Trelloのボード上限は10枚|2026年の無料枠と超えたときの選び方
Trelloでボードを作ろうとして作れなくなったとき、まず知りたいのは上限がいくつで、どうすれば増やせるのかだと思います。結論から書くと、無料プランの上限はワークスペースあたり10枚です。ただし、この数字だけを知って有料プランに上げると、後から別の上限に当たって同じことを繰り返すことになります。この記事では、公式の料金ページで確認できる条件を整理したうえで、上限に当たったときに取れる4つの道と、それぞれの代償を扱います。
無料プランの上限は、ワークスペースあたり10枚
2026年9月時点で、Trelloの公式の日本語料金ページに記載されている無料プランの条件は次の通りです。
・ボードはワークスペースあたり10枚まで ・コラボレーターはワークスペースあたり10人まで ・カードは無制限 ・ストレージは無制限。ただしファイル1つあたり10MBまで ・自動化のコマンド実行は、ワークスペースあたり月250回まで
料金ページには次のように書かれています。
無制限のカード 無制限のストレージ (10MB/ファイル) ワークスペースでのコマンドの実行 250 回/月 出典: trello.com
ここで重要なのは、上限がアカウント単位ではなくワークスペース単位で数えられていることです。1つのアカウントが複数のワークスペースに所属している場合、それぞれのワークスペースで10枚まで持てます。この性質が、後で説明する回避策の根拠になります。
もう1つ押さえておきたいのが、ボードの枚数以外にも無料の壁があるという点です。特に見落とされやすいのが、ボードをまたいで全体を見るための表示です。タイムライン、カレンダー、テーブル、ダッシュボードといった見え方は、公式の料金ページでは上位プランの機能として案内されています。ボードが増えてきたということは、全体を横断して見たくなっている段階でもあるので、枚数の上限と同時にこちらにも当たります。
上限に達したときの挙動は単純で、新しいボードを作ろうとするとその旨が表示されます。既存のボードが消えたり読めなくなったりするわけではないので、慌てる必要はありません。
コラボレーター10人という、もう1つの壁
ボードの枚数より先に当たることが多いのが、人数のほうです。ワークスペースあたり10人という条件は、社内だけで使っているうちは余裕に見えます。しかし、外部の協力者やパートを含めると、思ったより早く到達します。
ここで確認しておきたいのが、数え方です。ワークスペースのメンバーとして登録されている人が数えられます。ボードを1枚しか見ていない人も、ワークスペースに入っていれば1人として数えられます。「この人は月に1回しか見ないから」といった事情は関係ありません。
人数の壁に当たったときの選択肢は3つです。
**使っていない人を外す。**退職した人、案件が終わった協力者がそのまま残っていることは非常に多いです。まずここを確認してください。整理するだけで数人分の枠が空くことがあります。
**ボードを見るだけの人を、別の形で扱う。**内容を見せるだけでよいなら、ボードを公開設定にして閲覧用のリンクを渡す方法があります。ただし、公開設定は検索から誰でも見られる状態になり得るので、取引先の名前や金額が載っているボードでは絶対に使わないでください。ここは事故が起きやすい部分です。
**有料に上げる。**人数の壁は、上げれば消えます。ただし人数課金なので、10人を超えた瞬間から人数分の月額がかかり始めます。
人数の枠が足りないという理由で有料に上げる場合、**その人たちが本当に中に入る必要があるのかを一度考えてみる価値があります。**見るだけの人が半分を占めているなら、報告の形を変えるほうが安く済むことがあります。
10枚に当たったら、最初にやるのは片付け
上限に当たったとき、反射的に有料プランを検討する人が多いのですが、その前にやることがあります。いまある10枚のうち、本当に動いているものが何枚あるかを数えることです。
現場でよく聞くのは、10枚のうち実際に更新されているのは3枚か4枚だけ、という話です。残りは終わった案件、試しに作って放置したもの、誰も使わなかった実験です。この状態で有料に上げても、増えた枠がまた同じように埋まります。
片付けの順番は次の通りです。
**1つ目、終わった案件のボードを閉じる。**Trelloにはボードを閉じる機能があります。閉じたボードは一覧から消えますが、後から開き直せます。**閉じたボードは無料プランの枚数に数えられません。**この操作だけで、多くの場合は枠が空きます。
**2つ目、試しに作ったものを削除する。**中身が無いボード、数枚のカードしか無いボードは、思い切って削除してください。削除は取り消せないので、中身を確認してから行います。
3つ目、似たボードを統合する。「A社の案件」と「A社の追加案件」のように分かれているものは、1枚にまとめられることが多いです。リストを増やすか、ラベルで区別すれば足ります。
