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Jootoの使い方|シンプルさが効く場面と終了までの備え

2026年9月4日 ・ Pinateca編集部

「jooto 使い方」で調べている人の多くは、板を作ってタスクを並べるところまでは進んでいて、その先の運用でつまずいています。リストをどう切るのか、担当者と締切をどこまで入れるのか、工程表はどのプランから使えるのか。手を動かす前に決めておくことがいくつかあり、そこが決まっていないと、二週間ほどで誰も更新しなくなる板ができあがります。

ただし、使い方の説明に入る前に、必ず先に伝えるべき事実があります。Jootoは一般提供の終了が公式に告知されています。これから覚えようとしている人にとっても、いま毎日使っている人にとっても、順番として最初に知っておくべき情報です。この記事は、その告知の内容を正確に押さえたうえで、いま使っている人に向けて、シンプルさが効く場面と基本の使い方、そしてデータの持ち出し方までを順に整理します。

使い方を覚える前に押さえる、一般提供の終了

Jootoの公式サイトには、全ページの上部に一般提供の終了に関する掲示が出ています。2026年9月2日時点で確認できる公式の記載は、次のとおりです。

Jootoは、2027年7月31日をもちまして、一般提供を終了することとなりました。 出典: jooto.com

この告知は、いま使っている人がすぐに困る種類のものではありません。同じ公式サイトのよくあるご質問には、終了日までの扱いがはっきり書かれています。「一般提供を終了する2027年7月31日までは、契約条件に従い、これまでと変わらぬサービス品質・セキュリティを維持いたします。」「2027年7月31日まで、Jootoのご利用サポートは継続いたします。」という記載があり、終了日までは品質もサポートも維持されると案内されています。

一方で、期日をまたいだあとの扱いも明記されています。「2027年8月1日以降、Jootoに登録されていたデータは順次すべて削除する予定です。」「2027年7月31日まで契約期間に関わらずご利用いただけますが、8月1日以降はご利用いただけません。データのエクスポート・移行を早めにお願いいたします。」という案内が出ています。つまり、使い続けられる期間と、データが残る期間が同じ日で切れます。ここが、この記事でいちばん実務に効く一行です。

契約面についても告知があります。「契約更新・ライセンス追加は、2027年7月31日のサービス終了に向けて段階的に受付を停止いたします。詳細は8月末にご案内いたします。」とされており、2026年8月31日付の追記で「Jootoサービス終了に伴う返金・契約更新およびサービス移行支援に関するご案内」という案内資料が公開されています。人数が増える見込みのあるチームは、ライセンス追加の受付がどの時期まで続くのかを、この資料と公式の告知で先に確認しておくと安全です。

慌てて手を動かす必要はない、ただし控えは要る

終了の告知を見ると、すぐに別の道具へ移らなければいけないように感じますが、そう決めつける必要はありません。2026年9月の時点で、終了日まではおよそ11か月の猶予があります。この間、品質とサポートは維持されると公式に案内されています。進行中のプロジェクトを途中で別の板に移し替えるほうが、かえって事故を招くこともあります。

そのうえで、いま必ずやっておくべきことがひとつあります。板の中身を、板の外でも読める形で控えておくことです。書き出しの手順は後半でまとめますが、判断としてはここだけ先に決めておけば、あとは終了日までの間に落ち着いて次を選べます。移行支援については、公式に移行先候補としてBacklog、Asana、CrewWorks、Suit UP、Notion、Trello、Microsoft Planner が挙げられており、「掲載サービスは移行先の一例です。最新情報は各サービス提供会社へご確認ください。」という注記が添えられています。

シンプルさが効く場面と、効きにくくなる場面

Jootoの使い方を語るとき、機能の一覧を追いかけるより、どういう運用に向いているのかを先に決めたほうが失敗しません。板の道具は、道具そのものより「誰が、いつ、何を動かすか」の取り決めで結果が変わります。

板を見れば全部わかる、が成立する規模

シンプルさがいちばん効くのは、進行中の仕事が一枚の板に収まっている状態です。朝礼や定例で板を開き、右へ動いたカードと動いていないカードを見れば、その日の話題が決まります。この状態が保てているなら、機能を足す必要はほとんどありません。

