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Lychee Redmineが使いにくいと感じるとき|合っていないのは道具か、組み方か

2026年9月12日 ・ Pinateca編集部

「lychee redmine 使いにくい」と検索する人の多くは、道具そのものを否定したいわけではありません。導入したのに更新が止まった、自分は使えるのにチームが入力してくれない、どこを設定すれば軽くなるのか分からない。そういう状態で、次に何をすればよいかを探しています。この道具は、オープンソースのRedmineという土台の上に、ガントチャートやカンバンなどの拡張を載せた構造をしています。つまり「使いにくい」の原因は、土台の側にあることも、拡張の側にあることも、どちらでもなく運用の決め方にあることもあります。この記事では、その3つを切り分ける方法と、公開されている情報で確かめられる範囲を整理します。

「使いにくい」が指しているものを、4つに分けて聞き取る

とりまとめる立場の人がまずやるべきなのは、チームから出てきた言葉の中身を分けることです。現場から挙がってくる不満は、だいたい次の4つに寄ります。

・チケットを1件作るのに項目が多く、思いついたことをすぐ書けない ・自分に関係のない通知が届き、必要な通知は埋もれる ・見たい一覧を出すのに、絞り込みの設定を毎回やり直している ・ガントの画面は開けるが、誰も日付を動かさないので実態と合っていない

この4つは、原因の置き場所が違います。1つ目は土台のRedmine側の設定、正確にはトラッカーと必須フィールドの設計から来ます。2つ目もRedmine側の通知設定です。3つ目は保存済みのクエリを用意していないという運用の話で、道具の問題ではありません。4つ目は拡張機能の使い方の話に見えて、実際には「誰が日付を動かす担当か」を決めていないという運用の穴であることが多いものです。

聞き取りをせずに「使いにくいから別の道具に替えよう」と決めると、次の道具でも同じ場所で詰まります。項目が多すぎて入力できないのが本当の理由なら、替えた先で項目を減らさない限り結果は変わりません。逆に、聞き取った結果が「仕事の形と道具の前提がずれている」であれば、そこが唯一、道具を見直す理由になります。

もうひとつ、見落とされやすい原因があります。導入時に説明を受けた人は使えていて、あとから入った人には誰も教えていない、という状態です。この場合は道具でも設定でもなく、案内の不足が原因です。よく使う操作を5つだけ書いた1枚の紙を配るだけで声が止まることがあります。試す価値のある、いちばん安い対処です。

聞き取りは、人数が5人を超えるなら1対1で行ってください。会議の場で聞くと、声の大きい人の不満が全体の不満として記録され、静かに使わなくなっている人の理由が拾えません。

土台のRedmineが持っている、重さの正体

Redmineは、課題を1件ずつチケットとして登録し、そこに担当者と期日と状態を持たせ、プロジェクトという入れ物で束ねる構造をしています。この形は、同じ種類の作業が何度も発生する現場で力を発揮します。1件ごとに経緯が残り、あとから追えるからです。

一方で、この構造が前提にしているのは「1件が独立して管理する価値を持つ」という状況です。設計、実装、テスト、リリース。この流れが何十回も回るなら、1件ずつ登録する手間は繰り返しの回数で割り戻されます。

問題は、この前提が成り立たない仕事に持ち込んだときに起きます。制作案件や社内の庶務のように、作業の中身が毎回違い、しかも1件あたりが数時間で終わる仕事では、登録する手間が作業そのものと同じくらいかかります。すると人は登録をやめ、チャットで済ませるようになります。

重さの正体を測る目安は3つあります。

・1件のチケットを作るのに、必須で埋める項目がいくつあるか。3つを超えると入力率が落ちます ・チケット1件が終わるまでの期間はどれくらいか。半日で終わる作業ばかりなら、単位が細かすぎます ・登録した情報を、あとから集計に使っているか。使っていないなら、その項目は要りません

3つとも思い当たるなら、まず疑うのは道具ではなく、導入時に自分たちが作った設定です。「せっかくだから情報を集めたい」と項目を増やしたことが原因になっている例は、現場でしばしば見かけます。

プランによって、見える画面が変わる

この道具は、どのプランを契約しているかで使える機能が変わります。ここを把握していないと、「うちでは使えない」と思っていた機能が上位プランにあるだけだった、という行き違いが起きます。

