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JiraとRedmineのどちらを残すか|開発以外の人が触れるか

2026年10月7日 ・ Pinateca編集部

「jira redmine」で調べている時点で、たいてい社内には両方が残っています。開発チームが新しくJiraを立ち上げ、その前から動いていたRedmineが別のサーバーで生き続けている。あるいは長く使ってきたRedmineの置き換え先として、Jiraの名前が挙がっている。この記事は、どちらが優れているかを決める記事ではありません。どちらを残すかを決めるための材料を、提供形態、料金、項目別の違い、運用を担う人、移行で落ちるものの順に並べます。結論を先に書くと、分かれ目は機能の数ではなく、開発以外の人がその画面を毎日開くかどうかの1点に寄ります。

どちらのままでよいのかを、先に決める

乗り換えの検討は、乗り換えない条件を先に書き出すと短く終わります。次に当てはまるなら、いま動いているものを触る必要はありません。

Redmineのままでよいのは、サーバーとRubyの面倒を見られる人が社内にいて、その人が今後2年は抜けない見通しがあり、使っているのが開発チームだけの場合です。Redmineは自分で立てて使うソフトウェアで、更新も停止時の対応も自分たちの責任になります。逆に言えば、外部のサービスにデータを保存できない事情がある現場では、ここが最大の利点になります。プラグインで自分たちのやり方に合わせ込んでいて、その改造が業務の前提になっている場合も、動かすべきではありません。改造の分だけ、移行のときに失われます。

Jiraのままでよいのは、スクラムやカンバンの用語がチームに定着していて、スプリントや作業項目という言葉が会議でそのまま通じる場合です。それに加えて、開発以外の部署が同じ画面を使う必要がない場合。Jiraは開発の進め方に合わせて言葉と画面が設計されているので、その前提を共有している集団の中ではもっとも摩擦が小さくなります。

逆に、どちらも苦しくなる条件は同じです。営業や経理や現場監督のように、開発の言葉を持たない人が毎日その画面を開かなければならなくなったときです。この場合、機能を追加しても解決しません。足りていないのは機能ではなく、入力する人の数だからです。

JiraとRedmineは、売り方そのものが違う

項目別に比べる前に、前提を揃えます。この2つは、同じ棚に並ぶ商品ではありません。

Redmineは、自分のサーバーに導入して動かすオープンソースのソフトウェアです。公式サイトは、柔軟なプロジェクト管理のWebアプリケーションで自分で運用でき、Ruby on Railsで書かれていて、複数のOSと複数のデータベースで動くと説明しています。ライセンスはGNU General Public License v2です。2026年8月26日に6.0.11、6.1.4、7.0.1の3系統が同時に公開されていて、古い系統の保守も続いている状態が確かめられます。

導入の条件も公開されています。Redmine 7.0を動かすにはRuby 3.2から4.0のいずれかが必要で、データベースはPostgreSQL 14以上、MySQLは8.0から8.4、Microsoft SQL Serverは2012以上です。SQLiteも使えますが、複数人が使う本番環境向けではないと明記されています。JRubyは非対応です。つまりRedmineの費用は、ライセンス料がゼロで、サーバー代と、これを保守する人の時間に置き換わります。

Jiraはアトラシアンが提供するクラウドのサービスです。契約すれば使えて、更新も障害時の対応も提供元が担います。費用は利用人数に比例して毎月発生します。

この違いは、比較表の1行では済みません。Redmineを選ぶのはソフトウェアを選ぶ判断ですが、Jiraを選ぶのは毎月の支出を増やす判断です。稟議の通り方も、止まったときの責任の所在も変わります。

項目別に比べる

2026年9月27日に両社が公開している資料で確かめられる範囲を並べます。Jiraの料金はアトラシアンの料金ページに表示された月払いの金額で、ページ上に税の扱いの記載は見当たらないため、契約前に確認してください。

項目 Jira(クラウド) Redmine
提供の形 提供元が運用するサービス 自分のサーバーに導入して運用
ライセンス料 プランごとの月額 無料(GPL v2)
無料の範囲 10人まで・保存容量2GB 人数の制限なし
いちばん安い有料 1人あたり月額1,085円 該当なし
その上のプラン 1人あたり月額1,987円 該当なし
ガントチャート タイムラインのビュー 開始日と期日から自動生成
表示言語 多言語 49言語
リポジトリ連携 別サービスとの連携 Subversion・Git・Mercurial・Bazaar・CVS
自動化 プランごとに実行回数の上限 プラグインで追加
更新作業 提供元が行う 自分たちで行う

