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Backlogの代わりを探す前に|リポジトリを使っているかで答えが分かれる

2026年9月2日 ・ Pinateca編集部

「backlog 代わり」で検索する人の多くは、Backlogそのものに不満があるわけではありません。人が増えた、板が足りなくなった、上のプランに上げる話が出た、そのどこかで一度立ち止まって、他に道がないかを確かめたくなっただけです。この記事は、その立ち止まりを短く終わらせるために書いています。

先に結論を置きます。判断を分けるのは、機能表の丸とバツの数ではありません。リポジトリを本体で使っているかどうかです。Git や Subversion を課題と同じ場所に置いて運用しているなら、代わりを探す理由はかなり薄くなります。使っていないなら、見極めの軸はまったく別のところに移ります。まずその線引きから始めて、そのうえで乗り換えを考えてよい合図と、2027年1月のプラン改定で何が変わるのかを順に見ていきます。

「backlog 代わり」という検索の裏側で起きていること

道具を替えたいという言葉が出るとき、たいてい原因は道具の外にあります。人が増えて板の数が足りなくなった、外注先を1社入れることになって席をどう用意するか迷っている、期末に費用の一覧が回ってきて「これは何の費用か」と聞かれた、そのどれかです。とりまとめている人からよく聞くのは、機能が足りないというより、費用と使われ方が噛み合っていないという話です。

進行の道具は、入れた直後が一番きれいに使われます。板が立ち、担当が割り当てられ、期限が入ります。そこから先で差がつくのは、更新する人が何人残るかです。現場では、入力する人が数人に固定された時点で、進捗の表は実態から離れ始めると言われています。表が嘘をつき始めると、とりまとめる人は表とチャットの両方を見に行くことになり、二度手間が生まれます。この二度手間は道具を替えても消えません。替えるかどうかの前に、いま更新している人が何人いるかを数えておくと、判断がぶれません。

もうひとつ、検索の裏側でよく起きているのが、費用の内訳が説明できなくなる現象です。上のプランに上げた理由が、当時の担当者しか覚えていない。工程表のためだったのか、容量のためだったのか、属性のカスタマイズのためだったのかが分からない。この状態で「代わり」を探すと、比較表の丸の数だけを見て、いまと同じ迷いを別のサービスで繰り返すことになります。何のために払っているのかを言葉にできるところまで戻すのが先です。

進行の道具は、机や椅子と同じで、合わなくなったら替えるものです。ただし替えるときに引っ越すのは板だけではありません。過去のやり取り、添付ファイル、誰がいつ何を決めたかの記録も一緒に動かすことになります。その重さを見積もらずに動くと、移した先で「前のほうが良かった」という声が出ます。だからこの記事は、乗り換えを勧める順番では書いていません。動かない理由から先に書きます。

結論を先に置く:リポジトリを本体で使っているなら、代わりを探す理由は薄い

Backlogは、課題管理とリポジトリが同じ場所にあるサービスです。公式の料金ページでは「Git / Subversion」と表記され、スターター、スタンダード、プレミアム、プラチナのすべてで利用できると記載されています(出典:Backlog 料金ページ、2026年9月2日確認)。さらに、フリープランでできることをまとめた公式ヘルプでも Git / Subversion は利用可の扱いです。つまり無料の範囲から有料の最上位まで、リポジトリは全プランで使えると公式に書かれています。

これは比較記事で軽く扱われがちですが、実務ではとても重い条件です。課題番号とコミットが結び付いていて、どの修正がどの依頼に対応するのかを後から追える。この状態を作れているチームは、道具を替えた瞬間にその結び付きを失います。リポジトリを別のサービスに移し、課題を別のサービスに移し、両者をもう一度つなぎ直す作業が発生します。つなぎ直せたとしても、過去の分は追えません。

リポジトリを使っているチームが失うもの

具体的に何が失われるかを挙げます。第一に、課題からコミット履歴へ、コミットからその背景の議論へと辿れる導線です。第二に、リポジトリの権限と課題の権限が同じ管理画面で揃っている状態です。第三に、新しく入った人に「ここを見れば全部ある」と言える場所です。この3つは、機能表の1行では表せません。使っているチームほど、失ってから気づきます。