具体的には、次の条件がそろっているチームで効きます。ひとつ、同時に走っている案件が数本までで、案件をまたいだ依存関係が少ないこと。ふたつ、担当者が固定で、誰が何を持っているかが名前で言えること。みっつ、進捗の報告先が社内に閉じていて、外部へ提出する形式の帳票を求められないこと。この三つがそろっていると、板とリストとタスクだけで運用が回ります。

現場でよく聞くのは、機能が足りないから続かないのではなく、入力する人が増えないから続かない、という話です。入力の手間が軽い道具は、それだけで運用が続く確率が上がります。項目が多い道具に移した結果、埋めるのが面倒になって誰も更新しなくなり、板の表示と実際の進捗がずれていく。この失敗は道具の性能とは関係なく起きます。

効きにくくなる境目はどこか

逆に、シンプルな板だけでは足りなくなる場面もはっきりしています。ひとつは、案件が同時に十数本を超えて、どの案件が今どこにあるのかを一枚で見られなくなったとき。もうひとつは、社外の相手に進捗を出す必要が生じ、決まった様式の資料を作らなければならなくなったときです。

Jootoにはプロジェクトを横断してガントチャートを表示できる「すべてのガントチャート」機能が公式に案内されているので、案件が増えたときの見渡しについては手が打てます。ただし、タスクごとに独自の項目を持たせる方向で運用を広げようとすると、公式資料の範囲では手がかりが限られます。「カスタムフィールド」「カスタム属性」という名称の機能については、jooto.com の公式サイトおよびヘルプセンターに記載が見当たりませんでした。近い役割を果たすものとして、ラベルの仕組みが公式に案内されています。

判断としては、シンプルなまま使えているうちは変えないほうがよい、というのが素直な結論です。板の更新が止まりはじめたら、そのとき初めて原因を切り分けます。原因が「項目が足りない」なのか「見渡せない」なのか「入力する人が少ない」なのかで、打つ手はまったく変わります。

基本の使い方は、ボードとリストとタスクの三段

Jootoの構造を理解する早道は、書き出しで出てくるCSVの列を見ることです。公式のヘルプに列名が並んでいて、そこにデータの持ち方がそのまま表れています。

新エクスポート機能で「リスト、タスク、チェックリスト」を選んだときに出力される列は、リスト名/タスク名/説明欄/ステータス/ラベル/タスク担当者/タスク開始日/タスク開始時間/タスク締切日/タスク締切時間/予定/実績/チェックリスト名/アイテム名/アイテム完了フラグ/アイテム担当者/アイテム開始日/アイテム開始時間/アイテム締切日/アイテム締切時間、と公式に案内されています。

この並びから読み取れるのは三段構造です。プロジェクトボードの中にリストがあり、リストの中にタスクがあり、タスクの中にチェックリストのアイテムがある。担当者と開始日と締切日は、タスクにもアイテムにも持たせられます。使い方を設計するときは、この三段のどこに何を置くかを最初に決めます。

リストは工程ではなく状態で切る

リストの切り方でいちばん多い失敗は、工程の名前をそのまま並べてしまうことです。「企画」「設計」「制作」「校正」「納品」と並べると、一見きれいですが、運用すると詰まります。制作が三日止まっているのか、校正待ちで止まっているのかが、同じ「制作」の中に混ざるからです。

うまくいっているチームは、状態で切ります。「未着手」「進行中」「確認待ち」「完了」の四つが基本形で、これに「保留」を足すかどうかで五つになります。工程の情報は、リストではなくラベルに逃がします。こうすると、カードが右に動いていない理由が一目で分かるようになり、定例で聞くべき質問が「なぜ確認待ちのままか」に絞られます。

リストを増やしすぎないことも大事です。6つを超えると、横スクロールが発生して全体が一目で見えなくなります。板の価値は見渡せることにあるので、見渡せなくなった時点でリスト構成を疑ったほうがいいという判断になります。なお、インポートで新規作成されるリストの色は既定のグレー(#84868f)になると公式に案内されているので、取り込みでリストを作った場合は、あとから色を整える手間が発生します。

タスクの粒度は「担当者が一人に決まる」まで割る

タスクをどこまで細かくするかは、明確な基準を置けます。担当者が一人に決まるまで割る、これだけです。二人以上の名前が出るタスクは、まだ大きすぎます。

粒度が粗いままだと、締切日を入れても意味を持ちません。「サイトリニューアル」に締切を付けても、それは案件の納期であってタスクの締切ではないからです。逆に細かくしすぎると、カードの枚数が増えて板が読めなくなります。目安としては、1日から3日で終わる大きさに割り、それより細かい手順はタスクの中のチェックリストに置きます。チェックリストのアイテムにも担当者と開始日・締切日を持たせられるので、細かい手順の受け渡しはここで表現できます。

