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Backlogの新旧プランを並べる|自分の枠がどこへ動くか

2026年9月3日 ・ Pinateca編集部

「backlog 料金プラン」で検索すると、いま2種類の料金表が出てきます。ひとつは現行の4プラン(スターター、スタンダード、プレミアム、プラチナ)、もうひとつは2027年1月1日から始まる新しい3プラン(エコノミー、ビジネス、プロフェッショナル)です。どちらも公式の情報で、どちらも間違いではありません。混乱するのは当然です。

進行を預かる立場でこの2つを見比べるときに知りたいのは、金額の一覧そのものではありません。「いま自分が契約しているプランが、どこへ移るのか」「その移動は自動なのか、自分で選ぶのか」「移った先で、いま使っている機能は残るのか」の3点です。この記事は、その3点に答える形で新旧のプランを並べます。

内容は2026年9月2日時点で、ヌーラボの公式サイト、公式ヘルプ、そして東証グロース市場向けに出された適時開示に掲載されていた表記にもとづいています。金額はすべて税抜です。プランと料金は変わりますので、契約や社内の稟議に使う際は、必ずそのときの公式ページで最新の表記を確認してください。

2種類の料金表が同時に存在している理由

まず、なぜ表が2つあるのかを整理します。2026年6月17日、ヌーラボは公式のBacklogブログに「【重要】2027年1月1日からBacklogのプランが新しくなります」を掲載しました。同じ日付で、上場企業としての適時開示「プロジェクト・タスク管理ツール『Backlog』のプラン改定に関するお知らせ」も出ています。2026年7月3日には、改定の背景の記述が一部修正されました。さらに2026年8月5日、新しいプランを事前に予約できる機能の提供開始が告知されています。

適時開示には、改定の骨格が1行で書かれています。現行の4プラン構成を3プランに統合し、料金改定を行う、という内容です。つまりこれは単純な値上げではなく、プランの数を減らしたうえでの料金の引き直しです。この違いは大事です。値上げなら「同じものが高くなる」ですが、統合なら「移った先の中身が変わる」からです。上がり幅だけを見て判断すると、機能や上限の変化を見落とします。

日付の整理も先にしておきます。2026年12月31日で現行4プランの新規契約受付が終了します。2027年1月1日から新プランの提供が始まります。すでに契約している組織には、2027年1月1日以降に到来する最初の契約更新日から新プランが適用されます。この日をヌーラボは「適用開始日」と呼んでおり、スペースごとに違います。全社一律で1月1日に切り替わるわけではありません。

適時開示の原文は次のように書いています。

既に現行プランをご利用中のお客様については、プラン改定日以降最初に到来する契約更新日より、順次新プランへ移行のうえ改定後のプランが適用されます。 出典: ssl4.eir-parts.net

したがって、2027年前半のどこかで自分の番が来ることになります。いつ来るかを知るには、契約更新日を確認する必要があります。契約管理者または管理者が「組織設定」の「プラン」画面で確認できます。ただしトライアル中、プラン停止中、フリープランの場合は、この案内が表示されないと明記されています。

現行4プランの金額と上限

現行の料金です。公式の料金ページには「価格は全て税抜表示です。別途消費税がかかります。」と明記されています。

プラン 月払い 年払い(月換算) 年払い(年額)
スターター 2,700円 2,565円 30,780円
スタンダード 16,000円 15,200円 182,400円
プレミアム 27,000円 25,650円 307,800円
プラチナ 75,000円 71,250円 855,000円

上限は次のとおりです。

プラン ユーザー数 プロジェクト数 ストレージ
スターター 30 5 1GB
スタンダード 無制限 100 30GB
プレミアム 無制限 無制限 100GB
プラチナ 無制限 無制限 300GB

無制限と書かれている欄には「安定した運用を維持するため、最大10,000人までを推奨」という注記が付いています。無料のフリープランは、ユーザー数10、プロジェクト数1、総容量100MBです。

課金の単位はスペースです。公式ヘルプに、料金は登録したスペース1つ分の金額であり、スペースにプロジェクトやユーザーを追加するごとに追加料金が発生することはないと書かれています。人数課金でもプロジェクト数課金でもなく、定額の中に上限がある形です。この構造は改定後も変わりません。