そのため、Git や Subversion を本体で運用しているなら、この記事の残りは読まなくても構いません。代わりを探すより、いまのプランが自分たちの人数と板の数に合っているかを確かめるほうが、費用対効果は高くなります。プランごとの上限は公式の料金ページに一覧があり、そこで確かめられます。

逆に、リポジトリを使っていないなら前提が変わる

一方で、Backlogを課題管理とファイル置き場としてだけ使っているチームも少なくありません。開発を伴わない仕事、たとえば制作進行、イベントの準備、営業の案件管理、社内の改善活動などでは、リポジトリの欄はずっと空のままです。この場合、Backlogの強みのうち大きな一角を使っていないことになります。

使っていない機能に払っているからすぐ替えるべきだ、という話ではありません。使い慣れているという価値は本物です。ただ、乗り換えの検討がまったくの無駄になるかどうかは、ここで分かれます。リポジトリを使っていないチームだけが、次の章から先を読む意味があります。

課金の軸を、自分の言葉で言えるようにする

比較を始める前に、いま払っている料金が何で決まっているのかを押さえます。ここを曖昧にしたまま他のサービスの表を見ると、数字が並んでいるだけで比べられません。

Backlogの課金は、スペース単位の定額制です。公式のサポートページにこう書かれています。

プランと料金ページの料金は登録したスペース1つ分の金額です。スペースにプロジェクトやユーザーを追加されるごとに追加料金が発生することはありません。 出典: support-ja.backlog.com

つまり1人増えるごとに加算される形ではありません。ただし、プランごとに上限はあります。公式の料金ページによると、ユーザー数はスターターが30人まで、スタンダード以上は無制限(安定した運用を維持するため最大10,000人までを推奨との注記あり)。プロジェクト数はスターターが5、スタンダードが100、プレミアムとプラチナは無制限です。ストレージはスターター1GB、スタンダード30GB、プレミアム100GB、プラチナ300GBと記載されています(いずれも2026年9月2日確認)。

料金は、公式ページに「価格は全て税抜表示です。別途消費税がかかります。」と明記されています。月払いの税抜価格は、スターターが月額2,700円、スタンダードが16,000円、プレミアムが27,000円、プラチナが75,000円。年払いにすると月払いに比べ5%オフになると料金ページに書かれています(2026年9月2日確認)。

この構造をひとことで言うと、人数ではなく箱の大きさで払う仕組みです。人が多いチームほど1人あたりの単価は下がります。逆に、少人数でプレミアム以上を使っている場合は、1人あたりの単価が高く見えます。この見え方の違いが、乗り換えを考える人の背中を押したり、引き止めたりしています。

何のために上のプランを払っているのかを特定する

上のプランに上がる理由は、実務上ほぼ次の4つに集約されます。ユーザー数の上限、プロジェクト数の上限、ストレージの上限、そして機能です。機能のうち、境目になりやすいのが工程表と属性のカスタマイズです。

工程表について、公式の料金ページではガントチャートがスターターは対象外、スタンダード以上で利用可能と記載されています。スタンダードでは表示範囲が6か月分と書かれています。フリープランについては、公式ヘルプの一覧でガントチャートはバツの扱いです。

属性のカスタマイズは、料金ページの表記どおりに言うとプレミアム以上で利用可能です。スターターとスタンダードは対象外で、フリープランもバツと記載されています。ただし注記として「一部の課題の属性(開始日、予定時間、実績時間)はスタンダードプラン以上でご利用いただけます」とあります。

自分たちが上のプランにいる理由が、このどれなのかを1つに絞ってください。「工程表のためだけにプレミアムにいる」と言い切れるなら、比較の軸は工程表の使い勝手ひとつになります。「人数が入りきらないから」なら、比較の軸は上限の設計です。理由が2つ以上あるなら、乗り換えは基本的に割に合いません。

2027年1月のプラン改定で、判断の前提が変わる

いま「backlog 代わり」を調べている人にとって、無視できない話があります。公式のブログとサポートページで、2027年1月1日からプラン体系が変わることが告知されています。料金ページにも「※2027年1月1日からプランが変わります。」の注記が入っています。

