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Redmineの料金と無料で使える範囲|人数とプランで開くもの

2026年9月16日 ・ Pinateca編集部

Redmineの料金を調べると「無料」という言葉が最初に出てきます。これは正しいのですが、そのまま受け取ると見積もりを外します。無料なのはソフトウェアそのもので、動かし続けるための費用は別にかかるからです。ここでは、どこに費用が発生するのか、クラウドで提供されているものはいくらなのか、そして見落としやすい費用は何かを、公開されている情報で整理します。

ソフトウェア本体の価格はゼロ

まず事実から確かめます。Redmineは公開されているソースコードをそのまま使ってよい形で配られています。

Redmine is open source and released under the terms of the GNU General Public License v2 (GPL). 出典: redmine.org

GNU General Public License v2 という条件で公開されているので、ダウンロードして使う分に費用はかかりません。利用者を何人にしても、プロジェクトをいくつ作っても、本体の価格は変わりません。この点が、1人あたりいくらという料金体系の製品と根本的に違うところです。

配布物は公式サイトから直接落とせます。2026年8月26日に公開されている版は、7.0.1、6.1.4、6.0.11 の3系統です。それぞれ tar.gz と zip の形式が用意されています。

ライセンスの条件として、改変して配布する場合には同じ条件で公開する義務が生じます。社内で使うだけなら、この義務は発生しません。自社向けに画面を変えて社内で使う、という使い方に制約はありません。

無料であることが選ばれる理由になるのは事実ですが、判断材料としては本体の価格より、この先で書く運用の費用のほうがはるかに大きくなります。1年目の総額で見ると、本体の価格がゼロであることの効果は、思ったほど大きくありません。

費用は「置き場所」「動かす手間」「詰まったときの相談先」に発生する

本体が無償でも、次の3つには必ず費用が発生します。

1つ目は、置き場所です。Redmineはウェブアプリケーションなので、常時動いているサーバが要ります。社内のサーバを使うなら、その機器と電気と回線の費用が乗ります。クラウドの仮想サーバを借りるなら、その利用料です。加えて、データベースと、添付ファイルを置く容量が必要です。添付ファイルは案件が増えるほど積み上がるので、初年度の見積もりだけで判断すると足りなくなります。

2つ目は、動かす手間です。ここが最も見落とされます。Redmineを動かすには、Rubyという言語の実行環境と、Rails というフレームワーク、そしてデータベースが要ります。それぞれに対応するバージョンの組み合わせが決まっていて、公式の導入手順に表として掲載されています。7.0 の場合、Ruby は 3.2 から 4.0、Rails は 8.1、PostgreSQL は 14 以上、MySQL は 8.0 から 8.4 という記載です。この組み合わせは版が上がるたびに変わります。

3つ目は、詰まったときの相談先です。無償で使う場合、公式に問い合わせる窓口はありません。公開されているフォーラムで質問することはできますが、いつ答えが返るかは分かりません。業務が止まっている状況で答えを待つのは、実際にはかなりつらい状態です。有償のサポートを提供している事業者と契約するか、社内で解決できる人を確保するかのどちらかになります。

この3つを金額に直すと、いくらになるか。サーバの費用は構成によって幅がありますが、動かす手間の部分は、担当する人の時間で計算できます。次の節で、その時間がどこで発生するのかを見ます。

自分で立てた場合、更新の作業が毎年発生する

自分で立てて動かす場合、いちばん大きい費用は版を上げる作業です。頻度は公開されています。配布ページの記載によると、目安として3か月に1度マイナーの版が、年に1度メジャーの版が公開されます。これとは別に、重大な不具合と安全上の修正は、見つかり次第できるだけ早く出すとされています。つまり、予定していない更新も入ってきます。

支える範囲も段階で決まっています。いちばん新しいマイナー版だけが新機能まで受け取れ、1つ古いものは不具合と安全上の修正に限られ、2つ古いものになると重要な安全上の修正しか届きません。3つ以上古くなると、何も届かなくなります。2026年9月時点の記載では、5.1系より前がこの状態に当たります。

