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Backlogの料金と2027年のプラン改定|プランで開く機能の線を読む

2026年9月2日 ・ Pinateca編集部

「backlog 料金」で検索する人の多くは、金額そのものを知りたいわけではありません。知りたいのは「うちの人数と使い方だと、どのプランの線をまたぐのか」であり、「その線をまたいだ月から、毎月いくら固定費が増えるのか」です。金額表を眺めても、この2つはなかなか見えてきません。

しかもこのキーワードは、いま調べるタイミングが少し特殊です。公式に2027年1月1日からのプラン改定が告知されており、プランの数も、名前も、上限も、金額も変わります。いま料金を調べて社内を説得しても、次の更新日で前提が動く可能性があります。

この記事では、公式ページとヘルプに書かれている内容だけを使って、現行の料金、無料プランの範囲、機能がプランごとにどこで開くのか、そして改定後の姿までを並べます。記載はすべて2026年9月2日時点で公式サイトに掲載されていた内容にもとづいており、金額はすべて税抜表示です。プランと料金は変わるものなので、契約前には必ず公式の料金ページで最新の表記を確認してください。

「backlog 料金」で調べる人が本当に困っていること

進行のとりまとめを預かっている人が料金を調べ始めるとき、きっかけはたいてい同じところにあります。人が増えた、プロジェクトの数が増えた、添付ファイルが積み上がって容量が心配になった、あるいは工程表を見せてほしいと上から言われた。どれも「いまの契約のまま続けられるか」という質問に行き着きます。

ここで厄介なのは、ツールの料金体系にはいくつも違う型があることです。ユーザー1人あたり月額いくら、という積み上げ型もあれば、プロジェクト数で区切る型もあり、機能の束をプランで区切る型もあります。型が違うと、比較表を横に並べても意味のある比較になりません。1人あたり800円のツールと、定額で月16,000円のツールは、人数が何人のときに逆転するかを計算しないと高い安いが言えないからです。

もうひとつ、現場でよく聞くのは「金額より、機能の線のほうが痛い」という話です。月額が数千円上がることより、工程表が引けないほうが困る。属性を1つ増やせないほうが困る。プランを選ぶ判断の重心は、金額ではなく、どの機能がどのプランから開くかに寄っていきます。料金表を読むときは、金額の列より先に、機能の比較表の行を見たほうが早いことが多いです。

そして道具を入れ替えるかどうかを考えるときは、判断材料の大半が「入れたあとにチームが使い続けてくれるか」に集まります。工程表を1人が引き直している間、他の人はその表を見られません。入力する人が増えないと、進捗の表はすぐ嘘になります。料金の話は、その先にある運用の話とセットで考えないと、契約したあとで宙に浮きます。

料金表を読む前に押さえる軸:スペース単位の定額制

Backlogの料金を読むうえで最初に押さえておくべきなのは、課金の単位が「スペース」であるという点です。公式のヘルプには次のように書かれています。

プランと料金ページの料金は登録したスペース1つ分の金額です。スペースにプロジェクトやユーザーを追加されるごとに追加料金が発生することはありません。 出典: support-ja.backlog.com

つまり、ユーザーを1人増やすたびに請求が増える形ではありません。プロジェクトを1つ足したから追加料金、という形でもありません。スペース1つに対して定額がかかり、その定額の中で決められた上限までユーザーとプロジェクトを収める、という考え方です。

この形は、人数の増減が読めないチームにとっては見通しが立てやすい作りです。繁忙期に業務委託の人が数人入っても、上限の中に収まっているなら請求書の金額は変わりません。逆に、少人数のまま長く使うチームにとっては、上位プランの定額は重く感じられます。5人で使っても30人で使っても、同じプランなら同じ金額だからです。

ただし、上限が無いわけではありません。プランごとにユーザー数、プロジェクト数、ストレージ容量の上限が決められています。料金の検討は「金額の比較」ではなく「上限のどれに最初にぶつかるかの見極め」から始めたほうが、選び違えが減ります。人数でぶつかるのか、プロジェクト数でぶつかるのか、容量でぶつかるのか。この3つのうち、自分たちのチームがどれに最初に届くかを先に決めておくと、料金表の読み方がまったく変わります。

