Lychee Redmineとは何か|何を管理する道具で、どこまでできるか
Lychee Redmineとは何かを調べている人の多くは、製品の紹介文ではなく「うちのチームの進行を預けられる道具なのか」を知りたがっています。名前にRedmineが入っている以上、素のRedmineとの関係を先に押さえないと、料金表も機能一覧も読み違えます。この記事では、成り立ち、提供のされ方、プランで開くもの、動く場所、そして2026年9月時点で確かめておくべき状況を、公開資料で裏が取れる範囲だけで整理します。
Redmineのプラグインとして始まった道具である
Lychee Redmineを提供しているのは、大阪市中央区に本社を置く株式会社アジャイルウェアです。同社の沿革を見ると、2012年6月に創立し、2014年6月に「プロジェクト管理に特化したRedmineプラグイン」として提供を開始した、と書かれています。クラウドサービスとして提供が始まったのはその後で、2016年2月です。つまり出発点は独立したSaaSではなく、オープンソースのプロジェクト管理ソフトであるRedmineに機能を足すプラグイン群でした。
この出自は、いまの製品の形にそのまま残っています。チケット、プロジェクト、ワークフロー、ロールと権限、Wiki、ファイル共有といった土台の考え方はRedmineのものです。そこに、ガントチャート、工数と原価の集計、EVM、CCPM、レポートといった層を重ねたものが製品として売られています。だから、Redmineを触ったことがある人にとっては用語がそのまま通じますし、逆にRedmineを一度も触っていないチームにとっては、最初に覚えることが少し多くなります。
とりまとめる立場から見ると、この構造には現実的な意味が2つあります。1つは、Redmineの世界の作法(チケットの起票、トラッカー、ステータス、ロール設計)を先に決めないと、上に乗るガントも工数も期待した形にならないこと。もう1つは、データの持ち出しや移し替えを考えるときに、Redmineのデータベースという単位で話が進むことです。詳しくは後の節で触れますが、この2点は導入前に知っておくと判断が速くなります。
沿革にはもうひとつ、運用を預ける側にとって意味のある記載があります。2019年6月にISMS(IS708853/ISO27001)認証を取得したという行です。認証があること自体が安全を保証するわけではありませんが、情報の扱いについて外部の審査を受け続けている体制がある、という事実は確かめられます。運営会社が途中で変わった形跡は、公開されている沿革やお知らせの範囲では見当たりません。
クラウド版とオンプレミス版は、別の買い物として考える
Lychee Redmineには、提供の形が2つあります。ひとつはクラウド版で、価格表では「クラウドライセンス SaaS」と説明されています。同社が契約するAWS上に、OS、データベース、Redmine本体、プラグインまでを同社が用意し、インストールやメンテナンスも同社が担当する形です。利用者はブラウザで接続先のURLを開くだけで済みます。
もうひとつがオンプレミス版で、こちらは「タイムドライセンス」と呼ばれています。自社で用意したサーバーにインストールして使う形で、利用期間が定められたライセンスです。期間が終わったらアンインストールする、と価格表に明記されています。ここが誤解されやすい点です。買い切りのソフトを一度入れれば永久に動く、という形ではありません。
オンプレミス版を選ぶ場合、Redmineの環境そのものは利用者側が用意します。価格表には「動作確認済みのRedmine環境が必要」「Redmineの構築およびそれに付随する設定(各種サーバー、ネットワーク、バックアップ等)」「RedmineやRubyのバージョンアップ対応」「Lycheeプラグインのインストール・バージョンアップ対応」を利用者側で実施する、と書かれています。加えて、Redmineの構築と保守は同社のサポート対象外である旨も添えられています。
5人から数十人のチームで進行を預かっている人にとって、この違いは「毎月いくら払うか」より重い判断になります。サーバーとRubyとデータベースの面倒を見る担当が社内にいないなら、オンプレミス版は選択肢から外れます。逆に、社内ネットワークの外にデータを置けない事情があるなら、クラウド版は最初から検討対象になりません。ここは料金より先に決まる話です。
4つのプランで、開く扉が変わる
クラウド版の料金プランは4つあります。フリー、スタンダード、プレミアム、ビジネスです。プランごとに価格が違うだけでなく、使える機能そのものが段になっています。2026年6月に保存された公式の料金ページと価格表によれば、2026年7月1日から適用される金額は次のとおりです。いずれも税別で、有料プランは10ユーザー単位の契約になります。
