Salesforceのガントチャートを無料で持つ3つの道|追加費用の境目を先に知る
salesforce ガントチャート 無料 で検索する人は、たいてい同じ場所で止まっています。商談も顧客も案件もすべてSalesforceに入っているのに、案件がいまどこまで進んでいるかを線で見る画面が見当たらない。そこで探し始めて、AppExchangeのアプリが並び、有料と無料が混ざっていて、どれを入れれば安全なのかが分からなくなる、という流れです。
先に結論を置きます。取れる道は3つあります。AppExchangeのアプリを入れる、標準の機能で代替する、工程表だけ外の道具に出す、の3つです。それぞれ無料で始められる範囲があり、それぞれ別のところで費用が発生します。
この記事では、2026年9月4日時点の公開情報をもとに、この3つを順に扱います。あわせて、無料と書かれているものが実際にはどこで費用に変わるのかを整理します。読み終えたときに、自分のチームがどの道を選ぶべきかを判断できる状態を目指します。
Salesforceの料金の全体像を、先に押さえておく
判断の前提として、いまいくら払っているのかを確かめておきます。Sales Cloudの公式の料金ページに掲載されている金額は、2026年9月4日時点で次のとおりです。
| エディション | 1ユーザーあたり月額 | 契約 |
|---|---|---|
| Free Suite | 0円 | ー |
| Starter Suite | 3,000円 | 月払いまたは年払い |
| Pro Suite | 12,000円 | 年間契約 |
| Enterprise | 21,000円 | 年間契約 |
| Unlimited | 42,000円 | 年間契約 |
| Agentforce 1 Sales | 66,000円 | 年間契約 |
ページには次の注記が添えられています。
本ページは情報提供のみを目的として作成されており、変更されることがあります。 出典: salesforce.com
この価格帯を踏まえると、ガントチャートのために新しくライセンスを追加する判断は現実的ではないことが分かります。10人のチームでEnterpriseを1人分足せば、年間で252,000円です。工程表を見たいという理由だけで出す金額としては大きくなります。だからこそ、いま持っているライセンスの中で何とかしたい、という検索が生まれます。
なお、Sales Cloudの料金ページの機能の一覧にガントチャートに関する記載は見当たりません。標準でガントチャートの画面が用意されているという記述は、公開されている料金ページからは確認できませんでした。ここが検索の出発点になっている理由です。
道その1、AppExchangeでアプリを探す
Salesforceの機能を足す正規の入口はAppExchangeです。Salesforce上、またはSalesforceと連携して動くアプリが公開されているマーケットプレイスで、有料のものと無料のものが混在しています。
安全性については、次のように説明されています。
AppExchange のアプリはすべて、安全基準を満たしベストプラクティスと確認されたうえで公開されているので安心してご利用いただけます。 出典: successjp.salesforce.com
つまり、掲載されているアプリは審査を通っています。個人が公開しているスクリプトを拾ってきて入れるのとは、前提が違います。ここは安心材料として押さえておいてよい部分です。
入口は2つあります。ブラウザでAppExchangeのサイトを開く方法と、Salesforceにログインしたあとアプリケーションランチャーから開く方法です。後者のほうが、自分の環境に入れられるかどうかの判定が早くなります。
無料と書かれているものを見るときは、次の3種類が混ざっている点に注意してください。
・完全に無料で、機能の制限なく使えるもの ・無料の試用期間があり、期間の後は有料になるもの ・機能を制限した無料版があり、上位の機能は有料になるもの
公式にも、AppExchangeには機能制限トライアルと無料トライアルの2つの選択肢があると説明されています。一覧の表示だけで判断すると、3か月後に請求が始まって驚くことになります。導入の前に、必ず提供元のページで料金の体系を確認してください。
無料のアプリでも、費用がゼロにならない場所
ここがこの記事のいちばん重要な部分です。アプリそのものが無料でも、次の4か所で費用や制約が発生します。