つまり、放置していると2年ほどで修正を受け取れない状態になります。安全上の修正が実際にどのくらい出ているかも公開されています。2026年8月26日に出た 7.0.1、6.1.4、6.0.11 では、深刻度が High のものが2件、Moderate のものが2件、あわせて4件の脆弱性が修正されたと記載されています。その前の版では、深刻度が Critical のものも公表されています。

版を上げる作業には、本体の入れ替えだけでなく、次の確認が付いてきます。

・Ruby と Rails のバージョンが新しい版の要件を満たしているか。満たしていなければ、そちらも入れ替える ・入れているプラグインが新しい版に対応しているか。対応していなければ、外すか、別のもので代える ・画面を変えるテーマを使っている場合、それが新しい版で崩れないか ・データベースの構造の変更が正しく適用されたか

この作業を年に数回、確認の時間も含めて行います。1回あたり半日から数日、担当する人の技能によって差が出ます。この時間を人件費に換算すると、次に見るクラウド版の年額と近い数字になることが少なくありません。

クラウドで提供されているRedmineの料金

自分で立てずに、クラウドで提供されているRedmineを使う選択肢があります。日本で提供されているものとして、ファーエンドテクノロジーの My Redmine があります。同社のサイトに掲載されている内容は次のとおりです(2026年9月時点の掲載)。

・スタンダード。月額10,000円(税込11,000円)。ストレージ200GB1,000ユーザー、IPアドレス制限200個、プロジェクト数は無制限 ・ミディアム。月額14,000円(税込15,400円)。ストレージ400GB1,000ユーザー ・エンタープライズ。月額28,000円(税込30,800円)。ストレージ800GB2,000ユーザー、IPアドレス制限2,000個 ・エンタープライズ1.5TB。月額40,000円(税込44,000円)。ストレージ1.5TB2,000ユーザー

この体系で目を引くのは、段が上がる基準が人数ではなくストレージ容量と付帯機能である点です。スタンダードの1,000ユーザーという枠は、中小規模のチームなら使い切りません。人数が増えても月額が変わらないので、自分で立てていたときの感覚に近い形で使えます。

SAML認証によるシングルサインオンは、エンタープライズ以上で使えると記載されています。提供設備とデータの保管場所は日本国内のデータセンター(Amazon Web Services アジアパシフィック東京リージョン)と明記されています。無料の試用は最大2か月と案内されています。

なお、提供されているのは本家のRedmineそのものではなく、同社版の RedMica です。Redmineの新機能を先に取り込み、半年ごとに版が上がると説明されています。互換をうたっていますが、版の上がる時期は本家と別なので、使いたいプラグインがある場合はその点を確かめます。

海外で提供されているものと、段の区切り方の違い

海外のものでは Planio があります。掲載されている内容は次のとおりです(2026年9月時点の掲載、日本円の表示があるものはそれを併記)。

・Bronze。無料。1プロジェクト、2ユーザー、ストレージ1GB ・Silver。月額19ユーロ、日本円表示で月額3,500円3プロジェクト、5ユーザー、ストレージ5GB ・Gold。月額49ユーロ、日本円表示で月額7,000円7プロジェクト、10ユーザー、ストレージ20GB ・Diamond。月額95ユーロ、日本円表示で月額14,500円15プロジェクト、20ユーザー、ストレージ40GB ・Platinum。月額199ユーロ、日本円表示で月額27,000円40プロジェクト、45ユーザー、ストレージ80GB ・Enterprise。月額349ユーロから、日本円表示で月額54,000円から。100プロジェクト以上、100ユーザー以上

いずれも付加価値税が別途かかる場合があると注記されています。試用は30日間で、クレジットカードの登録は不要と記載されています。

2つを並べると、段の区切り方がはっきり違うことが分かります。My Redmine は人数の枠が広く、容量で段が上がります。Planio は有効なプロジェクト数と有効なユーザー数の両方に上限があり、そこが段の区切りです。20人のチームで15件の案件を同時に回すなら、Planio では Diamond の枠にちょうど当たります。同じ規模で案件が30件あるなら、1つ上の段に上がります。人数だけで比べると見誤ります。

