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Asanaの料金 2026|無料の人数と、有料で開くもの

2026年9月2日 ・ Pinateca編集部

「asana 料金」で検索する場面は、だいたい二つに分かれます。ひとつは、いま無料で使っていて、人を増やそうとしたら止められた場面。もうひとつは、有料に上げる稟議を書くために、一人あたりいくらで、何人分を買えばいいのかを確かめたい場面です。どちらの場合も、料金表の数字だけを見ても答えが出ません。Asanaの請求額は「どのプランか」と「何人分か」の掛け算で決まり、その人数の数え方に細かい決まりがあるからです。

この記事では、2026年9月2日時点でasana.comおよびhelp.asana.comの公式ページに書かれていた内容だけをもとに、料金の構造を順番に整理します。無料でどこまでできるのか、人数の上限が登録時期によって二通りに分かれている件、有料に上げたときに具体的に何が開くのか、そして外部の協力者を「ゲスト」として招いた場合に請求人数に入るのかどうか。進行をとりまとめている立場の人が、次に何を決めればよいかを判断できる状態を目指します。料金やプランの内容は変わります。実際に申し込む前には、必ず公式の料金ページで最新の表示を確認してください。

進行の道具にお金を出す判断が、以前より難しくなっている

チームで使う道具の料金は、ここ数年で「一人あたり月いくら」の形にほぼ統一されました。この形は少人数のうちは安く見えますが、人数に比例して増えるため、チームが育つほど効いてきます。10人のチームで一人あたり月1,200円なら月12,000円30人なら月36,000円です。年額にすると、それなりの額の決裁になります。

同時に、進行を預かる人の悩みも変わりました。かつては「表計算ソフトの工程表を引き直すのが大変」という話が中心でしたが、いまは「道具は入れたのに、入力する人が増えない」という話のほうが多く聞かれます。入力する人が増えないと、進捗の表はすぐ嘘になります。嘘になった表を信じて判断すると事故が起きるので、結局は口頭とチャットで確認し直すことになり、道具の代金だけが残ります。

だからこそ、料金を調べるときには「いくらか」だけでなく「その金額を払うと、チームの何が変わるのか」を同時に見る必要があります。Asanaの場合、無料と有料の境目にあるのは主に三つです。一緒に作業できる人数、工程を時間軸で見る画面、そして情報を項目立てて持たせるカスタムフィールドです。この三つのどれで詰まっているのかがはっきりすれば、有料に上げるべきか、それとも別の道具に移すべきかの判断が付きます。

なお、料金を検討するときは税の扱いも先に押さえておくと、後から金額がずれません。Asanaの日本語の料金ページには、表示価格に税が含まれていないことがはっきり書かれています。

はい。 お客様に請求される料金には税金が含まれていませんが、お客様の請求先住所が日本国内にある場合、事業上の購入金額に対して日本の消費税 (JCT) が課税されます。 出典: asana.com

つまり、料金ページに並ぶ金額はすべて税抜です。日本国内に請求先の住所がある場合は、そこに日本の消費税が加算されます。稟議に載せる数字は、この点を反映させてから作ってください。

2026年9月時点で料金ページに表示されていたプランと金額

Asanaのプランは4つです。「Personal」「Starter」「Advanced」「Enterprise」の並びで、Enterpriseのカードの中にさらに上位の「Enterprise+」の案内が書かれています。年払いと月払いを切り替えるスイッチがあり、日本語ページでのラベルは「月に 1 回程度」と「毎年」、年払い側には「最大 18% オフ」と表示されます。

日本語ページ(JPY表示)で確認できた金額は次のとおりです。いずれも税抜、一人あたりの月額です。

プラン 年払い 月払い 公式の説明
Personal ¥0 ¥0 個人的なプロジェクトを管理する 1〜2 人のユーザー向け。
Starter ¥1,200 ¥1,475 プロジェクトの進捗を管理し、期日を守る必要がある、成長著しいチームに。
Advanced ¥2,700 ¥3,300 複数の部門に関連する業務や目標のポートフォリオを管理する必要がある企業に。
Enterprise 要問い合わせ 要問い合わせ 複数の部門を横断する複雑な業務を自在に調整し、自動化する必要がある企業に。