現行4プランの料金(2026年9月2日時点・税抜)

公式の料金ページには「価格は全て税抜表示です。別途消費税がかかります。」と明記されています。以下の金額もすべて税抜です。社内で稟議を通すときは、消費税を足した額で出さないと差し戻される点に注意してください。

月払いの金額

プラン 月払い(税抜) 年額換算(税抜)
スターター 2,700円/月 32,400円/年
スタンダード 16,000円/月 192,000円/年
プレミアム 27,000円/月 324,000円/年
プラチナ 75,000円/月 900,000円/年

スターターとスタンダードの間には、月額で13,300円の開きがあります。年額にすると159,600円の差です。この段差は、料金体系の中でいちばん大きな判断ポイントになります。スターターで足りるのか、スタンダードが必要なのかを見極めるところに、検討の時間の大半を使うことになります。

年払いにすると5%オフ

公式の料金ページには、年払いは「月払いに比べ5%オフ」と記載されています。金額は次のとおりです。

プラン 年払い時の月額(税抜) 年額(税抜)
スターター 2,565円/月 30,780円/年
スタンダード 15,200円/月 182,400円/年
プレミアム 25,650円/月 307,800円/年
プラチナ 71,250円/月 855,000円/年

スタンダードで年払いにした場合、月払いとの差は年間9,600円です。割引率としては素直な数字ですが、年払いは1年分を先に払う形になるので、使い続けるかどうか決めきれていない段階で選ぶと身動きが取りにくくなります。公式のよくあるご質問には、契約期間中に解約した場合の返金対応はないと明記されています。試用の段階では月払い、運用が固まってから年払い、という順にしておくのが安全です。

プランごとの上限(ユーザー数・プロジェクト数・容量)

料金ページの比較表に書かれている上限は次のとおりです。

プラン ユーザー数 プロジェクト数 ストレージ
スターター 30 5 1GB
スタンダード 無制限 100 30GB
プレミアム 無制限 無制限 100GB
プラチナ 無制限 無制限 300GB

ユーザー数が無制限とされているプランには、「安定した運用を維持するため、最大10,000人までを推奨」という注記が添えられています。

ここで注意したいのは、スターターの上限の組み合わせです。ユーザーは30人まで入れられるのに、プロジェクトは5つまで、容量は1GBしかありません。人数には余裕があるのに、案件の数と添付ファイルで先に詰まる構造です。受託の仕事のように案件が並行して立ち上がるチームでは、人数が10人にも満たないうちにプロジェクト数の上限に届きます。逆に、社内の1事業を長く回すようなチームなら、人数が20人を超えてもスターターの範囲で収まることがあります。

容量も見落とされがちです。1GBは、テキスト中心のやりとりなら長く持ちますが、デザインのカンプや動画のレビュー、スキャンした資料を課題に添付し始めると、あっという間に埋まります。添付を前提にした運用をするなら、スターターは最初から候補から外して考えたほうが後戻りが少なくて済みます。

2027年1月1日からのプラン改定

料金ページには「※2027年1月1日からプランが変わります。」という注記が入っており、公式ブログとヘルプで改定の内容が告知されています。いま料金を調べている人にとっては、こちらのほうが本題になる可能性があります。

時期と、既存契約への当たり方

・2026年12月31日:現在のプランでの新規契約が終了します。現行の4プランは2026年12月31日まで提供されます。 ・2027年1月1日:新しいプラン体系と料金の提供が始まります。 ・既存の契約については、適用開始日が「2027年1月1日以降の最初の契約更新日」となり、スペースごとに異なります。

つまり、いま契約しても2027年1月1日にいきなり切り替わるわけではなく、自分たちの更新日が来た時点で新しい体系に乗る形です。年払いで契約している場合、更新日は1年後になります。社内で予算を組むときは、自分たちのスペースの更新日がいつなのかを先に確認しておくと、どの年度の予算に影響が出るかがはっきりします。

なお、登録済みのデータは新しいプランでも引き続き利用でき、移行作業は不要である旨が公式ヘルプに書かれています。データを移し替える手間が発生する話ではありません。

新しい3プランの料金(税抜)