Jiraの無料プランは10人までで、保存容量2GB、自動化の実行は契約あたり月150回まで、問い合わせ先はコミュニティです。スタンダードは1人あたり月額1,085円で保存容量250GB、自動化は1人あたり月400回。プレミアムは1人あたり月額1,987円で保存容量の上限がなくなり、重大な障害への24時間対応と99.9%の稼働率の約束が付きます。エンタープライズは年払いのみで、金額は問い合わせになります。年払いにすると最大17%下がる表示があります。

Redmineの側は、公開されている機能一覧にガントチャートとカレンダーが載っていて、いずれもチケットの開始日と期日から自動で作られると説明されています。線を自分で引き直す作業が要らない形です。ロールごとの権限、ステータスとチケット種別の自作、種別とロールの組み合わせごとのワークフロー設定、カスタムフィールド、作業時間の記録、プロジェクトごとのWikiとフォーラムも一覧に並んでいます。

判断の軸を4つに絞る

比較表を見ていると、項目を増やすほど決められなくなります。実際に効くのは次の4つです。

開発以外の人が、その画面を毎日開くか

ここが最大の分かれ目です。Jiraの用語は開発の進め方に合わせて作られていて、Redmineの用語はチケット追跡に合わせて作られています。どちらも、開発の外にいる人が初めて見たときに迷います。営業が見積の進み具合を、経理が請求のタイミングを、現場の担当が今日やることを同じ場所で確認する運用にしたいなら、開発向けに設計された道具を全社へ広げるのは遠回りです。

判断の材料になるのは、入力する人の数です。進捗の表は、入力する人が増えないとすぐ嘘になります。開発チームの5人が入力し、他の30人が表を見ても分からないから聞く、という状態になっているなら、上位プランへ上げても状況は変わりません。

運用を担う人が、来年もいるか

Redmineを選ぶ判断は、Rubyとデータベースとサーバーを保守する人を1人以上、継続して確保する判断とセットです。この人が抜けたとき、更新が止まります。更新が止まったRedmineは、公開されている脆弱性の情報に対して手当てがされない状態で動き続けることになります。公式サイトはRedmineがボランティアの手で作られ保守されていると書いていて、支援を求める窓口としてはフォーラムとIRCのチャットルームが案内されています。有償の窓口を必要とする現場では、この点が通らないことがあります。

現場でしばしば出るのは、構築した本人が異動し、誰も触れないまま3年動いている、という話です。動いているから問題が無いのではなく、問題が見えていないだけという状態です。

費用の形を、どちらに寄せたいか

Redmineはライセンス料がゼロで、人件費とサーバー代が発生します。Jiraはライセンス料が人数に比例し、運用の人件費が下がります。10人のチームでJiraのスタンダードを使うと月額10,850円です。この金額と、Redmineを保守する時間の価値を並べて比べるのが正しい形です。安いのはどちらかという問いには、人数が少なく運用できる人がいるならRedmine、人数が増えて運用に手が回らないならJira、という答えになります。

増えるのはチケットか、人か

チケットの種類と流れが複雑になっていく方向なら、ワークフローを細かく作れる道具が向きます。人が増えて部署をまたいでいく方向なら、初めて見た人が迷わない道具が向きます。この2つは同時に満たしにくく、どちらに伸びるかで選ぶ先が変わります。

判断に使えるのは、過去1年の実績です。去年と今年で、チケットの種別はいくつ増えたか。入力する人は何人増えたか。この2つの数字を並べると、自分たちがどちらの方向に伸びているかが見えます。種別が3つ増えて人は変わっていないなら、細かく作れる道具を残す判断になります。人が10人増えて種別は変わっていないなら、初めての人が迷わない画面を優先する判断になります。どちらも増えている場合は、開発の中と外を分けるのが現実的です。1つの道具で全部を満たそうとすると、どちらの利用者にも中途半端な設定になります。

向いているチーム、向かないチーム

比較の解説では、機能の一覧だけでなく運用の体制まで含めて見るという立て方が取られています。

本記事では、現場での実体験を踏まえながら、両ツールの基本情報から項目別の違い、選ぶときの判断基準、向いているチーム、移行時のポイントを実務視点で解説します。JiraとRedmineをしっかりと比較したい方は、ぜひ参考にしてください。 出典: lychee-redmine.jp