年払いの単位表記は「ユーザー 1 人あたりの料金 /月 (1 年ごとに請求)」、月払いは「ユーザー 1 人あたりの料金 /月 (月ごとに請求)」です。つまり年払いを選んでも表示は月額換算のままで、実際の請求は1年分をまとめて受ける形になります。Personalは「いつまでも無料で利用できます」と書かれています。Enterpriseは「料金についてはセールスチームにお問い合わせください」となっており、公開価格はありません。

Enterprise+については、Enterpriseのカード内に「セキュリティとコンプライアンスを強化する Enterprise+ プランが利用可能」とあり、「高度なセキュリティ、コンプライアンス、ガバナンス管理 (SIEM 連携、データ所在地、監査ログ、管理されたワークスペースなど) をご希望の場合は、Enterprise+ をお選びください。」と説明されています。

英語ページのUSD価格は、日本語ページとは別建てになっている

ここで気を付けたいのが、英語の料金ページと日本語の料金ページで、金額が別々に組まれている点です。英語ページ(USD表示)では、Personalが「$0」「Free forever」、Starterが年払い「$10.99」で月払い「$13.49 billed monthly」、Advancedが年払い「$24.99」で月払い「$30.49 billed monthly」、Enterpriseが「Contact sales for pricing」と表示されます。

日本語ページのJPY価格と英語ページのUSD価格は、それぞれの通貨で独立して表示されている数字です。どちらか一方をレートで換算してもう一方と比べるための説明は、公式ページには見当たりません。換算レートや、その改定時期についての記載も確認できませんでした。したがって「ドル建てのほうが安い」「円建ては割高だ」といった比較は、公式の裏付けなしにはできません。海外の記事や英語の比較サイトで見たUSD価格を、そのまま日本での支払額として稟議に載せると、金額がずれる可能性があります。日本から契約するなら、日本語の料金ページに表示されているJPY価格を根拠にするのが安全です。

英語ページ側の税の説明も日本語ページとは異なり、「Yes. We will apply state and local sales tax based on your billing address to your total charge.」と、請求先住所にもとづく州および地方の売上税の話になっています。あわせて「Asana may be required to charge VAT, GST, and other taxes on your subscription in accordance with local laws and regulations.」とも書かれており、地域ごとに課される税が変わることが示されています。

無料のPersonalプランで、実際にどこまでできるのか

無料プランは「Personal」という名前です。名前のとおり個人向けの位置づけですが、内容を見ると、少人数で回すぶんには十分な部分と、明確に線が引かれている部分に分かれます。

日本語の料金ページのPersonal欄に列挙されていたのは次の項目です。

・2 人のユーザー(「ユーザー 2 人まで無料でコラボレーションできます。Asana を始める個人や小規模チームに最適です。」) ・無制限のタスクとプロジェクト(「無制限のタスクやプロジェクトで仕事を整理しましょう。」) ・リスト、ボード、カレンダービューの切り替え ・無制限のストレージ、最大 100MB/ファイル(「100 MB までのファイルを Asana 内に直接保存できます。ファイル数に上限はありません。」) ・ステータス更新 ・連携を使ったタイムトラッキング ・100 以上の無料連携

英語ページでも同じ箇所に「2 users」「Unlimited tasks and projects」「List, board, and calendar views」「Unlimited storage, 100MB max per file」「100+ free integrations」が並んでいます。ヘルプセンターの説明にはこれに加えて「Mobile and desktop apps - Access your work anywhere」があり、スマートフォンとパソコンのアプリは無料でも使えることが明記されています。

注目すべきは、タスク数とプロジェクト数に上限が書かれていないことです。「無制限のタスクとプロジェクト」「Unlimited projects」「Unlimited tasks」と明記されており、数の制限で行き詰まる設計にはなっていません。ストレージも「無制限のストレージ」「Unlimited storage」と書かれ、示されているのは1ファイルあたり100MBという上限だけです。ただし、無料プランでの1ワークスペースあたりの合計ストレージ量について、公開資料では確認できませんでした。動画や設計データのように大きなファイルを日常的にやり取りするなら、この点は事前に問い合わせておくほうが安全です。

同じく、無料プランの履歴(バージョン履歴やアクティビティ履歴)の保持期間についても、公開資料では確認できませんでした。これは「履歴が残らない」という意味ではなく、何日分残るのかを公式ドキュメントで確かめられなかったという意味です。監査や振り返りで過去の変更をさかのぼる必要がある業務なら、この点も先に確認しておく項目に入ります。