現行の4プラン(スターター/スタンダード/プレミアム/プラチナ)が、3プラン(エコノミー/ビジネス/プロフェッショナル)に統合されます。金額は次のとおりです。年払いが月払いに比べて5%オフになる点は現行と同じです。

新プラン 月払い(税抜) 月払いの年額 年払い時の月額(税抜) 年払いの年額
エコノミー 21,000円/月 252,000円/年 19,950円/月 239,400円/年
ビジネス 36,300円/月 435,600円/年 34,485円/月 413,820円/年
プロフェッショナル 100,000円/月 1,200,000円/年 95,000円/月 1,140,000円/年

エコノミーは現在のスタンダードに近い位置づけ、ビジネスは現在のプレミアムに近い位置づけ、プロフェッショナルは現在のプラチナに近い位置づけとされています。

新プランの上限

公式ヘルプに記載されている上限は次のとおりです。

新プラン ユーザー数 プロジェクト数 ストレージ
新しいフリープラン 5 1 100MB
エコノミー 15 30 30GB
ビジネス 無制限 無制限 100GB
プロフェッショナル 無制限 無制限 300GB

ビジネスとプロフェッショナルのユーザー数無制限には、現行と同じく「最大10,000人までを推奨」の注記があります。プロフェッショナルには容量追加オプションがあり、新料金は500GBが月払い120,000円/月(年額1,440,000円)、年払い114,000円/月(年額1,368,000円)、1TBが月払い155,000円/月(年額1,860,000円)、年払い147,250円/月(年額1,767,000円)と告知されています。いずれも税抜です。

無料プランの人数が10から5に下がる

改定でいちばん影響が出やすいのは、無料プランの人数上限です。現在の無料プランはユーザー数10人まで使えますが、新しいフリープランでは5人に変わります。プロジェクト数1、ストレージ100MBという点は変わりません。

無料の枠で6人から10人で回しているチームは、更新日を境に判断を迫られることになります。人を減らすか、有料プランに上がるか、別の道具に移るか、の3択です。無料で運用しているチームほど、この告知は早めに把握しておいたほうがよい内容です。

スタータープランに対応する新プランが無い

もうひとつ、影響の大きい変更があります。公式ヘルプの比較表では、現在のスタータープランに対応する新プランの欄が「ー」となっており、対応するプランはありません。

現在スターター(月2,700円、税抜)で運用しているチームは、更新日以降、いちばん下の有料プランがエコノミー(月21,000円、税抜)になります。金額の並びだけを見れば、下の入り口の位置が大きく変わることになります。スターターの価格帯で使ってきたチームにとっては、更新日が来る前に、無料プランの範囲で足りるのか、エコノミーの金額を出す価値があるのか、それとも別の選び方をするのかを整理しておく必要があります。

支払い方法とセキュリティまわりの変更

支払い期間についても変更が告知されています。適用開始日以降、銀行振込は12か月(年払い)のみになります。クレジットカードは1か月・12か月のいずれかが継続されます。現在、銀行振込で3か月分または6か月分の一括払いを利用している場合、適用開始日から自動的に年払いに変更されると記載されています。経理の支払いサイクルが決まっている会社では、ここは先に共有しておいたほうがよい点です。

セキュリティ面では、新しいフリープランとエコノミープランで「2段階認証の必須化」が×から◯に変わり、「Nulab Passの契約」が◯から×に変わると記載されています。CacooとNulab Passの料金やプランの内容に変更はないとされています。

機能面では、Backlog AIアシスタントの継続的な改善、孫課題(3階層)が2026年夏頃、プロジェクトを横断したガントチャートが2026年秋頃のリリース予定であることが公式ブログに挙げられています。詳細は公式ブログの新プラン告知で確認できます。

無料プランでどこまでできるか

料金ページには「最大10ユーザー・1プロジェクトまで利用できるフリープランもございます。」と記載されています。ヘルプセンターの「フリープランでできること」に掲載されている内容は次のとおりです。

項目 フリープラン
プロジェクト数 1
ユーザー数 10
ドキュメント数 5
Subversion / Git
ファイル共有
アクセス制限 ×
ガントチャート ×
バーンダウンチャート ×
属性のカスタマイズ ×
状態の追加・変更 ×
親子課題 ×
総容量 100MB

