12月31日までに追加済みの10名までは、2027年1月1日以降も引き続き使えると案内されています。
Q2. いま8名で無料利用しています。2027年1月に追い出されますか?
追い出されません。2026年12月31日までに追加した人は、そのまま使い続けられます。ただし2027年1月1日以降は新しくユーザーを追加できず、人数を減らしたあとに5名を超える人数へ戻すこともできません。人の入れ替えが必要なチームは、年内に方針を決めておく必要があります。
Q3. 無料枠に収まらない場合、いちばん安い有料プランはいくらですか?
2027年1月1日からの新プランでは、いちばん下の有料プランがエコノミーで、月払い21,000円、年払いなら月換算19,950円で年額239,400円です(いずれも税抜)。上限はユーザー15名、プロジェクト30、ストレージ30GBです。現行の月2,700円のスタータープランに相当する受け皿は、新プランにはありません。
Q4. 自分のスペースの適用開始日はどこで確認できますか?
契約管理者または管理者が「組織設定」の「プラン」画面で確認できます。ただしフリープラン、トライアル中、プラン停止中の場合は、その案内が表示されないと明記されています。無料で使っているチームは、2026年12月31日と2027年1月1日という2つの日付を自分でカレンダーに入れて管理してください。
Q5. 無料プランでガントチャートやGitは使えますか?
2026年9月2日時点のヘルプセンターの記載では、Git / Subversionとファイル共有は使えます。一方、ガントチャート、バーンダウンチャート、属性のカスタマイズ、状態の追加・変更、親子課題、アクセス制限は使えないと記載されています。工程表を引きたい場合は有料プランを見る必要があります。