この立て方は妥当です。機能で選んだ道具が2週間で使われなくなるのは、機能が足りないからではなく、運用を担う人が決まっていないからです。

Jiraが向くのは、開発チームが10人を超えていて、スプリントの単位で計画を立てていて、社内に運用を担える人がいない場合です。用語がすでに定着しているなら、教える手間も少なく済みます。

Redmineが向くのは、データを外部に保存できない事情があり、サーバーを見られる人がいて、ソースコードの変更履歴とチケットを同じ場所で辿りたい場合です。公開されている機能一覧には、Subversion、CVS、Mercurial、Bazaar、Gitのリポジトリをプロジェクトに紐づけて、変更内容を画面から追い、差分と行ごとの変更者を確認する機能が並んでいます。この点を毎日使っているなら、Redmineを外す理由はありません。表示言語が49言語あるので、海外の委託先が入る現場でも通ります。

どちらも向かないのは、開発以外の人数のほうが多く、その人たちが入力する必要がある場合です。この場合に足りないのは開発向けの機能ではなく、初めて開いた人がその日から使える画面です。

移行を考える場面と、失われるもの

移行の話が出るのは、だいたい3つの場面です。Redmineを載せているサーバーの保守期限が来たとき。運用を担っていた人が抜けたとき。そして開発以外の部署が同じ画面を使うことになったとき。

移行で失われるものは先に数えてください。困るのは添付ファイルとコメントです。ここが消えると、なぜその判断をしたのかという経緯が残りません。チケット本文だけを移しても、議論が残っていなければ資料としての価値は半分になります。カスタムフィールド、自作したワークフロー、プラグインで追加した機能は、そのままの形では移りません。移行前に、いま実際に使われているフィールドを数えてください。作ったけれど空のままのフィールドが半分あるのは珍しくなく、それは移さなくてよいものです。

口コミや評判を読むときは、書いた人がどの立場かを確かめてください。運用を担っていた人の評価と、チケットを入力していただけの人の評価は、同じ道具でも正反対になります。前者は柔軟さを評価し、後者は画面の分かりにくさを挙げます。自分がどちらの立場で使うのかを決めてから読むと、参考になる記事が絞れます。

手順としては、まず現状を数えます。動いているプロジェクトの数、月に新しく作られるチケットの数、実際に入力している人の数、この3つです。次に移行しないものを決めます。終わった案件は移さず、読み取り用に古い環境を残すほうが安全で早く終わります。最後に、片方を止める日を決めます。両方を並行して動かす期間が3か月を超えると、どちらにも入力されない状態になります。

社外の委託先を入れるときに見るところ

5人から数十人の規模だと、社員だけで案件が回ることは少なくなります。業務委託の相手や協力会社が板の上に入ってくると、機能の比較とは別の論点が出てきます。

ひとつは、見せる範囲を絞れるかどうかです。Redmineは、プロジェクトごとに公開と非公開を切り替えられて、ユーザーごとに役割を変えられます。Wikiやリポジトリといったモジュールをプロジェクト単位で有効にするか無効にするかも選べます。つまり、委託先が入るプロジェクトだけ、見せる機能を減らす形が取れます。Jiraの側もスタンダード以上で社外との協働と権限の設定が案内されています。どちらも絞れますが、絞る設計を誰が作るかは自分たちの仕事です。

もうひとつは、人数の数え方です。Jiraは利用人数で課金されるので、委託先の1人を追加した時点で費用が増えます。3か月だけ入る相手が5人いれば、その期間だけ支出が上がります。契約が切れたあとにアカウントを止め忘れると、払い続けます。Redmineは人数で課金されないので、ここは発生しません。代わりに、退場した相手のアカウントを止める作業は自分たちで行います。

3つめは、辞めたあとに残るものです。委託先が入力したコメントや添付は、契約が終わっても資料として残る必要があります。アカウントを消したときに本人の書き込みまで消える設計だと、経緯が失われます。運用を始める前に、退場の手順を1度試しておいてください。実際に1人分を止めてみて、何が見えなくなるかを確かめる。5分で済む確認ですが、やっていない現場が多い箇所です。

委託の相手に稼働時間を記録してもらう運用を考えているなら、Redmineは作業時間の記録を標準で持っていて、プロジェクト単位でもチケット単位でも入力できます。ユーザー別、チケット種別、カテゴリ別、活動別に集計する簡易なレポートも機能一覧に載っています。請求の根拠として使えるかは、相手の契約の形によります。時間単位の契約なのか、案件単位なのかで、記録してもらう内容が変わります。契約の扱いや労働時間の考え方そのものについては、所管の窓口や社内の担当部署に確認してください。