無料に落としたときに使えなくなるもの

有料から無料へ下げる場合に何を失うのかは、ヘルプセンターに一覧で書かれています。逆から読めば、これが「有料で開くもの」の一覧でもあります。

・Asana AI ・AI Studio ・Access to projects with paid features in it(有料機能を含むプロジェクトへのアクセス) ・Projects with more than 2 members(3人以上が参加しているプロジェクト) ・Timeline view (Gantt charts)(タイムライン表示、ガントチャート) ・Workflow builder and automation rules(ワークフロービルダーと自動化ルール) ・Advanced reporting and dashboards(高度なレポートとダッシュボード) ・Forms(フォーム) ・Advanced search(高度な検索) ・Admin console features(管理コンソールの機能)

進行をとりまとめる立場から見ると、効いてくるのは上から4つ目以降です。工程を時間軸で見る画面、決まった手順を自動で流す仕組み、複数のプロジェクトをまたいだ集計、依頼を受け付けるフォーム。このあたりは、チームが5人を超えたあたりから「口頭で埋め合わせている作業」に直結します。無料のままで回すなら、この埋め合わせを誰がやるのかを決めておかないと、とりまとめ役に全部乗ります。

無料の人数は、いつアカウントを作ったかで二通りに分かれる

無料プランの人数について、いま公式ヘルプには二つの版が併記されています。ここを取り違えると、社内の説明が食い違います。

ヘルプセンターの「Versions of personal plans」の項では、次のように分かれています。

・Current Asana Personal / 「For signups after November 12, 2025.」 / 「Up to 2 seats」 ・Legacy Personal Plan / 「For users who created accounts before November 12, 2025.」 / 「Up to 10 seats」

つまり、2025年11月12日より後に登録したアカウントは無料で2人まで、それ以前からアカウントを持っている場合は10人までの旧プラン(Legacy Personal Plan)に該当しうる、という併記になっています。

どのアカウントが旧プランに当たるかについても、条件が示されています。「You have the legacy personal plan (up to 10 seats) if you:」として挙げられているのは、2025年11月12日より前からAsana Personalを使っていた場合、同日より前に無料トライアルを開始していた場合、そして同日より前の90日以内に支払いを開始していた場合の三つです。

一方で、現在の料金ページに表示されているのは「2 人のユーザー」「2 users」だけです。これから新しくアカウントを作る人が見る数字は2人ということになります。かつて言われていた人数についても触れておくと、それに相当する記載は現在の公式ページには見当たりません。過去に何人まで使えたかを断定して書いている情報を見かけても、いまの契約判断の根拠には使わないほうが安全です。

座席の扱いについて、ヘルプにはこう書かれています。

Asana Personal includes up to 2 seats per project and team. If your team currently has more than 2 active users, you'll need to take action when downgrading. 出典: help.asana.com

有料から無料へ下げるときには「You'll be prompted to remove users to fit within the 2-seat limit」とあり、上限に収まるようにユーザーを外すよう促されます。外されたユーザーについては「Removed users will lose access to the workspace but their work history remains」と書かれており、ワークスペースへのアクセスは失うものの、その人が残した作業の履歴自体は残るとされています。あわせて「Some users may have access to a legacy personal plan with different seat limits. During the downgrade process, you'll see your specific plan details.」という注記があり、実際の上限はダウングレードの手順の中で自分のプランの詳細として表示される、とされています。

実務上の結論はこうです。自分のアカウントが2人までなのか10人までなのかは、記事や噂で判断せず、管理画面の表示で確かめること。そして、いま10人までで使えているとしても、それは登録時期に紐づいた旧プランの扱いであり、新しく作り直したアカウントには引き継がれません。「一度解約して作り直せば安く済む」という発想は、この点で成立しなくなります。

課金は「プランの階層」と「人数」の掛け算で決まる

Asanaの請求額の決まり方は、ヘルプに明快に書かれています。

A subscription is made of two component parts; the plan tier you need, and the number of seats you require, e.g. a 50-seat Asana Advanced plan, or a 250-seat Asana Enterprise subscription. 出典: help.asana.com

階層と人数の二つで決まる、という構造です。ここまでは他の道具と大きく変わりません。特徴が出るのは、人数の刻み方です。

1人ずつは増やせない。人数には決まった刻みがある

公式ヘルプには、購入できる座席数の刻みがそのまま書かれています。最小は2席で、次に3席、4席、5席のプランがあります。そこから先は、合計人数が30人以下のあいだは5人刻み、30人から100人のあいだは10人刻み、100人から500人のあいだは25人刻み、500人を超えると50人刻みで増えていきます。