**4つ目、個人の作業用ボードを見直す。**自分のためだけに作ったボードが数枚あることは珍しくありません。個人の作業は1枚にまとめられます。
この4つをやると、**多くのチームは無料の10枚に収まります。**収まらないなら、その先の選択肢に進みます。
閉じる、アーカイブ、削除の違いを整理する
Trelloには似た操作が3つあり、混同されがちなので整理しておきます。
**ボードを閉じる。**ボード全体を一覧から外します。閉じたボードは「閉じたボード」の一覧から確認でき、必要になれば開き直せます。無料プランの枚数には数えられません。終わった案件の扱いとして、これが基本です。
**カードやリストをアーカイブする。**ボードの中の個別のカードやリストを、板の上から外します。ボードそのものは残ります。完了したカードが列に溜まって見づらいときに使います。アーカイブしたカードは検索で見つかり、元に戻せます。
**削除する。**完全に消えます。カードはアーカイブしてから削除する流れになっており、ボードも閉じてから削除する流れです。**戻せません。**取引に関わる記録が含まれている場合、削除は慎重に判断してください。
実務での使い分けは単純です。**終わったものは閉じる。要らないものだけ削除する。**閉じておけば枚数の問題は解決するので、削除する理由は「情報を残したくない」場合に限られます。
もう1つ注意点があります。閉じたボードの中のカードは、検索の対象から外れることがあります。過去の案件を検索で探すことが多いなら、閉じる前にその案件の要点をどこか別の場所に書き出しておくと安全です。案件ごとの要点を1行ずつ並べた一覧を作っておくのが、最も手軽な方法です。
ワークスペースを分けるという回避策と、その代償
上限がワークスペース単位で数えられるという性質を利用して、**ワークスペースを複数作れば無料のまま枚数を増やせます。**技術的にはこれが可能です。ただし、代償があります。
**1つ目の代償は、横断して見られなくなることです。**ワークスペースが分かれると、全部のボードを1か所から見ることができません。自分がどのワークスペースの何を見るべきなのかを、頭の中で覚えておく必要が出ます。これは、そもそもボードが増えて全体を把握したくなっている状況と、真っ向から矛盾します。
**2つ目の代償は、人の管理が分散することです。**それぞれのワークスペースで、誰が入っているかを個別に管理することになります。人が抜けたとき、全部のワークスペースから外す作業が必要です。1つ外し忘れると、退職者がボードを見られる状態が残ります。
**3つ目の代償は、通知と設定が分かれることです。**ワークスペースごとに設定を変える必要があり、片方だけ設定を変えて片方を忘れる、という事態が起きます。
**4つ目の代償は、自動化の枠も分かれることです。**コマンドの実行はワークスペースあたり月250回なので、分ければ枠は増えます。これは利点にも見えますが、同じ自動化を両方に設定する手間が発生します。
結論として、ワークスペースを分けるのは、案件の性質が完全に独立しているときだけが妥当です。たとえば、本業のボードと副業のボードを分ける、まったく別の部署の仕事を分ける、といった場合です。同じチームの同じ仕事を無理に分けるのは、後から必ず困ります。
有料に上げる場合、費用がどう出るか
公式の料金ページによると、有料プランの1ユーザーあたりの月額は次の通りです。いずれも米ドルで、税別の表記です。
・Standard は年払いで月5ドル、月払いで6ドル ・Premium は年払いで月10ドル、月払いで12.50ドル ・Enterprise は年払いで月17.50ドル
ここで確認しておくべきなのは、課金が1人あたりであることです。ボードの枚数が足りないという理由で上げる場合でも、支払いは人数に比例します。10人のチームがStandardを年払いで契約すると、月50ドルです。為替によって円換算の金額は変わります。
もう1つ、どのプランを選ぶかで得られるものが違います。ボードの枚数だけが目的ならStandardで足ります。ただし、ボードをまたいで全体を見るタイムラインやカレンダーやテーブルといった表示は、公式の案内ではPremium以上の機能として位置づけられています。枚数が足りなくなる状況では、たいてい横断の表示も欲しくなっているので、実質的にはPremiumの金額で検討することになる場合が多いです。
