Lychee Redmineでガントチャートを引く|どのプランから使えて何ができないか
Lychee Redmineでガントチャートを引きたいと調べている人は、たいてい2つのどちらかの状況にいます。無料で使い始めたのに工程表の画面が見当たらない、あるいは、線は引けているのに更新が追いつかず、表が実態から離れてきている。この記事では、まずどのプランから使えるのかをはっきりさせたうえで、線の周りにどんな仕掛けが揃っているのか、そして引いたあとに崩れる場所とその直し方までを扱います。
ガントチャートはどのプランから使えるのか
最初にここをはっきりさせます。無料のプランには、ガントチャートは含まれていません。2026年2月17日時点で保存されている公式の料金ページには、フリープランの説明として基本機能の一部が対象外である旨と、カンバンが使えること、そしてガントチャートは含まれない、という注記が並んでいます。
工程表を引くには、スタンダード以上が必要です。同じ料金ページによれば、スタンダードは1ユーザーあたり月900円で、ガントチャート、ダッシュボード、バックログが使えると書かれています。プレミアムは1,400円、ビジネスは2,100円で、いずれも消費税別、購入は10ユーザー単位です。機能ページの見出し部分にも、ガントチャートの対応プランとしてスタンダード、プレミアム、ビジネスの3つが並んでいます。
つまり、無料のまま工程表を引く方法は用意されていません。無料の範囲で試せるのはカンバンまでで、線を引く画面を確かめたい場合は、試用の期間を使うことになります。保存されている料金ページには、30日間の無料トライアルがあり、期間中はユーザー数が無制限でクレジットカードの登録も不要、本契約のときにプランの変更もできると書かれています。
なお、これらの金額と条件は保存された時点のものです。2026年9月10日時点で公式サイトは閲覧できない状態にあるため、現在の内容は公開資料では確認できませんでした。この点は後半で改めて触れます。
スタンダードで引ける線の中身
スタンダードで使えるガントチャートに、どこまでの仕掛けが載っているのか。保存されている機能ページの記載から、計画を作る側の機能を並べます。
まず、チケット連続追加という機能があります。表計算ソフトのような操作感で、複数のタスクを続けて追加できるモードで、計画段階の分解を素早く進めるためのものです。工程表を作るときにいちばん時間がかかるのは、実は線を引く作業ではなく、作業を書き出す作業です。ここが速いかどうかは、月に一度の計画作りの負担に直結します。
次に、ガントバーをドラッグして開始日や期間を変えられます。線を引き直すのではなく、掴んで動かす形です。さらに、タスク間の関係をドラッグでつなぐと先行後続の依存関係が設定でき、1つを動かすと関連するタスクも連動して動く、と説明されています。この連動があるかどうかで、日程の変更にかかる時間が変わります。連動しない道具では、1つ後ろへずらすたびに、後続の全部を手で直すことになります。
親子関係による階層表示もあります。作業を階層で整理すると、分解の構造が視覚的に分かりやすくなる、と書かれています。加えて、ガントチャートから直接チケットの内容を開いて編集でき、画面をワンクリックでPDF化する出力も用意されています。個別のプロジェクトだけでなく、全プロジェクトを一括で俯瞰する横断表示についても記載があります。
遅れを見つけるための3つの仕掛け
工程表は、引いた瞬間から古くなります。大事なのは、ずれたことに早く気づける仕掛けがあるかどうかです。保存されている機能ページには、そのための仕掛けが3つ挙げられています。
1つ目がイナズマ線です。説明にはこう書かれています。
計画と実績の差を線で表し、遅延を一目で把握できる機能です。 出典: web.archive.org
同じページには、ガントチャート上に自動で描画されるとも書かれています。線が自動で引かれるという点が重要で、担当者に何かを追加で入力させる必要がありません。進捗率さえ入っていれば、遅れているところが折れ線の形で見えます。
2つ目がマイルストーンです。プロジェクト内の重要な節目を示す目印で、納期や重要タスクをチーム全員で共有できる、と説明されています。工程表が長くなると、どこが本当に動かせない日なのかが分からなくなります。動かせない日だけを目印として置いておくと、日程を調整するときの判断が速くなります。
3つ目がベースライン比較です。計画時点のスケジュールを保存しておき、進捗との差を比較する指標だと書かれています。現在の進行と並べて確認でき、計画のずれを定量的に把握できる、とも説明されています。これは振り返りのための機能です。次の案件の見積もりを立てるとき、前回どれだけずれたかが残っていれば、勘に頼らずに済みます。
