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Linearで進捗をどう見せるか|報告のために作り直さない組み方

2026年9月15日 ・ Pinateca編集部

Linearで進捗を管理するとき、いちばん時間を吸われるのは入力ではありません。報告のために、入力された内容を別の形に作り直す作業です。ここでは2026年9月時点の公式ドキュメントで確かめられる範囲をもとに、自動で出る数字、文章で伝える更新、分析の画面がどのプランで開くのか、そして社外の人にどこまで見せられるのかを順に整理します。目指すのは、報告のたびに表を引き直さない状態です。

報告のために表を作り直している状態が、何を壊すか

進行をとりまとめている人から、よく聞く話があります。進捗の入力は各自に任せているのに、上に出す報告はとりまとめ役が別の資料に清書している、という状態です。

この形は2つのものを壊します。1つは、とりまとめ役の時間です。週に1度、1時間の清書を続ければ、年で50時間を超えます。もう1つのほうが深刻で、入力する側の動機を壊します。自分が入れた内容が、そのまま人に見られるわけではないと分かった瞬間に、入力は雑になります。清書される前提なら、丁寧に書く理由がありません。

だから、進捗の見せ方を設計するときの基準は1つです。入力した内容が、加工なしでそのまま報告に使えるか。この条件を満たせるかどうかで、その道具が定着するかが決まります。

この条件を満たすために必要なものは3つに分かれます。数字で出るもの、文章で書くもの、そして絞り込んで見る画面です。この3つは性質が違うので、混ぜて考えると設計を誤ります。数字は自動で出るので手間がかかりませんが、何が起きているかは説明しません。文章は事情を説明できますが、誰かが書かないと出ません。絞り込みの画面は、見たい人が自分で取りに行くためのものです。

以下では、この3つがそれぞれどう用意されているかを見ていきます。そのうえで、プランごとに何が開くのかを整理します。分析の画面はプランによって使えないものがあるので、ここを知らずに運用を設計すると、途中で組み直すことになります。

自動で出る数字は、サイクルとプロジェクトの2つ

手を動かさずに出てくるグラフは2種類です。どちらも、入力された内容から自動で作られます。

1つ目はサイクルのグラフです。サイクルが始まると自動で生成され、中身が変わるたびに更新されます。サイクルを開いている状態で、CmdまたはCtrlとIで右側の欄を開くと見られます。サイクルの一覧の画面でも、いま動いているサイクルのグラフが出ます。

読み方が細かく書かれているので、そのまま押さえておきます。灰色の線がサイクル全体の量です。青い点線が目標で、全体の量を残りの日数で均等に割ったものです。この線は週末で平らになります。週末は働かないのが普通だから、という理由が書かれています。進み具合の線が目標の線と同じか上にあれば、期間内に終わる見込みです。黄色の線は着手した件数で、完了の線の上に積まれて描かれます。実線の青が完了した件数です。

量の計算に何を使うかは設定で決まります。見積もりを有効にしている場合は見積もりの点数で、明示的な見積もりがないイシューにはチームの既定値が当てられます。見積もりを使わない設定なら、件数で代用されます。つまり、見積もりを入れる運用にしていないと、このグラフは件数の増減しか語りません。

2つ目はプロジェクトのグラフです。プロジェクトの状態が着手中に移り、十分なデータが集まると自動で作られます。

Project graph statistics update hourly with the latest issue activity, and the time granularity of graph points is every 7 days. Predictions are calculated based on weekly velocity data. 出典: linear.app

集計は1時間ごとに更新され、グラフの点の刻みは7日単位です。完了の見込みは週ごとの進み方から計算されます。ここで大事なのは、リアルタイムではないという点です。今日の朝に動かした分が、その瞬間にグラフへ反映されるとは限りません。会議の直前に数字を動かして見せる使い方には向いていません。

プロジェクトのグラフでは、仕事の量の変化も見られます。灰色の線が量の推移を示すので、途中で膨らんだかどうかが分かります。担当者別やラベル別の内訳も出て、それぞれ何割が終わったかを見られます。目標日を設定していると、赤い縦線として表示されます。

完了したイシューをあとから前のサイクルに数え戻す扱いについても記載があります。サイクルが閉じた時点でそのサイクルに入っていたイシューは、閉じた直後に完了すれば、そのサイクルの実績として数え直せる、という趣旨です。期間の切れ目をまたいだ数字が実態からずれる問題に、ある程度の手当てがされています。