このプランについては「こちらのプランをご利用の場合、一部の技術的なご質問にはお答えできないことがあります。」という注記も添えられています。

無料プランの範囲を実務の言葉に置き換えると、次のようになります。プロジェクトが1つしか作れないので、案件ごとに板を分けることはできません。すべての課題が1つのプロジェクトの中に積み上がります。状態の追加・変更ができないので、「未対応・処理中・処理済み・完了」といった既定の流れから外れた工程を作ることはできません。制作物のレビュー工程や、先方確認待ちの状態を独立して置きたい場合、既定の状態を読み替えて運用することになります。

親子課題が使えないのも、実務では効いてきます。大きな依頼を分解して担当を割るとき、親子の関係が持てないと、分解した課題どうしの関係が課題番号のメモ書きに頼る形になります。容量100MBも、資料を添付し始めればすぐ届く水準です。

一方で、Git / Subversionが○になっているのは注目に値します。無料の範囲でリポジトリが使える形になっており、これは有料プランを含めた全プランで共通です。

なお、無料トライアルは「どのプランも30日間」と料金ページに記載されています。フリープランで様子を見るのと、上位プランを30日間試すのとでは、見えるものがまったく違います。ガントチャートや属性のカスタマイズが必要かどうかを判断したいなら、フリープランではなくトライアルで確かめるのが筋です。

プランで開く機能の線

料金を検討するとき、金額よりも判断を左右するのは「どの機能がどのプランから開くか」です。公式の料金ページの比較表に書かれている内容から、特に判断に効く3つを取り上げます。

ガントチャート

工程表を引きたい人にとっては、ここが最初の線になります。料金ページの記載は次のとおりです。

・スターター:なし ・スタンダード:あり(表示範囲は6か月分) ・プレミアム:あり ・プラチナ:あり ・フリープラン:×

つまり、工程表を引くにはスタンダード(月16,000円、税抜)以上が必要になります。スターターとの差額が月13,300円ですから、「ガントチャートに月13,300円払うかどうか」という判断に置き換えられます。この形にすると社内の議論が具体的になります。

さらに、スタンダードのガントチャートは表示範囲が6か月分と明記されています。年単位の計画を1枚で見たい場合は、この範囲が制約になります。2027年1月1日以降の新プランについては、ヘルプに「ビジネスプランとプロフェッショナルプランでのみ利用できる機能」として、ガントチャートの「6か月以上の期間の表示」と「プロジェクトを横断した表示」が挙げられています。プロジェクトを横断した表示については「2026年秋ごろのリリースを予定しています。」と記載されています。

長い期間を1枚で見たい、複数案件を1本の線で並べたい、という要件があるなら、改定後はビジネス以上が必要になる読み方になります。

属性のカスタマイズ

公式の呼称は「属性のカスタマイズ」です。いわゆるカスタムフィールドにあたる機能で、料金ページの記載は次のとおりです。

・スターター:なし ・スタンダード:なし ・プレミアム:あり ・プラチナ:あり ・フリープラン:×

料金ページには「※ 一部の課題の属性(開始日、予定時間、実績時間)はスタンダードプラン以上でご利用いただけます。」という注記があります。また、料金ページの「最適プラン診断」の結果画面では、プレミアム相当の説明として「課題(タスク)の項目をカスタマイズ可能」と表記されています。

チームごとに独自の項目を課題に持たせたい場合、たとえば「請求月」「先方の担当者」「検収の可否」といった欄を課題に足したい場合は、プレミアム(月27,000円、税抜)以上が対象になります。スタンダードとの差は月11,000円です。

現場では、この線をまたぐ前に「課題の詳細欄にテンプレートを書いて代用する」という運用が生まれがちです。それで回ることも多いのですが、検索や集計をしたくなった時点で行き詰まります。属性として持つのか、本文に書くのかは、あとから直すのが重いところなので、契約の段階で決めておく価値があります。

Git / Subversion は全プランで使える

公式の表記は「Git / Subversion」です。スターター、スタンダード、プレミアム、プラチナのすべてで「あり」、フリープランでも○となっており、無料を含む全プランで利用可能と公式に記載されています。

