Jootoの料金|2026年の全プラン金額と、一般提供の終了までに決めること
Jootoの料金を調べている人が最初に確認しておきたいことがあります。Jootoは2027年7月31日をもって一般提供を終了することが、公式サイトで告知されています。料金表そのものは今も公開されていますが、その金額を「これから何年も払い続ける前提」で見るのと、「終了までの残りをどう使い切るかの前提」で見るのとでは、判断がまったく変わります。この記事では、公式サイトに書かれている一般提供終了の内容を先に整理したうえで、2026年9月2日時点で公開されている料金プランの金額と上限、無料プランで実際にどこまでできるのか、データの書き出しと取り込みがどのプランから使えるのかを、公開資料に書かれている範囲だけでまとめます。あわせて、進行のとりまとめを預かっている立場から、次の道具を決めるときに何を見ればよいのかも整理します。
なお、以下の内容はすべて2026年9月2日時点で公式サイトおよびヘルプセンターに掲載されていた記載にもとづいています。料金や提供条件は変わりますので、実際に契約や移行を判断する際は、必ずそのときの公式ページで確認してください。
料金表より先に確認したい、一般提供の終了の告知
公式サイトの各ページ上部には、一般提供の終了に関する掲示が出ています。サービス終了に関するお知らせの本文は、次のとおりです。
Jootoは、2027年7月31日をもちまして、一般提供を終了することとなりました。 出典: jooto.com
料金を検討している段階でこの告知を知らずに進むと、比較の土台が崩れます。年間契約の金額が安いかどうかより先に、契約がいつまで続けられるのか、データがいつまで取り出せるのかを押さえる必要があります。以下、公式のよくあるご質問に書かれている内容を、そのまま整理します。
2027年7月31日までは、これまでと変わらない品質で使える
公式のよくあるご質問には「一般提供を終了する2027年7月31日までは、契約条件に従い、これまでと変わらぬサービス品質・セキュリティを維持いたします。」と記載されています。あわせて「2027年7月31日まで、Jootoのご利用サポートは継続いたします。」とも書かれています。
つまり、終了が告知されたからといって、今日から機能が落ちるわけでも、問い合わせ窓口が閉じるわけでもありません。すでにJootoでチームの進行を回している人が、明日から慌てて全部を止める必要はない、というのが公式の案内です。とりまとめる立場でいちばん困るのは、道具の切り替えを急ぎすぎて、進行中の案件の情報が途中でどこにも無い状態になることです。残された期間はおよそ11か月ではなく、2026年9月時点から数えて22か月ほどあります。準備の時間としては十分に取れる長さです。
2027年8月1日以降、登録データは順次すべて削除される予定
一方で、期限のあとの扱いははっきりしています。公式のよくあるご質問には「2027年8月1日以降、Jootoに登録されていたデータは順次すべて削除する予定です。」と記載されています。
さらに「2027年7月31日まで契約期間に関わらずご利用いただけますが、8月1日以降はご利用いただけません。データのエクスポート・移行を早めにお願いいたします。」とも書かれています。契約期間が2027年8月以降まで残っていても、そこで使えなくなるという意味です。
ここが実務でいちばん効いてくる点です。タスク管理の道具には、完了したタスクの経緯、そのときのコメントのやり取り、添付した資料、誰がいつ何を決めたかという履歴が積み上がっています。案件が終わったあとに「あのときの取り決めはどうなっていたか」を見に行く場所として使っているチームは多く、そこが消えると困ります。書き出しは早めに、しかも一度きりではなく、運用が続く限り定期的にやっておくのが安全です。
契約更新とライセンス追加は段階的に受付が止まる
料金に直接関わる点として、公式サイトには「契約更新・ライセンス追加は、2027年7月31日のサービス終了に向けて段階的に受付を停止いたします。詳細は8月末にご案内いたします。」と記載されています。
これは、今後のチーム増員に対して人数分を買い足すという運用が、どこかの時点でできなくなることを意味します。人が増える見込みのあるチームは、増員のタイミングと受付停止のタイミングが噛み合うかどうかを先に確認しておく必要があります。とりまとめる人にとっては、料金の高い安い以前に、必要なときに席を増やせるかどうかのほうが切実です。