10人でPremiumを年払いにすると月100ドルです。この金額が高いか安いかは、削減できる手間との比較で決まります。**週に2時間の報告資料の作成が消えるなら、十分に見合います。**逆に、枚数の問題だけで横断表示を使わないなら、Standardで止めておくほうが合理的です。
支払いの単位についても確認してください。年払いのほうが割安ですが、年の途中で人数が減っても返金の扱いは契約条件によります。人の出入りが多いチームは、最初の1年は月払いで様子を見るという判断もあります。
枚数以外の上限にも、順番に当たる
枚数だけを見て判断すると、片付けた直後に別の壁に当たることがあります。無料プランで実際に効いてくる上限は、枚数を含めて4つあります。
**1つ目、ファイル1つあたり10MB。**ストレージの総量は無制限とされていますが、1ファイルの大きさに制限があります。スマートフォンで撮った写真は数MBなので当面は問題ありませんが、動画や図面、印刷用のデータは超えます。超えた場合の一般的な対応は、ファイル共有の場所に置いてリンクだけをカードに貼る形です。この形にしておくと、後で道具を替えるときにも困りません。添付ファイルの実体が板の中にしか無い状態は、移行のときに最も苦労する部分です。
**2つ目、自動化のコマンド実行が月250回。**ワークスペース単位の枠です。カードを動かしたら自動で日付を入れる、期限が来たら自動で移動する、といった仕掛けを組むと消費されます。1日あたりに直すと8回程度なので、簡単な自動化を2つ3つ動かすとすぐに届きます。自動化に依存した運用を組むなら、この枠は早い段階で判断材料になります。
**3つ目、ボードをまたぐ表示。**タイムライン、カレンダー、テーブル、ダッシュボードといった見え方は、公式の案内では上位プランの機能として位置づけられています。ボードが増えたということは全体を横断して見たい段階に入っているので、枚数の壁と同時にここにも当たります。
**4つ目、1枚のボードに置けるカードの実用上の限界。**カードの枚数そのものは無制限とされていますが、1枚のボードに500枚を超えるカードが並ぶと、読み込みも操作も重くなり、人が全体を把握できなくなります。これは仕様の制限ではなく、人の側の限界です。ボードを分ける前に、完了したカードをアーカイブする習慣があるかどうかを確認してください。
この4つのうち、どれに最初に当たるかで取るべき手が変わります。枚数だけならボードの作り方の見直しで足ります。表示や自動化に当たっているなら、有料か別の道具かの検討に入る段階です。
片付けた形を保つ、月1回の手入れ
一度片付けても、放っておけば同じ状態に戻ります。戻らないようにするには、月に1回の手入れを決めておくのが確実です。所要時間は15分程度です。
**やること1、終わった案件のボードを閉じる。**その月に完了した案件を確認して閉じます。閉じるタイミングを「請求を出したら」のように業務の節目に紐づけておくと、忘れません。
**やること2、完了リストのカードをアーカイブする。**完了の列に積み上がったカードを、まとめてアーカイブします。列ごとアーカイブする操作があるので、1回の操作で終わります。
やること3、動いていないカードを見直す。30日動いていないカードを抜き出して、進めるか、閉じるか、誰かに渡すかを決めます。3つのうちどれにもならないカードは、たいてい「やらないもの」です。
**やること4、メンバーの一覧を確認する。**もう関わっていない人が残っていないかを見ます。人数の枠が空くだけでなく、情報の管理の面でも重要です。
この4つを月初か月末に固定しておくと、上限に当たること自体がほとんど無くなります。上限に当たるのは、手入れをしていないことの結果であることが多いからです。
手入れを続けるコツは、担当を1人決めてしまうことです。「みんなでやる」にすると誰もやりません。とりまとめる立場の人が月に15分使うと決めるのが、最も確実な方法です。
そのまま使い続けたほうがよい場合
ここまで上限の話をしてきましたが、いまのまま使い続けるのが正解である場合も明確にあります。
・動いているボードが5枚以下で、片付ければ枠に余裕がある ・関わる人が10人以内で、増える予定が無い ・ボードを横断して全体を見たいという要求が、実際には無い ・すでに全員が使い方を覚えていて、日々更新されている
この4つが揃っているなら、変える理由はありません。**使われている道具を変えるのは、それ自体が大きな費用です。**新しい場所を覚えてもらう時間、慣れるまでの混乱、過去の記録の扱い。これらは目に見えませんが、確実に発生します。
特に4つ目が重要です。すでに日々更新されているボードがあるなら、それはチームがその形に慣れているということです。この状態は簡単には作れません。上限に当たったからという理由だけで場所を変えると、更新の習慣ごと失う可能性があります。