新3プランの金額と上限

2027年1月1日からの料金です。こちらも税抜です。

プラン 月払い 年払い(月換算) 年払い(年額)
エコノミー 21,000円 19,950円 239,400円
ビジネス 36,300円 34,485円 413,820円
プロフェッショナル 100,000円 95,000円 1,140,000円

上限は次のとおりです。

プラン ユーザー数 プロジェクト数 ストレージ
エコノミー 15 30 30GB
ビジネス 無制限 無制限 100GB
プロフェッショナル 無制限 無制限 300GB

年払いの割引率は、改定の前後とも月払いに比べて5%オフです。ここは変わりません。新しいフリープランは、ユーザー数5、プロジェクト数1、ストレージ100MBになります。

プロフェッショナルには容量追加オプションがあり、新料金も公開されています。500GBが月払い120,000円、年払いで月換算114,000円。1TBが月払い155,000円、年払いで月換算147,250円です。1TBを超える場合は問い合わせ対応と案内されています。なお、この容量追加オプションはエコノミーでは使えません。

現行の表と見比べたときに、まず目に入るのは表の行が1つ減っていることです。スターターに相当する行がありません。公式の比較表でも、現在のスタータープランに対応する新プランの欄は「ー」と表示されています。いちばん下の有料プランが、月2,700円から月21,000円に置き換わる形です。

自分の枠がどこへ動くか

ここが本題です。公式資料に書かれている対応関係を整理します。

現行 2027年1月1日以降 動き方
スターター 受け皿なし。エコノミー以上を自分で選ぶ 手動。予約が必須
スタンダード(15名以下かつ30プロジェクト以下、Nulab Pass無し) エコノミー 自動
スタンダード(16名以上、または31プロジェクト以上、またはNulab Pass契約中) ビジネスまたはプロフェッショナル 手動。予約が必須
プレミアム ビジネス 自動
プラチナ プロフェッショナル 自動
フリー 新フリープラン 自動
エンタープライズ(オンプレミス) 同じ内容のまま新料金 機能・利用環境の変更なし
エデュケーション・NPO 新料金を基準に引き続き半額 割引率の変更なし

スターターを使っている場合

いちばん影響が大きいのがこの層です。受け皿となるプランが新体系に存在しないため、自動では移りません。自分でエコノミー以上を選ぶ必要があり、予約が必須の対象として名指しされています。

金額の変化も最大です。月2,700円から、最低でもエコノミーの月21,000円になります。倍率にすると7.78倍です。年額で見ると、年払いで30,780円だったものが239,400円になります。

ただし、器は広がります。スターターの上限はユーザー数30、プロジェクト数5、ストレージ1GBでした。エコノミーはユーザー数15、プロジェクト数30、ストレージ30GBです。人数の上限は30から15へ半分になりますが、プロジェクト数は5から30へ、ストレージは1GBから30GBへ大きく増えます。人数を多く抱えて器は1つか2つ、という使い方をしていたチームには人数の壁が新しく現れ、逆に少人数で案件を多く並べていたチームには器の余裕が増える形です。金額の話をする前に、どちらの型に当てはまるかを確認してください。

スタンダードを使っている場合

ここは条件で行き先が2つに分かれます。ユーザー数が15名以下で、かつプロジェクト数が30以下で、かつNulab Passを契約していない場合は、エコノミーへ自動で移ります。この場合の金額は月16,000円から月21,000円で、上げ幅は31.2%です。

条件のどれかを外れる場合、つまりユーザー数が16名以上、またはプロジェクト数が31以上、またはNulab Pass契約中の場合は、自動移行の対象になりません。ビジネスまたはプロフェッショナルを自分で選ぶことになり、予約が必須です。ビジネスを選ぶと月36,300円で、月16,000円からの倍率は2.27倍です。年額では182,400円から413,820円(いずれも年払い、税抜)になります。

同じスタンダードでも、人数が1人違うだけで年間の支出が174,420円変わる計算です。この分かれ目の存在が、今回の改定でいちばん見落とされやすい部分です。

プレミアムとプラチナを使っている場合

この2つは自動で移ります。プレミアムはビジネスへ、プラチナはプロフェッショナルへです。金額は、プレミアムが月27,000円から月36,300円34.4%の上げ幅、プラチナが月75,000円から月100,000円33.3%の上げ幅です。