さらに「Built with collaboration in mind, Asana does not offer a 1-seat plan.」と明記されており、1席のプランは提供されていません。「Apart from the 2-, 3-, and 4-seat plans listed above, it is not possible to add a single seat to a subscription.」ともあり、2席から4席の範囲を除いて、1席だけを買い足すことはできない仕組みです。別のヘルプ記事にも「We do not offer Asana subscriptions for 1-user plans. We do however offer tiered plans for smaller teams; such as 2-, 3-, 4- and up to 5-seat plans.」と同趣旨の記載があります。

この刻みは、見積もりの実額に直接効きます。たとえばいま11人で使っていて、来月1人増えて12人になるとします。刻みが5人単位なので、購入する座席は15席になり、実際には使っていない3席分も含めて支払う形になります。逆に、いま14人で15席を持っているなら、あと1人までは追加費用なしで入れられます。人の出入りが多いチームほど、この刻みを意識して採用や委託の計画とそろえておくと無駄が減ります。

なお、有料プランの側には座席数の上限がありません。料金ページのStarter以上の欄に「ライセンス数の上限なし」と記載があり、説明文は「上限に達することなく、また 1 人あたりの追加料金なしで、必要なだけチームメンバーを追加できます。」となっています。英語ページでは「No user seat limits」です。人数が増えても、階層を上げ直す必要はない設計です。

誰が人数に数えられるのか

課金対象になる人については、「サブスクリプションがどのスペースに置かれているか」と「そのスペースに誰が属しているか」で決まる、という説明がされています。そのスペースのメンバーが請求人数に数えられる、という整理です。ここで言うスペースとは、チーム単位なのか、部門(ディビジョン)単位なのか、組織全体なのかという契約の置き場所のことです。同じ人数でも、契約をどこに置くかで支払う範囲が変わります。まず「どの単位で契約するか」を決めてから人数を数えるのが、見積もりを間違えない順番です。

ゲストは人数に数えない。ただし例外がある

外部の協力者を招く場面は多いはずです。制作会社、業務委託の担当者、顧客側の窓口。この人たちの扱いは、料金を考えるうえで大きな分かれ目になります。

公式ヘルプでのゲストの定義は「A guest is a user in an organization who does not share the organization's email domain.」です。組織のメールアドレスのドメインを共有していないユーザーがゲストになります。「You can collaborate with clients, contractors, customers, or anyone else who does not have an email address at an approved organization email domain」ともあり、取引先や委託先、顧客との共同作業を想定した仕組みだとわかります。

課金への影響については、はっきり書かれています。

Note that guests do not count towards your bill, and do not take up a space on your subscription's seat limit. Guests are available in teams, divisions, and organizations. For example, for a team of 12 people made up of 10 organization members and 2 guests, a 10-seat subscription on their specific Asana team will suffice. 出典: help.asana.com

組織のメンバー10人とゲスト2人の合計12人のチームなら、10席の契約で足りる、という具体例まで示されています。料金ページのStarterの機能一覧にも「無制限の無料ゲスト」(英語ページでは「Unlimited free guests」)とあり、説明文は「追加料金やユーザー数への影響を心配することなく、社外のコラボレーターをプロジェクトに招待できます。」です。

「組織」ではなく「ワークスペース」を使っている場合は数えられる

ここが見落とされやすい点です。Asanaには「組織(organization)」と「ワークスペース(workspace)」という二つの器があり、ゲストの扱いが違います。

公式ヘルプには「Workspaces are different to organizations, and function as a fully separate space.」とあり、続けて「Unlike organizations, anyone collaborating in a workspace counts towards the paid plan, whether full members or guests.」と書かれています。ワークスペースは共通の会社メールドメインを必要としない器で、そのぶん、そこで共同作業する人は正規メンバーかゲストかを問わず有料プランの人数に数えられます。

つまり「ゲストは無料」という説明は、組織を使っている場合に限った話です。会社のドメインを持たない形でワークスペースを立てて運用しているなら、外部の協力者もそのまま請求人数に入ります。自分たちがどちらの器を使っているかを確認しないまま「ゲストは何人増えても無料」と前提を置くと、見積もりが実額とずれます。

