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工事工程表の作り方|天候と手待ちを織り込んで組む

2026年9月30日 ・ Pinateca編集部

工事工程表の作り方を調べている段階では、たいてい2つのことで困っています。どの種類の工程表を使えばよいか分からないこと、そして組んだ工程表が現場の実態とすぐに合わなくなることです。

先に結論を書きます。工程表が合わなくなる原因は、組み方が下手なことではありません。天候による不稼働と、前の工程が終わらないことで発生する手待ちを、最初から織り込んでいないことです。この2つを予備の日として工程表の中に入れておくと、1つ遅れても全部が崩れません。

この記事では、工程表を作る目的の整理から始めて、5種類の工程表の使い分け、実際に組む5つの手順、天候と手待ちの織り込み方、エクセルで組む場合の限界、現場から更新が続く形にする方法、そして注意点までを順に扱います。

工程表を作る目的を3つに分けておく

作り方の前に、何のために作るのかを分けます。目的が混ざったまま組むと、1枚の工程表に情報を詰め込みすぎて、誰も見ない表になります。

1つめの目的は、納期に間に合わせることです。着工から竣工までの日程を並べて、無理のない配分になっているかを確かめます。この目的なら、見たいのは全体の日程と、締切が集中している週です。

2つめの目的は、人と機械を手配することです。誰がいつ入るのか、重機をいつ借りるのかを決めます。この目的なら、見たいのは日付ごとの割り当てと、同じ日に人が足りていないかどうかです。

3つめの目的は、進み具合を関係者に見せることです。施主や協力会社に、いまどこまで進んでいるかを伝えます。この目的なら、見たいのは予定と実績の差です。

工程表とは、工事が適切に行えているかを明確化し、管理するためのものです。この記事では、工程表を活用してスムーズに作業を管理したい担当者に向けて、工程表の書き方や工程表の種類、作成する手段、注意点などについて解説します。工程表を作成する際に、ぜひ役立ててください。 出典: andpad.jp

3つの目的を1枚で満たそうとすると、行が増えます。行が増えると印刷したときに文字が小さくなり、現場で見られなくなります。おすすめのやり方は、全体の日程を1枚、週ごとの割り当てを別の1枚に分けることです。全体の枚数は増えますが、それぞれが見やすくなります。工程表を作るメリットは、日程が分かることそのものではなく、無駄が見えることと、トラブルが起きたときに調整できるようになることにあります。詰め込んで見られない表にすると、このメリットが消えます。

5種類の工程表を、目的で使い分ける

工事の工程表には主に5つの種類があります。それぞれ分かることと分からないことがはっきり分かれているので、目的に合わせて選びます。

バーチャート工程表は、縦軸に作業項目、横軸に着工からの日数を取る形です。各工程の開始日と終了予定日が明確になるので、準備をする側にとって扱いやすい形です。使われることが多く、作業員にもなじみがあります。ただし、作業ごとの関連性は表に出ないので、1つ遅れたときにどこに影響するかは分かりません。

ガントチャート工程表は、縦軸に作業項目、横軸に達成率を取る形です。各工程の進み具合が見えますが、進み具合しか分からないので、日程や作業日数については別の表が必要になります。作業間の関連性も分かりにくい点に注意が必要です。

ネットワーク工程表は、数字と矢印で工程を示す形です。作業手順がひと目で分かるだけでなく、各作業の関連性も分かります。各作業に日程を書き込めば、開始日と作業日数も分かるようになります。ただし、達成度や進み具合は分かりにくいので、進み具合を示す別の工程表と組み合わせるのが実務的です。

グラフ式工程表は、バーチャートとガントチャートを組み合わせた形で、縦軸に出来高比率、横軸に工期を取ります。各作業の進み具合と関連性の両方を把握しやすい形ですが、慣れていないと読みにくく、作りにくいと感じることがあります。

曲線式工程表は、縦軸に進捗率、横軸に時間経過を取る形です。

曲線式工程表とは、縦軸に工程の進捗率、横軸に時間経過(着工から竣工までを100%とした割合)を記載する表です。工事全体の進捗度合いがひと目でわかる点が特徴で、下方許容限界曲線を下回らないように作業のピッチを調整していきます。 出典: safie.jp

曲線式は全体の遅れをつかむのに向いていますが、作業ごとの進み具合や関連性、作業日程は分かりません。常に全体を100として現状を数値化する必要があるので、記載の手間もかかります。