これは、料金を比べるときにいちばん軽く見られやすく、実は乗り換えの可否を決めてしまう項目です。課題管理とリポジトリが同じ場所にあり、コミットと課題が紐づいている状態を前提に開発が回っているなら、その紐づきは料金では置き換えられません。この使い方をしているチームは、料金の比較そのものが意味を持ちにくくなります。

支払い方法と契約まわりで先に確認しておくこと

料金ページのよくあるご質問に書かれている内容のうち、社内の手続きで引っかかりやすいものを挙げます。

支払い方法は「銀行振込」「クレジットカード」のいずれかです。銀行振込は3か月分・6か月分・12か月分のいずれかの一括払いで、振込手数料は利用者の負担になります。クレジットカードは1か月分・12か月分のいずれかの一括払いです。前述のとおり、2027年1月1日以降の適用開始日からは、銀行振込は12か月のみになります。

費用については「お支払い金額は、料金ページに書かれてある金額のみで、初期費用など一切かかりません。有料オプションを申し込んだ場合は別途プラスで料金がかかります。」と記載されています。初期費用が無い点は、稟議を書くときに助かるところです。

一方で、納品書や発注書など特別な書類への対応は行っておらず、どうしても必須という場合は1回10,000円(税抜)と明記されています。書類の様式が決まっている会社では、この費用も見込んでおく必要があります。

契約期間中に解約した場合の返金対応はありません。年払いで契約したあと、途中で使わなくなっても残りは戻らない前提で判断してください。

オンプレミス版として「Backlogエンタープライズプラン」がある旨も料金ページに記載されています。自社のサーバーで動かす要件がある場合の選択肢として案内されています。金額の詳細はこの記事の情報源では確認していないため、必要な場合は公式の料金ページから問い合わせてください。

なお、道具を選ぶときに社内で必ず聞かれるのが、データの置き場所と守り方の話です。判断の材料としてどこを見ればよいのかを整理した安全性の考え方も、比較のチェックリストとして使えます。

データの出し入れをどこまで公式が案内しているか

料金の検討をするとき、入るときの話だけでなく、出るときの話も見ておくと判断がぶれません。公式ヘルプに書かれている範囲を整理します。

書き出し

課題とコメントについては「課題の検索結果をExcel形式やCSVなどで出力できます。」と記載されています。課題の検索画面(シンプルな検索、高度な検索、キーワード検索)の一覧の右上・右下にあるアイコンから、CSVまたはExcel形式でのダウンロードと、印刷用ページの表示ができます。ここには「課題のコメントの取得上限数は200件です。」という制限があります。長く議論が続いた課題では、コメントが全部は出てこないという前提で扱うことになります。

別のヘルプでは、文字数が大きい場合はExcel形式ではなくCSV形式が推奨されています。Excel形式は「セルが含むことができる合計文字数」の制限を受けるためです。共有ファイルはWebフォルダやFinderからダウンロード、GitはBacklogに保管されているリポジトリをすべて git clone する、Subversionはヘルプに案内されている手順でエクスポートする、という案内になっています。

スペース全体のバックアップは有料オプションで、「スペースデータのバックアップ 50,000円(税抜+消費税)」と記載されています。課題やWikiなどのデータをCSV形式ファイルにし、共有ファイルや添付ファイルと一緒にGoogleドライブで提供するサービスです。ここで重要な注意書きがあり、「バックアップしたデータは、Backlogにインポートできません。」と明記されています。バックアップは保存用であって、戻すためのものではない、という理解が必要です。

取り込み

取り込みの機能名は「一括登録」で、CSVファイルを使って複数の課題をまとめて登録できます。公式ヘルプに書かれている条件は次のとおりです。

・一括登録用のCSVは専用のテンプレートをダウンロードして使う必要がある。「課題検索結果一覧の出力」機能で出力したCSVでは一括登録はできない ・CSVは2行目から入力する。1行目は登録処理に必要な情報のため削除しない ・入力できる項目は、件名(必須)、詳細、種別、担当者、開始日、期限日、予定時間、実働時間、カテゴリー、発生バージョン、マイルストーン、優先度、親課題 ・日付はハイフン区切り(例 2025-07-31)。複数値はカンマ区切り ・課題の「状態」は入力できず、すべて「未対応」で登録される ・カスタム属性を登録している場合は、CSVファイルにカスタム属性の項目が追加される。必須のカスタム属性はCSVファイルへの入力が必須 ・一度に一括登録できる課題は、最大250件