他のツールから来た人が戸惑いやすい点も、公式の用語の対応表に書かれています。減っていく形の消化のグラフではなく、積み上がる形のグラフが対応するものとして挙げられています。過去の履歴をそのまま表示するので、一定の期間を切り出して傾向を探る使い方に向く、と説明されています。残りが減っていく形の図を報告に使ってきたチームは、見せ方を組み直すことになります。

この2つのグラフの意味は明確です。数字で出せるのは、量と速度だけです。なぜ遅れているのか、次に何をするのかは、グラフには出ません。そこは文章の仕事になります。

文章での更新を、仕組みで出させる

事情を伝える部分が、プロジェクトとイニシアチブの更新です。

構成は2つの要素でできています。健康状態を示す指標と、状況、課題、次の手を書く本文です。この形が決まっていることに意味があります。自由記述だけだと、書く人によって長さも粒度もばらばらになりますが、状態の指標が付くことで、読む側は最初の1秒で「いま良いのか悪いのか」を判断できます。

イニシアチブの更新は、管理者がワークスペースの設定で有効にします。イニシアチブを有効にすると、責任者に更新を促す通知を設定でき、頻度を毎週や隔週から選び、曜日と時刻を指定できます。ただし、通知が送られるのは責任者が設定されているときだけだと明記されています。責任者を置いていないイニシアチブは、いつまでも更新されません。

プロジェクトの更新も同様に設定します。更新の送り先となるチャンネルを選び、書き忘れを防ぐ通知を設定できます。専用のチャンネルを1つ用意することが勧められています。

ここが、とりまとめ役の時間を減らす肝です。更新を促す通知が仕組みとして飛べば、とりまとめ役が個別に催促する作業が消えます。催促の手間は、進行管理の中でいちばん消耗する部分です。人に頼まず、設定に任せてください。

もう1つ、更新を読む側の仕組みも用意されています。ワークスペース内の更新を集めた画面があり、サイドバーから開けます。日次または週次のまとめとして受信箱に届けることもできます。管理者が設定から有効にし、既定の頻度を毎週月曜、毎営業日、なし、から選べます。個人が自分の頻度を決めた場合は、そちらが優先されます。

この画面には3つの切り替えがあります。自分に関係するもの、反応が多いもの、新しい順のすべて、です。受信箱への通知は、現地時間の午前6時ごろに届くと書かれています。届く条件は、自分がそのプロジェクトのメンバーであること、自分が責任者のイニシアチブに紐づいていること、自分で購読したこと、などです。

なお、この画面はすべてのプランで使えますが、ワークスペース単位の仕組みなのでゲストには提供されないと明記されています。社外の人に定期の更新を届けたいなら、別の手段を考える必要があります。

数字で振り返る画面は、プランで開く

もう一段深く、数字で傾向を見る仕組みが分析の画面です。ここはプランの制約がはっきりしています。

分析の画面は、ビジネスプランとエンタープライズプランで使えると明記されています。ほとんどのイシューの画面で、右側の欄として開けます。CmdまたはCtrlとShiftとIが割り当てられています。チームの画面、プロジェクトの画面、サイクルの画面、そしてカスタムビューで使えます。

いちばん力を発揮するのは、ワークスペース全体で共有しているカスタムビューの上だとされています。すべてのチームのイシューを対象にでき、ラベル、担当者、プロジェクトといったあらゆる属性で絞れるからです。

出せる指標は具体的に並んでいます。件数、見積もりの合計としての作業量、着手から完了までの時間、作成から完了までの時間、受け箱にとどまった時間、作成からの経過時間です。時間を測る種類のものは散布図として描かれます。着手から完了までの時間は、着手の状態を経てから完了したイシューだけが対象になり、作成から完了までの時間は完了したものだけが対象です。

絞り込みとの組み合わせが要になります。作成日で絞れば特定の期間に作られたものだけを見られ、完了日で絞ればその期間に終わったものだけを見られます。状態の種類で絞る条件は、チームごとに状態の名前が違っても横断して効くと説明されています。名前の統一を待たずに全社の数字を出せる、という意味です。

保管済みのイシューを含めるかどうかも切り替えられます。既定では含まれないので、長く運用しているチームで過去を振り返るときは、この切り替えを忘れないでください。

さらに上に、複数のチームやプロジェクトの分析を1つの画面にまとめるダッシュボードがあります。こちらはエンタープライズプランでのみ使えると明記されています。グラフ、数値の枠、表を組み合わせて配置でき、画面全体に効く絞り込みと、個々の分析にだけ効く絞り込みを重ねられます。グラフの一部をクリックすると、その条件で絞ったイシューの一覧が開くとも書かれています。