| プラン | プランご利用料(1ユーザー / 月) | 開く主な機能 |
|---|---|---|
| フリー | 0円 | 基本機能の一部とカンバン。ガントチャートは含まれない |
| スタンダード | 900円 | ガントチャート、Neoバックログ、Neoカンバン、ダッシュボード、AIアシスタント |
| プレミアム | 1,400円 | 上記に加えてタイムマネジメント、リソースマネジメント、EVM、コストマネジメント、CCPM |
| ビジネス | 2,100円 | 上記に加えてプロジェクトレポート、カスタムフィールド拡張、チケット関連図、グループの階層化 |
ここで見落とされやすいのが、フリープランにガントチャートが含まれない点です。料金ページのフリープランの欄には「※ガントチャートは含まれません」と明記されています。工程表を引くために検討している人が無料枠から入ると、目当ての画面に辿り着けません。フリーで確かめられるのはカンバンと基本機能の範囲で、登録チケットの上限は5,000件、容量は2GB、REST APIの利用は対象外と価格表に書かれています。
もうひとつ、有料プランには「クラウドご利用料」が別に乗ります。プラン料金とは別枠の、サーバーの利用料にあたる部分です。価格表では5,000円から始まり、契約ユーザー数によって段が変わります。10ユーザーのスタンダードなら、プラン料が900円×10で9,000円、これにクラウドご利用料5,000円が加わって月額14,000円(税別)という組み立てになります。プラン料だけを見て予算を組むと、この5,000円分がまるごと抜け落ちます。
オンプレミス版の金額はクラウド版と別建てで、スタンダードが800円、プレミアムが1,500円、ビジネスが2,300円(いずれも1ユーザーあたり月額・税別)です。無料で使える枠は、オンプレミス版の料金ページには示されていません。
何を管理する道具なのか、4つの層で見る
機能一覧を上から順に読むと、どれも大事に見えて選べなくなります。層に分けると輪郭がはっきりします。
第1の層は、進捗を見せる道具です。ガントチャート、カンバン、バックログ、ダッシュボードがここに入ります。誰が何をいつまでにやるかを並べて、いま何が遅れているかを見る層です。2026年3月にNeoバックログ、2026年5月19日にNeoカンバンが提供開始されており、アジャイル開発のスプリント運用に寄せた画面が別に用意されています。
第2の層は、時間とお金を測る道具です。タイムマネジメント(工数の記録)、リソースマネジメント(人の負荷の配分)、コストマネジメント(人件費などのコストの可視化)がここに当たり、プレミアムプラン以上で開きます。受託の案件を持っているチームなら、この層が実質的な導入理由になることが多い領域です。
第3の層は、経営や発注元に向けて説明する道具です。EVM(出来高管理)とSPI/CPI、CCPM、プロジェクトレポートがここです。プロジェクトレポートはビジネスプランで開きます。複数の案件を横断してQCDを並べる用途なので、案件が1本か2本のチームには過剰になりがちです。
第4の層は、2025年11月18日に提供が始まった生成AIの機能です。同社のプレスリリースによれば、チャットからチケットの作成や更新、検索、スケジュール調整ができ、遅れそうなタスクや負荷の偏りを検出する用途を想定しています。ただし利用にはOpenAIまたはAzure OpenAIとのAPI契約が必要である旨が同じリリースに明記されており、対象はクラウド版のスタンダード、プレミアム、ビジネスです。手ぶらで使い始められる機能ではない点は、見積もりの前に押さえておく必要があります。
動く場所は決まっている
クラウド版のブラウザは、公開されている動作環境のページでGoogle Chrome(推奨)、Chromium版Edge、Firefoxの最新バージョンに対応と示されています。ここに載っていないブラウザを標準にしている会社では、事前に確かめておく価値があります。
オンプレミス版はもう少し細かい条件が付きます。動作保証の範囲は「直近3世代のRedmineバージョン(メジャー/マイナー)」「リリースから2年未満のパッチバージョン」「上記バージョンがリリースされた時点のRubyバージョン」と定義されています。プラットフォームはLinux(x86_64)で、ARM系CPUは動作対象外と明記されています。データベースはPostgreSQLが推奨で、MySQLも記載があります。