時期と、どのタイミングで自分に影響するか

公式の告知によると、現行の4プランは2026年12月31日まで提供され、同日で現在のプランでの新規契約が終了します。2027年1月1日から新しいプラン体系と料金の提供が始まります。既存の契約への適用は、2027年1月1日以降の最初の契約更新日からで、スペースごとに異なると記載されています。

つまり、いま契約しているチームにとっては、年明けの瞬間に何かが起きるわけではありません。自分のスペースの更新日がいつかによって、影響が出る時期が変わります。ここは先に確認しておく価値があります。

新しい3プランの構成

現行の4プラン(スターター、スタンダード、プレミアム、プラチナ)が、エコノミー、ビジネス、プロフェッショナルの3プランに統合されます。公式に案内されている月払いの税抜価格は、エコノミーが月額21,000円、ビジネスが36,300円、プロフェッショナルが100,000円。年払いにすると月払いに比べ5%オフで、エコノミーが19,950円、ビジネスが34,485円、プロフェッショナルが95,000円と記載されています(出典:Backlog 新プランのお知らせ、2026年9月2日確認)。

上限も変わります。公式ヘルプによると、新しいフリープランはユーザー数5(現在の10から変更)、プロジェクト数1、ストレージ100MB。エコノミーはユーザー数15、プロジェクト数30(現スタンダードの100から変更)、ストレージ30GB。ビジネスはユーザー数無制限(最大10,000人までを推奨)、プロジェクト数無制限、ストレージ100GB。プロフェッショナルはユーザー数無制限、プロジェクト数無制限、ストレージ300GBで、容量追加オプションが用意されています。

そして重要な点として、現在のスタータープランに対応する新プランは無く、比較表の該当欄が「ー」になっていると公式ヘルプに記載されています。

何を確かめておくべきか

この改定を値上げとして受け取るか、機能の底上げとして受け取るかは、チームの形によって変わります。断定できるのは次の3つです。

1つ目。いまスタータープランで足りているチームは、対応する新プランが無いため、更新のタイミングで選び直しが必要になります。人数が30人以内、板が5枚以内で回っているチームがここに当たります。

2つ目。人数が15人を超えていて、板の数が多くないチームは、エコノミーの上限との関係を確認しておく必要があります。新しいエコノミーはユーザー数15、プロジェクト数30という設計です。

3つ目。支払い方法にも変更があります。公式ヘルプによると、適用開始日以降、銀行振込は12か月(年払い)のみとなり、クレジットカードは1か月と12か月が継続します。銀行振込の3か月払い・6か月払いを利用中の場合、適用開始日から自動的に年払いに変更されると記載されています。経理側の都合で月次の支払いに寄せているチームは、ここを先に社内で共有しておくと揉めません。

なお、登録済みのデータは新しいプランでも引き続き利用でき、移行作業は不要と公式ヘルプに書かれています。機能面では、孫課題(3階層)が2026年夏頃、プロジェクト横断ガントチャートが2026年秋頃のリリース予定として挙げられています。プランが変わることと、データが失われることは別の話です。ここを混同して慌てる必要はありません。

乗り換えを考えてよい合図

ここからは、リポジトリを使っていないチーム向けです。次に挙げる合図が2つ以上そろったら、他の選択肢を並べて比べる価値があります。1つだけなら、いまの設定を見直すほうが早いことがほとんどです。

更新している人が、いつも同じ数人しかいない

席は用意されているのに、実際に課題を触っているのが3人だけ。残りの人は結果だけをチャットで受け取っている。この状態は、道具の問題であることもあれば、運用の問題であることもあります。見分け方は単純で、触っていない人に理由を聞くことです。「どこを見ればいいか分からない」なら画面の問題、「自分の分だけ書ければいい」なら運用の問題です。前者が多いなら、板の形そのものを見直す価値があります。

進行を預かる立場からすると、更新する人が増えないことは費用の問題に直結します。人数の上限で払っているプランなら、使っていない席の分も費用に含まれているからです。席の数と、実際に動いている人の数を並べて書き出してみると、判断材料になります。