また、2026年8月31日付の追記として、返金・契約更新およびサービス移行支援に関する案内資料が公開されています。契約の残りと返金の扱いは各社の契約条件によって変わる部分なので、金額の見込みを立てる段階でこの資料に当たっておくのが確実です。詳しい告知は公式のサービス終了に関するお知らせにまとまっています。
移行先の候補は公式が案内している
移行に関する公式ページでは、移行先の候補としていくつかのサービスが挙げられています。Backlog、Asana、CrewWorks、Suit UP(この4つは移行支援ありとして紹介されています)、Notion、Trello、Microsoft Planner です。同ページには「掲載サービスは移行先の一例です。最新情報は各サービス提供会社へご確認ください。」との注記もあります。
提供元が終了を告知したうえで移行先の候補まで示している、という点は、利用者側にとっては素直にありがたい対応です。候補が示されているからといって、そのどれかを選ばなければならないわけではありませんが、少なくとも「何も案内されないまま期限だけが来る」状況ではありません。移行に向けた機能改修の予定も含め、サービス移行に関する公式ページに情報がまとまっています。
2026年9月時点の料金プランと金額
ここからが本題の料金です。以下は公式の料金プランページに2026年9月2日時点で掲載されていた内容です。表示価格はすべて税抜で、料金ページにも「※表示価格はすべて税抜きです。」と明記されています。見積もりを作るときは、ここに消費税を足して計算してください。
| プラン | 1ユーザーあたりの月額(年間契約) | 月額契約の場合 | ユーザー数 |
|---|---|---|---|
| 無料プラン | 0円 | - | 1人 |
| スタータープラン | 417円 | 500円 | 10人まで |
| ビジネスプラン | 980円 | 1,300円 | 1人〜 |
| タスクDXプラン | 要お問い合わせ | - | 人数無制限 |
※すべて税抜。ビジネスプランは別途、初期費用が発生すると記載されています。
無料プラン
1ユーザーあたり月0円です。使える人数は1人で、これは2024年8月1日の変更で4名から1名になったものです。個人でタスクを整理する用途なら十分ですが、チームで板を共有する使い方は無料プランの範囲外になります。
スタータープラン
年間契約の場合で1ユーザーあたり月417円、月額契約の場合は月500円です(いずれも税抜)。ユーザー数の上限は10人まで。データの上限は1ライセンスごとに5GB、1ファイルの上限は300MB、行動履歴は過去1年分と記載されています。
10人のチームが年間契約でこのプランを使う場合、単純計算で月額は税抜4,170円です。年額にすると税抜50,040円で、道具1つに払う金額としては抑えめの部類に入ります。ただし上限が10人なので、11人目が必要になった時点でプランを変える判断が必要になります。
ビジネスプラン
年間契約で1ユーザーあたり月980円、月額契約なら月1,300円です(いずれも税抜)。料金ページには「※別途、初期費用が発生します。」と記載されていますが、初期費用の具体的な金額は、公開資料では確認できませんでした。見積もりを立てるときは、この初期費用を問い合わせて確定させないと総額が出ません。
ユーザー数は1人からで上限の記載はありません。データ上限は1ライセンスごとに10GB、1ファイル上限は1GB、行動履歴は無制限。ゲスト機能と予実管理機能が使えるのはこのプランからです。社外の協力者に一部だけ見てもらう運用や、見積もり工数と実績工数を突き合わせる運用をしたい場合は、この段階が入口になります。
タスクDXプラン
料金は「1ユーザー/月(年間契約) 要お問い合わせ」で、「人数無制限/定額」と記載されています。人数で増えていく課金ではなく定額という形なので、人数が読めない全社導入のような使い方を想定したプランです。データ上限は2TB、1ファイル上限は1GB、行動履歴は無制限と記載されています。
支払い方法
料金ページの法人向けサポート欄には、プランごとの支払い方法が書かれています。無料プランは記載なし、スタータープランはカード決済、ビジネスプランは請求書とカード決済、タスクDXプランは請求書払いです。
経理の都合で請求書払いしか通らない組織は、実質的にビジネスプラン以上が対象になります。金額だけで比べるとスタータープランのほうが安く見えますが、決済手段が組織のルールに合わないと、そもそも通りません。とりまとめる人が社内で稟議を上げる段になって初めて気づく、という詰まり方をしやすい箇所です。