使い分けの目安を書きます。日程を配るならバーチャート、作業の繋がりを検討するならネットワーク、全体の遅れを見るなら曲線式です。2種類を組み合わせる形が実務では多く、バーチャートで日程を配り、曲線式で全体を見る組み合わせが扱いやすい方法です。

工程表を組む5つの手順

種類を決めたら、組む作業に入ります。手順は5つの段階に分かれます。

第1段階は、施工範囲を決めることです。工事を分かりやすい単位に分けて、準備工や障害物移転といった名称を付けます。このとき、各作業の内容と、必要な資材や準備物も一緒に書き出します。名称を先に揃えておくと、協力会社との会話が噛み合います。

第2段階は、施工手順を決めることです。作業の順序を決めます。並行して進めるほうがよい作業は、作業日数が短いほうを先に置くと、バーチャートやガントチャートに書き込みやすくなります。ここで、どの作業が終わらないと次に進めないかを整理しておくのが大事です。

第3段階は、施工期間を決めることです。着工から竣工までの全体の期間を決め、無理のないように各作業の日数を割り振ります。遅れが生じることや、追加作業やトラブルが起きることを踏まえて、最後の数日間は予備日として空けておきます。

第4段階は、作業と人員を配分することです。各作業の作業量と必要な人員を見積もります。複数の作業を同時に進める場合は、作業場や設備、機械の待ち時間が発生しないように割り振ります。ここで人が同じ週に寄っていないかを確かめてください。同じ週に同じ協力会社の作業が3つ重なっていたら、その週は必ず遅れます。

第5段階は、工程表にまとめることです。何に注目した表にするかを決めて、適切な種類を選びます。全体の進み具合を把握したいなら曲線式、各作業の進み具合と日程を把握したいならグラフ式というように使い分けます。複数の工程表を組み合わせると、より多くの情報を扱えます。

この5段階のうち、時間がかかるのは第1段階と第2段階です。第3段階以降は、範囲と順序が決まっていれば機械的に進みます。逆に、範囲と順序を決めずに日程だけ先に埋めると、あとから全部やり直しになります。

工程表の種類をもう1つ足すか迷ったときの目安を書いておきます。足すのは、いまの表で答えられない質問が繰り返し来ているときだけです。施主から「全体で何割進んだのか」と何度も聞かれるなら曲線式を足す価値があります。協力会社から「この作業が遅れたら何が動くのか」と聞かれるならネットワークを足す価値があります。質問が来ていないのに種類を増やすと、更新する表が増えるだけで、どちらも古くなります。

工程表は、精度を上げるほど作る手間が増えます。手間が増えると更新が止まり、止まった表は精度がゼロになります。作る手間と更新の続きやすさは反対を向いているので、続けられる範囲でいちばん粗い形を選ぶのが実務として正しい判断です。

天候による不稼働を、最初から日数に入れる

ここが工程表の精度を決める部分です。天候で動けない日を後から足すのではなく、最初から入れておきます。

方法は2つあります。1つめは、作業ごとに予備の日を付ける形です。外での作業には日数に余裕を持たせ、屋内の作業には持たせません。基礎や土工、外部足場、屋根、外構は天候の影響を受けます。内装や設備の据付は受けません。全部の作業に同じ比率で余裕を足すと、工期が無駄に長くなります。影響を受ける作業だけに足すのが正しい方法です。

2つめは、月ごとに不稼働の日数をまとめて確保する形です。梅雨の時期と台風の時期は、その月の不稼働日を多めに見ます。冬季は地域によって凍結や積雪で動けない日があります。地域の気象の傾向は、気象庁が公開している観測の記録から確かめられます。案件の場所と時期に合わせて数えるのが確実な方法です。過去5年分の降雨の日数を月別に数えて、その平均を不稼働の日数として置くやり方が実務では使われています。

どちらの方法でも大事なのは、余裕の日数を工程表の中に見えるように置くことです。頭の中だけに持っていると、他の遅れに使われて消えます。行として並べておくと、使ったかどうかが分かります。使い切っているのに工期の終わりが動いていない工程表は、その時点で既に間に合いません。

もう1つ、休みの日を先に工程表に入れておいてください。週休の日と現場を閉める日を入れずに組むと、実際に動ける日数より多い前提の工程表ができます。組んだ時点で間に合わない表になるので、着工の前に気づけません。なお、労働時間や休日の扱いについては所管の窓口や専門家に確認してください。ここで扱うのは、工程表に入れる日数の数え方だけです。