経営層に向けて毎月同じ画面を見せる運用をするなら、ここが判断の分かれ目になります。分析の画面はビジネスプランで足りますが、1枚にまとめた定点の画面が要るならエンタープライズプランの話になります。分析の画面がどのプランに置かれているかは道具ごとに違うので、料金の考え方やAsanaとの比較のような刻み方と並べて見ておくと、必要な段が判断しやすくなります。

工程表として見せるときの制約

進み具合を人に見せるとき、時間軸の図を求められることがあります。ここには明確な制約があります。

時間軸に並べる画面はタイムラインと呼ばれ、プロジェクトを対象にします。個々のイシューは表示できず、リストかボードで見ることになると明記されています。計画の話と、作業の実装の話を、意図して分けている設計です。

表示の粒度は、日、週、月、四半期、年から選べます。束ね方はイニシアチブなどの属性で選べます。棒の横に出す情報も選択式で、節目、依存の関係、責任者、参加者、優先度、状態、健康状態が候補として挙がっています。チームのサイクルを背景として重ねる表示も用意されています。

プロジェクト同士の依存関係も引けます。対応しているのは終了から開始へ向かう形だけだと明記されています。引かれた線は押すと相手側へ移動でき、色で状況が読めます。順序が守られていれば青、崩れていれば赤になります。依存の線の始点は、ブロックしている側の目標の終了日、それが無い場合は予測される終了日になると書かれています。

棒をドラッグしたときの挙動も決まっています。依存の連なりのうち、未着手や計画中のものは一緒にずれます。CmdまたはCtrlを押しながらなら、連なりをその場に留められます。Shiftを押しながらなら、状態に関わらず全部が一緒に動きます。

作業を1件ずつ棒にして並べ、その並びを関係者に見せたい場合は、この設計とかみ合いません。上の層で期間の線を引き、下の層はボードや一覧で追う。この二段の見方に切り替えられるかどうかが分かれ目になります。ボードと工程表を同じ画面の切り替えで行き来したいなら、Trelloとの比較Backlogとの比較のように、見せ方の設計が違う道具も並べて検討する価値があります。

止まっているものを、探しに行かずに見つける

進捗の管理でいちばん価値があるのは、順調なものを眺めることではありません。止まっているものを見つけることです。ここは仕組みで拾えます。

基本になるのは、絞り込みの条件を保存した画面です。作成日、完了日、状態の種類、ラベル、プロジェクト、チームといった条件で絞れます。状態の種類で絞る条件は、チームごとに名前が違っても横断して効くと説明されています。開発チームが「確認待ち」と呼び、運用チームが別の言い方をしていても、同じ条件で束ねられます。

止まっているものを拾うなら、条件は単純です。着手の状態にあって、一定期間より前に作られたもの。これを保存しておけば、探しに行く作業が消えます。分析の指標のひとつに、作成からの経過時間が用意されているので、古いものから順に並べることもできます。

期限の仕組みも用意されています。イシューに期限を設定でき、進行の管理では、期限を過ぎたものだけを集めた画面を1つ持っておくと機能します。

受け箱に入ってくるものについては、対応の期限を決める仕組みが料金表の機能の並びに記載されています。また、受け箱を見る当番を持ち回りで決める仕組みもあり、こちらはビジネスプランとエンタープライズプランで使えるとされています。当番が決まっていないと、受け箱は「誰かが見るだろう」で放置されます。

見落としやすいのが、更新そのものが止まっている場合です。プロジェクトの更新は、書く人が書かないと出ません。だからこそ、更新を促す通知を設定で回すことが要になります。頻度は毎週や隔週から選べ、曜日と時刻を指定できます。ただし、イニシアチブの更新の通知は責任者が設定されているときだけ送られると明記されています。責任者を置き忘れたイニシアチブは、静かに更新が止まります。

止まりを見つける画面は、最初に3つだけ作れば足ります。着手のまま古いもの、期限を過ぎたもの、更新が出ていないプロジェクト。この3つを保存しておけば、週に1度その画面を開くだけで、追いかけるべき相手が分かります。増やすのは、必要だと分かってからにしてください。

