ClickUpで進捗をどう見せるか|報告のために作り直さない組み方
「ClickUp kanri」で調べている人の困りごとは、機能が足りないことではなく、月末に報告用の資料を手で作り直していることです。タスクはClickUpに入っているのに、上に出す資料は別の表計算ソフトで組み直している。この記事では、ClickUpで進捗を見せる場所がどこに分かれているのか、それぞれにどんな上限があるのか、そして報告のために作り直さなくて済む組み方はどうなるのかを、公式ヘルプで確認できる範囲で整理します。
進捗を見せる場所は、性格の違う3つに分かれている
ClickUpで進捗が見える場所は、大きく3つに分かれます。この3つを混同すると、どこを直しても報告が楽になりません。
1つめは、作業する人が開く場所です。カンバンの板やリストの画面がこれにあたります。ここで見えるのは「自分の担当分が今どうなっているか」です。他人の進み具合は、この画面の主目的ではありません。
2つめは、とりまとめる人が開く場所です。案件ごとの一覧を、状態や担当者で束ねて見る使い方です。ここでは「止まっている行がどれか」を探しています。
3つめは、報告を受ける人が開く場所です。集計の板(ダッシュボード)がこれにあたります。ここで求められているのは件数と割合であって、個々のタスクの中身ではありません。
報告のたびに資料を作り直しているチームは、たいてい3つめが用意されていないか、用意されていても誰も開いていません。作業する人の画面から数字を拾って、手で表にしているからです。逆に言えば、3つめを整えて、そこを開けば話が済む状態にできれば、月末の作業はほぼ消えます。ただしClickUpの場合、3つめには回数の上限があります。ここが今回いちばん重要な点です。
集計の板は、開くだけで回数を消費する
公式ヘルプの一覧表では、集計の板の使用回数が次のように示されています。無料のプランで60回、Unlimitedで100回、Business以上は無制限です。ここまでは他の機能と同じ形に見えます。
問題は、何を1回と数えるかです。
Uses of Dashboards include the following actions: Create a Dashboard, Create a Dashboard view, View a Dashboard, Add a card, Edit a card, Remove a card, Remove a Dashboard. These uses do not reset. 出典: help.clickup.com
作ること、カードを足すこと、直すこと、消すことに加えて、見ることが1回として数えられています。そして、この回数は元に戻らないとも書かれています。
これが運用に与える影響は大きいものです。10人のチームで、週に1回みんなが集計の板を開く運用にしたとします。1週間で10回、10週間で100回です。Unlimitedの枠なら、3か月ももたずに届きます。しかも回数は戻りません。
つまり、無料やUnlimitedの段階で集計の板を全員に配る使い方は、設計として成り立ちません。とりまとめる人が月に1回開いて画像で配る、という運用に絞れば枠は保ちますが、それは結局のところ資料を手で配っている状態です。全員がいつでも開ける状態を作りたいなら、Business以上に上げる判断が必要になります。
この一点は、導入の検討段階で必ず社内に共有してください。機能の有無ではなく、開ける回数が段階の分かれ目になっている、という説明の仕方が誤解を生みません。
定期的にメールで送る仕組みにも上限がある
集計の板を人に届ける方法として、定期の送信があります。決まった曜日と時刻に、板の内容をメールで送る仕組みです。これにも上限が示されています。無料のプラン、Unlimited、Businessのいずれも40回まで。無制限になるのはBusiness Plus以上です。
数え方にも注意が要ります。1通のメールを何人に送っても、送信1回として数えると説明されています。つまり、毎週月曜と金曜に送る設定なら、週に2回の消費です。20週で40回に届きます。約5か月です。
さらに、この定期の送信は自動化の実行数にも数えられると書かれています。自動化の月間の上限とも連動するため、自動化を多く組んでいるチームでは、思ったより早く上限に触れる可能性があります。
報告を自動で配る仕組みを運用の中心に据えるつもりなら、この2つの上限を先に計算してください。週2回で1年間続けるなら104回が必要になり、Business Plus以上でなければ途中で止まります。
カードの枚数と行数にも、上限がある