1つめは、エディションの前提です。アプリによっては、動作するエディションが限られていることがあります。Starter SuiteやPro Suiteでは動かず、Enterprise以上が必要というアプリもあります。この場合、アプリは無料でも、そのために全員分のエディションを上げる必要が出ます。10人でPro SuiteからEnterpriseに上げると、1人あたり月9,000円の差なので、年間で1,080,000円の追加です。アプリの料金より、こちらのほうが桁が大きくなります。
2つめは、組織の上限です。カスタムオブジェクトの数、カスタム項目の数、データの保存容量には、エディションごとに上限が設定されています。アプリを入れると、その分の枠を消費します。すでに独自の項目を多く作っている組織では、ここが先に埋まります。導入の前に、現在の使用状況を管理画面で確認してください。
3つめは、設定と保守の時間です。入れて終わりのアプリはほとんどありません。どの項目を工程表の開始日と終了日に対応させるか、どのオブジェクトを対象にするか、誰に見せるかを設定する作業が発生します。さらに、Salesforce本体のリリースのたびに動作を確認する仕事が付いてきます。この時間を人件費に換算すると、有料のアプリを買ったほうが安いという結論になる場合があります。
4つめは、その後の値上げや提供終了です。無料で提供されているアプリは、提供元の判断で有料化されたり、公開が終わったりします。業務の中心に据えたあとで終了の告知が来ると、移行の作業が発生します。これはSalesforceに限らず、どの道具でも起こることです。
つまり「無料のアプリを入れる」という判断は、金額としては0円でも、条件と時間の面では0ではありません。導入を検討するときは、この4点を先に確認してください。
誰に見せる工程表なのかを、先に決める
道を選ぶ前に決めておくべきことが1つあります。その工程表を誰が見るのか、です。ここが決まっていないと、どの道を選んでも合いません。
見るのが営業の担当者だけなら、Salesforceの中で完結させるのが自然です。すでに毎日開いている画面の中に工程表があるほうが、見る回数が増えます。別の場所に置くと、開かれなくなります。
見るのが実行の担当者、たとえば制作や導入や施工を担う人なら、話が変わります。この人たちは商談の情報を必要としておらず、Salesforceを日常的には開きません。ライセンスを持っていないことも多くあります。その状態でSalesforceの中に工程表を置くと、結局こちらが画面の内容を書き写して共有することになります。
見るのが社外の協力会社や顧客なら、Salesforceの中に置く選択肢はほぼ消えます。外部の人にライセンスを渡す判断は、費用の面でも権限の面でも現実的ではありません。
この3つのうち、どこに読み手がいるかで道が決まります。読み手が社内の営業だけならAppExchangeのアプリ、実行の担当者が中心なら外の板、両方に見せる必要があるなら分けて持つ、という整理になります。分けて持つ場合は、どちらを正とするかを1文で決めてから始めてください。
AppExchangeで候補を絞るときの順番
一覧を眺めていると、どれも同じに見えて決まりません。次の順番で絞ると、候補が数個まで減ります。
最初に見るのは、対応しているエディションです。自分の組織のエディションで動かないアプリは、その時点で候補から外れます。ここを最後に確認すると、比較に費やした時間が無駄になります。
次に見るのが、最終の更新日です。Salesforceは年に複数回のリリースがあり、そのたびにアプリ側の対応が必要になることがあります。更新が数年止まっているアプリは、次のリリースで動かなくなる可能性があります。直近1年以内に更新されているかを目安にしてください。
3つめが、提供元がどこの国の会社かです。問い合わせの窓口が日本語に対応しているか、時差のある相手とやり取りすることになるかは、運用に入ったあとで効いてきます。無料のアプリでは、そもそも問い合わせ窓口が用意されていないこともあります。業務の中心に据えるなら、この点は先に確認してください。
4つめが、レビューの数と内容です。件数が極端に少ないものは、まだ実運用の情報が集まっていないと考えられます。星の数より、書かれている内容を読んでください。設定が難しかった、日本語の表示が崩れた、といった具体的な記述のほうが、判断の材料になります。
5つめが、どのオブジェクトに紐づくかです。商談に紐づくのか、ケースに紐づくのか、専用のカスタムオブジェクトを作るのか。専用のオブジェクトを作る形だと、既存のデータと分かれてしまい、結局は二重の入力になることがあります。自分たちが工程表に載せたいものが、どのオブジェクトに入っているかを先に確かめてください。
本番に入れる前に、サンドボックスで確かめる
候補が絞れたら、本番の組織にいきなり入れないでください。Salesforceには本番とは別の検証用の環境が用意されており、そこで先に試すのが原則です。
