ClickUpの料金と無料で使える範囲 2026年|人数とプランで開くもの
ClickUpの料金を調べているとき、本当に知りたいのは「1人いくらか」ではありません。いまのチームの人数と使い方で、月にいくら出ていくのか。そして無料のままでどこまで粘れるのか。この2つです。ここでは2026年9月時点で公開されている料金ページの内容をもとに、金額の並びと、無料が止まる場所と、有料に移る境目を順番に整理します。
料金を調べる前に、何人分を数えるのかを決める
プロジェクト管理の道具を比べるとき、最初に間違えやすいのが人数の数え方です。金額そのものより、この数え方のほうが最終的な請求額を大きく動かします。
ClickUpの課金は、個人単位ではなくワークスペース単位です。公式の料金ページには、アップグレードは自分だけではできず、ワークスペース全体を上げることになると書かれています。つまり「進行を見る3人だけ有料にして、作業する20人は無料のまま」という分け方はできません。ワークスペースに入っているメンバー全員が有料の人数として数えられます。
もうひとつ、ワークスペースを複数持っている場合は支払いも別々になります。部署ごとにワークスペースを分けて作ってしまうと、それぞれに別の契約が必要になり、管理も請求も二重になります。これから入れるなら、ワークスペースは原則1つにして、その中を区切って使うほうが金額の見通しは立てやすくなります。
数える前に、次の3つを紙に書き出しておくと見積もりがぶれません。
・毎日か週に何度か開く人の数。これが有料の人数になる ・たまに見るだけの人の数。読むだけでよいなら扱いが変わる ・社外の協力会社やクライアントの数。これはゲストとして別枠で数える
この3つを分けずに「関わる人は全部で25人」とまとめてしまうと、必要のない席まで買うことになります。逆に、社内の人をゲストとして入れて安く済ませようとすると、公式のよくある質問に「組織内の人をワークスペースに追加した場合は有料ユーザーとして課金される」と明記されているため、想定どおりにはなりません。ゲストはあくまで組織の外の人のための仕組みです。
2026年9月時点で公開されている4つのプランと金額
料金ページに並んでいるのは4つです。金額はすべて米ドル建てで、1ユーザーあたりの月額として表示されています。年払いと月払いで単価が変わります。
・Free Forever は無料 ・Unlimited は年払いで1ユーザーあたり月7ドル、月払いで月10ドル ・Business は年払いで月12ドル、月払いで月19ドル ・Enterprise は金額の掲載がなく、問い合わせて見積もりを取る形
年払いにすると最大で3割ほど安くなる、という案内がページの上部に出ています。実際、Unlimited は月払いの10ドルに対して年払いが7ドルなので、単価の差はおよそ3割です。Business は19ドルに対して12ドルなので、差はさらに大きくなります。
ここで注意したいのは、月払いの金額を年換算した数字が、そのまま乗り換えの比較材料になるわけではないことです。年払いは1年分をまとめて払う契約なので、途中で人数を減らしても、その年の間は減った分がすぐには戻りません。人の出入りが多いチームでは、単価が高くても月払いのほうが総額で安く収まることがあります。入れ替わりが年に何人あるかを先に見てから、どちらで契約するかを決めてください。
金額が米ドルで表示されている点も見落とされがちです。日本の会社が契約する場合、為替の動きがそのまま請求額に効きます。年度の予算を組むときは、円換算の金額を固定値で置かず、ある程度の幅を持たせておくほうが安全です。支払い方法は主要なクレジットカードが使え、一定の金額を満たすエンタープライズの発注では銀行振込も受け付けると案内されています。
無料のプランはどこまでで、どこで止まるか
無料のプランで最初に当たる壁は、人数ではなくファイルの保存容量です。料金ページの無料プランの欄には60MBのストレージと書かれています。タスクの数は無制限、メンバーの数も無制限なので、人を増やすことでは止まりません。止まるのは、添付ファイルを置き始めたときです。
タスクそのものは容量を食わないと公式のよくある質問に書かれています。容量に効くのは添付ファイルだけです。逆に言えば、図面や動画や写真をやり取りする現場では、60MBは数日で埋まります。文字と日付だけで回す進行管理なら、しばらくは持ちます。自分たちがどちらなのかで、無料でいられる期間はまったく変わります。
無料の欄に並んでいるのは、無制限のタスク、無制限のメンバー、二要素認証、共同編集できるドキュメント、カンバンのボード、スプリントの管理、カレンダーの表示、基本的なカスタムフィールド、アプリ内での画面録画、24時間365日のサポート、そしてフォームが1つです。工程表であるガントチャートは、無料の欄ではなく、有料の入り口である Unlimited の欄に「無制限のガントチャート」として並んでいます。