比較のときに見るべきは月額そのものではなく、自分たちの使い方が枠のどこに当たるかです。使い方と枠の当たり方を条件ごとに並べたものは料金のページで確かめられます。機能で絞らず、区切るのは人数とボードの数だけという区切り方もあり、機能でプランを分けない形だと、必要な機能が上位プランにしか無いという事態は起きません。

置き場所の費用を、実際に積み上げてみる

自分で立てる場合の費用を、項目に分けて積み上げます。金額は構成と契約先によって変わるので、ここでは何を数えるかを示します。

まずサーバです。Redmineは常時動いている必要があるので、止められません。社内の機器で動かす場合、機器の購入費を耐用年数で割った額、電気代、そして機器が壊れたときに交換できる体制を数えます。1台しか無い構成だと、壊れた日から復旧するまでの間、チーム全員の進捗管理が止まります。その日数を許容できるかどうかが、二重化に費用をかけるかどうかの判断になります。

次にデータベースです。同じ機器の中で動かすこともできますが、規模が大きくなると分けます。分ければ、その分の費用が乗ります。使えるのは MySQL、PostgreSQL、SQLite で、SQLite については公式の導入手順に、複数人での実運用には向かないと明記されています。試すには使えても、チームで使う本番の置き場所にはなりません。

3つ目に、バックアップです。データベースの中身と、添付ファイルの実体の両方を、別の場所へ定期的に写します。写すだけでは足りず、実際に戻せるかを年に1回は試します。試していないバックアップは、必要な日に使えないことがよくあります。この作業の時間も費用です。

4つ目に、通信の暗号化です。外部から使うなら証明書が要ります。無償で取得できる仕組みが普及しているので、金額としては小さいですが、期限が切れると全員がつながらなくなるため、更新の自動化と監視は要ります。

5つ目に、監視です。動いているかどうかを誰かが見ている必要があります。止まったことに気づくのが翌朝の始業時では遅い場面もあります。

これらを足すと、機器の費用そのものより、見ている人の時間のほうが大きくなるのが普通です。だからこそ、比較のときは月額だけでなく、この時間を金額に直して並べます。

見積書を作るときの内訳の書き方

社内で決裁を取るとき、「Redmineは無料です」とだけ書いた見積書は通りません。あとで費用が出てきたときに、説明ができなくなるからです。内訳は次の形で分けて書きます。

初期費用として、環境を作る作業、既存データの持ち込み、利用者の登録、権限と項目の設計。この4つを、それぞれ何時間かかるかで見積もります。既存データの持ち込みは、件数によって大きく変わるので、対象の件数を先に数えてから出します。

月額の費用として、サーバかサービスの利用料、そして運用の作業時間。運用の作業時間は、利用者の追加や削除、権限の変更、問い合わせへの対応、版の更新の按分。ここを「ゼロ」と書くと、実際には誰かがやっているのに費用に見えなくなり、その人の負担だけが増えます。

年に1回発生する費用として、版を上げる作業と、バックアップから戻せるかの確認。この2つは必ず入れます。

そして、想定外の費用として、解約時のデータ受け取り、環境の移設、障害時の復旧支援。これらは発生しない年もありますが、発生したときの金額を先に書いておくと、後から説明せずに済みます。

この形で書くと、自分で立てる場合とクラウド版の場合の総額が同じ表の上で比べられます。片方だけ運用の時間を入れずに比べると、必ず自分で立てるほうが安く見えます。

官公庁や大企業に納める場合に、追加で要るもの

取引先が官公庁や大企業の場合、料金以外の条件が費用を左右します。

まず、データの保管場所です。国内に保管することを契約で求められる場合があります。My Redmine は日本国内のデータセンターで提供すると明記しているので、この条件は書面で示せます。海外のサービスの場合、保管場所の記載があるかを確かめます。記載が無ければ、問い合わせて書面で回答をもらいます。

次に、認証の方式です。社内のアカウント基盤と統合することを求められる場合、シングルサインオンに対応している必要があります。My Redmine ではSAML認証がエンタープライズプラン以上で使えると記載されており、この条件があると月額28,000円(税込30,800円)の段が必要になります。自分で立てる場合は、LDAPによる認証が標準で使えるので、社内の基盤がLDAPなら追加の費用なしで済みます。

