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Trelloの代わりを探すとき|乗り換える理由がある場合とない場合

2026年9月23日 ・ Pinateca編集部

「trello 代わり」で検索する人の多くは、道具そのものが嫌になったわけではありません。人が増えた、ボードが増えた、日程を1枚で見たくなった、見るだけの人の分まで席の費用がかかるようになった。そういう具体的な詰まりが先にあって、その出口として代わりを探しています。

だから最初にやるべきなのは、代わりの候補を並べることではなく、いま何に詰まっているのかを言葉にすることです。詰まりの正体が運用のほうにある場合、道具を替えても同じ場所で止まります。逆に、詰まりが上限や課金の構造にある場合は、運用をいくら工夫しても解けません。

この記事では、まず乗り換える理由がない場合を具体的に挙げます。そのうえで、乗り換えを考えてよい合図を並べ、代わりを選ぶときに何を見ればよいのか、移すときに何が持っていけて何が欠けるのかを順に整理します。数値と上限は公式ページに書かれている内容だけを写しています。

乗り換える理由がない場合を、先に挙げる

道具を替える話は、替えたあとの手間が見えにくいという性質があります。板の作り直し、権限の設定、全員への説明、慣れるまでの停滞。これらは移行を決めた時点では見積もりに入らず、動き出してから一気に来ます。だから、替えない判断ができるならそれが一番安い選択です。

以下の状態に当てはまるなら、いま代わりを探す必要はありません。当てはまらない項目が出てきたときに、はじめて次の章の合図を見てください。

人が10人以内で、ボードも10枚に収まっている

Trelloの無料プランの上限は、公式の料金ページに明記されています。カードは「Unlimited cards」で無制限、ボードは「Up to 10 boards per Workspace」でワークスペースあたり10ボードまで、メンバーは「Up to 10 collaborators per Workspace」でワークスペースあたり10人までです。

つまり、関わる人が10人以内で、動いている案件がボード10枚に収まっているなら、無料のまま何の制約もなく回ります。カード数に上限がないので、1枚の板にタスクを何百枚積んでも止まりません。この条件で動いているチームが道具を替える理由は、実務上ほとんど見当たりません。

現場でよく起きるのは、上限に触れていないのに「そろそろ限界では」と不安になって探し始めるパターンです。まず数えてください。ワークスペースの人数と、開いているボードの枚数。この2つが上限の内側なら、探すのを止めてよい状態です。

有料プランを使っていて、その金額に見合う使い方をしている

料金ページに記載されているのは次の内容です。Freeは「$0 USD」でユーザー単位の課金なし。Standardは年間払いでユーザーあたり月額$5 USD、月間払いで$6。Premiumは年間払いでユーザーあたり月額$10 USD、月間払いで$12.50。Enterpriseは「$17.50 USD per user/month - billed annually ($210.00 annual price per user)」と記載されており、年1回払いです。

英語ページ、日本語ページとも表示通貨は米ドルです。日本語ページでも円建ての価格は掲載されていません。税の扱いについては、料金ページに税抜か税込かを明示する文言は公開資料では確認できませんでした。サポート記事には「Tax rates are based on the country and (in the U.S.) zip code information provided with your credit card information.」との記載があり、税額は登録した国と、米国内では郵便番号に基づいて決まるとされています。

すでにPremiumを契約していて、タイムラインやカレンダーで日程を見ながら回しているなら、その支払いは機能に対して働いています。金額の話は必ずチーム人数との掛け算で見てください。6人でPremiumの年間払いなら、ユーザーあたり月額$10の6人分です。この程度の支出で全員が同じ画面を見られているなら、移行に使う時間のほうが高くつきます。

連携と自動化がチームの土台になっている

Trelloの連携一覧ページには「All integrations 233」と表示されており、233件が掲載されています。Enterprise向けのガイドページにも「Trello's Power-Up Directory boasts upwards of 200 integrations.」との記載があります。