無料のプランで有料の機能に触れられる場合があるのは、ClickUpが「uses」という考え方を持っているからです。これは回数券のような仕組みで、公式のよくある質問には次のように説明されています。
'Uses' are intended as a demonstration of paid plan features, allowing you to explore their value for your workflows. Uses are cumulative throughout a Workspace and they do not reset or count down. When you reach a use limit, you won't lose any data, but you won't be able to edit or create new items with that feature. 出典: clickup.com
要点は3つあります。回数はワークスペース全体で通算されること。月が変わっても戻らないこと。上限に達してもデータは消えないが、その機能で新しく作ったり編集したりはできなくなること。試用のつもりで管理者が何度か触っているうちに、本番で使いたくなった頃には回数を使い切っている、という順番になりがちです。無料で評価する期間を決めたら、誰がどの機能を何回試すかを先に決めておくと、判断に必要な回数を残せます。
有料に移る境目は、たいてい3つのどれかで来る
無料から有料へ移る理由は、チームによってばらばらに見えて、実際には次の3つに集まります。
1つ目は、工程を日付の帯で見たくなったときです。カンバンの列だけでは「今週どこが遅れているか」は分かっても「この遅れが来月の納品に効くか」は分かりません。ガントチャートは Unlimited の欄に並ぶ機能なので、ここを本格的に使いたい時点で有料に移ることになります。
2つ目は、ファイルの置き場が足りなくなったときです。60MBの上限は、無制限のストレージとして Unlimited の欄に並び替わります。共有のドライブを別に用意して逃げる手もありますが、タスクと資料が別の場所に分かれると、結局どちらを見ればよいのか分からなくなります。
3つ目は、権限を分けたくなったときです。無料のプランではゲストに全ての作成と編集の権限が与えられ、それを変えられないと公式に書かれています。社外の人に見せたいけれど触らせたくない、という要求が出た時点で、無料のままでは対応できません。権限つきのゲストは Unlimited の欄に入っています。
Business まで上げる理由は、この3つとは性質が違います。料金ページの Business の欄には、上級のカードを使えるダッシュボード、無制限のメッセージ履歴、無制限のタイムラインの表示、ウェブフックと自動化の連携、月5,000回の自動化、マインドマップ、非公開のホワイトボード、書き出しの調整、スプリントのポイントと報告、ポートフォリオでの負荷管理、GoogleのシングルサインオンとSMSの二要素認証が並びます。つまり、報告と自動化と認証のためのプランです。10人前後で工程を回すだけなら、ここまで必要にならないことのほうが多くなります。
ゲスト席の数え方が、社外を入れるときの分かれ目になる
協力会社やクライアントを板に入れるかどうかは、金額に直結します。ゲストの扱いは、無料と有料でまったく違います。
無料のワークスペースは、メンバーもゲストも人数の制限なく無料で入れられます。ただし前述のとおり、ゲストには作成と編集の権限がすべて与えられ、それを絞ることはできません。
有料のプランに上げると、外部のゲストの席数に上限がつく代わりに、読み取り専用のゲストは無制限になります。席数の数え方は公式のよくある質問に具体的に書かれています。Unlimited では有料ユーザーが1人のワークスペースに5席、そこから有料ユーザーを1人増やすごとに2席が追加されます。Business では1人で10席、追加1人につき5席です。Enterprise はBusinessと同じ席数で、権限の設定がより細かくなると書かれています。
ここから読み取れるのは、社外を多く入れるほど、社内の有料人数を増やさないと席が足りなくなるという構造です。10人のチームが Unlimited を契約した場合、ゲストの席は5席と、追加9人分の18席で合わせて23席になります。協力会社が30社ある現場では足りません。その場合は、書き込みが必要な相手だけを席に入れて、残りは読み取り専用にする設計を先に決めておく必要があります。