集計の板の中身にも制限があります。公式ヘルプには、1枚の板に置けるカードは100枚まで、板や概要の画面に置ける行は500行までと記載されています。100枚に届くと、それ以上カードを足すことも、既存のカードを複製することもできなくなり、1枚減らすまで追加できないと説明されています。
100枚という数字は、ひとつの案件を見るぶんには十分です。詰まるのは、1枚の板に全社の情報を集めようとしたときです。部署ごとにカードを並べていくと、部署が10あって、それぞれに件数、担当別、期日超過、今週の完了の4枚を置いただけで40枚になります。ここに全体の集計と推移が加わると、あっという間に増えます。
対策は単純で、板を目的ごとに分けることです。全社を俯瞰する板、案件ごとの板、部署ごとの板。ただし前述のとおり、板を開く行為が回数として数えられるため、板の枚数を増やすと消費も増えます。無制限の段階でなければ、板は少なく保つ設計が有利になります。
自動更新は30分ごと
見え方の話で、意外と効いてくるのが更新の間隔です。公式ヘルプには、集計の板は30分ごとに自動で更新されると書かれています。手動で更新することもでき、自動更新を有効にしておけば忘れずに済むとも案内されています。
これは、会議の最中に「いま直しました」と言われた内容が、板にすぐ反映されるとは限らないことを意味します。定例の場で画面を見ながら数字を確認する運用にしているなら、会議の冒頭で手動の更新をかける習慣を作っておくと、食い違いが起きません。
なお、AIが生成する内容を載せたカードについては、板を更新しても中身は更新されず、必要に応じて個別に更新すると説明されています。AIの要約を報告に使う場合は、この違いを踏まえて運用してください。
ゲストに見せるときにできること、できないこと
社外の協力会社や取引先に進捗を見せる場面は多いはずです。公式ヘルプの表では、ゲストの扱いが整理されています。
・集計の板を見られるのは、その板が共有されているときだけ ・板を作ることはできない ・カードを足すこともできない ・カードから元のタスクへ掘り下げて見ることはできる ・PDFとして保存することはできる ・カードの中身は、そのゲストが見られるタスクやリストの範囲に限られる
最後の項目が重要です。同じ板を見ても、ゲストと社内の人とでは表示される件数が変わります。「あなたの画面では3件ですが、こちらでは12件です」というやりとりは、この仕様から生まれます。数字を根拠に話す場面では、先に前提を揃えておかないと会話がかみ合いません。
また、閲覧だけやコメントだけの権限のゲストは、時間の記録に関するカードで期間の指定を変えられないとも書かれています。取引先に作業時間を見せる用途では、この制約を踏まえて期間を固定した板を用意するのが実務的です。
一覧の画面は、5,000件で頭打ちになる
集計の板とは別に、一覧の画面で状況を見る使い方もあります。ここには性能上の制限が示されていて、リストの画面で一度に読み込めるのは5,000件までと記載されています。それを超える場合は絞り込みで表示を減らすように、と案内されています。
件数が数千の規模になるのは、タスクを細かく切っているチームか、運用を数年続けているチームです。そうなると、全体を一覧で眺める使い方は成り立たなくなります。この段階では、一覧は作業する人が自分の担当分を見る場所と割り切り、全体の把握は集計の板に寄せるのが自然な分担になります。
もうひとつ、一覧まわりで段階の差が出るのが列の計算です。公式ヘルプの表では、列の合計や平均を出す機能が使えるのはBusiness以上と示されています。無料やUnlimitedの段階では、見積もり時間の合計を一覧の上で出すことができません。ここは、報告のために電卓を叩くかどうかの分かれ目になります。
画面を固定したいときの選択肢
とりまとめる立場の人が困るのは、自分が整えた一覧を誰かが勝手に並べ替えてしまうことです。ClickUpには、これに関係する機能が2つあります。
ひとつは非公開の画面です。自分だけが見られる画面を作る機能で、公式ヘルプの表ではBusiness以上でのみ使えると示されています。もうひとつは画面の保護です。設定を変えられないように固定する機能で、Businessでは10回まで、Business Plus以上は制限なしと記載されています。ここでいう回数は、保護をかける操作と解除する操作の両方を数えると説明されています。絞り込みを直すたびに解除と再設定をすると、1回の修正で2回ぶん消費する計算です。
無料やUnlimitedの段階では、どちらも使えません。その場合の現実的な対処は、報告用の画面を分けて作り、名前で用途を示すことです。「編集しないでください」と名前に書いた画面は、技術的には誰でも直せますが、社内であれば運用でおおむね守られます。
報告のために作り直さない組み方