もうひとつ注記があり、「Members of paid organizations using guest access in other organizations will still occupy a license in their home organization.」とされています。有料組織のメンバーが他社の組織にゲストとして参加している場合、その人は自分の所属組織のライセンスを引き続き1つ占める、という意味です。

ゲストにはできないことがある

費用がかからない代わりに、ゲストの権限には制限があります。公式ヘルプに挙げられているのは次のような点です。

・「Guests have limited access to the organization and only see what is explicitly shared with them.」(明示的に共有されたものしか見えない) ・「Guests cannot create or own rules, but they can trigger rules.」(ルールを作ったり所有したりはできないが、ルールを動かすきっかけにはなれる) ・「Guests cannot create or edit task templates.」(タスクのテンプレートを作れない、編集できない) ・「Guests cannot create or edit custom field settings.」(カスタムフィールドの設定を作れない、編集できない) ・「Guests cannot create teams or edit team settings.」(チームを作れない、チーム設定を編集できない)

有料機能との関係については「In an organization, guests can generally interact with paid features in a passive way. If given access to the relevant project, a guest can select a custom field value from the list, but they cannot edit the custom field itself.」という注記があります。用意されたカスタムフィールドの値を選ぶことはできても、フィールドそのものは触れない、という受け身の関わり方になります。管理者になれるかについては「You must be a full organization member in order to become an admin of a paid organization.」と明記されており、ゲストのままでは管理者になれません。ゲストとメンバーの相互変換についても「It isn't possible to simply convert a guest to a member or vice versa.」とされています。

そして重要なのが利用規約上の制限です。ゲストのアカウントは外部の取引先との共同作業のためのものであり、「Customers using Asana's service are not permitted to provide employees, or employees of its affiliates, with access to the Asana service as guests instead of acquiring end user subscriptions for such employees.」と書かれています。自社や関連会社の従業員に対して、正規のライセンスを買わずにゲストとしてアクセスさせることは認められていません。座席代を抑える目的で従業員をゲストとして招く運用は、公式に禁止されています。

タイムラインとカスタムフィールドは、Starterから開く

無料と有料の境目で、実務にいちばん効くのがこの二つです。

タイムライン(工程表、ガントチャート)については、ヘルプの「Who can use this feature?」欄に「Starter」「Advanced」「Enterprise」「Enterprise+」および旧階層の「Premium」「Business」「Legacy Enterprise」が並び、「Personal」は含まれていません。本文にも「Available on Asana Starter, Advanced, Enterprise, and Enterprise+ tiers, as well as legacy tiers Premium, Business, and Legacy Enterprise.」と明記されています。機能そのものの説明は「Timeline is a live view of how your work fits together that helps you start projects on the right foot and hit your deadlines.」です。

料金ページ側でも同じで、Starterの機能一覧に「タイムラインとガントビュー」があり、説明文は「タイムラインは、スケジュールをすっきりとシンプルに表示します。一方、ガントチャートは、タスクの階層や進捗状況の追跡など、詳細なプロジェクト管理機能を提供します。」となっています。Personalの機能一覧には「リスト、ボード、カレンダービューの切り替え」だけが並び、タイムラインは含まれていません。

カスタムフィールドも同じ線です。ヘルプの「Who can use this feature?」欄はStarter以上と旧階層で、Personalは含まれていません。機能の説明は「Custom fields let you add additional data to tasks in your Asana projects. You can create a field for stage, priority, cost, or anything else that's important to your workflow, team, and company.」で、料金ページのStarterの機能一覧にも「カスタムフィールド」があり、「優先度や予算、承認ステータスなどの詳細をタスクに追加して、チームにとって特に重要な情報を追跡します。」と説明されています。

レポートについては、料金ページのStarterの機能一覧に「レポートダッシュボード」があり、「目標への進捗を示すチャートや指標を活用することで、プロジェクトの進捗状況を目で見て把握できます。」と説明されています。ヘルプの「Pricing and packaging changes in 2025」にも「Universal reporting is now available on the Starter tier」と記載があり、横断的なレポートがStarterの範囲に入っていることがわかります。

進行を預かる人の判断としては、ここが実質的な分かれ目です。工程を時間軸で見たい、案件ごとに担当や優先度や金額を項目として持たせたい、複数の案件をまたいで集計したい。この三つのどれかが要るなら、Personalのままでは足りません。逆に、やることを並べて誰かに割り当てて、終わったら消していく使い方で足りているなら、無料の範囲は思ったより広いということになります。