Googleスプレッドシートを使った課題の一括登録の案内もあります。CSVによる一括登録との違いとして、Googleスプレッドシートでは孫課題を登録できない旨が公式ヘルプに記載されています。

「状態が入力できず、すべて未対応で登録される」という点は、他の道具から移ってくるときに効いてきます。進行中の案件をそのまま持ってくると、進捗の情報が落ちた状態で着地します。移すのは未着手のものだけにして、進行中のものは元の場所で終わらせる、という切り分けをしたほうが混乱が少なくて済みます。この考え方は、どの道具のあいだで移す場合でも共通です。取り込みの手順と、移すときに何を諦めるかの整理はTrelloからの移行にもまとめてあります。

チャットの扱い

進行の道具を選ぶとき、「会話はどこでするのか」は必ず論点になります。ここは公式資料の書きぶりを正確に扱う必要があります。

料金ページの機能比較表には「課題ごとのコメント」が全プラン(スターター/スタンダード/プレミアム/プラチナ)で「あり」と記載されています。課題に紐づく形での会話は、どのプランでもできます。同じ表の「サポート」欄にある「AIチャットボット」も全プランで「あり」ですが、これはサポート窓口の項目として掲載されているものです。

一方で、Backlog本体の機能としての「チャット」については、料金ページの機能一覧に項目が見当たりませんでした。機能が無いと断定できる記載を見つけたわけではなく、公開資料では確認できませんでした、というのが正確なところです。

関連する事実として、ヌーラボはビジネスチャットツール「Typetalk」を提供していましたが、2023年11月14日付でサービス終了が告知されています。告知に書かれている日程は次のとおりです。

・2023年11月15日:無料トライアルおよびフリープランの新規申し込みを停止 ・2024年12月1日:プラン更新停止、利用期間が満了した組織から順次利用停止 ・2025年12月1日:サービス終了 ・2025年12月31日:バックアップも含めてデータをすべて削除

同じ記事には「今後はヌーラボのサービスに、多様な外部サービスを連携させながら」「ビジネスチャットツールの開発は終了しますが」と記載されています。料金ページのフッターに並ぶヌーラボの他サービスは、オンラインホワイトボードツール(Cacoo)、アカウント管理のNulab Pass、ワークフロー自動化ツールのNulab Flowbaseです。

実務上の読み方としては、日常の雑談や短いやりとりは既存のチャットツールで続け、決まったことと残すべきことは課題のコメントに置く、という分け方になります。話す場所と残す場所を分けるのは、どの道具を使う場合でも進行が崩れにくくなる作法です。

どういうチームならこのままがいいか

料金を調べている人の中には、乗り換えを検討している人もいます。ここは先に「乗り換える理由が薄い場合」から書きます。

まず、Git / Subversionのリポジトリを使っているチームです。前述のとおり、リポジトリは無料プランを含む全プランで使えます。課題番号とコミットが紐づき、プルリクエストのやりとりが課題の文脈に乗っている状態は、進行の管理と開発の記録が一体になった強い形です。この使い方が定着しているなら、乗り換える理由は薄いと言い切れます。課題管理だけを別の道具に移すと、リポジトリと課題が別の場所に分かれ、いま得ている紐づきを自分から手放すことになります。

次に、工程表を組織の共通言語として使っているチームです。スタンダード以上でガントチャートが使え、改定後はビジネス以上でプロジェクトを横断した表示も予定されています。工程表を軸に上流の合意を取っている進め方をしているなら、その軸を持ったまま続けるほうが素直です。

3つめは、課題の属性を細かく設計して、検索や集計を回しているチームです。プレミアム以上の属性のカスタマイズを前提に運用が組み上がっている場合、その設計は移し替えのコストが高い資産です。

4つめは、社内の承認や監査の都合で、日本語のサポート窓口と国内事業者との契約が要件になっているチームです。この要件がある場合、機能の比較の前に契約の要件で選択肢が決まります。