説明欄には、そのタスクを引き継いだ人が読めば手が動く情報だけを書きます。会話の経緯はコメントに置き、確定した仕様や参照先だけを説明欄に残す、という分け方にしておくと、後から読み返したときに迷いません。

ステータスと担当者と締切は、三つセットで入れる

書き出しの列にステータス・タスク担当者・タスク締切日が並んでいることからも分かるように、この三つが板の骨格です。どれか一つでも空欄が増えると、板は急速に信用を失います。

とりまとめる立場でよくやってしまうのが、自分だけが全部入れる運用です。最初は回りますが、案件が増えると入力が追いつかなくなり、板の表示が実態から遅れはじめます。担当者に入力してもらうには、入力する項目を減らすしかありません。ラベルを増やしすぎない、説明欄を必須にしない、といった引き算が、運用を続ける側の仕事になります。

ラベルの使い方と上限

ラベルは、リストで表現しきれない情報を色で持たせるための仕組みです。公式のヘルプに、仕様が具体的に書かれています。

初期設定で8個のラベルが用意されており、ラベル名と色の変更、既存ラベルの削除、新規ラベルの追加ができます。ラベルは50個まで作成でき、1つのタスクには4つまでラベルを設定できます。プランによる差については、このヘルプには記載が見当たりませんでした。

注意すべき仕様がひとつあります。ラベルの編集内容は、ボード内すべてのタスクのラベルに適用されます。あるタスクだけラベル名を変えるという使い方はできないので、ラベルの設計は板を作るときに決めておくのが安全です。途中で名前を変えると、過去のタスクの意味まで変わってしまいます。

ラベルの設計は、軸をひとつに絞ると失敗しません。工程で使うのか、案件で使うのか、優先度で使うのか。三つ全部をラベルに詰め込むと、色の意味が読めなくなります。50個まで作れるという上限は十分に広いのですが、実際に運用が続くのは8個から12個あたりまでです。それ以上になると、担当者が付け間違えはじめます。

もうひとつ、インポート時の制約も押さえておきます。取り込みによってラベルを追加することはできないと公式に案内されているため、CSVで一括投入する前に、プロジェクト内でラベルを先に作っておく必要があります。手順を逆にすると、取り込んだあとにラベルだけ手作業で付け直すことになります。

タスク内のコメントで、会話をタスクに置く

進行の話が別のチャットに散ると、あとから経緯を追えなくなります。Jootoでは、タスクの中にコメント機能があり、公式ヘルプでは「タスク内のコメント機能は、チームメンバーとのコミュニケーションツールに利用したり、メモ代わりに活用することができます。」と案内されています。

仕様として公式に挙げられているのは次の点です。コメントは後から編集・削除ができ、履歴も一覧で表示されます。特定メンバーを「タグ」(メンション)すると、Jooto内のお知らせとメールで通知されます。受信したコメントには「返信」と「全員に返信」ができます。コメントにはファイルを添付でき、クリップマーク、ドラッグ&ドロップ、クリップボードからのペーストのいずれでも添付できて、拡張子は問わないとされています。プランによる差については、このヘルプには記載が見当たりませんでした。

運用としては、「決まったことは説明欄、決まるまでの話はコメント」という線引きにしておくと、あとで読む人が迷いません。チャットで進んだ話をタスクに戻すのを面倒に感じる人は多いのですが、戻さないと、担当が替わった瞬間に経緯が失われます。とりまとめる側は、決定した瞬間にコメントを一行入れる習慣を作るところから始めると定着しやすくなります。

なお、チャットそのものについては、Chatworkとの連携についてのヘルプが用意されています。Jooto本体にビジネスチャット機能が含まれるという記載は、公式サイト・ヘルプセンターに見当たりませんでした。会話の場をどこに置くかは、外の道具と組み合わせて決めることになります。