変えるかどうかを判断する基準は、枚数ではなく困りごとです。「ボードが作れない」だけなら片付けで解決します。「全体が見えない」「人が入れられない」「案件をまたいだ集計ができない」といった困りごとが複数出ているなら、そのときが検討の時期です。
ボードの作り方を見直すと、上限に当たらなくなる
そもそも、なぜボードが10枚を超えるのか。ここを見直すと、上限そのものが問題でなくなることがあります。
**案件ごとに1枚作っている場合。**案件が増えれば枚数が増えるので、必ず上限に当たります。この作り方は、案件の規模が大きく、関わる人が案件ごとに違う場合には適切です。しかし、案件が小さく、同じメンバーが複数の案件を掛け持ちしているなら、1枚のボードに案件をラベルで並べるほうが実務的です。ラベルで絞り込めば案件ごとに見られますし、人の負荷を横断で見ることもできます。
**部署ごとに1枚作っている場合。**枚数は増えませんが、部署をまたぐ仕事が扱えません。どちらのボードに置くか迷うカードが出て、結局は両方に作られます。
**工程ごとに1枚作っている場合。**設計用、制作用、確認用と分かれていると、1件の仕事がボードをまたいで移動します。この形は移動の手間が大きく、移動漏れが起きます。工程はボードではなくリストで表現するほうが自然です。
**個人ごとに1枚作っている場合。**枚数が人数分になるうえ、他の人の状況が見えません。担当はカードの割り当てで表現し、ボードは分けないほうがよいです。
つまり、**ボードを分ける基準は「見る人の集まりが違うかどうか」**です。同じ人たちが見るものは、同じボードに置いて絞り込みで見分ける。見る人がまったく違うものだけ、ボードを分ける。この基準にすると、多くのチームは3枚から5枚に収まります。
無料の条件は変わる、という前提を持つ
もう1つ、判断のときに織り込んでおくべきことがあります。無料プランの条件は、サービス側の判断で変わり得るということです。
実際に、他のサービスでも条件の変更は起きています。Backlogは公式のブログで、2026年12月31日に現行プランの新規契約を終了し、2027年1月1日から新しいプランに切り替えることを告知しています。新しいフリープランではユーザーの上限が10名から5名に変更されるとされています。LINE WORKSも、2023年10月5日からフリープランのユーザー数上限を100人から30人に変更したことを公式に案内しています。
サービスそのものが終わる場合もあります。Jootoは2027年7月31日をもって一般提供を終了すると公式に案内しており、2027年8月1日以降は登録データが順次削除される予定とされています。
これは特定のサービスの姿勢の問題ではなく、無料で提供されているものは条件が動くという一般的な性質です。無料の範囲で長く運用するつもりなら、次の2つを習慣にしておくと安全です。
**1つ目、年に1回は公式の料金ページを見る。**上限の数字が変わっていないかを確認します。
**2つ目、中身を書き出せる形を確認しておく。**条件が変わったときに、外に出せるかどうかが選択肢を左右します。書き出しの機能が上位プランに限られている場合もあるので、事前に確認しておいてください。
テンプレートを使うと、片付けの後が楽になる
ボードを片付けたあと、次に案件が始まるたびに1から作り直していると、また同じように散らかります。Trelloにはボードをテンプレートとして扱う機能があるので、これを使うと運用が安定します。
**案件用の型を1つ作っておく。**リストの並び、よく使うラベル、最初から必要なカード。これを1枚の型として持っておき、新しい案件はそこから複製します。毎回同じ形になるので、他の人が見ても中身が分かります。
**型を作るときに、リストの数を絞ってください。**多くても5つで足ります。未着手、着手中、確認待ち、完了、保留。工程が長い仕事でも、リストを増やすのではなくカードを分けるほうが管理しやすくなります。
**カードの型も用意しておく。**説明欄に書くべき項目を先に埋めた型があると、書く人が迷いません。依頼元、期限、完了の条件。この3つが最初から書かれていれば、後から確認するやり取りが減ります。
型を用意することの効果は、実は片付けにも及びます。形が揃っているボードは、閉じるかどうかの判断が簡単だからです。どのリストにカードが残っているかを見れば、その案件が終わっているかどうかが一目で分かります。形がばらばらだと、1枚ずつ中を見て確認することになり、それが面倒で片付けが後回しになります。
別の道具に移す場合に、確認すること
片付けても収まらず、有料の金額にも見合わないと判断した場合、別の道具を検討することになります。確認すべきことは4つです。