そして5つめは、ユーザー数が多いチームです。スタンダード以上ならユーザー数は無制限(最大10,000人までを推奨)で、人数が増えても定額です。50人を超えるような規模で使っているなら、1人あたり課金のツールと比べたときに定額であることの価値が大きくなります。

以上に当てはまるチームは、料金の改定内容を確認したうえで、そのまま続ける判断が合理的です。判断の材料をもう少し細かく突き合わせたい場合はBacklogとの比較に、機能ごとの違いをどこで見るかを整理してあります。

料金を比べるときに見落とされる軸

逆に、料金の線が実務と噛み合わなくなっているチームもあります。噛み合わないときの症状は、だいたい次のどれかです。

ひとつめは、プロジェクト数で詰まっている場合です。スターターの5つという上限は、受託や小さな案件が並行するチームだと早い段階で届きます。上限に届くたびに古い案件を閉じてやりくりするのは、記録を追いにくくする方向の運用です。

ふたつめは、人数は少ないのに、必要な機能が上のプランにある場合です。6人のチームで工程表だけが欲しいのに、スタンダードの月16,000円(税抜)が必要になる、という形です。定額制は人数が多いほど有利に働き、少ないほど1人あたりの単価が高く出ます。

みっつめは、入力する人が増えない場合です。これは料金の問題ではなく、道具の性格の問題です。課題の登録に必要な項目が多いほど、書く側の負担が上がります。負担が上がると、書くのはとりまとめ役だけになり、他の人は見るだけになります。現場では、2週間で誰も更新しなくなると言われるのはこの型です。この症状が出ているときは、プランを上げても解決しません。

道具を替える検討に入るなら、まず自分たちの症状がどれなのかを見極めることです。プロジェクト数で詰まっているなら、上限の切り方が違う道具を探す話になります。入力が続かないなら、書く項目が少なくて済む形を探す話になります。似ているようで、探す方向がまるで違います。

判断の材料として、板の形をとる道具の並びを見ておくと、選択肢の幅がつかめます。カードを列で動かす形の代表格についてはTrelloとの比較に、タスクと担当と期限の管理を厚く持つ形についてはAsanaとの比較に、ドキュメントとデータベースを1つの器に収める形についてはNotionとの比較に、それぞれ違いの出どころをまとめています。案件の進み方を色や表示で管理する形についてはmonday.comとの比較が、日本語での使い勝手を軸にした板の形についてはJootoとの比較が参考になります。全体を一覧で見たい場合は比較の一覧から入るのが早いです。

独自データ考察:プランの線と、道具を替える判断

ここまで並べた内容を、判断の順番に組み直します。

料金表を上から読むと、金額の大小に目が行きます。しかし実際に効いているのは、金額ではなく「線」です。線は3種類あります。人数の線、プロジェクト数の線、機能の線です。この3つのうち、自分たちが最初にまたぐのはどれか。そこが決まれば、必要なプランは自動的に決まります。

現行の体系だと、線はこう並びます。工程表が欲しければスタンダード以上。属性を自分で足したければプレミアム以上。プロジェクトが6つ以上あるならスターターは選べない。容量が1GBを超えるならスターターは選べない。金額はその結果として付いてきます。

そして2027年1月1日以降は、この並びが引き直されます。無料の枠が10人から5人に狭まり、スターターに対応する新プランは無くなり、いちばん下の有料プランがエコノミー(月21,000円、税抜)になります。エコノミーのユーザー数は15人、プロジェクト数は30です。現在のスタンダードのプロジェクト数100から見ると、プロジェクト数の線は下がり、代わりに人数の線が新しく引かれる形になります。

この引き直しが意味するのは、いま「上限に余裕があるから大丈夫」と思っているチームでも、更新日を境に判定が変わりうるということです。人数が15人を超えていて、なおかつプロジェクト数が30以下、という組み合わせのチームは、いまはスタンダードで収まっていても、改定後はビジネス(月36,300円、税抜)を見ることになります。自分たちの人数とプロジェクト数を、新しい上限表に当てて確かめておくのが、いちばん確実です。