ストレージの上限は据え置きです。プレミアムの100GBはビジネスの100GB、プラチナの300GBはプロフェッショナルの300GBで変わりません。ユーザー数もプロジェクト数も無制限のままです。この層は、上がり幅が3割台に収まり、上限も変わらないため、影響としては最も穏やかです。手続きも不要です。

教育機関、NPO、オンプレミスの場合

エデュケーションプランとNPOプランは、新料金を基準に引き続き半額と案内されています。割引率そのものは変わりません。ただし基準となる料金が上がるので、支払額は上がります。オンプレミスのエンタープライズプランは、機能や利用環境の変更はなく、新料金が適用されるとされています。

変化幅を一覧で見る

移行の型ごとに、月払いの金額と変化幅をまとめます。倍率は公式が公表しているものではなく、公開されている金額から計算したものです。

移行の型 現行 改定後 変化
スターター → エコノミー 2,700円 21,000円 7.78倍
スタンダード(15名以下かつ30PJ以下) → エコノミー 16,000円 21,000円 31.2%増
スタンダード(16名以上または31PJ以上) → ビジネス 16,000円 36,300円 2.27倍
プレミアム → ビジネス 27,000円 36,300円 34.4%増
プラチナ → プロフェッショナル 75,000円 100,000円 33.3%増

年額でも同じ比率になります。この表を眺めると、影響の大きさが利用者の層によって桁違いであることが分かります。上位プランの利用者にとっては3割台の値上げ、スタンダードの一部にとっては2倍超、スターターの利用者にとっては約8倍です。「値上げ」というひとつの言葉で語ると、この差が消えてしまいます。社内で説明するときは、必ず自分たちの型を特定してから金額を出してください。

なお、業績への影響について、適時開示は2027年3月期の連結業績に与える影響を現時点で軽微と判断していると記載しています。

自動で動く組織と、自分で決める組織

ここを取り違えると、実害が出ます。自動移行の対象なら何もしなくてよく、手動の対象なら期限までに手続きが要ります。

予約が必須とされているのは、次の3つのいずれかに当てはまる組織です。スタータープランを利用中の組織。スタンダードプランでユーザー16名以上またはプロジェクト30超の組織。スタンダードプランでNulab Passを契約中の組織。

予約しなかった場合について、公式FAQは踏み込んだ書き方をしています。予約がない場合、適用開始日以降にBacklogを利用できなくなる可能性があると明記されています。単に旧プランのまま据え置かれる、という扱いではありません。

予約の期限の目安も公開されています。銀行振込の場合は適用開始日の64日前まで(請求書が発行されるまで)、クレジットカードの場合は適用開始日の2日前までです。銀行振込は請求書の発行タイミングに縛られるため、実質的に2か月以上前に結論を出す必要があります。稟議に時間がかかる組織ほど、早めに動く必要があります。

もうひとつ、現行プラン内でのダウングレードに制限がかかる点も押さえておいてください。次の利用期間が2027年1月1日以降になる場合、現在のプランでのダウングレードはできないと案内されています。改定を前に、いったん下のプランへ落として様子を見る、という手は使えません。

現在の契約期間については、期間の途中でアップグレードをしない限り追加の費用はかからないと公式FAQに書かれています。つまり旧料金が効くのは、いま走っている契約期間が終わるまでです。旧料金を継続できる特別枠や、経過措置としての割引は公表されていません。

上限の数え方と、機能の線がどう引き直されるか

金額の次に見るべきは、移った先で何が変わるかです。

上限の数え方でとくに注意が要るのは、エコノミーのプロジェクト数30です。公式FAQには、アーカイブ済みのプロジェクトも上限に加算されると明記されています。過去の案件をアーカイブして残しているチームは、画面上で動いている案件が10本でも、上限の判定では30を超えている可能性があります。数えるときは、アーカイブを含めた総数で見てください。

人数の上限15についても同じです。退職者のアカウント、終わった案件の社外パートナー、閲覧目的だけで入っている管理職。これらを含めた登録者数が判定の対象です。棚卸しをしていないチームは、実感より数字が大きく出ます。