ガントチャートは全プランで使える

工程表が有料プラン限定かどうかは、道具を選ぶときによく聞かれる点です。Jootoについては、公式のヘルプに明確な記載があります。

すべてのプランでガントチャート機能をご利用いただけます。 出典: jooto.com

同じヘルプには「ガントチャートによりプロジェクト内のタスクの開始日・締切日を俯瞰して見ることができ、工程管理や進捗管理がカンタンになります。」と書かれています。プロジェクトボードからガントチャートへの切り替えはボタン1つで行え、バーをドラッグ&ドロップして期間を伸縮できます。さらに、プロジェクトを横断してガントチャートを表示できる「すべてのガントチャート」機能も案内されています。料金プランページの比較表でも、全プランが「基本機能すべて」と表記されています。

使い方の順序としては、板が先で工程表が後です。タスクに開始日と締切日が入っていなければ、ガントチャートには何も出ません。逆にいえば、工程表を出すために日付を入れるのではなく、日付を入れた結果として工程表が出る、という順番にしておくと、表を引き直す作業そのものが消えます。エクセルで工程表を作っている場合、線を引き直す作業に時間が吸われますが、板の日付が線に反映される仕組みなら、そこは自動的に片づきます。

期間の伸縮をドラッグでできる点は便利ですが、運用のうえでは注意も要ります。とりまとめる人が工程表の上でバーを動かすと、担当者に伝わらないまま締切だけが変わることがあります。バーを動かしたらコメントを一行入れる、という取り決めをセットにしておくと、後段の行き違いが減ります。

プランと上限の見取り図

料金は変わるものなので、いつ時点かと税の扱いを明記します。以下は2026年9月2日に確認した公式の料金プランページの記載で、「※表示価格はすべて税抜きです。」と明記されています。表示はすべて税抜です。

プラン 料金(1ユーザー/月・年間契約) 月額契約の場合
無料プラン ¥0 -
スタータープラン ¥417 ¥500/月
ビジネスプラン ¥980 ¥1,300/月
タスクDXプラン 要お問い合わせ 人数無制限/定額

ビジネスプランには「※別途、初期費用が発生します。」という注記が添えられています。支払い方法は、スタータープランがカード決済、ビジネスプランが請求書またはカード決済、タスクDXプランが請求書払いと案内されています。

課金の軸は、表記が「1ユーザー/月」となっていることから分かるとおり、ユーザー(ライセンス)単位です。データ上限も「1ライセンスごとに5GB」(スタータープラン)、「1ライセンスごとに10GB」(ビジネスプラン)とライセンス単位で書かれています。プロジェクト数を課金の軸とする記載は、料金プランページに見当たりません。プロジェクト数の上限についても、無料・スターター・ビジネス・タスクDXのいずれの欄にも項目そのものがありません。

無料プランでどこまでできるか

無料プランの欄に書かれている内容は次のとおりです。ユーザー数は1人、データ上限は1組織あたり100MB、1ファイル上限は10MB。機能は「基本機能すべて」で、タスクの保存期間は無制限、行動履歴は過去30日分です。ゲスト機能、予実管理機能、(新)エクスポート、インポート、API機能、ファイル添付禁止、IP制限、シングルサインオン、サービス品質保証はいずれも「-」と表記されています。旧エクスポートは「あり」です。

無料プランの人数については、経緯を知っておくと混乱しません。2024年8月1日から「無料プランの上限人数が4名から1名に変更」されており、あわせて「スタンダードプラン無料枠4名分の廃止」「一つのアカウントに同時ログイン可能な端末数の制限開始」が適用されています。ウェブ上には「最大4名まで」と書かれた2021年ごろの記事が残っていますが、これは現行の条件ではありません。人数の情報は、必ず現在の料金プランページで確かめてください。

有料プランの上限

スタータープランはユーザー数10人まで、データ上限は1ライセンスごとに5GB、1ファイル上限300MB、行動履歴は過去1年分です。ビジネスプランはユーザー数1人から、データ上限は1ライセンスごとに10GB、1ファイル上限1GB、行動履歴は無制限で、ゲスト機能と予実管理機能があると表記されています。タスクDXプランはユーザー数が人数無制限、データ上限2TB、1ファイル上限1GB、行動履歴は無制限です。