**1つ目、上限の考え方。**人数で区切るのか、ボードや案件の数で区切るのか、機能で区切るのか。同じ月額に見えても、増え方が違うと1年後の総額が変わります。機能で絞らず、区切るのは人数とボードの数だけという形なら、必要な表示が上位プラン限定で使えない、という詰まり方は起きません。区切り方は料金で確認できます。何ができるのかを機能単位で見たい場合はできることに整理してあります。
**2つ目、いまの中身をどう移すか。**カードが数百枚あると、手で作り直すのは現実的ではありません。取り込む仕組みがあるかどうかを確認してください。板の形からの移し方はTrelloからの移行にまとめてあります。
**3つ目、見え方が足りるか。**板の形だけでなく、日程を線で見る表示や、一覧を表で見る表示が必要になるかどうか。必要なら、それが無料の範囲にあるのか上位プランなのかを確認します。
**4つ目、誰がどこまで見えるか。**取引先や外部の協力者を入れる場合、他の案件が見えない形にできるかどうかが重要です。設計の考え方は安全性の考え方に整理しています。
比較する場合は、いま検討している候補ごとに条件を見るのが早いです。Trelloとの比較、Asanaとの比較、Notionとの比較、monday.comとの比較、Backlogとの比較、Jootoとの比較があり、全体の一覧は比較の一覧にあります。導入前によく出る疑問はよくある質問にまとめてあり、条件を個別に確認したい場合はお問い合わせから聞けます。
上限に当たったときの判断を、順番で整理する
最後に、ここまでの内容を判断の順番として並べます。
**まず、動いているボードを数えます。**10枚のうち実際に更新されているのが3枚か4枚なら、片付けだけで解決します。終わった案件は閉じ、試作は削除し、似たものは統合します。
**次に、ボードを分ける基準を見直します。**案件ごと、工程ごと、個人ごとに分けているなら、ラベルとリストと担当の割り当てで表現できないかを検討します。多くの場合、3枚から5枚に収まります。
それでも足りないなら、困りごとを1行で書き出します。「ボードが作れない」だけなのか、「全体が見えない」「人が入れられない」も同時に起きているのか。前者なら有料のStandardで足り、後者なら横断の表示まで含めた検討になります。
**そのうえで、費用と手間を比べます。**人数分の月額と、いま毎週かかっている手間の時間。どちらが大きいかで決めます。比べるときは、上限に当たったこと自体ではなく、上限のせいで実際に失っている時間を数えてください。ボードを探す時間、状況を口頭で聞いて回る時間、報告のために表を作り直す時間。この3つを合計すると、判断は驚くほど簡単になります。
**ワークスペースを分ける回避策は、案件の性質が完全に独立しているときだけ使います。**同じチームの同じ仕事を分けると、横断して見られない、人の管理が分散する、という代償が後から効いてきます。
判断に迷ったときの問いは1つです。**ボードが11枚目を作れないことで、実際に止まっている仕事があるか。**あるなら早く決めるべきです。無いなら、片付けと作り方の見直しで足ります。上限は、いまの使い方を見直す合図として扱うのが最も得です。
Q1. Trelloの無料プランでボードは何枚まで作れますか?
公式の料金ページによると、ワークスペースあたり10枚までです。上限はアカウント単位ではなくワークスペース単位で数えられます。あわせてコラボレーターもワークスペースあたり10人まで、自動化のコマンド実行は月250回までとされています。カードは無制限で、ファイルは1つあたり10MBまでです。
Q2. ボードを削除せずに枠を空ける方法はありますか?
ボードを閉じてください。閉じたボードは一覧から外れますが、後から開き直せます。無料プランの枚数にも数えられません。終わった案件は削除ではなく閉じるのが基本です。ただし閉じたボードのカードは検索で見つけにくくなるため、案件の要点は別の場所に書き出しておくと安全です。
Q3. ワークスペースを増やせば無料のままボードを増やせますか?
増やせますが、代償があります。ワークスペースをまたいで全体を見ることができなくなり、人の管理も設定も分散します。ボードが増えて全体を把握したい状況とは矛盾するため、案件の性質が完全に独立している場合だけにとどめてください。
Q4. 有料プランに上げるとボード数の制限は無くなりますか?
公式の料金ページでは、有料プランは1ユーザーあたりの月額で、Standardが年払いで月5米ドル、Premiumが10米ドル、Enterpriseが17.50米ドルと記載されています。いずれも税別です。ただしボードをまたいで見るタイムラインやカレンダーやテーブルはPremium以上の案内なので、横断の表示も欲しい場合は費用が変わります。