クリティカルパスを、何のために見るか
保存されている機能ページには、クリティカルパスについて、遅延するとプロジェクト全体の納期に影響する一連の重要タスクの流れであり、タスクの依存関係を自動で解析して可視化する、と書かれています。
この機能が効くのは、工程が多くて、並行して進む道筋が複数あるときです。工程が10前後なら、頭の中でも追えます。20を超えて、しかも複数のチームが並行して動いていると、どの遅れが納期に響いて、どの遅れは吸収できるのかが分からなくなります。全部を等しく心配することになり、催促の回数だけが増えます。
クリティカルパスが見えていると、催促する相手が絞れます。納期に直結する道筋の上にいる人にだけ声をかければよく、余裕のある道筋の人には時間を渡せます。進行をとりまとめる立場でいうと、この絞り込みができるかどうかで、1週間の使い方が変わります。
ただし、この解析は依存関係が入力されていることが前提です。先行後続をつないでいない工程表では、経路が計算できません。線を引いただけで満足してしまうと、この機能は動きません。使うつもりなら、計画を作る段階でつなぐ手間を織り込んでください。
上位のプランでしか動かない部分
ガントチャートの画面の中にも、上位のプランでないと使えない部分があります。保存されている機能ページには、2つの項目に注記が付いています。
1つは工数の見える化です。工数を見ながらガントバーを編集してメンバーの負荷を適正化できる、という説明に、プレミアムプラン以上という注記が添えられています。誰にどれだけ積まれているかを見ながら日程を動かす、という使い方は、スタンダードではできないことになります。
もう1つがオートスケジューリングです。負荷の状況と予定工数に基づいてスケジュールを自動で割り当てる機能で、こちらにもプレミアムプラン以上という注記が付いています。
この2つが必要かどうかは、人の割り当てを日程と一緒に決めているかで分かれます。担当が最初から決まっていて、その人の中で順番を決めるだけなら、スタンダードで足ります。複数の案件を同じ人が掛け持ちしていて、誰に寄せるかを毎週考えているなら、工数の見える化に使い道があります。月額の差は500円ですが、10ユーザー単位の購入なので、20人分なら月10,000円の差になります。使う場面が月に何回あるかで判断してください。
なお、EVMやコストマネジメント、CCPMといった、予算と出来高を扱う機能もプレミアム以上に置かれています。これらはガントチャートとは別の画面ですが、工程と数字を突き合わせる運用をしているなら、まとめて検討することになります。
画面が新しくなって変わったこと
ガントチャートの画面は刷新されています。保存されている案内ページには、操作性の向上、情報へのアクセスの容易さ、学習コストの削減、表示の高速化といった観点で改善したと書かれており、具体的な変更点がいくつか挙げられています。
見た目の面では、チケット名の部分をたたむと、ガントバーの上にチケット名や進捗率が表示されるようになりました。左右に目線を動かさずに済む、という説明です。ガントバーにマウスを乗せると開始日と期日がハイライトされる、親子関係のあるチケットが点線で囲まれて構造が分かるようになった、といった変更も挙げられています。
操作の面では、チケットの編集画面へ移動しなくても、ガントチャート上で直接、先行後続の関連付けを追加したり削除したりできるようになりました。また、編集したい項目をクリックするだけで編集状態になり、完了すると即座に保存される形に変わっています。保存ボタンを押し忘れて入力が消える、という事故が減ります。
速度の面では、ガントチャートを開いたときの表示と、バーを編集して更新するときの応答が速くなったと説明されています。工程が数百行ある工程表では、この差が使うかどうかを分けます。
導入した時期が古いチームでは、この新しい画面をまだ使っていない可能性があります。古い画面の使いにくさを理由に乗り換えを検討しているなら、まず新旧の違いを確かめるほうが早いかもしれません。公式サイトには新旧を比較した資料の案内も置かれていました。
線を引く前に決める、3つのこと
道具の話はここまでにして、実際に引くときの話をします。工程表が使われなくなる原因は、機能より運用にあります。引く前に3つ決めてください。
1つ目は、1本の線をどのくらいの長さにするかです。1日単位で刻むと行数が膨らみ、更新が追いつきません。逆に1本が1か月あると、進んでいるのか止まっているのかが分かりません。目安は、3日から2週間です。この幅に収まらない作業は、分けるかまとめるかを検討します。