機能面では、エコノミーで使えないものが公式資料に列挙されています。孫課題(3階層)、ガントチャートの長期間表示、プロジェクトを横断したガントチャート、カスタム属性、Backlog AIアシスタント、Nulab Flowbase、アクセスログ、そしてNulab Passに含まれるSAML認証・監査ログ・ユーザープロビジョニング、ストレージ容量追加オプションです。

現在プレミアムを使っていて、属性のカスタマイズを日常的に使っているチームは、自動移行先がビジネスなので影響を受けません。問題になるのは、スタンダードからエコノミーへ自動で移る層のうち、工程表の長期間表示を使っているチームです。スタンダードのガントチャートは表示範囲が6か月分と記載されており、新体系では6か月以上の期間の表示がビジネスとプロフェッショナルでのみ利用できる機能として挙げられています。半年より先まで見通す工程を引いているなら、ここが判断の分かれ目になります。

そのほかの線も並べておきます。IPアドレス制限の上限は、エコノミーが50、ビジネスが100、プロフェッショナルが無制限です。セキュリティシートは、エコノミーが対象外、ビジネスが有料、プロフェッショナルが年1回無料です。課題の添付ファイル数は、エコノミーが30、ビジネスとプロフェッショナルが50です。ドキュメントの同時共同編集は全プラン12人で共通です。

一方で据え置かれるものもあります。Gitのリポジトリ数は全プランで無制限、1リポジトリあたり10GBで共通です。登録済みのデータ(課題、Wiki、ドキュメント、ファイル)は新プランでも引き続き利用でき、移行作業は不要とされています。スタンダードからエコノミーへ移る場合について、基本的に現在利用している機能と同等の機能が利用できるとされ、加えて2段階認証の必須化が使えるようになると案内されています。

支払い方法にも変更があります。2027年1月1日以降、銀行振込で選べる支払い期間は年払い(12か月)のみになり、現在の3か月払いと6か月払いは廃止されます。銀行振込で3か月または6か月を選んでいる場合、適用開始日から自動的に年払いへ変更されます。クレジットカード払いは引き続き1か月と12か月を選べます。この支払い期間の変更は、CacooとNulab Passにも適用されます。

今日のうちに終わらせておく棚卸しの手順

対応表のどの行に当たるかを確かめるには、実際の数字が要ります。ここに書く作業は、慣れていれば20分ほどで終わります。

最初にやるのは、契約更新日の確認です。契約管理者または管理者の権限で「組織設定」の「プラン」画面を開きます。ここに適用開始日が表示されます。フリープラン、トライアル中、プラン停止中の場合は表示されないと明記されているので、その場合は別の判断が必要です。表示された日付が、自分たちにとっての「新料金が始まる日」です。この1つが決まらないと、逆算も予算取りも始まりません。

次にユーザー数を数えます。画面に表示される登録者の総数をそのまま使ってください。実際にログインしている人だけを数えると、判定を誤ります。数えたあとで、3つに仕分けます。毎週書き込んでいる人、見ているだけの人、もう関わっていない人です。この仕分けが、あとで人数を減らす判断をするときの材料になります。とくに、終わった案件の社外パートナーと退職者のアカウントは、棚卸しをしていないチームほど積み上がっています。

続いてプロジェクト数を数えます。ここで見落としが出やすいのは、アーカイブ済みのプロジェクトです。公式FAQに、アーカイブ済みのプロジェクトも上限に加算されると明記されています。画面上で動いている案件の数ではなく、アーカイブを含めた総数が判定に使われます。エコノミーの上限は30なので、過去案件を残す運用をしてきたチームは、ここで一気に超えることがあります。アーカイブと削除の違いを確認したうえで、残すものと消すものを決める作業が必要になります。

最後に、いま使っている機能のうち、エコノミーで使えないものに該当するものがあるかを確認します。属性のカスタマイズを使っているか。工程表で6か月より先を表示しているか。Nulab Passを契約しているか。この3つは、行き先を左右する分かれ目です。

ここまでの4つが揃うと、対応表の行が確定します。あとは、自動なのか手動なのかを見て、手動なら適用開始日から逆算した期限を予定に入れるだけです。銀行振込なら適用開始日の64日前、クレジットカードなら2日前が目安です。稟議に1か月かかる組織なら、適用開始日の3か月前には社内の議論を始めておく計算になります。