料金の比べ方として、もうひとつ押さえておきたい観点があります。プランで機能を区切る作り方は、機能の束を段で売る形なので、必要な機能が上の段に1つあるだけで、使わない機能ごと引き上げることになります。工程表だけが欲しいのに、他の機能も一緒に付いてくる、という形です。これは悪い作りではなく、多機能を求めるチームにとってはむしろ効率のよい売り方です。ただ、必要な機能が1つだけのチームには噛み合いません。

板の形をとるツールの中には、機能で絞らず、区切るのは人数とボードの数だけという料金の作り方をしているものもあります。機能の線が無い代わりに、できることの幅そのものが絞られています。工程表を引く道具ではなく、いま誰が何を持っているかを1枚の板で見せる道具です。この形は、機能の段を上がる判断が要らない代わりに、機能で解決したい課題には応えられません。どちらが優れているという話ではなく、料金の線をどこに引いているかの違いです。料金の考え方そのものは料金に、できることの範囲はできることに整理してあります。

板の形の道具に共通する弱点も、隠さず書いておきます。リポジトリの機能は持ちません。自動化と外部サービスとの連携で勝負する作りでもありません。画面は日本語のみです。自動で取り込めるのはTrelloからだけです。つまり、Git / Subversionを課題と紐づけて使っているチームや、外部サービスとの連携を前提に工程を組んでいるチームには向きません。この記事の前半で「乗り換える理由は薄い」と書いたのは、こういう理由からです。

最後に、判断の進め方を整理します。まず、自分たちのスペースの契約更新日を確認します。次に、いまの人数、プロジェクト数、使用容量を数えます。それを現行の上限表と、2027年からの上限表の両方に当てます。ここで判定が変わらなければ、当面は動かさなくてよい話です。判定が変わるなら、変わる月までに、上のプランに上がるか、運用を絞って下の枠に収めるか、別の道具を併用するかを決めることになります。

道具を替えるかどうかは、機能の一覧を突き合わせるより、「入力する人が増えるかどうか」で判断したほうが外しません。進捗の表は、書く人が増えなければ必ず古くなります。書く人を増やすために必要なのが、機能なのか、料金の枠なのか、それとも書く項目の少なさなのか。そこを見極めてから金額の話に戻ると、選び直しの精度が上がります。判断に迷いやすい点はよくある質問にも整理してあります。

なお、この記事に書いた金額と上限は、いずれも2026年9月2日時点で公式サイトおよび公式ヘルプに掲載されていた内容です。すべて税抜表示です。プランと料金は改定が告知されているとおり変わりますので、契約や社内の稟議に使う際は、必ずそのときの公式ページで最新の表記を確認してください。

Q1. Backlogの料金は税込ですか、税抜ですか?

公式の料金ページに「価格は全て税抜表示です。別途消費税がかかります。」と明記されており、すべて税抜表示です。2026年9月2日時点で、月払いはスターター2,700円、スタンダード16,000円、プレミアム27,000円、プラチナ75,000円です。稟議に出すときは消費税を足した金額で計算してください。

Q2. 2027年からプランが変わると聞きましたが、いつ何が変わりますか?

2026年12月31日で現行4プランの新規契約が終了し、2027年1月1日から新しい3プラン(エコノミー21,000円、ビジネス36,300円、プロフェッショナル100,000円、いずれも月払い税抜)が始まります。既存契約は2027年1月1日以降の最初の契約更新日から適用されます。登録済みのデータは引き続き使え、移行作業は不要とされています。

Q3. 無料プランでどこまで使えますか?

2026年9月2日時点のフリープランは、プロジェクト数1、ユーザー数10、ドキュメント数5、総容量100MBです。Git / Subversionとファイル共有は使えますが、ガントチャート、属性のカスタマイズ、親子課題、状態の追加・変更、アクセス制限は×と記載されています。2027年1月1日からの新しいフリープランでは、ユーザー数が5に変わります。

Q4. ガントチャートはどのプランから使えますか?

2026年9月2日時点の料金ページでは、スターターとフリープランでは使えず、スタンダード以上で利用できます。スタンダードの表示範囲は6か月分と記載されています。2027年1月1日からの新プランでは、6か月以上の期間の表示とプロジェクトを横断した表示が、ビジネスプランとプロフェッショナルプランでのみ利用できる機能として挙げられています。

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