課金の軸は人数であって、プロジェクト数ではない
料金の形を理解するうえで大事なのは、何を単位に金額が増えるかです。Jootoの料金表記は「1ユーザー/月」となっており、ユーザー(ライセンス)単位の課金です。データ上限も「1ライセンスごとに5GB」「1ライセンスごとに10GB」という書き方で、ライセンス単位で示されています。タスクDXプランだけが「人数無制限/定額」という別の形です。
一方で、プロジェクト数を課金の軸とする記載は、料金プランページに見当たりません。プロジェクト数の上限についても、無料・スターター・ビジネス・タスクDXのいずれの欄にも項目そのものがありません。プロジェクトをいくつ作れるかを気にしている場合、料金プランページからはその答えが読み取れない、というのが正確な状況です。
人数で課金される道具は、見積もりが立てやすい代わりに、関わる人を増やしにくくなります。進行を預かる立場だと、この点はかなり効いてきます。たまに状況を見たいだけの営業担当や、月に数回コメントを入れるだけの外部の協力者にも、席を買うかどうかの判断が要るからです。席を買わずに済ませようとすると、その人だけがチャットや口頭で状況を聞く運用になり、板に書いてある情報と実際の進行がずれていきます。現場では、こうしたずれが「表はもう当てにならない」という空気を作り、更新する人が減っていく入口になると言われています。
無料プランでどこまでできるか
無料プランの内容は、料金プランページに項目ごとに書かれています。そのまま並べると次のとおりです。
・ユーザー数:1人 ・データ上限:1組織あたり100MB ・1ファイル上限:10MB ・機能:基本機能すべて ・タスクの保存期間:無制限 ・行動履歴:過去30日分 ・ゲスト機能:なし ・予実管理機能:なし ・旧エクスポート:あり ・新エクスポート:なし ・インポート:なし ・API機能:なし ・ファイル添付禁止、IP制限、シングルサインオン、サービス品質保証:いずれもなし
人数の上限が1人になった経緯
無料で使える人数が1人になったのは、2024年8月1日の変更によるものです。公式のお知らせには「無料プランの上限人数が4名から1名に変更」と記載されています。同じタイミングで「スタンダードプラン無料枠4名分の廃止」と「一つのアカウントに同時ログイン可能な端末数の制限開始」も適用されました。
検索して出てくる解説記事のなかには、無料で4名まで使えると書いてあるものが今も残っています。公式サイト内にも2021年頃の古い記事に「最大4名まで」という記述が残っていますが、これは現行の条件ではありません。無料プランでチームを組む前提で検討していた場合は、この点を先に修正しておく必要があります。
容量と履歴の考え方
無料プランのデータ上限は1組織あたり100MB、1ファイルは10MBまでです。テキスト中心のタスク管理なら当面は足りますが、資料の受け渡しに使い始めるとすぐに届きます。設計図やスライド、撮って出しの画像を貼るような使い方は想定されていない容量です。
行動履歴が過去30日分までという制限も、実務では効いてきます。「この期限は誰がいつ動かしたのか」を後から追う必要が出るのは、たいてい炎上したあと、つまり数か月経ってからです。有料プランでは過去1年分(スターター)または無制限(ビジネス、タスクDX)になります。責任の所在を後から確認する必要のある仕事では、履歴の保存期間は料金と同じくらい重要な比較項目です。
無料で使えないもの
無料プランでは、新エクスポート機能、インポート機能、API機能がいずれも使えません。旧エクスポート機能はプランを問わず使えると記載されています。
一般提供の終了が決まっている今、この点はふつうの時期以上に重みがあります。データを外に出す手段が旧エクスポートだけになるからです。無料プランのまま使い続けている場合は、旧エクスポートで何がどこまで取り出せるのかを、期限が近づく前に一度試しておくのが安全です。
工程表は無料プランを含む全プランで使える
ガントチャートがどのプランから使えるのかは、料金を調べる人がよく確認する項目です。ヘルプセンターの記事には「すべてのプランでガントチャート機能をご利用いただけます。」と明記されています。料金プランページの比較表でも、全プランが「基本機能すべて」と表記されています。
同じヘルプには、機能の中身についてもいくつか書かれています。プロジェクトボードからガントチャートへの切り替えはボタン1つでできること。バーをドラッグ&ドロップして期間を伸縮できること。プロジェクトを横断してガントチャートを表示できる「すべてのガントチャート」機能もあること。「ガントチャートによりプロジェクト内のタスクの開始日・締切日を俯瞰して見ることができ、工程管理や進捗管理がカンタンになります。」という説明も添えられています。