ここまでの制約を踏まえて、実際の組み方を並べます。
はじめに決めるのは状態の名前です。報告で使う言葉と、板の列の名前を一致させます。報告では「着手前、進行中、確認待ち、完了」と言っているのに、板の列が「ToDo、Doing、Done」になっていると、集計の板から出てくる数字を報告の言葉に翻訳する作業が毎回発生します。列の名前を報告の言葉に合わせるだけで、この翻訳が消えます。
次に、報告に必要な数字を先に洗い出します。多くの場合、必要なのは4つか5つです。期日を過ぎている件数、今週完了した件数、担当者ごとの抱えている件数、案件ごとの進み具合。この4つが出れば、たいていの定例は回ります。集計の板には、この4つに対応するカードだけを置きます。
3つめに、その板を誰が開くかを決めます。前述のとおり開く行為が回数として数えられるため、全員に配るなら無制限の段階が要ります。そうでないなら、とりまとめる人だけが開いてPDFとして保存し、会議の資料に添える形にします。どちらを選ぶかは、費用と手間の比較です。20人のチームで毎週全員が開くなら年間で1,000回を超えるため、段階を上げるほうが結果的に安く付きます。
4つめとして、板に載せる数字の定義を文章にします。「期日を過ぎている件数」が、完了したものも含むのか含まないのかで数は変わります。定義を書いた1行を板の説明に添えておくと、会議での「この数字は何を数えていますか」が消えます。定義を変えたときは、変えた日付も一緒に残します。前の月と数字が食い違ったときに、運用が変わったせいなのか実態が変わったせいなのかを、後から判別できるようになります。この1行があるかないかで、半年後の振り返りの精度がまったく変わります。
状態の数を、いくつにするか
進捗の見せ方を決める前に、状態をいくつ持つかを決める必要があります。ここを決めずにカードを作ると、あとから全部を作り直すことになります。
状態が少なすぎると、止まっている理由が見えません。「進行中」だけでは、手が動いているのか、誰かの返事を待っているのかが区別できません。進行をとりまとめる立場からすると、この2つはまったく別の状況です。手が動いているなら待てばよく、返事を待っているなら催促するのが仕事だからです。
逆に、状態が多すぎると、作業する人が列を動かさなくなります。8つも9つも並んでいると、どれに置くべきか考える手間が発生し、考えるくらいならそのままにしておこうという判断になります。
実務で落ち着くのは4つから6つです。着手前、進行中、待ち、確認待ち、完了。この5つで、たいていの進行は説明できます。重要なのは「待ち」を独立させることです。相手の返事を待っている件数が数字で出るようになると、遅れの原因が自分たちの中にあるのか外にあるのかを、会議の場で示せます。
状態の名前は、途中で変えると集計の履歴が分かりにくくなります。運用を始める前に、報告を受ける人にも見せて合意を取っておくと、あとで直す手間が減ります。
カードを選ぶときの考え方
集計の板に置くカードは、種類が多く用意されています。ここで迷って時間を使う人が多いので、選び方の順番を決めておきます。
最初に置くのは、件数を数えるカードです。状態ごとの件数、担当者ごとの件数、期日を過ぎている件数。この3枚があれば、定例で聞かれることの大半は答えられます。
次に置くのが、時間の流れを見るカードです。今週完了した件数の推移や、新しく増えた件数の推移です。件数だけを見ると「多い」か「少ない」しか言えませんが、推移が見えると「増えている」か「減っている」が言えます。会議で必要なのは後者です。
3枚目の層として、細かく掘り下げるカードを置きます。ただし、ここは慎重に増やします。カードから元のタスクへ掘り下げて見る機能は、ゲストも含めて使えると案内されているため、数字が気になったらその場で中身を確認できます。掘り下げられるなら、板の上に細かいカードを並べる必要はありません。
やってはいけないのは、思いついた順にカードを足すことです。100枚の上限があること、そして板を開く行為が回数に数えられることを踏まえると、カードは「置く理由を説明できるものだけ」に絞るのが合理的です。半年に一度、使われていないカードを外す時間を取ると、板が読みやすい状態で保たれます。
週の運用に落とし込む
道具の設定が終わったら、週の流れに組み込みます。ここまでやって、はじめて報告の作り直しが消えます。
・週の初め。担当者が自分の担当分を見直し、終わったものを完了にし、伸びたものの期日を直す。所要はひとり15分ほど ・週の半ば。とりまとめる人が期日を過ぎている件数と、担当者が入っていない件数を確認する。数が増えていたら個別に声をかける ・週の終わり。集計の板を開いて、今週の完了と、来週の予定を確認する。会議がある場合は、その直前に手動で更新をかける ・月の終わり。板をそのまま報告に使う。数字の定義は板の説明に書いてあるので、説明の手間が要らない