社外との進行共有をどう組むかは、道具を選ぶ前に決めておきたい論点です。招く相手ごとに見える範囲をどう区切るかについては、安全性の考え方に整理があります。権限の考え方を先に決めてから料金表を見ると、必要な席数の見当がつきます。
AIの料金は本体のプランとは別に積み上がる
2026年の料金ページでは、AIの機能が本体のプランとは別の追加料金として並んでいます。ここを見落とすと、見積もりが実際の請求と合いません。
並んでいるのは2つです。Brain AI が1ユーザーあたり月9ドル、Everything AI が月28ドルです。どちらも有料プランの上に積む形なので、Business を契約している10人のチームが Everything AI を全員分入れると、本体の12ドルに28ドルが乗って1人あたり月40ドルになります。
Brain AI の欄には、無制限のアシスタント、無制限のAIチャット、ClaudeとChatGPTとGeminiの利用、上位のAIモデルの拡張利用、無制限のAIによる文章作成、社内の横断検索、そして月1,500のAIクレジットが並びます。Everything AI の欄には、会議の書き起こし、画像の生成、AIによる項目の埋め込み、AIによる自動化とダッシュボード、担当と優先度の自動割り当てが加わり、クレジットは月5,000になります。
クレジット制になっているのは、使う量で原価が変わるからです。ページには、AIの提供元が値上げした場合は段階的に価格を調整すると書かれた方針も掲載されています。裏を返せば、AIの部分は今後も金額が動きうるということです。年度の予算に固定費として組み込む前に、本当に全員分が必要なのかを確かめてください。議事録の書き起こしだけが目的なら、必要なのは全員ではなく、会議に出る数人だけかもしれません。
契約したあとに効いてくる、金額以外の条件
料金表の数字と同じくらい、契約の条件が運用に効きます。公式のよくある質問に書かれているもののうち、進行をとりまとめる立場で押さえておきたいのは次の点です。
途中で人を増やしたときは、残りの契約期間に応じた日割りで請求されます。期の途中で増員が決まっても、1年分をまるごと払い直すことにはなりません。
解約はいつでもできます。解約した場合、契約期間の終わりまでは現在のプランが続きます。すぐに下のプランへ落とすことも選べると書かれています。
返金については、購入から30日以内に申し出れば全額返金する、という案内が出ています。導入して合わなかったときの逃げ道がある、という意味では評価に使える期間です。ただし、返金の申し出は購入後30日という起点なので、試用を始めた日ではありません。
非営利団体、学生と教員、スタートアップ向けの割引があると書かれています。該当する組織であれば、正規の金額で見積もる前に申請の窓口を確認しておく価値があります。
もうひとつ、料金体系そのものが動く点にも触れておきます。2026年9月時点の料金ページに並ぶプランは4つですが、過去にはこれより多い段階があった時期もあります。プランの構成も金額も変わるものなので、社内の稟議に使う資料には、必ず「いつ時点の公式ページを見たか」を書き添えてください。数字だけを抜き出した資料は、半年で使えなくなります。
10人と30人で置いてみた、年額のあたりをつける
金額を実感に落とすために、人数を置いて計算してみます。ここでは年払いの単価を使い、税とAIの追加分は含めない素の金額です。
10人のチームが Unlimited を年払いで契約すると、1人あたり月7ドルなので、月70ドル、年で840ドルになります。同じ10人で Business なら月12ドルなので、月120ドル、年で1,440ドルです。差は年で600ドルです。
30人に増えると、Unlimited は年で2,520ドル、Business は年で4,320ドルになります。差は年で1,800ドルまで開きます。ここまで来ると、Business にしか無い機能を本当に使うのかどうかが、はっきりした金額の話になります。
月払いを選んだ場合は、10人の Unlimited で月100ドル、年に直すと1,200ドルです。年払いとの差は年で360ドルなので、1年の間に3人以上の入れ替わりが見込まれるなら、月払いのほうが結果的に安く収まることもあります。
この計算に、AIの追加分と為替を足したものが実際の負担です。30人全員に Brain AI を入れると、それだけで月270ドルが上に乗ります。本体より追加分のほうが高くなる構造なので、AIをどこまで配るかは料金の設計そのものだと考えたほうが正確です。
支払いまわりで経理から必ず聞かれること
金額が決まっても、社内の手続きで止まることがあります。とりまとめる立場の人が事前に答えを用意しておくと、契約までの日数が縮みます。