3つ目に、接続元の制限です。特定のネットワークからだけ使えるようにすることを求められる場合があります。My Redmine ではIPアドレスによる制限が用意されていて、登録できる数がプランによって違うと記載されています。スタンダードとミディアムが200個、エンタープライズ以上が2,000個です。拠点が多い会社では、この数が段を決める要因になります。

4つ目に、記録の提出です。誰がいつアクセスしたかの記録を求められる場合があります。ログを自分で取得できるかどうかは、プランの項目に含まれていることがあります。

これらは、どれも「あとから必要と分かる」ことが多い条件です。取引先との契約内容を先に確かめてから、プランを選びます。順番を逆にすると、契約してから段を上げることになります。情報の扱いについての考え方は安全性の考え方に整理してあります。

見落としやすいのは、やめるときと、例外のときの費用

月額の比較で抜けやすいのが、通常の利用以外にかかる費用です。

たとえば My Redmine では、解約時のバックアップデータ取得がオプションサービスとして提供されています。同社は2026年8月27日に、このオプションを含む一部のサービスの料金改定を告知しました。

対象オプションサービス バックアップデータ取得(解約時用)通常対応・作業開始日指定・作業開始日時指定 パスワード再発行 出典: hosting.redmine.jp

改定の内容として、バックアップデータ取得の通常対応が3,500円から5,000円へ、作業開始日を指定する場合が6,000円から10,000円へ、日時まで指定する場合が10,000円から15,000円へ、パスワードの再発行が1,000円から2,000円へと記載されています。表示はいずれも税別です。改定日は2026年11月1日で、2026年10月31日までに作業を実施した場合は現行料金、11月1日以降に実施した場合は新料金という扱いも書かれています。

金額の大小より、こうした費用が存在するという構造を知っておくことが大事です。どのサービスでも、月額に含まれる範囲と、別料金の範囲があります。契約の前に確かめておきたいのは次の3点です。

・解約するときにデータをどの形式で受け取れるか。有償か無償か。申し込みから受け取りまで何日か ・他の環境からデータを持ち込む作業は有償か。My Redmine の場合、新規申し込みと同時なら移行は無料と案内されています ・パスワードの再発行や設定の変更代行など、運用中に起きうる依頼が有償かどうか

料金は改定されます。実際に改定の告知が出ている以上、記事や比較表に書かれた数字ではなく、申し込む時点の公式ページを見るのが確実です。

無料で使える範囲は、どこまでか

「無料で使いたい」という前提で選ぶ場合、選択肢は3つです。

1つ目は、Redmineを自分で立てる方法です。本体の入手に費用がかからないため、置き場所を自前でまかなえるなら現金の支出はゼロにできます。手元の機器で動かして社内からだけ使う、という形なら現実的です。ただし外部から使えるようにするなら、通信の暗号化、認証、バックアップの3つは必ず手当てします。ここを省くと、費用はゼロでも別の形で高くつきます。情報を守るための基本的な考え方は情報処理推進機構が公開している資料が参考になります。

2つ目は、無料のプランがあるサービスを使う方法です。Planio の Bronze は1プロジェクト、2ユーザー、ストレージ1GBと記載されています。個人か2人で試すには足りますが、チームで使う枠ではありません。

3つ目は、試用の期間を使う方法です。My Redmine は最大2か月、Planio は30日と案内されています。この期間で判断を済ませる進め方は現実的で、実際の案件を1つ乗せて試すには十分な長さです。

無料で始めて、後から有料に移る前提なら、移るときにデータがそのまま引き継がれるかを先に確かめます。無料の枠と有料の枠で仕組みが別になっているサービスでは、移行の作業が発生することがあります。この点の扱いはTrelloからの移行の説明にある考え方が参考になります。

費用を下げるために、実際に効く手

すでにRedmineを使っていて費用を下げたい場合、効く手は限られています。順に挙げます。

いちばん効くのは、使っていないプロジェクトと利用者を整理することです。人数で費用が決まる体系なら、退職した人や、もう関わっていない協力会社のアカウントが残っているだけで支払いが発生します。年に1回、利用者の一覧を最終ログイン日で並べ替えて、6か月以上ログインしていない人を確認します。消すのではなく、ロックする形にしておくと、記録は残ったまま枠が空きます。