理由は2つあります。1つは、アプリを削除しても設定が完全には戻らない場合があるためです。作られたカスタム項目や権限セットが残り、後から棚卸しをする羽目になります。もう1つは、他のアプリや既存の設定と衝突する可能性があるためです。項目の名前が重複する、ページレイアウトが崩れる、といったことが起こります。
検証で確かめる項目は5つです。
・自分たちのデータで、想定した工程表が描けるか ・開始日と終了日に対応させる項目が、既存のデータに入っているか ・見せたくない情報が、工程表の画面に出てしまわないか ・アプリを入れたあと、既存の画面や自動化が壊れていないか ・アンインストールしたときに、何が残るか
とくに2つめが重要です。工程表を描くには開始日と終了日が要りますが、既存のデータに開始日が入っていないことがよくあります。期日だけ入れて開始日は空、という状態では、どのアプリを入れても線は描けません。この場合、まずやるべきなのはアプリの導入ではなく、日付の入力を運用に組み込むことです。
検証が終わったら、本番に入れる前に、いつ誰が何を確認するかを決めておいてください。導入の担当者が異動したあと、誰も面倒を見ていないアプリが動き続けている、という状態は珍しくありません。
商談の段階と、案件の工程は別物として扱う
Salesforceで工程表を作ろうとするときに、いちばん多い設計の誤りがこれです。商談のフェーズをそのまま工程表の作業として使おうとする形です。
商談のフェーズは、受注に至るまでの確度を段階で表すものです。初回の訪問、提案、見積もりの提示、稟議、受注、といった流れになります。一方、案件の工程は、受注したあとに実際に何をするかを表します。この2つは時間軸も担当者も違います。
混ぜると、次の問題が起きます。営業の担当者から見ると受注で完了した案件が、実行の担当者から見ると開始したばかりの案件になります。同じレコードの上で両方を管理しようとすると、ステータスの意味が人によって変わり、どちらの側も正しく読めなくなります。
分け方としては、受注を境にして扱いを変えるのが素直です。受注までは商談として管理し、受注したあとの実行は別の単位で管理します。この別の単位を、Salesforceの中のカスタムオブジェクトで作るのか、外の板で持つのかが、この記事で扱っている選択そのものです。
中で作る場合は、商談との関係を1対多で持たせる設計になります。1つの商談から複数の作業が生まれるためです。この設計を自分たちで作るのはそれなりの手間なので、AppExchangeのアプリがこの構造を用意してくれているかどうかは、選ぶときの重要な基準になります。
外の板で持つ場合は、案件の名前を共通のキーにして、行き来できるようにしておきます。Salesforceの商談のレコードに板のURLを書いておく欄を1つ作るだけでも、往復の手間はかなり減ります。
2週間で試すときの、具体的な進め方
どの道を選ぶにしても、いきなり全社に展開してはいけません。1案件だけ、2週間で試すのが確実です。進め方は次のとおりです。
1週目の最初に、対象の案件を1つ選びます。期間が1か月から3か月程度で、関わる人が5人前後の案件が扱いやすくなります。大きすぎる案件を選ぶと、試す前に準備で疲れます。
同じ日に、作業を書き出します。1つの作業が2日から5日で終わる大きさが目安です。半日で終わるものはチェックリストにまとめ、2週間かかるものは分割します。
その次に、担当と開始日と期日を全部の作業に入れます。担当が決まっていない作業を空欄のまま残すと、誰も更新しないまま放置され、表全体の信頼が落ちます。
1週目の残りは、そのまま運用します。ここで大事なのは、進捗の確認を工程表の上だけで行うことです。口頭やチャットで聞いてしまうと、表を見る習慣が付きません。
2週目の最初に、更新されていない作業を数えます。この数が、その道具が定着するかどうかの最も正直な指標になります。半分以上が更新されていないなら、原因は道具ではなく粒度か、更新の担当が決まっていないことにあります。
2週目の終わりに、判断します。判断の基準は3つです。とりまとめる人の確認の手間が減ったか、担当者が自分で更新したか、そして遅れが起きたときに気づくのが早くなったか。この3つのうち2つが満たされていれば、他の案件に広げる価値があります。1つ以下なら、道具を変える前に運用の設計を見直してください。
道その2、標準の機能で代替できる範囲を見る
アプリを入れる前に、いま持っている機能で足りないかを確かめる価値があります。工程表を見たい理由が何かによって、答えが変わるためです。