この「直近3世代」という決め方は、運用する側に定期的な作業を生みます。Redmineの新しいバージョンが出るたびに、対応の窓が前に動くからです。実際、動作環境のページにはRedmine 5.0系のサポートが2026年8月4日で終了する旨、Redmine 6.0.0と6.0.1が2026年11月12日、Ruby 3.1が2027年3月11日で終了する旨が、日付付きで並んでいます。オンプレミス版を選ぶなら、この更新の手間を誰が担うかを先に決めておかないと、数年後に動かせないまま止まります。
クラウド版であれば、この更新は提供側が持ちます。そのかわり、環境に手を入れる自由は狭くなります。サードパーティ製のプラグインを入れたい、ネットワーク層でIPアドレスを絞りたい、といった要望は「カスタマイズ利用可」の枠として別料金で扱われており、クラウドご利用料が10ユーザーから99ユーザーの帯で25,000円に上がります。自由度が要るほど、クラウドでも金額は動きます。
チケットという単位に慣れるまでが、最初の山
Redmine系の道具に共通する特徴として、すべてがチケットという単位に落ちます。作業も、質問も、バグも、依頼も、いったんチケットとして起票され、担当者と期日とステータスを持ちます。工程表の1本の棒も、カンバンの1枚のカードも、突き詰めればチケットの見え方が変わっただけです。この設計は、慣れると強い一方で、最初の1か月に決めることを増やします。
決めるものは主に4つあります。トラッカー(チケットの種類)、ステータス(状態の並び)、ワークフロー(どの役割がどの状態に動かせるか)、そしてロールと権限です。ここを空のまま人を入れると、同じ作業が3つの書き方で起票され、ステータスが「作業中」と「対応中」に分かれ、2週間で誰も更新しなくなります。現場でしばしば聞くのは、道具の機能ではなく、この最初の設計を誰も引き受けなかったことが原因で止まった、という話です。
料金ページの機能表には、この立ち上げを軽くするための道具も並んでいます。プロジェクトテンプレートとチケットセットは、よく使うプロジェクトの形やチケットの束を型として保存しておく機能で、いずれも有料プラン側に付いています。フリープランの欄では、この2つは対象外と示されています。似た案件を何本も回すチームなら、型を作れるかどうかは初期の手間に直結します。
進行を預かる人の立場で言えば、ここでの選択は「機能をどこまで開くか」ではなく「入力する人にどこまで求めるか」です。トラッカーを5種類に増やせば分類は正確になりますが、起票する側の迷いも増えます。ステータスを7段にすれば進捗は細かく見えますが、更新の回数がそのまま増えます。細かくしたぶんだけ、入力が止まったときの表の嘘も大きくなります。最初は種類を減らし、運用が回ってから足すほうが、結果的に早く定着します。
サポートと研修は、どこからが有料になるか
価格表には、標準サポートの範囲が「サポート用Redmineにてチケット(Q&A)対応」と「プラグインのバージョンアップ」と書かれており、クラウド版ではサービス料に、オンプレミス版ではライセンス料に含まれるとされています。つまり、質問への回答と製品自体の更新は料金に含まれます。
一方で、含まれないものもはっきり分かれています。料金ページのサポート表では、電話とWeb会議による対応は有料プランでも「別オプション」、研修も「別オプション」と示されています。フリープランのサポートはメールのみで、専用の問い合わせシステムは対象外です。急ぎの相談を電話で通したいチームは、この部分を別に見積もる必要があります。
研修まわりの金額も公開されています。基本的な機能を説明する基礎講座は座学と動画があり無料、何名でも何回でも参加できると書かれています。指定の場所に訪問して実際に手を動かすハンズオン基礎講座は200,000円(4.0時間・10名まで)、カスタマーサクセスチームによる運用支援は初回相談が無料で、その後は200,000円/月からとされています。いずれも税別で、訪問の場合は大阪近郊以外は交通費と宿泊費が別精算になる旨が添えられています。
この構成は、道具の値段だけを比べていると見えません。10人のチームでスタンダードを1年使う場合のライセンス側の費用と、立ち上げに研修を1回入れた場合の費用は、桁が近くなります。とりまとめる人が自力で設計まで引き受けられるなら不要ですし、社内に前例がまったくないなら、初期の1回だけ外の手を借りるほうが早いこともあります。どちらにしても、見積もりを取る段階で「支援サービスを使うか使わないか」を先に決めておくと、金額の比較がぶれません。
契約期間と支払い方法で、動かせなくなる部分