2つ目は、期日の意味を1つに決めることです。約束した納品日なのか、社内で終わらせたい目標日なのか。両方が混ざると、赤くなっている行を見ても危険度が判断できません。工程表の上では、動かせない日はマイルストーンで表し、線の終わりは目標日として扱う、という分け方が扱いやすいです。
3つ目は、誰が線を動かすかです。とりまとめている人だけが動かす運用にすると、その人が休んだ週に工程表が止まります。担当者が自分の線を動かせる状態にしておくのが理想です。ドラッグで動かせる仕組みは、まさにそのためにあります。動かせる人を増やすことに抵抗があるなら、権限の設定で、動かせる範囲を自分の担当分だけに絞る方法もあります。
作業を分解してから、線を引く
いきなり線を引き始めると、たいてい途中で作り直すことになります。順番としては、作業を書き出して階層に整理してから、日付を入れます。
チケット連続追加のモードは、この最初の段階のためにあります。表計算ソフトのような操作感で、複数のタスクを続けて追加できると説明されています。まず日付のことは考えずに、やることだけを上から書き出してください。20行でも30行でも、書き出す作業は10分程度で終わります。
書き出したら、親子関係で階層にします。大きなまとまりを親にして、その下に実作業を並べる形です。階層にすると、上位から下位まで一目で把握でき、作業の分担や進行の確認がしやすくなる、と機能ページには書かれています。階層は2段か3段で十分です。4段を超えると、たたんだり開いたりする操作が増えて、見る側が疲れます。
階層ができてから、日付を入れます。ここでドラッグの操作が効きます。おおよその位置にバーを置いて、あとから前後を調整する、という進め方ができるからです。最初から正確な日付を決めようとすると手が止まりますが、置いてから動かす形なら進みます。
最後に、前が終わらないと始められないものだけをつなぎます。この順番、つまり書き出す、階層にする、日付を置く、つなぐ、の4段階で作ると、作り直しがほとんど起きません。
線の周りにある、小さいが効く表示
機能ページには、目立たないものの実務で効く表示がいくつか挙げられています。
実作業期間の可視化は、予定と実績の差がひと目で分かるもので、後続の日程を調整する判断材料になると説明されています。予定の線と、実際にかかった期間が並んで見えると、次に同じ作業を見積もるときの参考になります。
タスクのコメント吹き出しは、最新のコメントをガントチャート上に自動で表示するもので、議論の見落としを防ぐと書かれています。工程表を眺めているときに、その線で何が話されているかが分かるのは大きいです。コメントを読むために1件ずつ開いていると、確認だけで時間が過ぎます。
ガントバーの折りたたみ表示は、プロジェクト単位でバーをまとめて表示するもので、長期の計画をすっきり見せるためのものです。他プロジェクトの横断表示は、個別の案件だけでなく全プロジェクトを一括で俯瞰できると説明されています。案件を複数抱えているとりまとめ役にとっては、この横断表示が主な作業画面になります。
これらは、どれも「見る手間を減らす」ための表示です。工程表が使われなくなる原因の多くは、見るのに時間がかかることにあります。開いてから知りたいことにたどり着くまでが3手以内に収まっているか、という観点で画面を評価すると、合うかどうかが判断しやすくなります。
工程表を、社外へ配るとき
取引先へ工程表を渡す場面では、画面をそのまま見せるわけにいかないことがあります。機能ページには、ガントチャートの画面をワンクリックでPDF化でき、計画の共有や進捗の報告の資料として使えると書かれています。
配るときに気をつけたいのが、載せる範囲です。社内の作業まで全部が写った工程表をそのまま渡すと、相手にとっては情報が多すぎるうえ、こちらの内部事情まで見えます。渡す前に、表示を絞ってから書き出してください。折りたたみの表示や、表示するプロジェクトの切り替えが、そのまま範囲の調整に使えます。
もう1つ、日付の粒度も相手に合わせたほうがよいです。社内では日単位で管理していても、取引先に渡すのは週単位で足りることが多いです。細かい日付を渡すと、1日ずれただけで問い合わせが来ます。渡す粒度を粗くしておくのは、隠すためではなく、余計なやりとりを減らすためです。
配る頻度も先に決めておきます。求められるたびに書き出していると、その作業が毎週の負担になります。月に一度、あるいは節目のマイルストーンを越えたときだけ、と決めておけば、相手も次にいつ届くかが分かって落ち着きます。
引いたあとに崩れる場所
運用が始まってから、工程表が実態から離れていく場所は、だいたい決まっています。