この流れで動かすと、月末にやることは板を開くことだけになります。逆に、週の初めの見直しが回らないと、月末に全部のずれがまとめて出てきて、結局その場で確認の作業が発生します。月末が忙しいチームは、月末の作業が多いのではなく、週の見直しが無いだけであることが多いものです。
数字が実態と合わなくなる3つの原因
組み方を整えても、数字が実態とずれることがあります。原因はだいたい3つに絞られます。
1つめは、期日が入っていないタスクがあることです。期日で束ねるカードは、期日の無いタスクを数えません。板の上では見えているのに、報告の数字には出てこない、という状態になります。対策は、期日の無いタスクだけを抜き出すカードを1枚置いておくことです。数が増えていたら、入力の運用が崩れている合図になります。
2つめは、担当者が入っていないタスクです。担当者ごとの集計から漏れるため、合計が全体と合いません。これも専用のカードを1枚置いて監視します。
3つめは、完了したのに状態が変わっていないタスクです。作業は終わっているのに列が動いていない状態で、期日超過の件数を押し上げます。週の初めに担当者が自分の担当分を見直す時間を15分取ると、この種類のずれはほぼ消えます。
3つに加えて、見落とされやすいのが重複した登録です。同じ作業が2件のタスクとして登録されていると、件数が水増しされます。別々の人が別の場所に作ったときに起きやすく、案件が複数の部署にまたがるほど増えます。月に一度、名前が似ているタスクを並べて確かめる時間を取ると、数字の精度が上がります。
この3つは、どれも道具の不具合ではなく、入力の習慣の問題です。監視用のカードを置いておけば、どこが崩れているかが数字で分かるので、人を責めずに原因を指せます。
携帯端末から見るときの前提
外を回っている人が多いチームでは、携帯端末からの見え方も判断に入ります。集計の板は携帯端末のアプリからも使えると案内されています。一方で、既定の画面を設定する操作は携帯端末のアプリからはできないと明記されています。設定は画面の大きい端末で行い、携帯端末は見るための道具と割り切るのが実務的です。
現場からよく出るのは、板を携帯端末で開いても数字が小さくて読めない、という声です。カードを100枚近く並べた板は、小さい画面では縦に延々と続くだけになります。外から見る人が多いなら、その人たち向けに数字を4枚程度に絞った板を別に用意するほうが実用的です。ただし板を増やすと開く回数も増えるため、無制限の段階でなければこの判断は費用と直結します。
社外への見せ方をどう選ぶか
進捗を社外に見せる方法は、ゲストとして招くか、公開リンクで見せるか、書き出して渡すかの3つです。公開リンクはすべてのプランで使えると案内されていて、リンクを開いた人はアカウント無しで閲覧でき、表示は閲覧専用になります。ただし閲覧にはサードパーティのCookieが必要と明記されているため、相手の会社の設定によっては開けません。
取引先に定例で見せるなら、開けなかったときの代替を最初に用意しておきます。PDFとして保存したものを添付する形であれば、どの環境でも届きます。手間は増えますが、会議の直前に「見られません」と言われるより確実です。
書き出して渡す方法を選ぶ場合、集計の板のカードを書き出せるのはBusiness以上と案内されている点に注意してください。無料やUnlimitedの段階では、画面を撮った画像を使うことになります。
遅れを、数字でどう説明するか
進捗の報告でいちばん難しいのは、遅れの説明です。件数だけを出すと「遅れが多い」という話で終わり、次に何をするかが決まりません。
説明しやすくするには、遅れを3つに分けて数えます。自分たちの手が足りずに遅れているもの。相手の返事を待って遅れているもの。そもそも予定が現実的でなかったもの。前の節で「待ち」を独立した状態として持つことを勧めたのは、2つめを機械的に数えられるようにするためです。
この3つを分けて出せると、会議の場で決まることが変わります。1つめが多いなら人の配分の話になり、2つめが多いなら相手への催促や契約の話になり、3つめが多いなら見積もりの作り方の話になります。件数をひとまとめに出している限り、この切り分けは会議の中で口頭でやることになり、毎回20分ほど取られます。
もうひとつ効くのが、遅れの日数を出すことです。件数が同じでも、1日の遅れが10件なのと、30日の遅れが1件あるのとでは、対処がまったく違います。期日からの経過日数で並べ替えた一覧を1枚用意しておくと、どこから手を付けるかがその場で決まります。