さらに、Power-Upの数についてはサポート記事に「There's no limit on the number of Power-Ups a board can have, regardless of your plan.」と書かれています。プランを問わず、1つのボードに追加できるPower-Upの数に上限はありません。無料プランの欄にも「Unlimited Power-Ups per board」と記載されています。費用については「Many Power-Ups and integrations are free, while others have service costs that come from the third-party developers that create and maintain them.」とされ、多くは無料である一方、サードパーティ開発元による有料のものもあります。

チャットへの通知、フォームからのカード自動生成、カレンダーとの同期。こうした連携がすでに業務の一部として組み込まれているなら、それは道具を替えたときに最も再現しづらい部分です。連携が土台になっているチームは、乗り換えの費用が他のチームより明確に高くつきます。

画面が英語のままでも誰も困っていない

Trelloは製品画面の対応言語として21言語を挙げており、その中に日本語が含まれています。「English, Portuguese, French, Spanish, German, Finnish, Norwegian, Swedish, Russian, Polish, Hungarian, Ukrainian, Czech, Dutch, Italian, Turkish, Thai, Japanese, Traditional Chinese, Simplified Chinese and Vietnamese.」という記載です。切り替えは、ログイン後に右上のアカウントから設定を開き、言語の変更を選ぶ手順が案内されています。モバイルアプリにはアプリ内の言語切り替えがなく、端末のシステム言語設定に従うとされています。

日本語で表示できる以上、UIの言語を理由に乗り換えを考える必要は基本的にありません。ただし、問い合わせ対応の言語は別の話です。サポート記事には「We have a number of languages covered natively on our team, but for those we don't, we're currently using a translation service to help us respond.」と書かれており、チームで直接対応できる言語として英語、ポルトガル語、ドイツ語、フランス語、スペイン語が挙げられています。日本語でのサポート対応可否について、このページに明記は見当たりませんでした。

カードを動かすこと自体が仕事の中心になっている

板にカードを並べて、左から右へ動かす。この形が業務の実態と合っているなら、それ以上の機能はむしろ邪魔になります。工程が短く、担当が明確で、日程より状態のほうが重要な仕事では、板1枚で完結するのが最も速いです。

道具を替えるときに一番よく失敗するのは、いま足りている機能まで一緒に作り直そうとすることです。カードを動かすだけで回っているなら、それは道具が仕事に合っている状態です。合っているものを替える理由はありません。

乗り換えを考えてよい合図

ここからは逆の話です。次の合図が出ているなら、運用の工夫では解けない領域に入っています。合図はどれも、上限か課金の構造に由来します。

ワークスペースの人数が上限に触れた

無料プランの人数上限は、ボードではなくワークスペース単位で効きます。サポート記事には「The 10 Collaborator limit for our free plan applies to the Workspace your board is in rather than the board itself.」と明記されています。そして超過したときの挙動も、はっきり書かれています。

If your Workspace has more than 10 collaborators currently, the boards in this Workspace will become view-only. 出典: support.atlassian.com

超えると、そのワークスペース内のボードが閲覧のみになります。あわせて新規コラボレーターの追加ができなくなり、オートメーションも停止する旨が記載されています。

人数に数えられるのは、ワークスペースメンバー、ボードゲスト(シングルボードとマルチボードの両方)、そして保留中の招待です。招待を送ったまま返事がない分も数に入る点は見落とされがちです。逆に、無効化済みのアカウントと、クローズされたボードだけのメンバーは数えられません。有料プランについては「Our paid plans allow you to have an unlimited number of collaborators in a Workspace.」と記載されています。

この合図が出たときの選択肢は2つです。有料プランに上げるか、道具を替えるか。11人目が入った瞬間に判断が必要になるので、人が増える見通しがあるなら先に決めておくほうが安全です。

ボードが10枚では足りなくなった

案件ごとにボードを立てる運用をしていると、10枚はすぐに埋まります。有料プランでは「Unlimited boards」と記載されており、Standard以上でこの制約は外れます。