理由が「締切の一覧を見たい」であれば、レポートとリストビューで足ります。期日の項目でソートした一覧を作り、担当者ごとに絞り込めば、誰の何がいつまでかは見えます。カレンダーの形で見たいなら、標準のカレンダーの機能で日付の項目を表示できます。
理由が「作業の状態を動かしながら見たい」であれば、リストビューのかんばん形式が使えます。ステータスの項目で列を分けて、カードを動かす形の表示です。工程表とは別物ですが、いま何が止まっているかを見る目的なら、この形のほうが向いていることがあります。
理由が「作業の前後関係と、遅れの波及を見たい」であれば、標準の機能では届きません。ここがガントチャートを必要とする本来の理由です。AのあとにBがあり、Aが3日遅れたらBも3日ずれる、という連動は、線で見る形でないと把握できません。
自分の目的がこの3つのどれなのかを先に決めてください。実際には、1つめか2つめで足りるのに、工程表という言葉で探し始めているケースが少なくありません。その場合、アプリを入れても運用が定着せず、結局レポートに戻ります。
3つめが本当の目的なら、次の道に進みます。
道その3、工程表だけ外の道具に出す
3つめの選択肢は、Salesforceの中で完結させることをあきらめて、工程表だけ外に出す形です。顧客と商談の情報はSalesforceに残し、案件の進行だけを別の板で管理します。
この形の利点は3つあります。
1つめは、Salesforceの組織の上限を消費しないことです。カスタムオブジェクトも項目も増えません。設定の変更が要らないので、管理者の承認を待つ必要もありません。
2つめは、社外の人を招きやすいことです。制作会社や施工会社や外部の担当者に進行を共有したい場合、Salesforceのライセンスを渡すのは現実的ではありません。板の側なら、必要な人だけを招けます。
3つめは、無料で始められることです。板の形の道具には無料で使える範囲が用意されているものが多く、まず1案件だけ動かして試せます。
一方で、欠点もはっきりしています。情報が2か所に分かれるため、どちらを正とするかを決めないと運用が崩れます。原則は1つで、同じ情報を2か所に書かないことです。顧客と金額と商談の段階はSalesforceに、作業と担当と期限は板に、という分け方が扱いやすくなります。案件の名前だけを共通のキーにしておくと、行き来ができます。
自動で同期させたくなりますが、最初はやらないでください。同期の仕組みを作った瞬間に、どちらかが壊れたときの復旧が難しくなります。まず手で運用してみて、本当に同期が必要なほど行き来が多いかを確かめてからで遅くありません。
外の道具を選ぶときに、確かめる4点
工程表を外に出すと決めた場合、道具の選び方には基準があります。機能の一覧を比べるときりがないので、次の4点に絞ってください。
1つめは、工程表を見るために上位のプランへ移る必要があるかどうかです。無料で始められると書かれていても、カレンダーやタイムラインの表示が上位のプランに置かれている設計だと、結局は有料になります。たとえばTrelloの無料プランはワークスペースあたり10ボード、10コラボレーターまでで、カレンダーやタイムラインやテーブルのビューはPremium以上です。無料でどこまでできて、どこから有料になるかはTrelloとの比較に整理があります。機能で段階を分けず、区切るのが人数とボードの数だけという形なら、この移動が起きません。条件は料金で確かめてください。
2つめは、社外の人を招いたときに費用が増えるかどうかです。人数で課金する道具では、閲覧しかしない相手にも単価が乗ります。ここは道具ごとに扱いがはっきり違うので、契約の前に確かめてください。
3つめは、無料で使える範囲の切り方です。ボードの数で切るのか、人数で切るのか、機能で切るのか。自分たちの使い方に合った切り方でないと、すぐに上限に当たります。案件を1本ずつボードに分ける使い方なら、ボードの数の上限が効いてきます。
4つめは、社内の情報システムの部門に説明できるかどうかです。Salesforceを使っている組織は、外部のサービスを1つ増やすのに審査が必要な場合があります。データの置き場所、権限の設計、退職者のアカウントの扱いといった論点を先に押さえておくと、稟議が止まりません。この種の整理は安全性の考え方にまとまっています。
3つの道を、条件で選び分ける
ここまでの3つを、選ぶ条件で整理します。
AppExchangeのアプリが向くのは、次の場合です。Salesforceの中で完結させたい強い理由がある、エディションがEnterprise以上で組織の上限に余裕がある、設定と保守を担当できる管理者が社内にいる、そして工程表を見るのが社内の人だけ。この4つがそろっているなら、アプリを入れるのが最も自然です。