無料の範囲で、どこまで確かめられるか

どちらも無料で試せますが、無料で試せる中身が違います。ここを混ぜると、稟議の前に間違った結論が出ます。

Jiraのクラウドは10人までが無料で、期限はありません。確かめられるのは、作業項目の作り方、ボードとタイムラインとカレンダーの見え方、レポートとダッシュボード、そして用語がチームに通じるかどうかです。確かめられないのは、11人目を入れたときの運用と、自動化を業務の前提にしたときの上限です。無料プランの自動化は契約あたり月150回までなので、毎日動かす仕組みを1つ作るとそれだけで使い切ります。問い合わせ先もコミュニティなので、詰まったときに聞ける相手がいる前提での検証はできません。

Redmineの側は、ライセンス料がゼロなので人数の制限がありません。ただし、試すために誰かがサーバーを構築する必要があります。公式サイトには、登録すれば自分でプロジェクトを作って管理機能を試せる共有のデモが案内されていますが、これは第三者が運営する非公式のもので、Redmine.orgとは関係が無いと明記されています。社内の情報をここへ入力して試すのは避けてください。試すなら、手元の1台に導入して2週間だけ動かす形が安全です。2週間という長さは、最初の目新しさが抜けて、誰が入力しなくなるかが見え始める境目です。

無料の期間に見るべきは、機能が足りるかではありません。入力が続くかどうかです。1週目は全員が入力します。2週目に入力が止まる人が出ます。そこで止まった理由を聞けば、本番でも同じ理由で止まると分かります。よく挙がる理由は、開くまでの手数が多い、自分に関係のあるものがどれか分からない、書いた内容に誰も反応しないの3つです。どれも上位プランでは直りません。

検証のあいだに記録しておくとよい数字は3つあります。1日に新しく作られたカードやチケットの数、期限を過ぎたまま動いていないものの数、そして入力した人の実数です。この3つを14日間並べるだけで、稟議の資料になります。機能の一覧を貼るより、入力した人の実数が10人から4人に減ったという1行のほうが判断材料になります。

定着したチームに共通する3つの決めごと

道具の入れ替えがうまくいくかどうかは、選んだ道具よりも、入れる前に決めたことで決まります。現場でしばしば出るのは、どれも道具の機能とは関係の無い3つです。

1つめは、完了と呼ぶ条件です。開発の側では動いたら完了で、依頼した側では相手に渡って確認が済んだら完了です。この2つがずれていると、表の上は終わっているのに問い合わせが来ます。JiraでもRedmineでも、ステータスは自由に追加できますが、追加する前に言葉の定義を1行で書いておく必要があります。追加してから定義を決めると、同じ意味のステータスが3つ並びます。

2つめは、期限を動かしてよい人です。誰でも動かせる運用にすると、工程表は数週間で意味を失います。誰も動かせない運用にすると、遅れたものが遅れたまま放置され、全部が赤くなって誰も見なくなります。動かしてよい人を決めて、動かしたときに履歴が残る形にしておくのが現実的です。Redmineはチケットの変更履歴を持ち、Jiraも変更履歴を持ちます。残る仕組みがあること自体が、抑制になります。

3つめは、遅れたときにどこへ書くかです。チャットに書くのか、チケットのコメントに書くのか。ここを決めていないと、片方にしか書かれず、もう片方を見ている人には届きません。チャットとチケットが別の道具に分かれている現場では、この往復が毎日の負担になります。

この3つが決まっていれば、道具は後から替えられます。決まっていないチームは、どちらを選んでも3週間で元のやり方に戻ります。おすすめできる順番は、道具を決める前にこの3行を書くことです。

よく挙がる疑問を、先に片づける

検討の途中で必ず出る問いを、先に並べておきます。

Redmineは古いのか、という問いがあります。公開されている最新版は2026年8月26日付で、6.0系、6.1系、7.0系の3つが同時に出ています。動いている以上、古いという評価は当たりません。ただし、動かしている自分たちのRedmineが古いかどうかは別の話です。バージョンを確認して、公式の対応表と照らしてください。Ruby側の対応も版ごとに変わります。

JiraからRedmineへ戻す選択はあるのか、という問いも出ます。費用を下げる目的なら成り立ちますが、運用を担う人の時間が新しく必要になるので、総額では下がらない場合があります。人数が10人以下に減ったなら、Jiraの無料プランに下げるほうが手間はかかりません。