ここで一度立ち止まって考えたいのは、ボードを増やすのが本当に正しいのかという点です。案件ごとに板を分けると、全体を見渡す場所が消えます。とりまとめる立場の人が、板を10枚開いて回ることになります。板の枚数が足りないと感じたときは、板の切り方そのものを見直す機会でもあります。

それでも枚数が必要な業務はあります。取引先ごとに見せる範囲を分けたい、部署ごとに独立させたい。こうした要件がある場合は、枚数の上限は運用では回避できません。

見たいものがカードではなく、全体の日程になった

料金ページのPremiumの欄には「Views: Calendar, Timeline, Table, Dashboard, and Map」と記載されています。あわせて「Workspace views: Table and Calendar」の記載もあります。FreeとStandardの欄には、これらのビューの記載は見当たりません。

タイムラインビューのサポート記事には「The Timeline view is only available for boards and Workspaces that are subscribed to Premium and Enterprise.」と明記されています。ワークスペース単位のビューについても「Views are only available for Trello Workspaces subscribed to Premium or Enterprise.」とされ、保存できる形式はカレンダーとテーブルの2つと記載されています。

進行を預かる立場になると、見たいものが変わります。カードが今どの列にあるかではなく、来月の第2週に何が重なっているかを知りたくなる。この転換が起きたら、日程を横に並べて見られる画面が必要です。Trelloで実現するならPremium以上ということになります。人数が多いチームでは、この機能のために全員分の席をPremiumに上げる形になるため、金額の判断が発生します。

見るだけの人にまで席の費用が広がった

課金の軸は人数です。ボード数による課金の記載は見当たりません。サポート記事には「All Workspace members and multi-board guests are billable.」と書かれています。課金対象になるのはワークスペースメンバーと、マルチボードゲスト(ワークスペースの非メンバーで、2つ以上のボードに招待された人)です。

役割との関係も明記されています。「Workspace members and multi-board guests with the observer role are billable」とあり、オブザーバーという役割そのものではなく、所属の種別で課金可否が決まります。つまり、見るだけの人でもワークスペースメンバーであれば席を消費します。

一方で、シングルボードゲストは課金対象外です。「You can invite as many single-board guests to your paid Workspace as you'd like without increasing the cost」と記載されています。仮想ユーザーと無効化済みワークスペースメンバーについても「Virtual users and deactivated Workspace members are not billable」とされています。席の再割り当てについては「Removing someone from a Workspace makes their seat available to reassign. You can assign someone else to the seat at no extra cost until the end of your billing period.」との記載があります。

この構造を理解したうえで、自分のチームを数えてみてください。毎日カードを動かす人が5人、たまに進捗を見るだけの人が10人という構成なら、後者をどう扱うかで金額が大きく変わります。1つのボードだけを見せればよいなら費用は増えません。複数のボードを横断して見せたい場合は、マルチボードゲストとして「Multi-board guests are billed at the same rate as a normal Workspace member and consume a seat license.」の扱いになります。見るだけの人が複数の板を見る必要が出てきたら、そこが合図です。

データの保管場所を聞かれた

取引先や社内の情報管理部門から、データがどこに置かれているかを問われることがあります。Trelloの公式ドキュメントには「we currently store data in data centers provided by Amazon Web Services (AWS) located in the US」と記載されており、米国内のAWSのデータセンターにデータを保管しているとされています。「Our service features require that data be transferred to the US」との記載もあります。データ移転の適法性については、GDPRを含む適用法令への準拠を約束する旨と、標準契約条項を代替の移転手段として組み込んでいる旨が書かれています。

保管地域を指定できるかどうかについては、慎重に読む必要があります。Atlassianのデータレジデンシー紹介ページでは、対象製品としてJira、Confluence、Jira Service Management、Jira Product Discoveryが挙げられており、この一覧にTrelloの記載は見当たりません。選べる地域として日本を含む11地域が挙げられていますが、対象製品一覧にTrelloが載っていない以上、対応の可否をここから断定することはできません。