まず通貨です。料金ページの表示は米ドルなので、請求も外貨建てになります。経理からは、為替の換算をどの日のレートで行うか、カード会社の手数料をどこに計上するかを聞かれます。年払いにすると1年に1回の大きな請求になるので、月ごとに按分するのか、支払った月に一括で計上するのかも決めておく必要があります。
次に支払い方法です。公式には主要なクレジットカードに対応し、一定の金額を満たすエンタープライズの発注では銀行振込も受け付けると書かれています。裏を返せば、通常の規模では法人カードが前提になります。カードを持たない部署が単独で契約しようとすると、ここで止まります。誰のカードで払い、誰が明細を見るのかを先に決めてください。
そして書類です。海外の事業者から受けるサービスなので、日本国内の取引とは扱いが違う部分があります。消費税の扱いや、仕入税額控除に必要な書類の要件は、契約の形や自社の状況によって変わります。ここは記事の断定で済ませてよい話ではないので、契約の前に自社の経理担当と顧問の税理士に確認してください。確認せずに進めて、期末に処理で困るほうが余計な時間を使います。
最後に、契約の名義と更新日です。担当者個人のアカウントで契約してしまうと、その人が異動したときに誰も請求を止められなくなります。管理用の共有アドレスで契約し、更新日をカレンダーに登録しておいてください。年払いは自動で更新されるので、見直しの機会は更新日の手前にしかありません。
無料のまま続けてよい場合を先に置いておく
料金の記事は、たいてい「早く有料に上げたほうがよい」という方向に流れます。実際には、無料のまま続けたほうが合理的な場合がはっきりあります。先にそちらを並べておきます。
ひとつ目は、添付ファイルをほとんど扱わないチームです。やり取りするのが文字と日付と担当者だけなら、60MBの上限には当分届きません。図面も動画も別の場所に置いていて、板の上ではリンクだけを共有している、という運用であれば、容量の理由で上げる必要はありません。
ふたつ目は、工程を帯で見る必要がないチームです。1週間や2週間の区切りで動いていて、先の予定は口頭とカレンダーで足りているなら、ガントチャートを開く機会はほとんどありません。使わない機能のために単価を払うのは、あとから「結局使っていない」という話になります。
みっつ目は、社外の人が読むだけのチームです。無料のプランではゲストに編集権限がついてしまいますが、相手が実際には触らないのであれば、運用の取り決めだけで足りることもあります。相手が誤って書き換えたときに致命的になるかどうかで判断してください。取り返しがつかない情報を置いているなら、権限を絞れる有料に上げる理由になります。
逆に、次のどれかに当てはまったら、無料のままで粘るのは得策ではありません。ファイルの共有が業務の中心にある。社外の人に見せる範囲を絞る必要がある。工程の遅れを前もって把握したい。この3つはいずれも、無料の枠の中では代わりの手段がありません。運用の工夫で埋めようとすると、結局は誰かの手作業が増えます。とりまとめる人の時間で穴を埋めているうちは、金額が下がったように見えるだけで、実際の費用は人件費に移っているだけです。
稟議を通すときに埋めておきたい表
社内で決裁を取るとき、料金ページの数字をそのまま貼っても通りません。決裁する人が知りたいのは、いま何にいくら使っていて、それがどう変わるのかです。次の項目を埋めた表を1枚作っておくと、やり取りが短く済みます。
・有料で数える人数と、その根拠。毎日開く人か、週に一度の人か ・社外の人の数と、書き込みが要るかどうか ・選ぶプランと、年払いか月払いか。その理由を1行で ・AIの追加分を入れるか。入れるなら何人分か ・月額と年額。米ドルと、円に直した概算。為替の前提も書く ・いま同じ目的で払っている費用。表計算の共有、チャットの有料枠、別の管理ツールなど ・やめられるものがあるか。重複している契約はどれか
最後の2行が大事です。新しく出ていく金額だけを並べると、純粋な増額に見えます。実際には、進行の管理を1か所に集めると、それまで別々に払っていたものが要らなくなる場合があります。逆に、どれもやめられないのであれば、それは「道具を増やしただけ」という結果になりやすいので、導入の前に気づいておく価値があります。
もうひとつ、稟議の資料には撤退の条件も書いておいてください。30日の返金期間があるうちに、何をもって「合っている」と判断するのかを決めておくということです。判断の基準は、機能の有無ではなく人の動きで置くほうが確かです。たとえば、導入から2週間後に、進行に関わる人の何割が自分で状態を更新しているか。ここが半分に届かないなら、道具の問題ではなく運用の設計に戻る必要があります。