クラウド版を販売しているテクマトリックスが公開している価格表では、2026年9月10日時点で次のように分かれています。オープンソースのRedmineだけを使う「Redmineのみ」プランが月額定額7,000円でユーザー数は100名まで。拡張機能が付く有料プランは1ユーザーあたり月額で、スタンダードが900円、プレミアムが1,400円、ビジネスが2,100円です。ストレージ容量はいずれも200GBで、ユーザー数は無制限、ただし300名を超える場合は専用サーバーの契約が必要と補足されています。この価格表には税抜か税込かの記載が見当たらないため、契約前に販売元へ確認してください。

機能の分かれ目も同じ表に書かれています。ガントチャート、カンバン、バックログはスタンダードから使えます。タイムマネジメント、リソースマネジメント、EVM、コストマネジメント、CCPMはプレミアムから。プロジェクトレポート、カスタムフィールド、チケット関連図、グループの階層化はビジネスのみです。認証まわりでは、IP制限は「Redmineのみ」プランを含む全プランに、SAML認証は有料プランに付いています。

ここで大事なのは、料金の高低ではなく「自分たちが使いにくいと感じている機能が、いま契約しているプランに含まれているか」です。工数の実績を集めたいのにスタンダード契約であれば、タイムマネジメントは画面に出てきません。それを「機能が弱い」と受け取ってしまうと、判断を誤ります。契約書か管理画面で、いまのプラン名を先に確認してください。

なお、30日間の無料トライアルが用意されており、期間中はユーザー数の制限もクレジットカードの登録もないと案内されています。上位プランの機能が本当に必要かどうかは、この期間で確かめるのが確実です。

2026年9月時点で確かめられなかったこと

道具を比べるときは、料金だけでなく、提供が続いているか、新規の受付が止まっていないか、運営会社が変わっていないか、料金改定の予定がないか、この4点を必ず確かめる必要があります。ここが変わると、料金表が同じでも前提が壊れるからです。

この道具について確かめたところ、2026年9月10日時点で公式サイトが閲覧できない状態にありました。開発元である株式会社アジャイルウェアが2026年9月3日付で出している告知には、次のように書かれています。

現在、Lychee Redmine公式サイトにおいてサーバー障害が発生しており、サイトへアクセスできない状況が続いております。また、本障害の影響により、新規トライアルのお申し込みおよびお問い合わせを受け付けることができない状態となっております。 出典: agileware.jp

告知には、復旧までの間は同社の問い合わせフォームから連絡してほしい旨も添えられています。サービスの終了や新規受付の恒久的な停止を知らせるものではなく、障害の告知です。ただし、これから検討を始める人にとっては、公式の料金ページや機能説明を自分の目で確かめられない期間が生じているということになります。

この記事で価格の根拠に使ったのは、クラウド版を販売しているテクマトリックスの価格ページです。開発元の公式ページに載っている無料プランや、開発元が直接提供する契約形態の条件については、公開資料を確認できませんでした。復旧後に、契約先の公式ページで数字を取り直してください。

料金改定については、有料プラン共通のクラウド利用料に関する改定が2026年7月1日から適用されたという情報が複数の媒体で紹介されています。ただし一次情報にあたる告知ページは、上記の障害のため参照できませんでした。契約中の場合は、請求書の内訳が以前と変わっていないかを見ておくのが確実です。

クラウド版とオンプレミス版で、詰まる場所が変わる

同じ製品でも、どちらの形で使っているかによって、使いにくさの原因が別の場所に移ります。ここを混ぜて議論すると噛み合いません。

クラウド版は、販売元が用意した環境の上で動きます。インストールもメンテナンスも不要な代わりに、動作が重いときに自分たちで手を打てる範囲が限られます。「朝の時間帯だけ画面が開くのに時間がかかる」といった症状は、自社のネットワーク側の問題であることもあれば、そうでないこともあります。切り分けるには、社外の回線から同じ操作を試してみるのが早い方法です。同じように遅いなら自社のネットワークの問題ではありません。

オンプレミス版は、自社が用意したサーバーの上で動きます。速度も保管期間も自分たちで決められる代わりに、遅くなったときの原因究明も、バージョンを上げる作業も自分たちの仕事になります。バージョンを上げないまま数年が経ち、新しい機能が使えないことを「機能が足りない」と受け取っているケースは珍しくありません。管理している人に、いつ最後に更新したかを聞いてみてください。

判断の分かれ目は、社内に管理できる人がいるかどうかです。担当していた人が異動したあと、誰も触れないまま動き続けているという状態は、止まったときの復旧に時間がかかります。運用を続ける負担を時間で見積もると、月に何時間かかっているのかが見えます。月4時間を超えているなら、その時間の使い道を含めて検討する価値があります。