プラン名の変遷にも公式の告知があります。2025年12月9日付の案内で「2026年6月30日(火)をもって現在のスタンダードプランを廃止し、同年7月1日(水)より新たに『スタータープラン』の提供を開始いたします。」と告知され、「スタータープランは10ライセンスを上限とするなど手軽にタスク管理を始めたい方向けに提供しつつ、今後はビジネスプランを主軸とした事業方針へ転換」すると説明されています。「基本的な機能や利用料金は従来のスタンダードプラン内容を継承します」としつつ、「人数上限や機能制限を新たに設定するなど、プランの見直しを行いました。これに伴い、一部のお客様には実質的な値上げとなるケースもございます」とも書かれています。対象の利用者へは2025年10月時点でメール案内が済んでおり、2025年12月17日と2026年1月20日にオンライン説明会が実施されています。

なお、サービス終了後に向けた新しい料金プランの告知は、公開資料では確認できませんでした。

データの持ち出しは、CSVと、これから提供予定のSQLite

終了の告知がある以上、使い方の記事で最後まで書くべきなのはここです。公式に案内されている形式を、そのまま押さえます。

新エクスポート機能はCSV、文字コードはUTF-8

エクスポートの最大行数はヘッダーを除いて1,000行となり、超過した場合はエクスポート前にエラーが表示されます。 出典: jooto.com

新エクスポート機能は、プロジェクトボード上のデータをプロジェクトごとにCSVファイルへ出力する仕組みです。「新エクスポート機能はスタータープラン・ビジネスプラン・タスクDXプランでのみご利用いただけます。」と案内されており、旧エクスポート機能はプランを問わず利用できます。実行できるのは、プロジェクト権限が「プロジェクトマネージャー」のメンバーのみです。

出力できる形式は3種類あります。「リスト、タスク、チェックリスト」「コメント」「リスト、タスク」です。コメントを選んだ場合に出力される列は、リスト名/タスク名/コメント投稿日/コメント投稿時間/コメント投稿者/コメント投稿内容です。会話の記録も持ち出せる形になっている点は、控えを取るうえで重要です。

文字コードには変更があります。「旧エクスポート機能のCSV形式は【Shift JIS】でしたが、(中略)新エクスポート機能では【UTF-8】に変更となっています。」と公式に説明されています。旧エクスポートで取った控えと新エクスポートで取った控えが混在すると、開いたときの文字化けの原因になるので、控えを取る側は、どちらで出したファイルなのかをファイル名に残しておくと後が楽です。

上限の1,000行は、タスク数ではなく行数での制限です。コメントやチェックリストを含めた行数で数えるため、タスクが少なくてもコメントが多いプロジェクトでは早く上限に届きます。大きいプロジェクトを控えるときは、出力形式を分けて取るのが現実的です。

インポートはUTF-8のCSVのみ

取り込み側の仕様も明確です。「インポート機能はUTF-8形式のCSVファイルのみ取り込み可能となります。」と案内されており、「インポート機能はビジネスプラン、タスクDXプランでのみご利用いただけます。」とされています。権限はエクスポートと同じく、プロジェクト権限が「プロジェクトマネージャー」のメンバーのみです。

用途としては、「Excelで作成・加工したタスク等のデータをプロジェクトボードに読み込むことができる」「タスクの新規追加だけでなく、すでにプロジェクトに存在するタスクの一括編集(上書き更新)も可能」と説明されています。ファイルの作り方は2通りで、専用フォーマットをダウンロードして使う方法と、いったんCSVでエクスポートしたものを編集して取り込む方法があります。

公式に挙げられている注意点は次のとおりです。フォーマットの2行目から5行目には注意事項やサンプルデータが入っているので削除してからインポートすること。同じリスト内に同名タスクがある場合は、新規追加ではなく上書き更新になること。インポートによってラベルを追加することはできないこと。新規作成されるリストの色はデフォルトのグレー(#84868f)になること。同名タスクの上書きは、既存の内容を消してしまう可能性があるので、取り込む前に必ず控えを取っておくのが安全です。

終了に向けて予定されている機能改修

公式のサービス移行のページには、データを持ち出しやすくするための改修が予定として掲載されています。時期については「※提供時期および内容は、開発状況により変更となる場合があります。」という注記が添えられているので、確定情報として扱わず、公式ページで最新の状況を確認してください。

2026年9月中旬予定として、「他サービスへデータを移すためのAPI利用制限を緩和」が挙げられています。スタータープランでAPIを利用する際の、一定時間あたり・1か月あたりの利用上限を緩和する内容です。同じく2026年9月中旬予定として、「CSVで一度に取り出せるデータ量の上限を緩和」があり、プロジェクト単位のCSV出力で現在1,000行(見出しを除く)までとなっている上限を緩和するとされています。