工程表のためだけに、上のプランを払っている

工程表を引くこと自体は目的ではありません。目的は、誰がいつまでに何をするかを全員が同じ絵で見られることです。もし工程表を1人が引き直し続けていて、他の人はその絵をほとんど開いていないなら、費用の割に効いていない可能性があります。工程表を引いている人からは、線を引き直している間ほど、他の人は最新の状態を見られないという話をよく聞きます。

判定の仕方は、工程表の閲覧が実際に何人に届いているかを確かめることです。届いていないなら、工程表のために上のプランを維持する根拠は弱くなります。届いているなら、これは残すべき機能です。

板の数か、人数のどちらかだけが上限に当たっている

上限に当たる理由が1つに絞れているなら、そこだけを解決できる形を探す価値があります。板が足りないだけなのに人数無制限のプランに上がる、あるいは人が入りきらないだけなのに板が無制限のプランに上がる。どちらも余った分は使われません。2027年1月の改定でプロジェクト数の上限が変わるため、この確認は年内にやっておく意味があります。

属性を増やしたいが、そのために2段階上げる話になっている

属性のカスタマイズは、公式の料金ページではプレミアム以上で利用可能とされています。案件番号や取引先名といった項目を課題に持たせたいだけなのに、そのために大きく段を上げる判断になっているなら、その項目が本当に検索や集計で使われているかを確かめてください。使われていない項目は、入力の手間だけを増やします。

会話の置き場所が定まっていない

課題ごとのコメントは、公式の料金ページの機能比較表で全プラン「あり」と記載されています。一方で、Backlog本体の機能としての「チャット」については、料金ページの機能一覧に項目が見当たりません。ヌーラボが提供していたビジネスチャットの Typetalk は、公式ブログで2023年11月14日付でサービス終了が告知され、2025年12月1日にサービス終了、2025年12月31日にバックアップも含めてデータを削除すると案内されていました。同じ記事には「今後はヌーラボのサービスに、多様な外部サービスを連携させながら」との記載があります。

したがって、日々の会話は別のチャットツールで持つ前提になります。これは弱点というより設計です。ただし、進行を預かる立場からすると、話す場所と残す場所が分かれていること自体は問題ではなく、どちらに何を残すかの線引きが決まっていないことが問題になります。決定はここ、雑談はあちら、という線が引けていないなら、道具を替えても同じ混乱が続きます。

合図が1つも当てはまらない場合

当てはまらないなら、乗り換えは見送るのが妥当です。代わりに、無料トライアルの範囲で上のプランを試すという手があります。公式の料金ページには、無料トライアルはどのプランも30日間と記載されています。上げる前に確かめられるなら、比較サイトを何時間も読むより早く答えが出ます。

他のサービスと比べるときの見極めの軸

ここから先は、具体的なサービス名で料金や上限を並べる書き方はしません。プランは変わるからです。実際、Backlog自身が2027年1月に体系を変えると告知しています。他社も同じで、記事に書かれた数字は数か月で古くなります。数字ではなく、確かめる軸を持ってください。

軸1:課金の単位を見る

料金が何で決まるかは、大きく3種類です。人数で決まる形、板やスペースの数で決まる形、そして箱ごとの定額。Backlogは前述のとおりスペース単位の定額です。人数で決まる形は、少人数のうちは安く、増えるほど比例して上がります。定額の形は、少人数だと1人あたりが高く見え、増えるほど下がります。

自分たちが今後1年でどちらに動くかを考えてください。人が増える見込みがあるなら定額寄りの形が効きます。人はほぼ固定で、扱う案件だけが増えるなら、板の数の上限を先に見ます。機能で絞らず、区切るのは人数とボードの数だけという設計の道具もあり、その場合は機能表を読む時間そのものが要らなくなります。料金の考え方を比べたいなら料金のページに区切り方が書かれています。

軸2:機能で段を分けるか、規模で段を分けるか

料金プランの設計思想には2通りあります。上の段に行くほど機能が増える形と、機能は同じで規模だけが変わる形です。前者は、必要な機能が上の段にあると、規模が小さくても上げざるを得ません。後者は、機能のために段を上げる判断が発生しません。