工期の日数を数える3つの計算

日程を埋める前に、動ける日数を計算しておきます。計算は3つの段階で行います。

第1の計算は、暦の日数から動けない日を引くことです。着工から竣工までの暦の日数を出して、そこから週休の日、現場を閉める日、年末年始や連休を引きます。この時点で、暦の日数の7割前後が残ります。3か月の工期なら約92日で、休みを引くと60日台になります。この数字が、実際に手を動かせる日数の上限です。

第2の計算は、天候による不稼働を引くことです。第1の計算で出た日数から、月ごとの不稼働の日数を引きます。梅雨や台風の時期を含む工期では、この差が大きくなります。引いた結果が、外での作業に使える日数です。屋内の作業はこの引き算の対象外なので、外と内で別に数えるのが正確なやり方です。

第3の計算は、作業に必要な日数を足し上げることです。各作業の日数を積み上げて、並行して進められる分を差し引きます。積み上げた合計が、第2の計算で出た日数より多ければ、その工程表は組んだ時点で間に合いません。多い場合の打ち手は3つで、並行して進める作業を増やすか、人を増やすか、範囲を削るかです。

3つの計算をこの順で行うと、無理のある工程表を着工前に見つけられます。逆に、作業の日数を先に並べてから休みを入れると、休みの日が作業に食われた形の工程表ができます。組んだ本人は無理だと分かっていても、受け取った側には分かりません。

計算のコツは、数字を紙に残すことです。動ける日数が何日で、必要な日数が何日で、差が何日かを1行書いておくと、追加の作業を頼まれたときに答えられます。差が残っていなければ、工期を延ばすか範囲を削る相談になります。この1行がないと、その場で引き受けてしまい、あとで詰まります。

手待ちを見つけて、工程表の上で潰す

天候と並んで工期を食うのが手待ちです。前の作業が終わらないために、次の人が現場に来ても動けない状態です。

手待ちが発生する場所は、だいたい決まっています。1つめは、複数の協力会社が同じ場所で作業する日です。同じ場所に2社が入ると、片方が待ちます。2つめは、材料の搬入日です。搬入が遅れると、その日に予定していた作業が全部動きません。3つめは、検査や立会いの日です。検査が終わらないと次の工程に進めないので、検査の日程が動くと後ろが全部動きます。

工程表の上でこれを潰す方法は3つあります。

1つめは、同じ場所で作業する会社を並べて見ることです。行を作業ごとに並べるだけでなく、担当する会社ごとに並べ替えられる形にしておくと、重なりが見えます。人と日付を並べて確認できる画面があると、この重なりを組む段階で見つけられます。

2つめは、搬入と検査を作業として行に入れることです。搬入は作業ではないので工程表に入れない現場が多いのですが、入れないと遅れの原因が見えません。搬入日と検査日を行として並べると、そこが動いたときの影響がそのまま見えます。

3つめは、待つ人に渡せる別の作業を用意しておくことです。手待ちが発生したときに何もできないと、その日の人件費が消えます。順番を入れ替えても問題ない作業を先に洗い出しておくと、待ちが出た日に振り替えられます。

工事工程表の作り方ひとつで、現場の効率やトラブルの有無が左右されるといっても過言ではありません。しかし現実には、「エクセルで工程表を作成しているけれど修正が煩雑」「工程表の管理が属人化していて不安」などの悩みを抱える現場も多くあります。特に工事が予定より遅れた場合の対応に頭を悩ませる企業も少なくありません。 出典: any-one.jp

手待ちの記録を残しておくと、次の案件の見積が良くなります。どの工程の後ろで何日待ったかを書いておくだけで、同じ種類の工事の次の工程表に反映できます。記録が残らないと、毎回同じ場所で同じだけ待ちます。

エクセルで組む場合の限界と、その見極め

工程表をエクセルで組んでいる現場は多く、それ自体が悪いわけではありません。限界がどこにあるかを知っておけば、いつ替えるかを判断できます。

エクセルの利点は3つあります。すでに社内にあるので費用がかからないこと、自由に列を足せること、そして印刷して現場に貼れることです。特に3つめは現場では効きます。紙で貼ってある工程表は、誰でも見られます。

限界は4つあります。1つめは、修正の手間です。期間を変えるには複数のセルを直す必要があり、後ろの作業も手で動かすことになります。1か所の変更が10か所の修正になるので、直す回数が減ります。直す回数が減ると、工程表が実態と合わなくなります。