料金の話は月額だけでは終わりません。契約の縛りも合わせて見る必要があります。クラウド版の最低契約期間は6ヶ月または12ヶ月で、サーバーのオプションを追加した場合は初回3ヶ月から、2回目以降は12ヶ月からとされています。オンプレミス版は初回が3ヶ月から、2回目以降が12ヶ月からです。月単位で気軽に止められる作りではないので、試すなら30日間の無料トライアルの範囲で見極めることになります。
支払いは、契約時の銀行振込一括が基本です。クラウド版に限り、月賦でのクレジットカード払い(MasterCard、Visa、American Express)も選べますが、その場合は割賦手数料として20%の割増が加わる旨が価格表に明記されています。年間の予算を月割りで平らにしたい事情があるなら、この割増を含めた総額で比べてください。
逆に、金額を下げる仕組みも用意されています。導入事例の掲載に協力すると5%の割引、3年以上の継続契約で10%、5年以上で20%の割引が、いずれもプラグイン(サービス)の利用料に適用されます。クラウドご利用料とオプション料金には適用されない点、事例掲載の割引は1社につき1回である点も、あわせて書かれています。100ユーザー以上ならボリュームディスカウントの相談ができるとの記載もあります。
2026年9月時点で、必ず確かめておきたい4つの点
道具を選ぶとき、料金だけを見て終わりにすると足をすくわれます。サービスが終わらないか、新規の受付が止まっていないか、運営会社が変わっていないか、料金が改定されていないか。この4点は毎回確かめる価値があります。
まず終了について。公開されているお知らせとプレスリリースを2024年末までさかのぼって見ても、サービス終了の告知は見当たりません。むしろ2026年に入ってからNeoバックログ、Neoカンバン、ダッシュボードの新機能と、機能追加のリリースが続いています。運営会社についても、株式会社アジャイルウェアが一貫して提供元であり、譲渡や統合の告知は見当たりません。
新規の受付については、2026年9月時点で確かめておくべき状況があります。同社は2026年9月3日付で、公式サイトのサーバー障害を告知しています。
現在、Lychee Redmine公式サイトにおいてサーバー障害が発生しており、サイトへアクセスできない状況が続いております。 また、本障害の影響により、新規トライアルのお申し込みおよびお問い合わせを受け付けることができない状態となっております。 出典: agileware.jp
この掲示は運営会社のサイトに残っており、製品サイト側にも同じ内容が「最終更新:2026年9月8日」として出ています。2026年9月10日の時点でも、料金ページや機能ページを開くとこの案内に切り替わり、本来のページは取得できません。既存の契約者が使う環境と製品サイトは別ですが、これから検討する側にとっては、無料トライアルの申し込みも問い合わせも通常の経路では出せない状態が続いていることになります。急ぎで比較しているなら、運営会社側の問い合わせ窓口に回るか、復旧を待つかの判断が要ります。
料金改定については、2026年5月28日付で告知が出ています。2026年7月1日から「Lycheeクラウド」のクラウドご利用価格を改定する内容で、100名以上で使う場合のサーバー利用料を一律で約20%程度改定すること、円安によるクラウドサーバーの調達コスト上昇が理由であることが書かれています。あわせて、これまで100名未満ではプラン料に含めていたクラウドご利用料を、100名以上と同じく「プラン利用料+クラウドご利用料」の形に変更する、とあります。プランごとの単価そのものは、4つとも据え置かれています。既存の契約者は2027年6月30日までは現在の価格体系で更新でき、2027年7月1日以降の更新から新価格が適用されます。
入れる前に、とりまとめる人が決めておくこと
機能表を眺めて選ぶより、次の順番で決めたほうが早く着地します。
・置き場所を決める。社外にデータを置けるならクラウド版、置けないならオンプレミス版。ここで選択肢が半分になる ・工程表が要るかを決める。ガントチャートが必要なら、フリープランは検討から外れる ・人数を数える。ライセンスは10ユーザー単位で、Redmineに登録されているユーザーのメールアドレスの数で数えられる ・工数を測るかを決める。測るならプレミアム以上、案件横断の報告まで要るならビジネス ・更新を誰が担うかを決める。オンプレミス版なら、RedmineとRubyのバージョンアップは自社の仕事になる
このうち、いちばん見落とされるのが人数の数え方です。価格表には、Redmineのシステム管理者はプロジェクトに所属していなくても無条件にカウントされること、公開プロジェクトで非メンバーにLycheeの権限を与えると登録されている全ユーザーが対象になることが書かれています。逆に、ロックされているユーザーや、終了・アーカイブ済みのプロジェクトにだけ登録されているユーザーはカウント対象外です。見積もりを取る前に、この定義で自社のユーザー一覧を数え直しておくと、後で金額が動きません。