社内規程で保管場所の指定が要件になっている場合、この点は運用では動かせません。要件そのものを確認して、必要なら所管部門や専門家に相談してください。

代わりを探すときに見る軸

候補のサービス名を並べて機能を比べる進め方は、たいてい途中で止まります。機能の一覧はどれも似た顔をしていて、差が出るのは実際に運用したあとだからです。代わりに、次の軸で候補を絞ってください。どれも、契約前に公式ページで確かめられるものです。

何で課金されるか

最初に見るのはここです。人数で課金するのか、板や案件の数で課金するのか、機能の段階で課金するのか。この設計が、そのまま運用の形を決めます。

人数で課金する設計では、見るだけの人を増やすたびに費用が増えます。すると「この人はアカウントを作らなくていい」という判断が生まれ、進捗の共有がチャットやメールに逃げます。機能の段階で課金する設計では、進行を預かる人が必要とする画面が上位プランにあると、稟議を通すまで試せません。

機能で絞らず、区切るのは人数とボードの数だけという設計であれば、まず1つの案件で試して、合えば広げるという進め方ができます。料金の区切り方は機能表よりも先に見るべき項目です。この考え方の違いは料金にまとめてあります。

見るだけの人をどう扱えるか

チームが10人を超えると、必ず「見るだけの人」が出てきます。上長、他部署の担当、取引先の窓口。この人たちに毎回スクリーンショットを送っているなら、その手間は道具の課金設計から生まれています。

確認する項目は3つです。閲覧だけの権限があるか。その権限に費用がかかるか。かかるとしたら、何を基準に数えるか。Trelloの場合は前述のとおり、役割ではなく所属の種別で決まります。候補のサービスでも、同じ粒度で確認してください。「閲覧者は無料」と書いてあっても、何をもって閲覧者と数えるかは各社で違います。

外の人をどう入れるか

社外の協力者や委託先を板に入れる必要があるかどうかで、選ぶ道具は変わります。Trelloのゲストの扱いは細かく規定されています。定義は「A Workspace guest is person who is a member of a board, but is not a member of the board's Workspace.」で、ボードのメンバーだがワークスペースのメンバーではない人を指します。

可視範囲については「Guests can only see the board they're invited to. They can't see any other boards in the Workspace.」と記載されており、招待された板しか見えません。権限は「A guest is a normal board member by default and can make changes to the board just like other normal board members.」で、既定では通常のボードメンバーと同じです。ゲストにできないこととして「The only features that are not available for guests are creating and editing collections and making the board into a template.」が挙げられています。無料プランでは「Guests are free on free Workspace boards.」とされています。

候補を見るときは、外部の人を1枚の板だけに閉じ込められるか、その人が他の案件を覗けない構造になっているか、そして費用がどう発生するかを確認してください。この3点は、契約後に気づくと運用が固まってしまいます。

日程を1枚で見られるか

板だけで足りるのか、日程の並びが要るのか。ここは人数より業務の性質で決まります。締切が独立しているタスクの集まりなら板で足ります。前の工程が終わらないと次が始まらない仕事なら、横に並べた日程が必要です。

確認すべきは、日程の画面がどのプランに含まれるかです。上位プランにある場合、全員分の席をそのプランに上げる必要があるのか、進行を預かる人だけで足りるのかで、金額が大きく変わります。ここは料金ページの機能欄を、プランの列と突き合わせて読んでください。

書き出しで何が持って出られるか

道具を選ぶ段階で、出口を確認しておくのは重要です。入るときより、出るときのほうが情報が少ないからです。書き出せる形式、書き出せる範囲、書き出せる権限。この3つを見てください。詳細は次の章で、Trelloの記載をそのまま整理します。

画面の言葉と、問い合わせの言葉

画面が日本語で表示できることと、日本語で問い合わせできることは別の話です。この2つを分けて確認してください。運用が止まったときに誰にどの言語で聞けるかは、チームの安心感に直結します。