外に持ち出して集計する場合の手段と上限

社内の別の仕組みで集計したい、あるいは他のデータと突き合わせたい場面もあります。持ち出しの手段は用意されていますが、上限があります。

全社分のイシューをCSVとして落とす機能が用意されています。操作できるのは管理の権限を持つ人で、最上位のプランではオーナーだけに絞られます。非公開のチームを含めるかどうかは切り替えで選べ、書き出したという事実そのものが監査の記録に残るとされています。準備が終わると受け取り用のリンクがメールで届きますが、有効なのは12時間だけです。

書き出される項目は具体的に列挙されています。ID、チーム、題名、説明、状態、見積もり、優先度、プロジェクトのIDと名前、作成者、担当者、ラベル、サイクルの番号と名前と開始日と終了日、作成日、更新日、着手日、受け箱に入った日、完了日、取り消した日、保管した日、期限、親イシュー、イニシアチブ、マイルストーンのIDと名前、対応期限の状態です。

この一覧を見ると分かることがあります。サイクルの開始日と終了日、着手日、完了日が揃っているので、着手から完了までの時間や、期間内に終わった割合は、書き出したデータからでも計算できます。分析の画面が使えないプランでも、月に一度書き出して集計する運用なら成り立ちます。

画面ごとの書き出しには件数の上限があります。一般のメンバーは一度に250件まで、管理者は2,000件までと書かれています。ゲストは書き出しできません。年に一度の集計をするなら、この上限を前提に、チームやプロジェクトで分けて取る手順になります。

自動で取り続けたい場合は、別の経路があります。APIとウェブフックは無料のプランの欄から並んでおり、自分たちで組み込む余地は最初から開いています。表計算ソフトへの連携や、データを集める基盤との連携も一覧に名前が挙がっています。ただし、どのプランでどこまで使えるかは連携ごとに違うので、組む前に確かめてください。

持ち出して集計する運用には、副作用があります。集計の担当者が生まれ、その人が毎月作業することになります。冒頭に挙げた「報告のために作り直す」状態に戻りかねません。書き出しに頼るのは、道具の中で完結できない指標が本当に必要なときだけにしてください。

社外の人に見せるときに、どこで詰まるか

進捗を見せる相手が社内だけとは限りません。協力会社やクライアントに見せる場面では、いくつかの制約が同時に効いてきます。

まず、ゲストのアカウントはビジネスプランとエンタープライズプランでのみ使えます。そして、通常のメンバーと同じように課金されると明記されています。安い席ではありません。

見える範囲も決まっています。ゲストは、明示的に追加されたチームのイシュー、プロジェクト、ドキュメントにアクセスでき、そのチームの中ではメンバーと同じ操作ができます。一方で、ワークスペース全体のビュー、顧客からの要望、イニシアチブといった全体の仕組みは見られません。自分のアカウントの設定以外の設定にも触れません。

プロジェクトが複数のチームにまたがっている場合の挙動も書かれています。ゲストには、自分が属しているチームのイシューだけが見えます。プロジェクトの枠は見えるものの、中身は自分の範囲に限られる、という形です。

ここから、社外に見せる設計の筋が決まります。会社全体の目的を束ねる層に置いた情報は、ゲストには届きません。したがって、外に見せる内容は、共有するチームとプロジェクトの単位で組む必要があります。外向けの報告を全体の層で作ってしまうと、後から見せられないことに気づきます。

もう1つ、注意が明記されている点があります。ワークスペースで有効にした連携は、ゲストからも使える状態になるため、招かれていないチームのデータに手が届く可能性があるという指摘です。社外の人を入れる前に、有効にしている連携を洗い出しておくべきです。

書き出しについても制約があります。ゲストはイシューを書き出せないと明記されています。相手にデータを渡す必要があるなら、こちら側で書き出して渡す手順になります。

プランごとに、何が見えるようになるか

ここまでに出てきたものを、開くプランで並べ直します。運用を設計する前に、この対応を確認してください。

・サイクルのグラフとプロジェクトのグラフ。料金ページの機能の表では、中核の機能の並びに置かれています ・プロジェクトとイニシアチブの更新。イニシアチブは設定から有効にして使います ・更新を集めて読む画面。すべてのプランで使えますが、ゲストには提供されません ・分析の画面。ビジネスプランとエンタープライズプランで使えます ・ダッシュボード。エンタープライズプランでのみ使えます ・非公開のチームとゲスト。ビジネスプランとエンタープライズプランで使えます ・サブチーム。ビジネスプランとエンタープライズプランで、階層の深さはBasicが1段、Businessが5段と表に書かれています