いちばん多いのが、進捗率が更新されないことです。進捗率が入っていないと、イナズマ線が引けません。対処としては、数字を細かく入れさせないことです。0か50か100の3段階で十分です。何%かを考える手間が入力を止めているので、選ぶだけにすれば続きます。
次に多いのが、線が増えすぎることです。案件が増えるたびに行を足していくと、半年で画面が縦に長くなり、誰も全体を見なくなります。終わったものを折りたたむ、プロジェクト単位でバーをまとめて表示する、といった機能が用意されているので、表示を絞る運用を最初から決めておいてください。全部を表示したままにするのは、そもそも見るためではなく、記録のためです。
3つ目が、休日の扱いです。会社の休日を設定していないと、土日や年末年始をまたぐ工程の日数が実態と合いません。保存されている料金表には、会社休日設定という項目が全プランに丸付きで並んでいます。導入した最初の週に設定しておくと、後から全部の日程を引き直す手間が省けます。
4つ目が、依存関係を入れすぎることです。全部の工程をつなぐと、1つ動かしたときに全体が大きく動いて、かえって混乱します。つなぐのは、本当に前が終わらないと始められないものだけにしてください。同時に進められるものをつないでしまうと、実態より長い工程表ができあがります。
カンバンと併用するときの分け方
保存されている機能ページには、ガントチャートで作成したチケットをカンバンでそのままタスク管理できる、という記載があります。同じデータを別の画面で見る形です。
使い分けの目安は、期間です。ガントチャートは、月や四半期の単位で全体の並びを見る画面です。カンバンは、今週動いているものを見る画面です。この2つを混同すると、日々の朝会でガントチャートを開くことになり、細かい線を眺めながら今日の話をすることになります。時間の使い方としては効率が悪いです。
実務では、計画を作るときと、週に一度の見直しのときにガントチャートを開き、日々の確認はカンバンで行う、という形が扱いやすいです。担当者が毎日触るのはカンバンだけ、とりまとめている人が週に一度ガントチャートで全体を見る。この分担にすると、担当者に求める操作が減るので、定着しやすくなります。
無料のプランでカンバンだけを使っている場合、この分担のうち片方だけが成立している状態です。工程表が必要になった時点で、有料のプランへ動くか、別の場所で工程表を持つかを選ぶことになります。表計算ソフトで工程表を別に持つと、カンバンとの二重管理になり、どちらかが必ず古くなります。
引いた人が抜けても続くようにしておく
工程表がいちばん崩れるのは、引いた人が異動や退職でいなくなったときです。線の意味が本人の頭の中にしか無いと、残された人は触れません。触れないまま古い工程表が残り、やがて誰も開かなくなります。
これを防ぐ方法は3つあります。1つ目は、名前の付け方を揃えることです。線の名前が「A社対応」だけだと、何をする作業なのか分かりません。動詞まで入れて「A社向け見積書の作成」と書いておくと、引き継いだ人がそのまま進められます。
2つ目は、マイルストーンに理由を書いておくことです。動かせない日が置いてあっても、なぜその日なのかが分からないと、後任は動かしてよいのか判断できません。相手との約束なのか、社内の締めなのか、法令上の期限なのか。1行あれば足ります。
3つ目は、依存関係をつないだ理由を残すことです。前後をつないでいる線は、たいてい理由があります。設備の都合なのか、承認の順番なのか。つないだ本人には自明でも、後から見た人には分かりません。コメントに一言残しておけば、後任が誤って外すことを防げます。
この3つは、いずれも入力の手間としては数分です。それでも、引き継ぎのときに費やす時間を考えれば、割に合います。工程表は、作った人のためではなく、次に見る人のためにあります。
費用の見積もり方
金額を出すときは、単価に人数を掛けるだけでは足りません。購入が10ユーザー単位なので、実際に使う人数を10で切り上げた数で計算します。
たとえば工程表を見る人が14人なら、20ユーザー分です。スタンダードなら月18,000円、年で216,000円になります。プレミアムに上げると月28,000円、年で336,000円です。いずれも消費税別の計算です。
契約の期間も見積もりに入れてください。保存されている料金ページには、クラウド版の有料プランの契約期間は6ヶ月または12ヶ月と書かれています。試して合わなかったときに、すぐ止められるとは限りません。だからこそ、30日間の試用期間のうちに、実際の案件を1つ載せてみることをおすすめします。架空のデータで試しても、更新が続くかどうかは分かりません。