クラウド版については、テクマトリックスのサービスが一般社団法人日本クラウド産業協会の審査基準に沿って情報開示の適切さを認定されている旨が価格ページに記載されています。認定番号は0271-2209です。社内で外部サービスの利用申請を出すときに、こうした記載は根拠として使えます。

導入から3か月で更新が止まる、典型的な流れ

使いにくいという声が出るまでには、ほぼ決まった流れがあります。自分たちがどこにいるのかを当てはめてみてください。

最初の2週間は、全員が入力します。新しい道具は物珍しく、導入した人も見ているからです。この時期の入力率を見て「うまくいった」と判断するのが最初の落とし穴です。

1か月を過ぎると、忙しい人から入力が遅れ始めます。ここで起きるのは、遅れている人が悪いという話ではありません。入力しても自分の作業が減らないので、締切が迫ったときに真っ先に削られる作業になっているだけです。

2か月目には、画面の情報と実際の進み具合がずれます。ずれた画面は信用されなくなり、確認は結局チャットや口頭で行われるようになります。この時点で、道具は記録の場所としてしか機能していません。

3か月目に、とりまとめる人が「使いにくい」という言葉を聞きます。実際には使いにくいのではなく、使う理由が消えているのですが、現場の言葉としては使いにくいと表現されます。

この流れを止める手は、時期によって違います。2週間目なら入力する項目を減らすだけで戻ります。1か月目なら、入力された情報を会議で使い始めることが効きます。3か月目まで来ていると、一度リセットして、対象を1つのプロジェクトに絞り直したほうが早いことが多いものです。全部のプロジェクトで立て直そうとすると、どこから手を付けるか決まらないまま時間だけが過ぎます。

チケットの粒度が、使いにくさの半分を作っている

設定を触る前に、いま登録されているチケットの中身を見てください。使いにくさの相当な部分は、粒度の決め方から生まれています。

粒度が細かすぎる場合、一覧が数百行になり、どれが重要なのか分からなくなります。ガントの画面を開いても線が細かく並ぶだけで、全体の形が見えません。逆に粗すぎる場合は、1件のチケットが数週間動かず、進んでいるのか止まっているのか誰にも分かりません。

現場で扱いやすいのは、半日から3日で終わる大きさです。この幅なら、朝に状態を見て「昨日から動いていない」が意味を持ちます。1週間かかる作業は、途中で確かめられる区切りを1つ入れて2件に割ってください。

粒度をそろえる作業は、道具の設定を変えるより効果が出るのが早く、しかも費用がかかりません。まず1つのプロジェクトだけで試して、一覧の行数が半分以下になるかを見ます。

あわせて、名前の付け方も決めてください。「修正」「対応」「確認」だけのタイトルが並ぶと、一覧でも検索でも判別できなくなります。「どの対象を、どうするか」を必ず入れる、という決まりを1行で書いて共有するだけで、探す時間が変わります。

粒度をそろえるときに迷いやすいのが、調査や検討のように終わりがはっきりしない作業です。この種類は、期限を切って「その日までに分かったことを書く」を完了の条件にしてください。終わりの条件を書かないまま登録すると、その1件だけが何週間も残り、一覧の一番上に居座り続けます。残り続けている行があると、他の行の期日も守らなくてよいものに見えてきます。

もうひとつ、完了したチケットをいつまで一覧に出すかも決めておきます。完了を含めた一覧を既定にしていると、行数がどんどん増えて開くのが遅くなります。既定の一覧は未完了だけにして、完了済みは別の絞り込みで見るようにするだけで、体感の重さが変わります。

ガントの日付を、誰が動かすかを決める

ガントチャートを直接ドラッグして動かせるのは便利ですが、この便利さには副作用があります。誰でも動かせるということは、誰が動かしたのか分からなくなるということでもあります。

現場で起きるのは、次の流れです。担当者が自分の作業だけ後ろにずらす。前後の作業を持っている人はそれに気づかない。翌週の会議で、全体の終わりが2週間後ろにずれていることが分かる。誰も嘘をついていないのに、全体像だけが遅れて共有されます。

これを防ぐには、道具の設定ではなく決めごとが要ります。

・日付を動かしてよいのは誰か。担当者本人か、とりまとめる人か ・動かすときに、後続の作業を持つ人へどう伝えるか ・動かした理由をどこに書くか。チケットのコメントか、別の場所か

3つのうち、いちばん抜けやすいのは3つ目です。理由が残っていないと、あとから「なぜこの案件は当初計画より1か月遅れたのか」を説明できません。日付だけが静かに書き換わっていく状態は、記録としてはほとんど価値を持たなくなります。