標準の機能での代替が向くのは、工程表を見たい理由が締切の一覧か、作業の状態の把握である場合です。前後関係の連動が要らないなら、レポートとリストビューで十分に回ります。この場合、道具を増やさないほうが運用は安定します。
外の道具に出すのが向くのは、次の場合です。社外の人と進行を共有する必要がある、Salesforceの管理者に依頼を出すのに時間がかかる、工程表を触るのが数人に限られる、そしてまず1案件で試してから決めたい。この形なら、失敗したときの損失が時間だけで済みます。
判断の順番としては、標準の機能で足りないかを確かめ、次に外の道具で試し、それでも中で完結させたい理由が残るならアプリを検討する、という順が無駄がありません。逆の順で進めると、アプリの導入と設定に時間をかけたあとで、そもそも要らなかったと分かることがあります。
他のサービスと並べたときに、何が違って見えるか
工程表を外に出す場合の候補は複数あり、それぞれ立ち位置が違います。
自動化と外部連携の幅で選ぶなら、Asanaとの比較とmonday.comとの比較が判断材料になります。他のサービスとつなぐ仕組みに投資できる体制があるなら、この方向の選択肢が生きます。文書とデータベースを同じ場所に置きたい場合はNotionとの比較が近い形です。
国内のサービスは、いま前提が動いている時期です。Backlogは2026年12月31日で現行プランの新規契約が終了し、2027年1月1日から新しい3つのプランに移ります。フリープランのユーザー上限は10名から5名に変わります。詳細はBacklogとの比較にあります。Jootoは2027年7月31日で一般提供の終了が公式に告知されています。こちらはJootoとの比較を参照してください。無料の枠を当てにして選ぶ場合は、この種の告知が出ていないかを必ず確かめてください。料金と上限を横並びで見たい場合は比較の一覧にまとめてあります。
板をまとめる型の道具を検討する場合、できないことも先に見ておいてください。リポジトリの機能は持たず、自動化と外部連携の幅では勝負せず、画面は日本語のみで、他のサービスから自動で取り込めるのはTrelloだけ、という線引きの道具もあります。Salesforceと自動で同期させたい、という要求が中心にあるなら、この線引きは合いません。何ができるのかはできることに一覧があり、移行の実際の手順はTrelloからの移行に書かれています。契約や運用まわりで先に出やすい疑問はよくある質問にも並んでいます。
最後に1点だけ。工程表の道具を選ぶ作業に時間をかけすぎないでください。どの道を選んでも、定着するかどうかを決めるのは道具ではなく運用です。更新の頻度と担当を決め、担当が自分で更新する形にできるかどうか。入力する人が増えないと、進捗の表はすぐ嘘になります。まず1案件だけ、2週間動かしてみるところから始めるのが、いちばん確実な選び方です。
Q1. Salesforceの標準機能にガントチャートはありますか?
2026年9月4日時点のSales Cloudの公式の料金ページには、ガントチャートに関する記載は見当たりません。標準で用意されているという記述は、公開されている料金ページからは確認できませんでした。工程表の形で見たい場合は、AppExchangeのアプリを入れるか、外の道具に出すことになります。まずレポートやリストビューで足りないかを確かめてください。
Q2. AppExchangeの無料アプリなら、費用はかかりませんか?
アプリの料金が0円でも、4か所で費用や制約が発生します。動作に必要なエディションが上位に限られている場合、そのために全員分のライセンスを上げる必要が出ます。カスタムオブジェクトや保存容量の上限も消費します。設定と保守の時間もかかります。加えて、無料の提供が後から有料に変わることもあります。導入の前にこの4点を確認してください。
Q3. 工程表だけ外の道具に出す場合、情報が二重になりませんか?
同じ情報を2か所に書かなければ二重になりません。顧客と金額と商談の段階はSalesforceに、作業と担当と期限は外の板に、という分け方が扱いやすくなります。案件の名前だけを共通のキーにしておけば、行き来ができます。最初から自動の同期を組むと、壊れたときの復旧が難しくなるので、まず手で運用して必要性を確かめてください。
Q4. Salesforceのエディションを上げれば、工程表が見られるようになりますか?
公式の料金ページの機能の一覧には、ガントチャートに関する記載が見当たらないため、エディションを上げるだけで見られるようになるとは確認できません。1人分でもEnterpriseは月21,000円、Unlimitedは月42,000円で、いずれも年間契約です。工程表を見るという目的のためにエディションを上げる判断は、費用の面でも慎重に検討したほうがよい部分です。