どちらが良いという話ではなく、自分のチームがどちらで困ってきたかを思い出してください。「この機能のために上げた」という記憶があるなら、後者の設計は効きます。「人が入りきらなくて上げた」なら、どちらでも同じです。何がどの段でできるかはできることにまとめてあります。

軸3:データの出し口と入り口

移す判断をする前に、出せるかどうかを確かめます。Backlogの書き出しについては、公式サポートに「課題の検索結果をExcel形式やCSVなどで出力できます。」と記載されています。課題の検索画面から、課題とコメントをCSVまたはExcel形式でダウンロードできます。ただし「課題のコメントの取得上限数は200件です。」との注記があります。文字数が大きい場合は、Excel形式のセルの文字数制限を受けるためCSV形式が推奨されています。

Gitリポジトリは git clone ですべて取得でき、Subversionは公式ヘルプの手順でエクスポートすると案内されています。共有ファイルはWebフォルダやFinderからダウンロードします。スペース全体については、有料オプションの「スペースデータのバックアップ」があり、料金は50,000円(税抜、別途消費税)と記載されています。課題やWikiなどのデータをCSV形式ファイルにし、共有ファイルや添付ファイルと一緒にGoogleドライブで提供するサービスです。ここで見落としやすい注記があり、「バックアップしたデータは、Backlogにインポートできません。」と明記されています。

取り込み側も見ておきます。Backlogの一括登録はCSVファイルで行い、専用テンプレートをダウンロードして使う必要があると公式サポートに記載されています。課題検索結果一覧の出力機能で出したCSVでは一括登録できません。入力できる項目は、件名(必須)、詳細、種別、担当者、開始日、期限日、予定時間、実働時間、カテゴリー、発生バージョン、マイルストーン、優先度、親課題。日付はハイフン区切りで、複数値はカンマ区切りです。注意点として「課題の『状態』は入力できません。すべて『未対応』で登録されます」「一度に一括登録できる課題は、最大250件です」と書かれています。

この仕様は、移す側にも移される側にも同じ重さで効きます。どのサービスに移るにせよ、状態が引き継がれないなら、移した直後に全部を並べ直す作業が発生します。移行の考え方についてはTrelloからの移行に手順の整理があります。なお、正直に書いておくと、自動で取り込めるのはTrelloからだけで、それ以外はCSVを整えて手で入れる前提になります。ここは他のサービスと比べて優れている部分ではありません。

軸4:入力する人が増えるかどうか

道具の良し悪しを最終的に決めるのは、更新する人の数です。項目が多い道具は、正確に書けば書くほど強くなりますが、書く人が減ります。項目が少ない道具は、情報が粗くなりますが、書く人が増えます。どちらを取るかは、チームの性質で決まります。

見極める方法は、いま一番書いてくれない人に、新しい画面を10分だけ触ってもらうことです。10分で自分の担当を1つ動かせないなら、その道具は定着しません。比較記事を読むより確度の高い判定になります。

軸5:日本語と窓口

日本のチームにとって、画面と窓口が日本語であることは実際に効きます。Backlogは国内で開発されているサービスで、ヘルプもサポートも日本語で用意されています。海外製のサービスを検討する場合は、画面の翻訳の質だけでなく、問い合わせの返答がどの言語で、どの時間帯に返ってくるかを確かめてください。

こちらの側の事情も書いておくと、画面は日本語のみで、英語の画面は用意していません。日本語だけで足りるチームには問題になりませんが、海外のメンバーが入るチームには合いません。安全面の考え方は安全性の考え方に書いてあります。

併用という第3の選択肢

乗り換えるか、留まるかの2択で考えると、判断が重くなります。実務でよく取られているのは、分けて持つ形です。

リポジトリと、それに紐づく開発の課題はいまの場所に残す。それ以外の進行、たとえば制作、営業、社内の改善といった板は、別の軽い道具に出す。この形なら、失うものがほとんどありません。開発以外の板が減れば、プロジェクト数の上限にも余裕が生まれます。2027年1月の改定でプロジェクト数の上限が変わることを考えると、この整理は年内にやる価値があります。