Advanced以上で開くもの、権限とデータの保管場所

Advancedについては、料金ページの機能一覧に「強化されたセキュリティ機能」が含まれており、説明文は「アクセスを管理し、データを保護し、組織のセキュリティを大規模に確保するためのエンタープライズレベルのコントロール。」です。プランの説明文にあるとおり、複数の部門にまたがる業務や目標のポートフォリオを管理する規模が想定されています。

Enterpriseで開くものは、料金ページに具体的に並んでいます。

・SAML 認証(「Asana を会社のシングルサインオンシステムと連携させることで、ユーザーのアクセスを一か所で管理できます。」) ・ユーザープロビジョニング機能(SCIM)(「新入社員を自動で追加し、退職時にはアクセス権を自動的に削除することで、データの安全性を保ちながら時間を節約できます。」) ・サービスアカウント ・閲覧限定ライセンス(「一部のユーザーに編集権限を与えず閲覧のみを許可することで、低コストでより多くのメンバーをプロジェクトに参加させることができます。」) ・ゲスト招待の権限(「プロジェクトに外部メンバーを招待できるユーザーを管理します。」) ・プロジェクトの管理者コントロール(「信頼できるチームメンバーに限定的なプロジェクト管理者権限を付与することで、メインのワークスペースの設定を保護し、不要な変更を防げます。」) ・管理者からのお知らせ(「管理者コンソールから組織全体のユーザーにメッセージを送信できます。」)

料金ページのアドオン欄にある「権限管理」についても、「管理者や IT 部門は、ユーザー権限、アプリの使用状況、モバイルアクセス、ゲストアクセスをセキュアな場所で簡単に一括管理できます。」と説明され、直後に「Enterprise プランで利用可能」と表示されています。

「閲覧限定ライセンス」は、人数の見積もりに関わる項目です。編集はしないが状況は見たい人が多い組織では、全員に編集権限付きの座席を配るより費用を抑えられる可能性があります。ただしこれはEnterpriseの機能として並んでいるものなので、StarterやAdvancedの見積もりには使えません。

データの保管場所(データレジデンシー)についても、対象プランが明記されています。「Data residency is available to be purchased as an add-on in Enterprise organizations and divisions and is included in Enterprise+ tiers.」とあり、Enterpriseではアドオンとして購入する形、Enterprise+では標準で含まれる形です。選べる地域は、保存先とバックアップ先の組み合わせで示されています。米国バージニア(バックアップはオハイオ)が既定、ドイツのフランクフルト(バックアップはアイルランドのダブリン)、日本の東京(バックアップは大阪)、オーストラリアのシドニー(バックアップはメルボルン)の4つです。

日本国内での保存が必要な場合、東京を選べるのはEnterpriseのアドオンかEnterprise+に限られる、という点は先に押さえておく必要があります。既定については「By default, data will continue to reside in the United States for new workspaces and existing customer data.」とあり、何もしなければ米国に置かれます。移行するには営業への問い合わせが必要です。

地域内に保存されるデータとして挙げられているのは「Customer data: including teams, projects, tasks, domain & CSV exports, and attachments.」「User-generated content included in a user's first project」「User profile data: user name, profile photo, and locale」です。一方で、地域外に保存されうるものとして「User authentication: e-mail addresses, passwords (guests), one-time keys (e.g. password reset links, signup/invite links), IP addresses, random identifier」と「Data used to measure seat count, usage, and revenue」が挙げられています。すべてが国内に閉じるわけではない、という点は社内の情報管理部門に説明するときに必要になる情報です。インフラについては「Asana partners with Amazon Web Services to deliver in-region storage」とされ、「Customer data is encrypted at rest and in transit, and protected with cross-regional backups.」と説明されています。

日本語対応については、表示言語の一覧にJapaneseが含まれています。設定はプロフィール設定の「Display」タブで、「Display settings are personal to you and will not affect what your teammate sees when they log in to Asana.」という注記のとおり、表示言語はユーザーごとの設定で、他のメンバーの画面には影響しません。料金ページとヘルプセンターにも日本語版が用意されています。