工程表を上位プランの機能として切り出している道具は少なくないので、無料プランからそのまま使えると公式に案内されているのは、比較の際に押さえておきたい点です。
工程表まわりでとりまとめる人が本当に困るのは、機能の有無よりも運用のほうです。表計算ソフトで工程表を引いていると、1人が引き直している間、他の人はその表を見られません。差し替え版のファイルが何本も出回り、どれが最新かを聞いて回る時間が積み上がります。板とガントチャートが同じデータを見ているなら、この往復が減ります。逆に、板と工程表が別々の場所で管理されている状態は、道具を変えても解消しません。移行先を選ぶときは、工程表があるかどうかではなく、板の更新がそのまま工程表に反映されるかどうかを見てください。
ラベルとコメント。プランによる差の記載が無いもの
タスクに情報をひもづける仕組みについては、公開資料で確認できる範囲とできない範囲がはっきり分かれます。
まず、「カスタムフィールド」「カスタム属性」という名称の機能については、公式サイトおよびヘルプセンターに記載が見当たりません(2026年9月2日時点で確認)。料金プランページの機能比較表にも該当する項目はありません。任意の項目を自分で定義して並べたい、という要件がある場合は、公開資料からは判断できないため、直接問い合わせるしかありません。
近い機能として公式に案内されているのはラベルです。ヘルプセンターの記載によると、初期設定で8個のラベルが用意されており、ラベル名と色の変更、既存ラベルの削除、新規ラベルの追加ができます。ラベルは50個まで作成でき、1つのタスクには4つまでラベルを設定できます。ラベルの編集内容は、ボード内すべてのタスクのラベルに適用されます。プランによる差についての記載は、このヘルプには見当たりません。
コメントについては、タスク内のコメント機能が本体に含まれています。ヘルプには「タスク内のコメント機能は、チームメンバーとのコミュニケーションツールに利用したり、メモ代わりに活用することができます。」と書かれています。コメントは後から編集・削除ができ、履歴も一覧で表示されます。特定メンバーをタグ(メンション)すると、Jooto内のお知らせとメールで通知されます。受信コメントへの「返信」「全員に返信」ができ、ファイルの添付も可能です(クリップマーク、ドラッグ&ドロップ、クリップボードからのペーストに対応し、拡張子は問わないと記載されています)。こちらもプランによる差の記載は見当たりません。
一方で、ビジネスチャットそのものは別です。Chatworkとの連携についてのヘルプはありますが、Jooto本体にビジネスチャット機能が含まれるという記載は、公式サイト・ヘルプセンターに見当たりません。会話はチャットツール側、タスクに紐づく議論はコメント側、という分け方が前提になります。
この分け方自体は、進行の管理としてはむしろ扱いやすい形です。話す場所と残す場所が同じだと、決まったことが会話の流れに埋もれます。移行先を選ぶときも、チャット機能が付いているかどうかより、決まったことがタスクの側に残るかどうかを見たほうが、あとで効きます。
書き出しと取り込みは、どのプランから使えるか
一般提供の終了が決まっている以上、データを出し入れする条件は、料金と同じ比重で確認しておく必要があります。
書き出し(エクスポート)
新エクスポート機能のヘルプによると、形式はCSVで、プロジェクトボード上のデータをプロジェクトごとにCSVファイルへ出力します。ヘルプには「新エクスポート機能はスタータープラン・ビジネスプラン・タスクDXプランでのみご利用いただけます。」と記載されています。旧エクスポート機能はプランを問わず利用できます。
実行できるのは、プロジェクト権限が「プロジェクトマネージャー」のメンバーのみです。出力できる形式は3種類で、「リスト、タスク、チェックリスト」「コメント」「リスト、タスク」から選びます。
「リスト、タスク、チェックリスト」を選んだ場合に出力される列は、リスト名、タスク名、説明欄、ステータス、ラベル、タスク担当者、タスク開始日、タスク開始時間、タスク締切日、タスク締切時間、予定、実績、チェックリスト名、アイテム名、アイテム完了フラグ、アイテム担当者、アイテム開始日、アイテム開始時間、アイテム締切日、アイテム締切時間です。「コメント」を選んだ場合は、リスト名、タスク名、コメント投稿日、コメント投稿時間、コメント投稿者、コメント投稿内容が出力されます。