併用の欠点は、置き場所が2つになることです。どちらに書けばいいか迷う瞬間が生まれます。これを避けるには、分ける線を人ではなく仕事の種類で引いてください。「開発に関わるものは全部あちら、それ以外は全部こちら」という線なら、迷いは起きません。「Aさんはあちら、Bさんはこちら」という線を引くと、必ず混ざります。

もうひとつ、併用を検討するときに正直に確認しておくべきことがあります。自動化や外部サービスとの連携を重視するなら、そこで勝負している道具を選ぶべきです。ボード型の軽い道具は、板の上で状況が一目で分かることに寄せている代わりに、自動化と外部連携では他に強い選択肢があります。連携で業務をつなぐことが目的なら、その軸で選んだほうが結果は良くなります。

比較ページを読む順番と、板の形から逆算する考え方

最後に、候補を並べるときの順番を整理します。比較表を最初から全部読むと、丸の数が多いものが良く見えます。そうではなく、自分の板の形から逆算してください。

まず、いまの板を1枚思い浮かべます。列は何本ありますか。カードに書いている項目はいくつありますか。誰が動かしていますか。この3つが答えられれば、必要な道具の形はほぼ決まります。列が3本から5本で、項目が担当と期限だけで、動かす人が全員なら、軽い道具で足ります。列が10本以上あり、項目が10個以上あり、動かす人が担当者だけなら、細かく持てる道具が要ります。

そのうえで、比較の入口を選びます。カードを動かして進める形に慣れているならTrelloとの比較が近く、板の形と料金の区切り方の違いが整理されています。案件ごとの担当と期限をきっちり管理する形から来るならAsanaとの比較、文書と一覧を同じ場所に置く形から来るならNotionとの比較が参考になります。仕組みを組んで自動で回す方向を検討しているならmonday.comとの比較に、その方向との向き不向きが書いてあります。国産の道具どうしを並べたいならJootoとの比較が近い比較になります。

いまの話の直接の対比はBacklogとの比較にまとめてあり、この記事で触れたリポジトリの扱いや料金の区切り方の違いを、項目ごとに並べています。候補をまとめて見渡したいときは比較の一覧から入れます。導入前に出やすい疑問はよくある質問に集めてあります。

比較を読み終えたら、必ず手を動かして確かめてください。判断材料として一番重いのは、実際の板を1枚作って、更新してくれない人に触ってもらった結果です。表の丸の数ではありません。そして、いま使っている道具が合っているなら、替えないという結論も立派な結論です。リポジトリを本体で使っているなら、この記事の答えは「替えない」で終わります。 使っていないなら、上に挙げた合図が2つ以上そろっているかどうかで決めてください。合図がそろっていないうちに動くと、移行の手間だけが残ります。

Q1. Backlogの代わりを探すとき、最初に確認すべきことは何ですか?

Git や Subversion を本体で使っているかどうかです。公式の料金ページによると、リポジトリはフリープランを含む全プランで利用できます。課題とコミットが結び付いている状態は移行で失われるため、使っているなら乗り換える理由は薄くなります。使っていない場合だけ、他の選択肢を比べる意味があります。

Q2. 2027年1月のプラン改定で何が変わりますか?

公式の告知では、現行の4プランが2026年12月31日で新規契約を終了し、2027年1月1日からエコノミー、ビジネス、プロフェッショナルの3プランに統合されます。既存契約への適用は2027年1月1日以降の最初の契約更新日からです。現在のスタータープランに対応する新プランは無いと公式ヘルプに記載されています。

Q3. 課題データは書き出せますか?

公式サポートによると、課題の検索結果をCSVまたはExcel形式でダウンロードできます。ただしコメントの取得上限数は200件との注記があります。スペース全体は有料オプション(税抜50,000円、別途消費税)で提供されますが、そのバックアップデータはBacklogにインポートできないと明記されています。

Q4. 乗り換えずに費用を見直す方法はありますか?

上のプランを払っている理由を1つに特定してください。人数、板の数、容量、機能のどれかです。理由が1つに絞れるなら、その1点だけを解決する形を探せます。無料トライアルはどのプランも30日間と公式に記載されているので、上げる前に試して確かめる手もあります。

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