依存関係を引いている場合は、1件を動かすと後続がまとめて動く挙動になります。これは正しい動きですが、引いた本人以外には予想がつきません。依存関係を引くなら、引いた線の一覧をどこかに書き出しておくと、動いたときの説明が楽になります。

通知が届いても、更新は集まらない

通知の設定を細かくしても、更新が集まるようにはなりません。順序が逆だからです。人は通知が来るから入力するのではなく、入力した内容が自分の役に立つから入力します。

更新が集まらないときに確かめる点は3つあります。

・入力した人が、自分の担当分だけを絞り込んだ画面をすぐ開けるか。開けないなら、保存済みの絞り込みを人数分作ってください ・入力した状態が、会議で実際に使われているか。会議で別途口頭報告をしているなら、入力する意味がありません ・入力しなかった人に、何が起きるか。何も起きないなら、入力は「やってもやらなくてもよいこと」になります

3つ目は厳しく聞こえますが、罰を与えるという意味ではありません。「入力されていない作業は、会議で扱わない」と決めるだけで十分です。扱われないと困るので、入力されるようになります。

通知そのものについては、届く量を減らす方向で設定してください。全部のチケットの更新が届く設定のままだと、重要な通知が同じ見た目で埋もれます。自分が担当か、自分がウォッチしているものだけに絞るのが基本です。

社外の協力会社を入れるときに詰まるところ

外部の会社に作業を頼んでいる場合、ここが判断の分かれ目になることが多い場所です。

確かめることは3つあります。1つ目は、社外の人を1ユーザーとして数えるかどうかです。1ユーザーあたりの課金である以上、協力会社の担当者が10人いれば、その分の費用が乗ります。2つ目は、社外の人に見せてよい範囲をプロジェクト単位で切れるかどうかです。3つ目は、社外の人がその道具を使ってくれるかどうかです。

3つ目でつまずく例が最も多いものです。協力会社には協力会社の使っている道具があり、そちらに自社の情報を入れています。二重に入力させることになるため、実際にはメールやチャットで報告が来て、社内の誰かが転記する運用になりがちです。転記が挟まると、画面の数字は必ず古くなります。

この場合の解き方は、道具を替えることではなく、社外との接点を1つに決めることです。報告はメールで受け取ると決めたなら、そのメールを見て誰が転記するかまで決めます。道具に入れてもらうと決めたなら、社外の人が使う画面を最小にして、入力する項目を2つまで減らします。どちらでもよいので、決まっていない状態をなくしてください。

設定と運用で直せることを、先に全部試す

替えるかどうかを決める前に、費用をかけずに試せることが残っています。順番に効果が出やすい順で並べます。

1つ目は、必須フィールドを減らすことです。チケット作成画面に出る項目を見直し、必須は担当者、期日、件名の3つまでにします。集計に使っていない項目は、任意に戻すか非表示にします。

2つ目は、保存済みの絞り込みを人数分用意することです。「自分の担当で、今週が期日のもの」「レビュー待ちのもの」など、よく見る形を作って共有します。毎回条件を組み立てさせないだけで、開く回数が変わります。

3つ目は、状態の種類を減らすことです。状態が8つあると、人によって選び方が変わります。「未着手」「作業中」「確認待ち」「完了」の4つで足りる現場がほとんどです。

4つ目は、会議でその画面を開くことです。画面を見ながら話す場を週に1回作ると、更新されていない行がその場で分かります。

5つ目は、新しく入った人向けの1枚を作ることです。よく使う操作を5つだけ、画面の写真つきで書きます。

この5つを1か月試して、それでも声が止まらないなら、そこで初めて道具の形が合っていない可能性を検討してください。

そのまま使い続けたほうがよい場合

替えないほうがよい状況もはっきりしています。当てはまるなら、上の5つを試したうえで運用の調整に力を使うほうが得です。

・工数の実績を集めていて、それを見積もりや請求に使っている。この記録は移行時にいちばん失われやすい部分です ・チケットに数年分の経緯が溜まっていて、過去のやり取りを検索して使っている ・オンプレミス版で自社のネットワーク内に置くことが要件になっている ・EVMやCCPMのように、他の道具では代わりを見つけにくい機能を実際に使っている ・社内の別のシステムと連携させていて、その仕組みを作り直す余力がない

とくに1つ目と2つ目は、道具を替える判断とは別の次元の話です。記録が資産になっている場合、その資産の移し先を用意できないうちに動くと、失うもののほうが大きくなります。