料金表を並べる前に、物差しを決めておく
道具を比べるとき、金額だけを横に並べた表を作ると、たいてい判断を誤ります。1ユーザーあたりの単価が同じでも、最低契約人数が違えば実際の支出は変わりますし、社外の人を何人入れるかで総額は何倍にもなります。
比べるときに揃えておきたい物差しは4つです。
・実際に有料で数える人数。読むだけの人を含めるかどうかで変わる ・社外の人を何人、どの権限で入れるか ・工程表と報告のうち、どこまでを道具に任せるか ・請求の通貨と、支払いの方法
この4つを先に決めてから料金表を見ると、比較がぶれません。他のサービスと並べて見たい場合は、比較の一覧に主要なサービスごとの整理があります。とくに同じくオールインワンを掲げるサービスとの違いを知りたいならNotionとの比較が、日本の商習慣に寄せた作りのサービスと比べたいならBacklogとの比較が近い論点を扱っています。
どこまでを1つの道具に集めるべきかを決めかねている場合は、まず自分たちに必要な機能の輪郭を描くほうが先です。板の上で何ができると助かるのかを整理したできることと、人数とボードの数だけで区切る料金の考え方をまとめた料金を見比べると、機能ごとに段階が分かれる料金表との違いが分かります。
問い合わせとして届く内容から見えていること
チームの進行を扱う道具について寄せられる相談を眺めていると、料金の質問はほとんどが金額そのものではありません。多いのは「どこまでが無料で、どこから請求が始まるのか分からない」という不安です。
理由ははっきりしています。機能ごとに段階が分かれる料金表では、いまの使い方が明日も同じ段階に収まる保証がないからです。誰かがガントを開いた、誰かが自動化を1つ組んだ、それだけで上の段階に用があることになります。とりまとめる立場の人は、その判断を毎回下すことになり、判断そのものが仕事になります。
もうひとつ多いのが、社外の人をどう入れるかという相談です。席数の計算式が社内の人数に連動している設計だと、協力会社が増えるたびに社内の契約を見直すことになります。この連動は、社外との仕事が多い現場ほど扱いにくくなります。
こうした相談が集まるので、料金の作り方としては機能で絞らず、区切るのは人数とボードの数だけという形もありえます。どの段階でも同じことができるなら、とりまとめる人は「この操作は許されるのか」を考えずに済みます。そのかわり、機能ごとに細かく段階を分ける作りに比べると、少人数で高度な自動化だけを安く使いたい、という要望には応えにくくなります。どちらがよいかは、チームの形で変わります。
判断の前に確かめておきたいのは、次の3点です。いまの人数で、1年後にいくら払っているのか。社外の人を入れたとき、その金額はいくつに増えるのか。そして、使い続けるうえで誰が金額の見張り役になるのか。この3つに答えが出れば、料金表のどの行を見ればよいかは自然に決まります。判断に迷う点があれば、移行にあたっての具体的な手順を整理したTrelloからの移行や、実際に寄せられる質問をまとめたよくある質問も判断材料になります。
Q1. ClickUpは無料のままでどこまで使えますか?
2026年9月時点の料金ページでは、無料のプランはタスク数とメンバー数が無制限で、ファイルの保存容量が60MBと記載されています。カンバンのボード、カレンダー、共同編集のドキュメント、フォーム1つが含まれます。工程表であるガントチャートは有料の入り口であるUnlimitedの欄に並んでおり、無料では回数制限つきの試用という扱いになります。
Q2. 一部の人だけ有料にして、残りを無料のままにできますか?
できません。公式のよくある質問に、アップグレードはワークスペース全体に対して行うもので、ワークスペース内のすべてのメンバーが対象になると書かれています。社内の人をゲストとして入れて安くする方法も、組織内の人は有料ユーザーとして課金されると明記されているため使えません。
Q3. 年払いと月払いはどちらが得ですか?
単価だけを見れば年払いです。Unlimitedは年払いで月7ドル、月払いで月10ドルなので、差はおよそ3割になります。ただし年払いは期間の途中で人数を減らしても戻りにくいため、入れ替わりの多いチームでは月払いのほうが総額で安く収まる場合があります。1年間の増減の見込みを先に出してから決めてください。
Q4. AIの機能を使うと料金はいくら増えますか?
本体のプランとは別の追加料金になります。料金ページではBrain AIが1ユーザーあたり月9ドル、Everything AIが月28ドルと表示されています。有料プランの上に積む形なので、Businessを契約している場合はそれぞれ月21ドル、月40ドルが1人あたりの負担になります。全員に配る必要があるかを先に確かめてください。