2つめは、同時に直せないことです。ファイルを1人が開いている間、他の人は編集できません。工程表を引き直している間、他の人はその表を見られません。結果として、直す作業がとりまとめる人1人に集まります。

3つめは、配り直しです。直したら書き出して送る作業が毎回発生します。送られた側は、自分が見ている版が最新かどうかを判断できないので、確かめる連絡が来ます。現場でしばしば出るのは、工程表の話ではなく工程表の版の話で打ち合わせの最初の10分が消えるという話です。

4つめは、属人化です。関数や条件付き書式で作り込んだ工程表は、作った人しか直せません。その人が異動すると、誰も触れない表が残ります。作り込むほど、この危険は大きくなります。

替えるかどうかの見極めは、修正の回数で判断します。工程表を週に1回以上直しているなら、替える価値があります。月に1回程度なら、エクセルのままで足ります。もう1つの見極めは、現場の人に自分の進み具合を入れてほしいかどうかです。入れてほしいなら、スマートフォンから開ける形が必要になります。

現場から更新が続く形にする

道具を替えても、入力が続かなければ意味がありません。続く形にするために効くのは4つです。

1つめは、入力の場所を1つにすることです。工程表と作業の一覧が別のアプリだと、二重に入力することになり、必ず片方が止まります。同じデータを工程表でもカンバンでもカレンダーでも見られる形なら、入力は1回で済みます。どの見え方が用意されているかはできることのページで確かめられます。

2つめは、写真と書類を同じ場所に保存することです。現場の写真、図面、検査の記録が工程表の行に紐づいていると、あとから経緯を追えます。別のフォルダに分けて保存すると、半年後に探せなくなります。

3つめは、会話を同じ場所に残すことです。遅れに気づいて担当者に聞く作業が別のアプリになると、経緯が2か所に分かれます。行ごとにやり取りが残る形にしておくと、「なぜこの日付になったのか」を後から追えます。

4つめは、社外の協力会社に見せる範囲を絞れることです。工程表は発注側と協力会社の両方が見るものなので、見せてよい範囲を区切れるかが効きます。案件ごとに区切って、その中だけを見せる形が扱いやすいです。記録と権限の考え方は安全性の考え方のページにまとめてあります。

更新の頻度は先に決めてください。毎日の朝礼で見るのか、週の初めに見るのか。決めておくと、その時刻に画面を開く習慣ができます。決めないと、思い出したときだけ開く形になり、開かない週が増えます。関連者全員が工程表を見られる状態にしておくことも大事です。全員が見られると、遅れの発見が早くなり、ミスも早く見つかります。

協力会社と工程表を共有するときの段取り

工程表は社内だけで使うものではありません。協力会社が見て動くので、共有の段取りが精度に直結します。

まず、渡すタイミングです。工程表は、着工の2週間前までに協力会社へ渡すのが目安です。直前に渡すと、相手側の人の手配が間に合いません。手配が間に合わないと、こちらの工程表がどれだけ正しくても実現しません。渡す期限を工程表の行として入れておくと、忘れずに進みます。

次に、渡す範囲です。全体の工程表をそのまま渡すと、関係のない工程も見えます。見えて困ることは少ないのですが、情報量が多いと自分の行を探せません。自社の作業に関係する範囲だけを抜き出して渡すと、見てもらえる確率が上がります。案件ごとに区切って、必要な範囲だけを見せられる形が扱いやすいです。

3つめは、変更を伝える経路です。工程表が動いたときに、どこを見れば分かるのかを先に決めます。メールで送り直す形にすると、送り漏れが出ます。同じ画面を見る形にすれば、送る作業そのものが不要になります。変更した行にやり取りが残る形なら、なぜ動いたのかも一緒に伝わります。

4つめは、実績を入れてもらうかどうかです。協力会社に自分の作業の進み具合を入れてもらう形にすると、とりまとめる側が聞いて回る作業が消えます。ただし、入力をお願いする以上、入れやすい形にする責任が発生します。スマートフォンから開けて、数タップで済む形でなければ続きません。入力が続かないと、聞いて回る形に戻ります。

最後に、誰の作業かをはっきりさせておくことです。工程表の行に会社名だけを入れて、担当者の名前を入れない現場があります。会社名だけだと、遅れたときに誰に聞けばよいか分かりません。担当者を入れておくと、確認の連絡が1回で済みます。