出ていくときのことを先に確かめる。書き出しと取り込みの形式

道具を選ぶときに後回しにされがちですが、料金の判断と同じくらい大事なのが、データを持ち出せるかどうかです。持ち出せない道具は、次の年の値上げに対して何も言えなくなります。

Asanaの場合、書き出しは公式に案内されています。「You can export your project to the text-based file formats JSON or CSV.」とあり、FAQの「What file formats can be used to export Asana projects?」への回答も「You can export Asana projects to JSON or CSV file formats.」です。操作は、プロジェクト名の横のドロップダウンメニューを開き、「Export/Print」にカーソルを合わせて、目的のファイル形式を選ぶ流れです。プロジェクト以外にも「Aside from projects, you can also export a Search View or your My Tasks.」とあり、検索結果の表示や自分のタスクも書き出せます。

用途としては「maintain data backups, analyze project information in spreadsheet tools, share information with external stakeholders, meet documentation requirements, or integrate project data with other business systems」が挙げられています。バックアップ、表計算ソフトでの分析、社外への共有、記録の保存要件への対応、他システムとの連携です。

取り込みはCSVです。「You can import tasks to a project in Asana using CSV.」とあり、操作はプロジェクト名の横のドロップダウンメニューから「Import」にカーソルを合わせてCSVを選ぶ流れになります。CSV以外の方法として、タスク名の一覧をコピーして貼り付ける方法も案内されており、「Asana will automatically create a new task after each line break.」と、改行ごとに新しいタスクが作られる仕組みが説明されています。この記事の「Who can use this feature?」欄にはPersonalを含む全プランが並んでいるので、無料のままでも書き出しと取り込みはできる、という理解になります。

無料のうちにやっておくとよいのは、いまのプロジェクトを一度CSVで書き出してみることです。列がどう並ぶか、担当者と期日と説明文がどう入るかを見ておけば、後で別の道具に移すときの手間がおおよそ見積もれます。有料に上げてから慌てて確かめるより、判断の材料としてずっと役に立ちます。

Asanaのままがよいチームと、見直しを考えるチーム

料金の話をひととおり並べたところで、乗り換えの検討をする前に押さえておきたいことがあります。Asanaのままがよい場面は、はっきりあります。

まず、部門をまたいで複数のプロジェクトを走らせていて、それらを横串で集計したいチームです。ポートフォリオやレポートダッシュボードで全体の進み具合を見る使い方は、Advanced以上の説明文にそのまま書かれている用途で、この形が要るなら素直に合っています。

次に、シングルサインオンやユーザープロビジョニングが情報システム部門の要件になっている組織です。SAML認証とSCIMが揃っていて、退職時のアクセス権の削除まで自動化できる仕組みは、人の出入りが多い規模では手作業では代替しづらいものです。

さらに、外部の連携先が多いチームです。「100 以上の無料連携」が無料プランの段階から並んでおり、他のツールと組み合わせて業務を流す前提で作られています。すでにいくつもの連携を組んで動いているなら、それをほどく手間のほうが大きくなります。

そして、決まった手順を自動で流したいチームです。ワークフロービルダーと自動化ルールは有料で開く機能として明記されており、依頼の受付から担当の割り当て、承認までを型にはめて回す使い方に向いています。

見直しを考えたほうがよいのは、次のような場合です。使っている機能がリストとボードとカレンダーの範囲に収まっているのに、人数の上限だけを理由に有料に上げようとしている場合。有料に上げても、実際に増えるのは席数だけで、画面の使い方は変わりません。もうひとつは、入力する人が一部に偏っていて、道具の高機能さがかえって参加の障壁になっている場合です。工程表を1人が引き直している間、他の人はその表を見られません。人数分の座席を買っても、実際に開いているのが数人なら、支払いと成果が噛み合わなくなります。

ボード型のタスク管理という選び方から見ると、何が変わるのか

料金の構造を並べ直すと、判断の軸は「機能の多さ」ではなく「使い続けてもらえるか」に寄っていきます。ここで、比較の材料として整理しておきたい観点があります。

ひとつ目は、料金表の読みやすさです。プランの階層で機能を切る方式は、必要な機能がどの階層にあるかを一つずつ確認しないと総額が出ません。これに対して、機能で絞らず、区切るのは人数とボードの数だけという決め方をしている道具もあります。どちらが良いという話ではなく、社内で説明しやすいのはどちらか、という基準で選べる部分です。各サービスの料金の組み方の違いは比較の一覧にまとめてあり、階層で切るのか、人数と量で切るのかという違いが並べて見られます。