2026年9月下旬から10月中旬に段階的に提供予定として、「組織内の全プロジェクトを管理者がまとめてダウンロード」が案内されています。組織管理者が、組織内のユーザー情報と全プロジェクトのタスク・コメント・メンバー情報・変更(アクティビティ)履歴、添付ファイルをまとめてダウンロードできるようにするもので、データはSQLite形式で提供され、内容をブラウザで確認できるHTMLビューアーも用意される予定と書かれています。添付ファイルは、SQLiteデータとは別のファイルとしてまとめてダウンロードできるとされています。

つまり、公式に案内されている持ち出しの形式は、プロジェクト単位のCSVと、組織単位で提供予定のSQLiteの二本立てになります。詳細は公式のサービス移行のページで確認できます。

いま控えておくべきものを、四つに絞る

終了に備えて何を控えておくかは、次の四つに整理できます。

ひとつ、進行中のプロジェクトのタスクと日付です。「リスト、タスク、チェックリスト」の形式でCSVを出しておけば、担当者・開始日・締切日・予定・実績まで残ります。ふたつ、コメントです。決定の経緯はここにしかありません。形式を「コメント」にして別途出します。みっつ、添付ファイルです。CSVには本文しか出ないので、ファイルは別に確保する必要があります。組織単位のまとめてダウンロードが提供されれば、ここが楽になります。よっつ、ラベルの一覧と意味です。ラベルは色と名前だけの情報なので、何を表しているのかは板の外に文章で残しておかないと、移行先で意味が失われます。

控えを取る頻度は、プロジェクトが動いているうちは月に一度で十分です。終了日が近づく2027年に入ってからは、四半期ごとではなく月次に切り替え、最後は移行の直前にもう一度取ります。控えを取る担当は、プロジェクト権限が「プロジェクトマネージャー」の人に限られるので、誰が取るのかを先に決めておきます。控えを取る人が決まっていない体制は、いつまでも控えが取られません

次の道具を見比べるときに、どこを見るか

移行を急ぐ必要はありませんが、時間があるうちに見比べておくと、判断が雑になりません。ここでは、板の道具を並べて見るときの観点を整理します。移行先候補として公式に挙げられているサービスは複数あるので、それぞれの仕様を自分のチームの条件に当てて確かめる形になります。

課金の軸がどこにあるかを見る

Jootoの課金はユーザー単位で、プロジェクト数を軸とする記載は料金プランページにありません。道具によっては、人数ではなくボードの数で区切るもの、機能で区切るものがあり、ここが合っていないとチームが増えたときに一気に費用が跳ねます。プランの区切り方と、どこから費用が変わるのかを整理した料金のページで、区切りの考え方を並べて確認できます。

機能の有無で区切られる形だと、必要な機能がひとつあるだけで上位プランに上がることになります。何がどこまでできるのかを一覧にしたできることのページを見ておくと、いま板で使っている操作のうち、どれが標準で、どれが上位プラン扱いになりやすいのかの感覚がつかめます。

移行の手間を、形式の側から見る

CSVで持ち出せるということは、CSVで取り込める先を選べば手作業が減るということです。ただし、CSVの列は道具ごとに違うので、そのまま入る保証はありません。取り込みの実務がどこまで自動化されるのかを、事前に確かめておく必要があります。既存の板からの取り込み手順をまとめたTrelloからの移行のページには、自動で取り込める範囲と、手作業が残る範囲の切り分けが書かれています。自動で取り込めるのがTrelloだけである点も、そのまま書かれています。

情報の預け先としての安全性を見る

板には、案件名や取引先名、社内の判断の経緯が入ります。移行先を選ぶときは、機能より先に、データの扱いをどう説明しているかを見ておくべきです。預けた情報がどう守られるのかの考え方を説明した安全性の考え方のページが、確認の出発点になります。IP制限やシングルサインオンといった項目は、Jootoでは上位プランの欄に並んでいるので、同じ条件を移行先でも満たせるかを表で突き合わせます。

候補ごとの並びを見る

公式に移行先候補として挙げられているサービスについては、それぞれ仕様の性格が違います。カードを並べる板の使い勝手を比べたTrelloとの比較、案件と担当の管理をどこまで細かくできるかを比べたAsanaとの比較、文書とデータベースを兼ねる形との違いを整理したNotionとの比較、開発の課題管理を中心に据えた道具との違いをまとめたBacklogとの比較、表示の切り替えや自動化の考え方を比べたmonday.comとの比較が、それぞれ用意されています。