過去の改定から読み取れること

今回が初めての料金改定ではありません。過去の動きを知っておくと、今回の告知の重みが測りやすくなります。

直近の料金改定は2023年1月11日でした。告知は2022年10月4日に公開され、2日後に改定の目的が追記されています。対象は基本の料金プラン、クラシックプラン、旧プラン各種、エデュケーション・NPOプラン、特別容量プランでした。エンタープライズ版のライセンス料金、有料オプションの基本料金、CacooとTypetalkとNulab Passの料金、日本国外向けプランの料金は対象外とされています。

このときの目立つ変更は、年払い割引率の引き下げです。16%から5%へ下げられました。年払いで契約していた組織にとっては、これだけで実質的な負担増になります。今回の改定では、この5%という割引率は据え置かれています。既存契約者の扱いも今回と同じ考え方で、すでに利用期間が開始しているプランは次回の更新まで従来の料金で使え、更新の開始日が改定日以降なら新料金になる、と案内されていました。

なお2023年改定の具体的な上げ幅については、告知記事の本文に数字として記載されておらず、料金ページへのリンクで案内されていました。したがって、どのプランがいくらからいくらになったかは公開資料では確認できませんでした。この点は、金額表を本文と適時開示の両方に載せている今回の告知とは対照的です。

プラン自体の廃止も過去にあります。2023年8月24日に「クラシックプランの提供終了のお知らせとプラン移行のお願い」が公開され、当初は2024年5月31日に提供終了の予定でした。ところが2024年3月6日、提供終了を1年延期して2025年5月31日とする告知が出ています。延期の理由は、移行に不安を感じる利用者へのサポートを厚くするため、と説明されていました。

この前例があるため、今回の改定も延期されるのではないかという見方が出てきます。ただし、延期を前提に動くのは危険です。過去に一度延期した実績があるという事実はありますが、今回の改定について延期の告知は出ていません。予定どおり進む前提で準備し、延期があれば余裕が生まれた、と受け止めるのが安全な構え方です。

併用しているサービスへの影響

Backlogと一緒にヌーラボの他のサービスを使っている場合、影響の範囲を確認しておく必要があります。

Cacooについては、料金やプランの内容に変更はないと公式FAQに明記されています。ただしCacoo自体では別のプラン再編が進んでいます。2026年4月27日から新プラン「スペースプラン」の提供が始まり、同時に2026年4月26日をもってプロプランとチームプランの新規受付が終了しました。既存のプロ・チームの利用者は引き続き現行プランを使えますが、新規契約とプラン変更ではスペースプランしか選べません。Backlogの改定とは別の話として押さえておいてください。

Nulab Passも、料金やプランの内容に変更はありません。ただし契約できるプランが変わります。2027年1月1日以降、Nulab Passはビジネスプランとプロフェッショナルプランでのみ利用できます。フリープランやエコノミープラン相当の組織では契約更新ができなくなります。この条件があるため、スタンダードプランでNulab Passを契約している組織は自動移行の対象から外れ、ビジネス以上を自分で予約する必要が出てきます。

Typetalkについては、すでにサービスが終了しています。2023年11月14日に終了が告知され、2024年12月1日にプラン更新が停止、2025年12月1日にサービス終了、2025年12月31日にバックアップも含めてデータが削除されました。今回の改定とは無関係ですが、ヌーラボのサービス構成を調べている人が混同しやすい点なので付記しておきます。

支払い期間の変更については、BacklogだけでなくCacooとNulab Passにも適用されます。銀行振込の3か月払いと6か月払いが廃止され、年払いのみになる点は、3つのサービスに共通して効いてきます。

新旧のプラン表を並べたあとに残る判断

ここまでの内容を、判断の順番に組み直します。

やることは3つです。1つ目は、自分の契約が上の対応表のどの行に当たるかを特定すること。2つ目は、その行が自動なのか手動なのかを確認すること。3つ目は、手動なら適用開始日から逆算して期限を押さえること。この3つが済めば、少なくとも利用が止まる事態は避けられます。

そのうえで、残るのが「移った先で続けるかどうか」という判断です。ここは金額だけでは決まりません。

判断の軸を3つ挙げます。ひとつは、リポジトリを課題と紐づけて使っているかどうか。Gitのリポジトリ数が全プランで無制限という条件は、他のツールにはあまり無い形です。ここを日常的に使っているなら、乗り換えのコストは金額差を上回る可能性が高くなります。