容量も確認しておくとよい項目です。保存されている表では、スタンダードが200GB、プレミアムとビジネスが1TBと書かれています。図面や写真を添付する仕事では、ここが選択の理由になることがあります。
いま公式サイトで確かめられないこと
この記事の金額と機能の記載は、保存されている過去のページに基づいています。理由は、2026年9月10日時点で公式サイトが閲覧できない状態にあるためです。
運営しているアジャイルウェアのお知らせには、2026年9月3日付で、公式サイトでサーバー障害が発生してアクセスできない状況が続いていること、その影響で新規トライアルの申し込みと問い合わせを受け付けられない状態であること、復旧に向けて対応を進めていることが告知されています。実際に公式サイトを開くと障害の案内が表示され、最終更新は2026年9月8日と記載されていました。
これは提供終了の告知ではありません。ただし、これから試そうとしている人にとっては、試用の申し込みができない状態が続いていることになります。また、現在の料金や機能の一覧を公式ページで確かめられないため、この記事に書いた金額が最新かどうかは公開資料では確認できませんでした。実際に契約を検討する段階では、運営会社の窓口に直接確かめてください。
道具を選ぶときは、料金だけでなく、提供の終了、新規受付の停止、運営会社の変更、料金の改定という4点を確かめる習慣を持っておくと判断が安定します。この件については、運営会社は変わっておらず、2026年8月18日付で新機能に関する発表も出ています。提供終了の告知は見当たりませんでした。新規受付については、前述のとおり障害の影響で止まっている状態です。
工程表を、どこに置くかという選び方
ガントチャートを引く道具を選ぶとき、線の見た目や機能の数で比べると、決め手が見つかりません。実際に効くのは、線を引く人と、線を見る人と、線を動かす人が、同じ場所に集まれるかどうかです。
工程表だけが別の道具にあると、日々のやりとりは別の場所で起きて、線は誰かが後からまとめて直すことになります。直す人の作業が増えるだけでなく、直すまでの間、表は嘘をついています。板と工程表と会話が同じ場所にあるかどうかは、機能の一覧には出てきませんが、続くかどうかを最も左右します。
区切り方の考え方も、選ぶときの材料になります。機能で絞らず、区切るのは人数とボードの数だけという方式なら、工程表を使いたいという理由で上位のプランへ動く必要がありません。見積もりは人数と板の枚数だけで決まります。どちらが良いという話ではなく、社内で説明しやすいほうを選ぶのが実際的です。
他の道具が工程表をどう扱っているかは、Trelloとの比較やAsanaとの比較、Notionとの比較、monday.comとの比較、Backlogとの比較、Jootoとの比較にそれぞれ整理しています。まとめて見るなら比較の一覧が入口です。機能の範囲はできることにまとめ、費用の考え方は料金に載せています。いま使っている板からの移し方はTrelloからの移行、預けたデータをどう守るかは安全性の考え方、それ以外の疑問はよくある質問で扱っています。
Q1. 無料のプランでガントチャートは使えますか?
使えません。2026年2月17日時点で保存されている公式の料金ページには、フリープランについて基本機能の一部が対象外であることと、ガントチャートは含まれないという注記が明記されています。無料の範囲で使えるのはカンバンまでです。工程表を引くにはスタンダード以上が必要です。
Q2. スタンダードとプレミアムでガントチャートの機能は違いますか?
違います。保存されている機能ページでは、工数を見ながらガントバーを編集してメンバーの負荷を調整する機能と、負荷と予定工数に基づいて日程を自動で割り当てるオートスケジューリングの2つに、プレミアムプラン以上という注記が付いています。線を引く基本の操作はスタンダードで使えます。
Q3. イナズマ線やクリティカルパスは何のために使いますか?
イナズマ線は計画と実績の差を線で表して遅延を一目で把握するためのもので、進捗率が入っていれば自動で描画されます。クリティカルパスは依存関係を自動で解析して、遅れると納期に直結する経路を示すものです。催促する相手を絞り込みたいときに効きます。どちらも入力が前提になります。
Q4. 費用はどう計算すればよいですか?
購入が10ユーザー単位なので、使う人数を10で切り上げて計算します。14人ならスタンダードで20人分となり、1ユーザーあたり月900円で月18,000円、年間216,000円です。いずれも消費税別です。契約期間は6ヶ月または12ヶ月と記載されているため、30日間の試用のうちに実際の案件を1つ載せて確かめてください。