両方を使い分ける形はどうか、という問いには、使い分けの境目を言葉で書けるなら成り立ちます。開発の中はJira、社外との窓口はRedmine、のように境目が説明できるなら運用できます。説明できないまま並行すると、同じ案件が両方に立って、どちらも中途半端になります。

有償のサポートが必要かどうかは、止まったときに誰が責任を負うかで決まります。社内で負えるならRedmineで足り、負えないならサービスとして買う形になります。ここは技術ではなく、社内の取り決めの話です。

道具の選び方

ここまでの整理を、置き場所を選ぶ基準に落とします。

まず、同じ情報を別の形で確認できるかどうかです。工程表、今週の締切、担当ごとの負荷は、本来は同じデータの違う見え方です。別の道具に分かれていると、更新のたびに何か所も直すことになり、やがてどれも古くなります。できることでは、カンバン、ガント、カレンダー、リストに加えて、曜日と時限のマス目で見る形や人ごとの割り当てを見る形まで、同じカードの仕組みのまま切り替える作りが確かめられます。

次に、料金の切り方です。ガントチャートや権限の設定を上位プランに置く道具は珍しくありません。試す段階で本番と同じ形を再現できるかどうかが、判断の質を決めます。料金では、5人とボード10個までを無料とし、6人目または11個目から1人あたり月額500円(年払いなら400円、いずれも税抜)という切り方が示されています。機能で絞らず、区切るのは人数とボードの数だけという形なら、無料のうちに本番と同じ条件で確かめられます。

正直に書いておくと、ソースコードの変更履歴をチケットと同じ画面で辿る機能は、公開されている機能一覧には見当たりません。開発の中心にリポジトリを据える使い方なら、RedmineやJiraのほうが向きます。自動で取り込めると案内されているのもTrelloからだけで、Trelloからの移行ではボード、カード、ラベル、チェックリスト、添付、コメントまで運ぶ形が説明されています。RedmineやJiraから移すなら手作業になります。

他の道具との違いは比較の一覧にまとまっています。個別にはBacklogとの比較やNotionとの比較が近い論点で、前者は日本の開発現場で使われてきた道具、後者は文書とデータベースを組み立てて使う道具です。社外の委託先を入れる運用を考えているなら、安全性の考え方で操作ログとログイン履歴の扱いを確かめられます。無料の範囲の数え方やボードの数え方は料金ページでは読み取りにくいので、よくある質問に目を通しておくと判断が早くなります。

判断の順番を整理して締めます。開発以外の人が毎日開くかを決める。運用を担う人が来年もいるかを確かめる。費用を人件費とライセンス料のどちらに寄せるかを決める。そのうえで、失われるものを数えてから移す。この順で進めれば、どちらを残すかは自然に1つに絞れます。両方を残したまま様子を見るという選択だけは、入力する人が半分になるので避けてください。

Q1. JiraとRedmineは、結局どちらが安いですか?

Redmineはライセンス料がゼロで、サーバー代と運用を担う人の時間が費用になります。Jiraのクラウドは10人まで無料で、有料はいちばん安いプランが1人あたり月額1,085円です(2026年9月27日時点の月払い表示、税の扱いは料金ページに記載が見当たりません)。10人なら月額10,850円になるので、この金額とRedmineの保守にかかる時間を並べて比べてください。

Q2. Redmineにガントチャートはありますか?

公開されている機能一覧に、ガントチャートとカレンダーが載っています。いずれもチケットの開始日と期日から自動で作られる形なので、線を自分で引き直す作業は要りません。ただし表示や操作の細かい調整をしたい場合は、プラグインを追加する運用になることが多いです。

Q3. 移行するとき、いちばん失われやすいのは何ですか?

添付ファイルとコメントです。チケット本文だけが移っても、なぜその判断をしたのかという経緯が消えます。自作したワークフロー、カスタムフィールド、プラグインで追加した機能もそのままの形では移りません。移行前に、実際に使われているフィールドだけを数えて絞ってください。

Q4. 開発以外の部署にも広げたい場合はどうすればよいですか?

開発向けに設計された道具を全社へ広げると、用語の説明から始めることになり、入力する人が増えません。進捗の表は入力する人が増えないと正しくならないので、初めて開いた人がその日から使える画面かどうかを基準に選び直すほうが早いです。開発チームは今の道具に残し、部署をまたぐ進行だけを別の場所にまとめる形も取れます。

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