文字コードにも変更があります。ヘルプには「旧エクスポート機能のCSV形式は【Shift JIS】でしたが、(中略)新エクスポート機能では【UTF-8】に変更となっています。」と書かれています。
注意したいのが行数の上限です。「エクスポートの最大行数はヘッダーを除いて1,000行となり、超過した場合はエクスポート前にエラーが表示されます。」と記載されています。これはタスク数ではなく、コメントやチェックリストを含めた行数での制限です。タスクが数百件でも、コメントが積み上がっているプロジェクトなら簡単に1,000行を超えます。移行の直前になって初めて試すと、ここで止まります。
取り込み(インポート)
インポート機能のヘルプによると、形式はCSVで、「インポート機能はUTF-8形式のCSVファイルのみ取り込み可能となります。」と記載されています。使えるプランは限られており、「インポート機能はビジネスプラン、タスクDXプランでのみご利用いただけます。」とあります。実行権限はエクスポートと同様に「プロジェクトマネージャー」のみです。
用途としては「Excelで作成・加工したタスク等のデータをプロジェクトボードに読み込むことができる」「タスクの新規追加だけでなく、すでにプロジェクトに存在するタスクの一括編集(上書き更新)も可能」と説明されています。ファイルの作り方は2通りで、専用フォーマットをダウンロードして使う方法と、いったんCSVでエクスポートしたものを編集して取り込む方法があります。
公式に挙げられている注意点は次のとおりです。フォーマットの2行目から5行目には注意事項やサンプルデータが入っているので削除してから取り込むこと。同じリスト内に同名タスクがある場合は、新規追加ではなく上書き更新になること。インポートによってラベルを追加することはできず、先にプロジェクト内でラベルを追加しておく必要があること。新規作成されるリストの色はデフォルトのグレー(#84868f)になること。
同名タスクが上書きになる点は、実務では事故のもとになります。「確認」「修正対応」のような汎用的なタスク名を各リストで使い回していると、意図せず既存のタスクを書き換えてしまいます。取り込む前に、名前の重複がないかを表計算ソフト側で確認しておくのが確実です。
終了に向けて予定されているデータ移行の改修
移行に関する公式ページには、データを外に出すための改修予定が掲載されています。いずれも同ページに「※提供時期および内容は、開発状況により変更となる場合があります。」の注記が付いています。
2026年9月中旬予定として、他サービスへデータを移すためのAPI利用制限の緩和が挙げられています。スタータープランでAPIを利用する際の、一定時間あたりおよび1か月あたりの利用上限を緩和する、という内容です。
同じく2026年9月中旬予定として、CSVで一度に取り出せるデータ量の上限の緩和があります。プロジェクト単位のCSV出力で、現在1,000行(見出しを除く)までとなっている上限を緩和する、と記載されています。前述の行数の壁がここで動く見込みです。
2026年9月下旬から10月中旬に段階的に提供予定として、組織内の全プロジェクトを管理者がまとめてダウンロードできる機能が挙げられています。組織管理者が、組織内のユーザー情報と、全プロジェクトのタスク・コメント・メンバー情報・変更(アクティビティ)履歴、添付ファイルをまとめてダウンロードできるようにする、という内容です。データはSQLite形式で提供され、内容をブラウザで確認できるHTMLビューアーも用意される予定と書かれています。添付ファイルはSQLiteデータとは別のファイルとしてまとめてダウンロードできるとされています。
とりまとめる立場から見ると、この一括ダウンロードの提供時期は、移行計画の起点になります。プロジェクトを1つずつCSVで書き出す作業は、プロジェクト数が多いほど現実的でなくなるからです。ただし提供時期は変更の可能性があると明記されているので、これを待つ前提だけで計画を組まず、重要なプロジェクトは先にCSVで手元に落としておくのが安全です。
料金プランが変わってきた経緯
料金の見通しを立てるうえで、過去にどう変わってきたかも参考になります。公式のお知らせに掲載されている範囲で2つあります。
1つ目は、前述した2024年8月1日の料金体系変更です。無料プランの上限人数が4名から1名に変更され、スタンダードプラン無料枠4名分が廃止され、一つのアカウントに同時ログイン可能な端末数の制限が始まりました。