ふたつ目は、覚えることの量です。板の上にカードを並べて動かす形は、初日に説明が要りません。工程表や自動化ルールを使いこなす前提の道具は、使いこなせば強いぶん、入力する側に学習の負担がかかります。板の形でどこまでできるのかはできることに整理してあります。

Asanaを含む主要なツールとの違いを個別に見たい場合は、Asanaとの比較に、この記事で扱った料金の考え方の違いをまとめてあります。あわせて、ボード型で近い位置にあるTrelloとの比較、文書とデータベースを一体で扱うNotionとの比較、業務の型を作り込む方向のmonday.comとの比較、国内の開発現場で使われることが多いBacklogとの比較、日本語のカンバン型であるJootoとの比較も、それぞれ得意な形が違います。

料金そのものの考え方は料金に書いてあります。人数の刻みで席が余る話を先に書きましたが、区切り方が違えば余り方も変わるので、いまのチームの人数を当てはめて比べてみるのがいちばん早い確認方法です。

ここで、公平のために自分たちの側の限界も並べておきます。ボード型のタスク管理には、ソースコードを預かるリポジトリの機能はありません。開発の作業をコードの管理と同じ場所で完結させたいなら、その用途に作られた道具のほうが合います。自動化と外部連携の幅でも勝負していません。連携先の数を競う設計ではないので、すでに多くのツールをつないで業務を流しているなら、そこをほどく手間と見合うかを先に確かめる必要があります。画面は日本語のみで、多言語のチームには向きません。そして、既存のデータを自動で取り込めるのはTrelloからだけです。他のツールからの移行は手作業が挟まります。移行の実際の手順はTrelloからの移行に書いてあります。

データの置き場所と安全性についての考え方は安全性の考え方にまとめています。Asanaの東京保存がEnterpriseのアドオンかEnterprise+に限られることを先に書きましたが、どのプランでどこまでの管理が付くのかは道具ごとに違うので、社内の情報管理の要件がある場合は、この項目を最初の絞り込みに使うと検討が早く終わります。細かい疑問はよくある質問にも並べてあります。

最後に、見積もりを立てる順番だけ整理しておきます。まず、契約をどの単位(チーム、部門、組織)に置くかを決めます。次に、その単位に属するメンバーを数えます。ゲストとして招く外部の協力者は、組織で運用するなら人数に入らず、ワークスペースで運用するなら入ります。数えた人数を、刻みの表に当てはめて実際に購入する座席数を出します。そこにプランの単価を掛け、年払いか月払いかを決めて、日本国内の請求先なら消費税を加えます。この順番で出した数字が、稟議に載せられる金額です。プランと金額は変わりますので、提出の直前にもう一度、公式の料金ページで表示を確認してください。

Q1. Asanaの無料プランは何人まで使えますか?

アカウントを作った時期で二通りに分かれます。公式ヘルプによると、2025年11月12日より後に登録した場合は2人まで、それ以前からアカウントを持っている場合は10人までの旧プランに該当しうると併記されています。料金ページに現在表示されているのは「2 人のユーザー」だけです。自分がどちらかは管理画面の表示で確認してください。

Q2. 有料プランの料金はいくらですか?

2026年9月2日時点の日本語の料金ページでは、Starterが年払いで一人あたり月¥1,200、月払いで¥1,475、Advancedが年払いで¥2,700、月払いで¥3,300でした。いずれも税抜表示で、日本国内に請求先住所がある場合は日本の消費税が別途加算されます。Enterpriseは問い合わせによる見積もりです。

Q3. 外部の協力者を招くと、その分も料金がかかりますか?

組織として運用している場合、ゲストは請求人数に数えられず、座席の上限も使いません。ただしワークスペースとして運用している場合は、正規メンバーかゲストかを問わず有料プランの人数に数えられます。また、自社の従業員をゲスト扱いにして座席代を回避する使い方は、利用規約で認められていません。

Q4. 人数はいつでも1人ずつ増やせますか?

できません。公式ヘルプによると最小は2席で、3席、4席、5席のプランがあり、そこから先は合計30人以下なら5人刻み、30人から100人は10人刻み、100人から500人は25人刻み、500人超は50人刻みになります。1席のプランは提供されておらず、2席から4席の範囲を除いて1席だけの追加はできません。

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