内部の比較データから見える、選び分けの境目
比較の材料を並べていくと、道具の善し悪しよりも「チームの形がどこに当たるか」で答えが変わることがはっきりします。カンバン中心でよいのか、工程表まで要るのか、原価まで見るのか。この3つの分かれ目が、そのまま料金の段と重なっています。
工程表よりも先にカードの並びで回るチームの場合、比較対象はカンバン型の道具になります。カード中心の使い方で何ができて何ができないのかはTrelloとの比較に、案件を横断してタスクを追う形の違いはAsanaとの比較にまとめてあります。ドキュメントと台帳を同じ場所に置きたい発想ならNotionとの比較、表形式で状態を管理したいならmonday.comとの比較が近い読み比べになります。
開発の課題管理から入るチームであれば、国内で選択肢に挙がることの多い道具との差を見たほうが実務的です。課題管理とバージョン管理を一体で使う前提の違いはBacklogとの比較、無料で始める形からの入り方はJootoとの比較にあります。どれを先に見ればよいか迷うなら、比較の一覧から自社に近い形の道具を選ぶのが早い方法です。
正直に書いておくと、ここで並べている比較の側にも弱い部分があります。リポジトリの機能は持っていませんし、自動化や外部サービスとの連携の広さで勝負する作りにはなっていません。画面は日本語だけで作っていますし、取り込みを自動で通せる相手は現時点でTrelloに限られます。だからソースコードの管理まで1つに寄せたいチームや、多国籍のメンバーが日常的に触るチームでは、素直に別の道具が合います。何ができて何ができないのかはできることに、金額の区切り方は料金に、そのまま出しています。
もうひとつ、比較の前に自分たちで確かめておくと判断が速くなる材料があります。いま使っている道具に、実際に毎日書き込んでいる人が何人いるかという数です。登録されている人数ではなく、直近の2週間で1回でも状態を動かした人の数を数えてください。この数が全体の半分を下回っているなら、道具を替えても同じことが起きます。逆に半分を超えているなら、足りないのは入力する習慣ではなく、見せ方か機能のほうです。ここを分けずに乗り換えを決めると、移した先で同じ会話を繰り返すことになります。
移し替えの手順と、移した後に手で作り直す部分についてはTrelloからの移行に手順を置いています。データの置き場所と守り方の考え方は安全性の考え方にまとめました。判断に迷う細かい点はよくある質問を先に読むと、聞くまでもない部分が減ります。導入の可否を決める前に、いま使っている道具のどこで手が止まっているのかを1つだけ書き出してみてください。その1つが工程表の引き直しなのか、工数の集計なのか、報告資料の作り直しなのかで、必要なプランの段は自動的に決まります。
Q1. Lychee RedmineはRedmineとは別のソフトですか?
出発点はRedmine向けのプラグインです。運営会社の沿革では、2014年6月にRedmineプラグインとして提供を開始し、2016年2月にクラウドサービスを始めたと記載されています。チケットやワークフローといった土台の考え方はRedmineのもので、そこにガントチャートや工数管理、EVMなどの層を重ねた製品です。
Q2. 無料のフリープランだけで工程表は引けますか?
2026年6月に保存された公式の料金ページでは、フリープランの欄に「ガントチャートは含まれません」と明記されています。フリーで使えるのはカンバンと基本機能の一部で、登録チケットは5,000件まで、容量は2GB、REST APIの利用も対象外です。工程表が目的なら、スタンダード以上を前提に検討することになります。
Q3. 月額はプラン料金だけで計算してよいですか?
有料プランでは、プランご利用料とは別に「クラウドご利用料」が加わります。価格表では5,000円からで、契約ユーザー数によって段が上がります。10ユーザーのスタンダードなら、900円×10ユーザーの9,000円に5,000円を足した14,000円(税別)が月額の目安です。
Q4. いま無料トライアルを申し込めますか?
2026年9月3日付で、公式サイトのサーバー障害により新規トライアルの申し込みと問い合わせを受け付けられない状態である旨が告知されています。2026年9月10日時点でも製品サイトはこの案内に切り替わっています。急ぐ場合は、運営会社側に用意されている問い合わせ窓口から連絡する形になります。