2つ目は、2026年7月1日のプラン改定です。2025年12月9日公開のお知らせには「2026年6月30日(火)をもって現在のスタンダードプランを廃止し、同年7月1日(水)より新たに『スタータープラン』の提供を開始いたします。」と記載されています。
同じお知らせには、その狙いも書かれています。「スタータープランは10ライセンスを上限とするなど手軽にタスク管理を始めたい方向けに提供しつつ、今後はビジネスプランを主軸とした事業方針へ転換」「基本的な機能や利用料金は従来のスタンダードプラン内容を継承します」とあり、あわせて「今回の変更に際して実際の利用状況に即したプラン設計を目指し、人数上限や機能制限を新たに設定するなど、プランの見直しを行いました。これに伴い、一部のお客様には実質的な値上げとなるケースもございます」とも記載されています。対象の利用者へは2025年10月時点でメールで案内され、2025年12月17日と2026年1月20日にオンライン説明会が実施されています。
そして今後については、一般提供の終了に伴う返金・契約更新・移行支援が2026年8月31日公開の案内資料にまとめられている、というところまでが公開されている情報です。サービス終了後に向けた新しい料金プランの告知は、公開資料では確認できませんでした。
次の道具を決めるときに見る観点
ここからは、料金表の読み方から一歩進めて、移行先を検討する段になって何を比べればよいかを整理します。特定の道具を勧めるための項目ではなく、どれを選ぶにしても確認しておくと後悔しにくい観点として並べます。
課金の軸をそろえてから金額を比べる
まず、比べる金額の単位をそろえてください。人数課金の道具どうしなら1人あたりの月額で比べられますが、定額の道具や、プロジェクト数で区切る道具が混ざると、そのままでは比較になりません。
現実的なやり方は、自分のチームの実際の人数と、増える見込みの人数を先に決めてしまうことです。5人なら5人、半年後に10人になるなら10人で、それぞれの候補の月額を計算し直します。年間契約と月額契約で単価が変わる道具も多いので、契約期間の前提もそろえます。税抜表示と税込表示が混ざっているケースもあるため、どちらかにそろえて計算してください。
そのうえで、料金の形そのものも比較の対象になります。上位プランに行かないと基本的な機能が開かない形もあれば、機能で絞らず、区切るのは人数とボードの数だけという形もあります。前者は、必要な機能が上位にあると分かった時点で一段跳ぶことになり、後者は使い方が増えても金額の形が変わりません。どちらが向くかはチームによりますが、機能で区切られていると「その機能を使いたい人が1人いるだけで全員分の単価が上がる」という判断を迫られる点は、覚えておいて損はありません。各候補がどこで区切っているかは、料金のような料金ページの区切り方を見ればすぐ分かります。
いま溜まっている情報を運び込めるか
移行の成否を分けるのは、機能ではなくデータの運び込みです。CSVで書き出せるとしても、運び込む側がその列を受け取れるとは限りません。担当者、開始日、締切日、ラベル、チェックリスト、コメント。このうちどれが運べてどれが運べないかを、移行先の候補ごとに確認しておく必要があります。
とくにコメントは扱いが分かれます。タスクの本文は運べてもコメントは運べない、という道具は珍しくありません。コメントに決定事項が書かれているチームは、運べないなら別の形で保存するか、重要なものだけタスク本文に転記するかを決めることになります。
自動で取り込める経路が用意されているかどうかも見ておく価値があります。手作業のCSV整形は、プロジェクト数が二桁を超えるとかなりの負荷です。取り込み経路の考え方についてはTrelloからの移行に手順の形でまとまっているので、移行の作業量を見積もる材料になります。なお、自動で取り込める経路が用意されているのはTrelloからだけ、という道具もあります。手作業が前提になるなら、その工数も比較の材料に入れてください。
板の使い方が今のやり方と合っているか
道具を入れ替えたあとにいちばん起きやすいのは、誰も更新しなくなることです。入力する人が増えないと、進捗の表はすぐ嘘になります。そうなると、結局チャットや口頭で状況を確認することになり、道具を入れた意味がなくなります。
これを防ぐには、今のチームがどう板を使っているかを言葉にしてから候補を見ることです。カードを縦に並べて左から右に流すやり方なのか、期日を軸に見るやり方なのか、担当者ごとに見たいのか。今の使い方に近い道具のほうが、移行後の定着は明らかに早くなります。