もうひとつは、工程表をどこまで先まで引いているか。半年を超える工程を扱うなら、新体系ではビジネス以上が必要になります。逆に、半年以内の案件が中心なら、エコノミーで足ります。

3つ目は、書く人が何人いるか。進捗の表は、書く人が増えなければ必ず古くなります。工程表を1人が引き直している間、他の人はその表を見られません。プランを上げても、書く人が増えなければ表は正確になりません。上げるかどうかを検討する前に、いま書いている人が何人かを数えてください。ここが少ないなら、費用の問題ではなく運用の問題です。

料金の作り方そのものについても触れておきます。機能をプランで段に分ける形は、必要な機能が上の段に1つあるだけで、使わない機能ごと引き上げることになります。属性のカスタマイズだけが欲しいのに、他の機能も一緒に付いてくる形です。多機能を必要とするチームには効率のよい売り方ですが、必要な機能が1つのチームには噛み合いません。

板の形をとるツールの中には、機能で絞らず、区切るのは人数とボードの数だけという料金の作り方をしているものもあります。機能の段を上がる判断が要らない代わりに、できることの幅そのものが絞られています。料金の考え方は料金に、できることの範囲はできることに整理してあります。課題管理とリポジトリを1か所にまとめる形との違いはBacklogとの比較にまとめました。

この形の弱点も書いておきます。リポジトリの機能は持ちません。自動化と外部サービスとの連携で勝負する作りでもありません。画面は日本語のみです。自動で取り込めるのはTrelloからだけです。カードを列で動かす形との違いはTrelloとの比較にあります。したがって、Git / Subversionを課題と紐づけているチームや、外部サービスとの連携を前提に工程を組んでいるチームには向きません。新旧のプラン表を見比べて上げ幅が大きいと感じても、この2つに当てはまるなら、移った先で続けるほうが総コストは低くなります。

最後にもう一度書きます。この記事の金額と上限は、2026年9月2日時点で公式サイト、公式ヘルプ、適時開示に掲載されていた内容です。すべて税抜表示です。倍率と差額は公開されている金額から計算したもので、ヌーラボが公表しているものではありません。判断に迷いやすい点はよくある質問にも整理してあります。契約に関わる判断をする前に、必ず公式ページで最新の表記を確認してください。

Q1. Backlogの料金プランは2027年からいくつになりますか?

現行の4プラン(スターター、スタンダード、プレミアム、プラチナ)が、3プラン(エコノミー、ビジネス、プロフェッショナル)に統合されます。月払いの金額は税抜でエコノミー21,000円、ビジネス36,300円、プロフェッショナル100,000円です。年払いは月払いに比べて5%オフで、この割引率は改定の前後で変わりません。

Q2. いまスタンダードプランですが、どのプランに移りますか?

条件で分かれます。ユーザー15名以下かつプロジェクト30以下でNulab Pass未契約なら、エコノミーへ自動で移ります。ユーザー16名以上、またはプロジェクト31以上、またはNulab Pass契約中の場合は自動移行の対象外で、ビジネスまたはプロフェッショナルを自分で予約する必要があります。

Q3. スタータープランはどうなりますか?

新しい3プランにスターターに相当する受け皿はありません。自動では移らないため、エコノミー以上を自分で選んで予約する必要があります。金額は月2,700円から最低でも月21,000円(いずれも税抜)になり、倍率にすると約7.78倍です。現行プランの新規契約は2026年12月31日で受付終了となります。

Q4. 予約をしないとどうなりますか?

公式FAQには、予約がない場合、適用開始日以降にBacklogを利用できなくなる可能性があると明記されています。予約の期限の目安は、銀行振込が適用開始日の64日前まで、クレジットカードが適用開始日の2日前までです。予約が必須なのはスタータープラン利用中の組織と、スタンダードプランで自動移行の条件を外れる組織です。

Q5. 新プランで使えなくなる機能はありますか?

エコノミーでは、孫課題(3階層)、ガントチャートの長期間表示とプロジェクト横断表示、カスタム属性、Backlog AIアシスタント、Nulab Flowbase、アクセスログ、Nulab Passの各機能、ストレージ容量追加オプションが使えないと案内されています。プレミアムとプラチナからの自動移行先ではこれらの制限は生じません。

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