金額は、Basicが1ユーザーあたり月10ドル、Businessが月16ドルで、いずれも年払いの表示です。20人なら差は年で1,440ドルになります。数字で振り返る運用を始めたいなら、この差を出す判断になります。

無料のプランで試す場合の上限も押さえておきます。チームは2つまで、イシューは250件までです。1サイクル分を流して、グラフと更新の回り方を確かめるには十分な範囲です。

報告の作り直しを無くすために、どこを見るか

最後に、道具を問わず効く設計の話をします。報告のための作り直しが発生するかどうかは、次の3点で決まります。

1つ目は、入力の単位と報告の単位が揃っているかです。作業はイシューで入れているのに、報告はプロジェクト単位で求められるなら、そのあいだを埋める作業が必ず発生します。この道具の場合、プロジェクトの更新という形で埋める手段が用意されています。使わなければ、手で埋めることになります。

2つ目は、報告の周期と期間の区切りが揃っているかです。週次で報告するのに4週間のサイクルを回していると、報告のたびに期間をまたいだ集計が必要になります。サイクルは1週間から8週間で設定できるので、報告の周期に合わせるのが実務的です。

3つ目は、見せたい相手が自分で見に行けるかです。とりまとめ役が資料を作って配る形は、相手が増えるほど手間が増えます。絞り込みの条件を保存した画面を用意して、相手に直接見てもらう形にできれば、手間は人数に比例しなくなります。ただし前述のとおり、社外の人を入れるにはビジネスプラン以上が必要です。

加えて、見せる側の手間を減らす小さな工夫もあります。プロジェクトには責任者を置き、目標日を設定しておくことです。目標日を置くと、時間軸の画面でもプロジェクトの進み具合のグラフでも赤い線として表示され、遅れが視覚的に分かります。ドキュメントにも、目標日を設定することが仕事の膨張を抑え、妥当な期間で出すことへの責任を持たせるのに役立つ、という趣旨の助言が書かれています。責任者を置いていないプロジェクトは更新を促す通知の対象から外れるので、ここは最初に埋めておく項目です。

この3点は、道具を替えても付いて回ります。選び直すときの軸も同じで、席の数え方、上限の置き場所、そして報告のための作り直しが発生するかどうかです。上限については、機能で絞らず、区切るのは人数とボードの数だけという置き方を採る道具もあり、その場合は「分析を見たいから上のプランへ」という判断そのものが発生しません。どちらが自分たちに合うかは、見せたい相手の数と、外部の人が入るかどうかで決まります。

比べる相手を探すなら、比較の一覧に主要なサービスとの対照が並んでいます。ボード中心の見せ方ならTrelloとの比較、文書と進捗を混ぜて見せるならNotionとの比較、表形式の集計を重視するならmonday.comとの比較、国内の開発現場での報告の形ならBacklogとの比較Jootoとの比較が出発点になります。見せ方の選択肢そのものはできることに、社外に情報を出すときの判断材料は安全性の考え方にまとまっています。導入前に出やすい疑問はよくある質問に集まっています。

Q1. 進捗のグラフは自動で出ますか?

サイクルのグラフはサイクルが始まると自動で作られ、中身の変化に合わせて更新されます。プロジェクトのグラフは状態が着手中に移り、データが集まると生成されます。ただしプロジェクトのグラフは1時間ごとの更新で、点の刻みは7日単位です。会議の直前に動かした分がすぐ反映されるとは限りません。

Q2. 数字で振り返る分析の画面はどのプランで使えますか?

分析の画面はビジネスプランとエンタープライズプランで使えると明記されています。着手から完了までの時間、作成から完了までの時間、受け箱にとどまった時間などを指標として出せます。複数のチームの分析を1枚にまとめるダッシュボードは、エンタープライズプランでのみ使えます。

Q3. 個々の作業を工程表の棒で並べられますか?

できません。時間軸に並べるタイムラインはプロジェクトを対象にしており、個々のイシューは表示できずリストかボードで見ることになると明記されています。プロジェクト同士の依存関係は引けますが、対応しているのは終了から開始へ向かう形だけです。

Q4. 社外の協力会社に進捗を見せられますか?

ゲストのアカウントを使いますが、ビジネスプラン以上でのみ利用でき、通常のメンバーと同じように課金されます。見えるのは明示的に追加されたチームのイシュー、プロジェクト、ドキュメントに限られ、ワークスペース全体のビューやイニシアチブは見られません。ゲストはイシューの書き出しもできません。

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