候補ごとの向き不向きは、比較の一覧にサービス別の整理があります。個別では、カードを流す使い方に慣れているチーム向けのTrelloとの比較、タスクの依存関係や担当の割り振りを細かく見たいチーム向けのAsanaとの比較、文書とデータベースを1か所にまとめたいチーム向けのNotionとの比較、複数の案件を横断して進捗を見たいチーム向けのmonday.comとの比較、課題管理と開発の流れをつなげたいチーム向けのBacklogとの比較がそれぞれまとまっています。今回の話に直接関係するものとしては、板の作りと運用の考え方を並べたJootoとの比較もあります。
そのうえで、道具ごとに向かない使い方があることも先に知っておいてください。たとえばソースコードのリポジトリ機能を持たない道具に、開発の課題管理まで一本化しようとすると無理が出ます。自動化や外部連携の幅で選びたいなら、その幅を売りにしている道具のほうが向きます。画面が日本語だけの道具は、海外メンバーが入るチームには合いません。何ができるかはできることのような機能ページで確認できますが、できないことを先に確認するほうが、移行後の落胆は少なくて済みます。
預けるデータの扱いを確認する
一般提供の終了を経験すると、データをどこに預けるかという問いが現実味を帯びます。次の道具を選ぶときは、書き出しの手段が最初から用意されているかを必ず見てください。いつでも自分の手元にデータを落とせる状態なら、提供が終わっても、料金が変わっても、動ける余地が残ります。
書き出し以外にも、データの保管場所、権限の分け方、退会したときの扱いといった項目があります。こうした点の考え方は安全性の考え方に整理されています。契約前の確認事項としてよく出る質問はよくある質問にまとまっているので、社内で説明する材料を集める段階で目を通しておくと、稟議の往復が減ります。
決める順番を間違えない
最後に、進め方の順番です。移行を急ぐと、ほぼ必ず「先に道具を決めて、あとからデータをどうするか考える」という順番になります。この順番だと、選んだあとで運べないデータが見つかり、やり直しになります。
先にやるのは、いま溜まっているデータを書き出して手元に持つことです。書き出せる形と量が分かって初めて、どの道具なら受け取れるかを判断できます。前述のとおり、Jootoの新エクスポート機能には行数の上限があり、上限の緩和とまとめてダウンロードできる機能の提供が予定されています。この予定を確認しつつ、重要なプロジェクトから順に手元へ落としておく。そのうえで、人数と使い方をそろえて候補を比べる。この順番なら、期限が近づいても慌てずに済みます。
一般提供の終了までにはまだ時間があります。焦って決めるより、いま何がどこに溜まっているのかを棚卸しするところから始めるほうが、結果として早く落ち着きます。
Q1. Jootoの料金は税抜と税込のどちらで表示されていますか?
料金プランページには「※表示価格はすべて税抜きです。」と明記されており、表示はすべて税抜です。2026年9月2日時点で、スタータープランは年間契約で1ユーザーあたり月417円、ビジネスプランは同980円と記載されています。社内の見積もりを作るときは、この金額に消費税を加えて計算してください。
Q2. Jootoの無料プランは何人まで使えますか?
無料プランで使えるのは1人です。2024年8月1日の変更で、それまでの4名から1名に変わりました。古い解説記事には4名と書かれているものが残っていますが、現行の条件ではありません。データ上限は1組織あたり100MB、1ファイルは10MBまで、行動履歴は過去30日分と記載されています。
Q3. 2027年8月1日以降、Jootoのデータはどうなりますか?
公式のよくあるご質問には「2027年8月1日以降、Jootoに登録されていたデータは順次すべて削除する予定です。」と記載されています。契約期間が残っていても8月1日以降は利用できず、エクスポートと移行を早めに行うよう案内されています。重要なプロジェクトから順に、手元へ書き出しておくのが安全です。
Q4. データの書き出しはどのプランからできますか?
新エクスポート機能はスタータープラン、ビジネスプラン、タスクDXプランで利用でき、旧エクスポート機能はプランを問わず使えます。取り込み(インポート)はビジネスプランとタスクDXプランのみです。新エクスポートは1回あたりヘッダーを除いて1,000行までという上限があり、2026年9月中旬にこの上限を緩和する改修が予定されています。