Jooto自体を軸にした整理はJootoとの比較にまとまっており、料金の区切りと機能の並びを表で確認できます。候補が多くて迷う場合は、条件から絞れる比較の一覧から入ると、見る順番を決めやすくなります。導入前によく出る疑問をまとめたよくある質問にも、料金の考え方や移行の手順についての回答が並んでいます。

板の道具を見比べたデータから見えること

比較のページを作る過程で各サービスの公開資料を並べていくと、道具の性格の違いが、機能の数ではなく「どこで区切っているか」に出ることがはっきりします。

区切り方は大きく三つに分かれます。人数で区切る形、ボードやプロジェクトの数で区切る形、機能で区切る形です。Jootoは料金表記が「1ユーザー/月」で、データ上限も「1ライセンスごとに」と書かれているので、人数で区切る形に分類されます。同時に、ガントチャートが全プランで使えると公式に案内されている点は、機能での区切りが弱いことを意味します。工程表を使いたいだけなのに上位プランへ上がる必要がない、という設計です。

この観点で比較のページを並べ直すと、チームが困るのはたいてい「区切りの軸が、自分たちの増え方と合っていないとき」だと分かります。人数はほとんど増えないが案件だけが増えるチームが、人数で区切る道具を使っていても費用は跳ねません。逆に、案件は少ないが関わる人が多いチームだと、同じ道具で費用が線形に増えます。移行先を選ぶときに最初に見るべきなのは、機能の一覧ではなく、この軸です。

もうひとつ、比較のページを作っていて繰り返し出てくるのが、持ち出しの形式に関する記述量の差です。CSVで出せると書いてあるサービスは多いのですが、コメントまで出せるのか、添付ファイルはどうなるのか、行数の上限はいくつか、という粒度まで公開されているものは多くありません。Jootoは新エクスポート機能のヘルプに列名と行数上限、文字コードまで書かれており、控えを取る側にとっては条件が読み取りやすい部類です。移行先を評価するときも、同じ粒度で確認できるかどうかを見ておくと、あとで「出せると思っていたものが出せない」という事態を避けられます。

最後に、比較のページで一貫して書いていることを一つだけ繰り返します。道具を替えて解決するのは、道具のせいで起きている問題だけです。入力する人が増えない、決定の経緯がチャットに散る、締切の変更が担当者に伝わらない。これらは、どの板に移しても、取り決めを変えなければそのまま持ち越されます。終了の告知をきっかけに道具を見直すのは自然なことですが、その前に、いまの板でどの取り決めが機能していて、どれが機能していないのかを書き出しておくと、次の選定の精度が一段上がります。

Q1. Jootoはいつまで使えますか?

公式サイトに「Jootoは、2027年7月31日をもちまして、一般提供を終了することとなりました。」と告知されています。その日までは契約条件に従って従来どおりのサービス品質・セキュリティとサポートが維持されると案内されています。2027年8月1日以降は利用できなくなり、登録されていたデータは順次すべて削除される予定とされています。

Q2. ガントチャートは有料プランでないと使えませんか?

公式のヘルプセンターに「すべてのプランでガントチャート機能をご利用いただけます。」と記載されており、無料プランを含む全プランで利用できると案内されています。プロジェクトボードからの切り替えはボタン1つで、バーをドラッグ&ドロップして期間を伸縮できます。プロジェクトを横断して表示できる「すべてのガントチャート」機能もあります。

Q3. データはどんな形式で持ち出せますか?

新エクスポート機能でプロジェクトごとにCSV(UTF-8)で出力できます。出力形式は「リスト、タスク、チェックリスト」「コメント」「リスト、タスク」の3種類で、上限はヘッダーを除いて1,000行です。加えて、組織内の全プロジェクトを管理者がまとめてダウンロードする機能がSQLite形式で提供予定と公式に案内されています。

Q4. 終了までに何を控えておけばよいですか?

進行中のタスクと日付、コメント、添付ファイル、ラベルの意味の四つです。CSVにはタスク本文とコメントは出ますが、添付ファイルは別に確保する必要があります。エクスポートを実行できるのはプロジェクト権限が「プロジェクトマネージャー」のメンバーのみなので、誰が控えを取るのかを先に決めておくと確実です。

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