工程表を作るときに気をつける点

最後に、注意点とデメリットを正直に並べます。

1つめは、細かくしすぎないことです。1行を半日の作業にすると、規模のある現場では数百行になり、誰も全体を見られません。目安は1行を3日から2週間の作業にして、それより短いものは行の中のチェックリストに入れることです。

2つめは、最短で並べないことです。全部の作業を最短の日数で並べると、1つ遅れた時点で全部崩れます。節目ごとに2日から3日の余裕を挟んでおくと、崩れずに吸収できます。

3つめは、作った工程表を配って終わりにしないことです。配った時点が最も精度が高く、その後は毎日ずれていきます。ずれを直さない工程表は、1か月後には参考にならない表になります。直す作業を誰の仕事にするかを決めてください。

4つめは、道具を替えたばかりの時期に大きな案件を当てないことです。現場では、替えた直後の2週間から1か月は記録の密度が落ちると言われています。この期間に検査や引き渡しが重なると、記録が残らないまま進みます。

デメリットも書いておきます。道具を使う形にすると、通信が使えない場所では開けません。地下や山間部では、その場での入力ができないことがあります。戻ってから入れる前提で設計してください。また、紙の工程表と違って、貼ってあるものを全員が見るという形にはなりません。朝礼で画面を映すか、必要な範囲を印刷する運用を併せて決める必要があります。

工程表を続けられる条件を、比較から考える

道具の比較のページを並べて読むと、工程表を持っているかどうかよりも、工程表がどのプランから使えるかで差が付いていることが分かります。比較の一覧を見ると、無料の範囲に工程表を入れている形は多くありません。

国内で使われている道具の1つであるBacklogの場合、2026年9月時点の公式の料金ページによると、ガントチャートはスタンダードプラン以上に記載があり、スタンダードでは表示範囲が6か月分と明記されています。月額は16,000円(税抜)です。無料のフリープランは最大10ユーザー・1プロジェクトまでです。プランの区切り方の違いはBacklogとの比較で確かめられます。

この差が現場で効くのは、導入の順番のためです。工程表は、とりまとめる人が1人で試しても価値が分かりません。協力会社の担当者まで含めて全員が自分の行を見て、自分の実績を入れて、初めて回り始めます。全員で試すには、全員が入れる状態が必要です。工程表が上のプランにあると、全員で試す前に払う判断をすることになります。

もう1つ、道具を比べていて見えたことがあります。工程表について質問がいちばん多いのは、機能ではなく数え方です。何枚まで作れるのか、終わった案件の板は数えるのか、見るだけの協力会社は人数に入るのか。機能で絞らず、区切るのは人数とボードの数だけという形にすると、この質問に1行で答えられます。答えられる形にしておくと、社内と協力会社への説明が短くなります。

工程表の作り方を整理すると、順番はこうなります。目的を3つのどれかに決める。種類を2つまでに絞る。範囲と順序を先に決める。天候の不稼働と休みの日を行として入れる。手待ちが出そうな場所に振り替えの作業を用意する。更新の頻度と担当を決める。この6つが済んでから、初めて日程を埋めてください。順番を逆にすると、組み直しになります。金額の条件は料金のページ、細かい疑問はよくある質問のページで確かめられます。

Q1. 工事工程表はどの種類を選べばよいですか?

日程を配るならバーチャート、作業の繋がりを検討するならネットワーク工程表、全体の遅れを見るなら曲線式です。1種類で全部を満たすことはできないので、実務ではバーチャートで日程を配り、曲線式で全体を見る組み合わせが扱いやすい形になります。目的を先に決めてから種類を選んでください。

Q2. 天候で動けない日はどう入れればよいですか?

外での作業だけに予備の日を付ける方法と、月ごとに不稼働の日数をまとめて確保する方法があります。基礎や土工、足場、屋根、外構は影響を受け、内装や設備の据付は受けません。全部の作業に同じ比率で足すと工期が無駄に長くなるので、影響を受ける作業だけに足してください。

Q3. エクセルで作るのはいつまで続けられますか?

工程表を直す回数で判断してください。月に1回程度ならエクセルで足ります。週に1回以上直しているなら、修正と配り直しの手間が積み上がるので替える価値があります。現場の人に自分の進み具合を入れてほしい場合も、スマートフォンから開ける形が必要になります。

Q4. 工程表が現場で使われなくなるのはなぜですか?

更新が止まるからです。直す回数が減ると実態と合わなくなり、合わない表は見られなくなり、見られないのでさらに入力されません。入力の場所を1つにして、更新の頻度と直す担当を先に決めておくことで防げます。

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