更新され続けるかどうかで、すべてが決まる
最後に、道具の設定より重い話をします。集計の板がどれだけよくできていても、元のタスクが更新されていなければ、出てくる数字は嘘になります。そして、作業する人がタスクを更新するかどうかは、板の作りでは決まりません。
現場では、入力する人が増えないと進捗の表はすぐ嘘になると言われています。更新が続く条件は、だいたい3つです。更新する場所が1か所であること。更新にかかる操作が数回で終わること。更新した結果が本人にも役立つこと。3つめが抜けていると、作業する人にとって更新は報告のための作業になり、優先度が下がります。
自分の担当分が一覧で見やすくなる、通知が減る、聞かれる回数が減る。こうした見返りが本人にあると、更新は続きます。とりまとめる立場の人が集計の板を整えるときは、同時に作業する人の画面も整えると、数字の精度が上がります。報告のための道具と、作業のための道具を同じ土台に乗せる意味は、ここにあります。
寄せられる相談から見えていること
進捗の見せ方について届く相談で多いのは、機能が足りないという話ではなく、「報告のためだけに使う機能が上の段階にある」という悩みです。集計の板を全員で開きたい、画面を固定したい、列の合計を出したい。どれも、とりまとめる立場の人が報告を楽にするための機能ですが、段階の上のほうに置かれていることが少なくありません。
結果として、進行を預かる人は2つの選択を迫られます。段階を上げるか、手で作り直し続けるか。どちらを選んでも、判断の理由を説明する仕事が増えます。
値付けの考え方としては、機能で絞らず、区切るのは人数とボードの数だけという形もあります。この作りなら、報告用の画面を誰が何回開くかを気にする必要がなくなります。そのかわり、限られた人数で高度な自動化だけを安く使いたい、という求めには向きません。どちらが合うかは、チームの人数と、報告を受ける人の数で変わるので、料金の考え方と、板の上で何が見えるのかを整理したできることを並べて確かめるのが早道です。
他の道具と見比べる段階なら、軸を絞ると結論が出ます。板の見た目の分かりやすさを優先するならTrelloとの比較が、案件ごとの進行と報告を同じ場所で扱いたいならAsanaとの比較が、集計の柔軟さを重く見るならmonday.comとの比較が近い論点を扱っています。日本のチームでの使い勝手を見たいならJootoとの比較も参考になります。全体を見渡すなら比較の一覧が入口です。
判断の前に確かめておきたいのは、次の3点です。報告を受ける人は何人いて、その人たちが自分で画面を開くのか。報告に必要な数字はいくつか。そして、タスクを更新するのが誰の仕事として決まっているか。この3つに答えが出れば、段階を上げるべきかどうかは自然に決まります。移行を伴う場合はTrelloからの移行に手順の考え方が、判断に迷う点があればよくある質問に近い相談が並んでいます。
Q1. ClickUpの集計の板は、無料のプランでも使えますか?
使えますが回数に上限があります。公式ヘルプでは、無料のプランで60回、Unlimitedで100回、Business以上は無制限と示されています。作る操作だけでなく見る操作も1回として数えられ、その回数は元に戻らないと明記されています。10人が週に1回開く運用なら、10週間で100回に届く計算です。全員に配る使い方をするなら無制限の段階が必要になります。
Q2. 報告を自動でメールに流す仕組みはありますか?
定期の送信という仕組みがあります。ただし上限があり、無料のプラン、Unlimited、Businessのいずれも40回までで、無制限になるのはBusiness Plus以上です。何人に送っても送信1回として数えるため、週2回の設定なら20週で上限に届きます。自動化の実行数にも数えられると説明されているので、自動化を多く組んでいる場合はさらに早く届きます。
Q3. 1枚の集計の板に、カードはいくつまで置けますか?
100枚までと公式ヘルプに記載されています。100枚に届くと、新しいカードを足すことも既存のカードを複製することもできなくなり、1枚減らすまで追加できません。板や概要の画面に置ける行は500行までとも書かれています。全社の情報を1枚に集めようとすると届きやすいので、目的ごとに板を分ける設計が必要になります。
Q4. 社外の人に進捗を見せるとき、何に気をつければよいですか?
ゲストとして招く場合、その人が見られるタスクやリストの範囲でしかカードの中身が表示されません。同じ板を見ても社内の人と件数が変わるため、数字を根拠に話すときは前提を先に揃えてください。公開リンクで見せる場合は、閲覧にサードパーティのCookieが必要と明記されているため、相手の環境によっては開けないことがあります。