替えると決めたときに、持っていけるものと失うもの

判断が「合っていない」に傾いた場合でも、いきなり全部を動かすのは避けてください。

持っていきやすいのは、チケットの一覧です。件名、担当者、期日、状態はCSVで書き出せる形になっていることが多く、多くの道具が同じ形の取り込みに対応しています。持っていきにくいのは、コメントの履歴、添付ファイル、チケット同士の関連、工数の実績です。とくに関連と工数は、移した先に同じ概念がないと表現できません。

進め方としては、まだ始まっていない案件を1つだけ新しい形で回して、既存の案件は元の場所で終わらせるのが安全です。両方を同時に動かす期間が1か月から2か月できますが、全部を一度に動かして失敗するより回復が早くなります。

移す前に決めておくことが2つあります。過去のデータをどこまで持っていくかと、いつ元の契約を解約するかです。解約の時期を決めずに並行運用を始めると、両方の費用を払い続ける期間が延びます。

公開されている条件から見た、比べ方

比べるときは、機能の数ではなく、次の3つの軸で並べると判断しやすくなります。人数が増えたときに費用がどう伸びるか、社外の人を入れる方法があるか、そして自分たちが実際に毎日開く画面がいくつあるか。

料金の考え方については、区切り方そのものが道具によって違います。機能で上位プランに分けるのか、人数で分けるのかで、同じ人数でも総額が変わります。機能で絞らず、区切るのは人数とボードの数だけという考え方で組まれた料金のような形もあり、こちらは上位プランを契約しないと使えない機能という概念そのものがありません。どちらが合うかは、使う機能の幅と人数の増え方で決まります。

課題管理を土台にした道具からの乗り換えを考えるなら、同じ日本語圏の道具であるBacklogとの比較を見ておくと、課題の持ち方の違いが分かります。板の形で進行を見せる考え方に近づけたい場合はTrelloとの比較が参考になります。他の道具も含めて横に並べたいときは比較の一覧から見てください。

何ができるかを機能単位で確かめたい場合はできることに一覧があります。ここには、リポジトリの機能は持っていないこと、自動化と外部連携では勝負していないこと、画面は日本語のみであること、自動で取り込めるのはTrelloからのデータだけであることも書かれています。移行の手順そのものはTrelloからの移行にまとまっています。

データの置き場所と守り方について社内で説明する必要があるなら安全性の考え方を、契約前の細かい疑問はよくある質問を見てから、必要に応じてお問い合わせを使ってください。

なお、道具の選定そのものについては、行政が公開している考え方も参考になります。使う人が操作できることと、その道具を通じて目的が達成されることは別だという整理は、社内の説明にも使えます。情報システムの調達や運用の考え方は情報処理推進機構が公開している資料にもまとまっています。

最後に、判断を1行にするとこうなります。聞き取りで出てきた不満が設定で直る種類のものなら直す、粒度の問題なら粒度を直す、仕事の形と道具の前提がずれているなら替える。この順番を飛ばさないことが、いちばん費用のかからない進め方です。

Q1. プランによって使える機能はどれくらい違いますか?

クラウド版を販売しているテクマトリックスの価格表では、ガントチャートとカンバンとバックログはスタンダードから、タイムマネジメントやEVMやCCPMはプレミアムから、プロジェクトレポートやカスタムフィールドやチケット関連図はビジネスのみと分かれています。使いたい機能が画面に無い場合、まず契約中のプラン名を確認してください。

Q2. 料金はいくらですか?

2026年9月10日時点でテクマトリックスが公開している価格表では、クラウド版が1ユーザーあたり月額でスタンダード900円、プレミアム1,400円、ビジネス2,100円です。Redmineのみのプランは月額定額7,000円で100名までとなっています。税抜か税込かの記載は見当たらないため、契約前に販売元へ確認してください。

Q3. いま公式サイトが見られないのはなぜですか?

開発元の株式会社アジャイルウェアが2026年9月3日付で、公式サイトのサーバー障害により閲覧できず、新規トライアルの申し込みと問い合わせも受け付けられない状態だと告知しています。サービス終了の告知ではありません。復旧までは同社の問い合わせフォームから連絡してほしいと案内されています。

Q4. 使いにくさを感じたら、すぐ別のツールに替えるべきですか?

先に試すべきことが5つあります。必須項目を3つまで減らす、よく見る絞り込みを保存して共有する、状態の種類を4つに減らす、週に1回その画面を開いて会議をする、新しく入った人向けに操作を5つだけ書いた1枚を配る。これを1か月試して声が止まらないときに、初めて道具の形を疑ってください。

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