入力する人が増えるか

最後の軸が、実は一番重いです。道具を入れる話より、入れたあとにチームが使い続けてくれるかで結果が決まります。進捗の表は、入力する人が増えないとすぐ嘘になります。現場では、2週間で誰も更新しなくなると言われています。

判断材料は単純です。触ってもらいたい人が、説明なしで自分の担当を見つけて、状態を1つ動かせるか。試すときは、進行を預かる人ではなく、いちばん道具に興味がない人に触ってもらってください。そこで止まる道具は、契約しても定着しません。

移すときに持っていけるもの、欠けるもの

移行の話で最も具体的に確認できるのが、書き出しの仕様です。Trelloのサポート記事には、形式ごとの範囲がはっきり書かれています。

JSON書き出しの範囲

「All board members can export a board to raw JSON format.」と記載されており、すべてのボードメンバーがJSON形式で書き出せます。プランによる限定はありません。含まれる範囲については次の記載があります。

the 1000 most recent actions on a board, which includes comments 出典: support.atlassian.com

直近1,000件のアクションが対象で、コメントを含みます。長く使っている板ほど、この件数を超えた過去のやり取りは書き出しに含まれないことになります。JSONの構造については、読み方を解説した公式記事が別に用意されています。

CSV書き出しの範囲

「Boards in Premium Workspaces can be exported to CSV format, which can be opened in any spreadsheet program.」と記載されており、対象はPremiumワークスペースのボードです。「Each user in a Premium Workspace has the ability to export the board as a CSV.」ともあります。

除外される範囲も明記されています。「The CSV export only includes cards that aren't archived」でアーカイブ済みのカードは含まれず、「Comments aren't included in the CSV export」でコメントも含まれません。表計算で開ける形が欲しい場合、この2点は先に把握しておく必要があります。

ワークスペース単位の一括書き出しについては「With Trello Premium, you can export all the boards in your Workspace in both CSV and JSON format」と記載され、作成とダウンロードの権限は「Only Workspace admins can create and download exports from the Workspace settings」でワークスペース管理者に限られます。添付ファイルは「Include raw attachments」オプションで実体を含められる旨が記載されています。

取り込みの側で起きること

ここが移行の設計で最も効く記載です。「It is not currently possible to import JSON or CSV formats to re-create a Trello board」とされており、JSONやCSVからボードを再構成する取り込みは現時点でできません。

つまり、書き出しは自分の手元にデータを残す手段としては機能しますが、同じ形で戻すことは想定されていません。移行を検討するときは、書き出したファイルを受け取る側が何をどこまで再現できるかを確認してください。列の名前、担当者、期限、チェックリスト、コメント。どれが引き継げてどれが落ちるかは、受け取る側の仕様で決まります。

現実的な進め方としては、全部を機械的に移そうとしないことです。動いている案件だけを移し、終わった板は書き出したファイルを保管しておく。この分け方なら、移行にかける時間が大きく減ります。過去の板を全部再現しようとした結果、移行そのものが止まってしまう例は珍しくありません。移行で持っていける範囲の考え方はTrelloからの移行に整理してあります。

比較ページを横並びで見たときに分かること

候補を絞る段階では、機能の一覧より、各サービスがどこで区切っているかを見るほうが早いです。板型のツールを扱った比較ページを横に並べると、差が出る場所はほぼ決まっています。料金の区切り方、見るだけの人の扱い、日程の画面がどのプランにあるか、そして日本語での対応範囲です。

板型どうしの違いは、機能の有無より板の考え方に出ます。案件ごとに板を分けるのか、1枚に集約して見るのか。この設計思想の差はTrelloとの比較に、板の切り方の違いとしてまとまっています。

タスクの粒度を細かく扱う型のツールでは、機能が増えるほど設定と運用の設計に時間がかかります。機能の多さと使い続けやすさをどう天秤にかけるかという論点はAsanaとの比較で扱っています。

文書とデータベースを兼ねる型の道具は自由度が高い代わりに、全員が同じ形で入力し続けられるかが分かれ目になります。作れるかどうかより、作ったあとに誰が維持するかという問題が残る点はNotionとの比較に整理されています。

広い範囲をカバーする管理基盤型のツールは、必要な機能と使わない機能の切り分けが導入の成否を分けます。その切り分け方はmonday.comとの比較にあります。

国内の開発現場で使われてきた課題管理型のツールは、課題と工程の連動に強みがあります。開発以外の業務も同じ場所で回すかどうかで評価が変わる点はBacklogとの比較で扱っています。

国内発の板型ツールとの違いは、料金の区切り方と画面の考え方に出ます。その差の見方はJootoとの比較にまとめてあります。候補を横に並べて位置づけを確認したいなら比較の一覧から入るのが早いです。

こうした比較を読むときに気をつけたいのは、書いている側の弱点が書かれているかどうかです。この記事を出している側の道具にも、はっきりした限界があります。ソースコードを置くリポジトリの機能は持っていません。自動化と外部連携の広さでは勝負していません。画面は日本語のみです。自動で取り込めるのはTrelloからだけで、他の道具からのデータは手で移すことになります。何ができるかの範囲はできることに書いてあり、データの扱いの考え方は安全性の考え方にまとめてあります。

弱点を書かない比較は、読む価値が下がります。他社の欠点だけが並んでいる記事を見たら、その分だけ差し引いて読んでください。同じ理由で、この記事ではTrello以外のサービスについて料金や上限の数字を書いていません。プランは変わりますし、確かめられない数字を並べても判断の役には立たないからです。金額と上限は、判断する直前に各社の公式ページで確認するのが唯一確実な方法です。この記事に載せたTrelloの数値も、いずれも2026年9月2日時点で公式ページに記載されている内容です。

最後にもう一度、順番を確認しておきます。まず数える。ワークスペースの人数と、開いている板の枚数。上限の内側なら替えない。次に、見るだけの人が何人いて、その人たちに何を見せる必要があるかを数える。ここで費用が跳ねるなら、課金の軸を見る。最後に、日程を1枚で見る必要があるかを決める。この3段階だけで、候補は自然に絞れます。導入前に出やすい疑問はよくある質問に集めてあります。

道具を替えるかどうかは、機能の数では決まりません。上限に触れているか、課金の軸が自分のチームの形と合っているか、そして触ってもらいたい人が触れるか。この3点です。触れていないなら、替えないのが正解です。

Q1. Trelloの無料プランは何人まで使えますか?

料金ページには「Up to 10 collaborators per Workspace」と記載されており、ワークスペースあたり10人までです。上限はボードではなくワークスペース単位で効きます。人数には、ワークスペースメンバー、シングルボードとマルチボードの両方のゲスト、そして返事待ちの招待も含まれます。無効化済みアカウントとクローズされたボードだけのメンバーは数えられません。

Q2. 無料プランの人数上限を超えると、どうなりますか?

公式サポート記事に「the boards in this Workspace will become view-only」と記載されており、そのワークスペース内のボードが閲覧のみの状態になります。あわせて新しいコラボレーターの追加ができなくなり、オートメーションも停止する旨が書かれています。11人目を招待する前に、有料プランに上げるか道具を替えるかを決めておくのが安全です。

Q3. Trelloのボードのデータは書き出せますか?

JSON形式は「All board members can export a board to raw JSON format.」とされ、プランを問わずボードメンバーが書き出せます。含まれるのは直近1,000件のアクションで、コメントを含みます。CSV形式はPremiumワークスペースのボードが対象で、アーカイブ済みカードとコメントは含まれません。なお、JSONやCSVからボードを再構成する取り込みは現時点ではできないと記載されています。

Q4. 代わりのツールを選ぶとき、最初に見るべき項目はどれですか?

料金が何で区切られているかです。人数で課金するのか、板や案件の数で課金するのか、機能の段階で課金するのか。この設計が運用の形をそのまま決めます。次に、見るだけの人に費用がかかるかどうかと、その人数の数え方を確認してください。機能の一覧はどれも似ているため、差が出るのはこの2点です。

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