次に効くのは、添付ファイルの整理です。容量で段が上がる体系では、ここが直接効きます。よくあるのは、同じ資料の版違いが何十件も付いている状態と、圧縮していない画像がそのまま貼られている状態です。終わったプロジェクトの添付をまとめて別の置き場所へ移し、Redmineには置き場所の案内だけを残す形にすると、容量ははっきり減ります。

3つ目は、プラグインの見直しです。自分で立てている場合、入れているプラグインの数が版を上げる作業の重さを決めます。使われていないプラグインが1つあるだけで、毎回の更新で確認の手間が増えます。実際に使われているかどうかは、その機能の画面が開かれているかで判断できます。

4つ目は、支払いの周期です。年払いにすると割り引かれる体系があります。ただし、年払いにすると途中でやめにくくなります。まだ運用が固まっていない段階では、月払いのまま様子を見るほうが結果的に安く済むことがあります。

やってはいけないのは、版を上げる作業を省いて費用を浮かせることです。修正を受け取れない版を使い続けると、公表されている脆弱性がそのまま残ります。実際に2026年8月の修正では、深刻度がHighのものが2件含まれていました。これは費用の削減ではなく、支払いを先送りしているだけです。

総額で比べるための3つの数字

最後に、見積もりを作るときに手元に置く数字を挙げます。

1つ目は、利用する人数の2年後の見込みです。今の人数ではなく、増えた後の人数で計算します。1人あたりいくらの体系では、人数が倍になれば月額も倍です。定額の体系では変わりません。この差は年間で数十万円になることがあります。

2つ目は、添付ファイルの増え方です。いま何GB使っていて、月に何GB増えているか。この数字が分かれば、容量で段が上がる体系のときに、いつ次の段に届くかが計算できます。分からない場合は、直近3か月の増加分を測ります。

3つ目は、運用に使っている時間です。自分で立てている場合、版の更新、障害の対応、利用者の追加や削除に使っている時間を、過去1年分たどります。作業の記録が残っていれば集計できます。この時間に人件費の単価を掛けたものが、クラウド版と比べるときの相手側の数字になります。

この3つに加えて、比較の期間を3年で取ることをおすすめします。1年で切ると、自分で立てる場合の初期の構築費用が重く見え、逆に月額の積み上がりが軽く見えます。3年で取ると、両方の性質が数字に出ます。機器を買う場合の耐用年数とも合いますし、その間に必ず何回か版を上げることになるので、更新の作業時間も現実的な回数で入ります。

この3つを並べると、どちらが安いかは自動的に決まります。人数が少なく、社内に運用を見られる人がいて、容量も増えないなら、自分で立てるほうが安く済みます。人数が多く、運用を見る人の時間が高く、容量が伸びているなら、クラウド版のほうが安くなります。感覚ではなく、この3つの数字で決めるのが確実です。判断が割れるのは、たいてい3つ目の運用の時間を金額に直していないときです。ここを数えずに比べると、必ず自分で立てるほうが安いという結論になります。その結論が正しい場合もありますが、数えたうえで出した結論かどうかで、後から出てくる不満の量が変わります。

なお、Redmineとは別の設計の道具に移る選択肢もあります。その場合は料金だけでなく、いま使っている機能のうち何が持ち込めるかを先に確かめます。機能の対応関係はできることに整理されており、他の道具との違いは比較の一覧から用途に近いものを選んで読めます。契約や運用まわりの細かい疑問はよくある質問にまとめてあります。

Q1. Redmineは本当に無料で使えますか?

ソフトウェア本体は GNU General Public License v2 で公開されているため、ダウンロードして使う分の支払いは発生しません。人数を増やしても本体の請求額はゼロのままです。発生するのは、置き場所の費用と、版を上げ続ける人の時間のほうです。

Q2. Redmineを自分で立てると、どのくらい手間がかかりますか?

マイナー版が3か月ごと、メジャー版が年1回を目安に公開されます。版を上げるときは、Ruby と Rails のバージョン、プラグインの対応、データベースの構造変更を確認します。1回あたり半日から数日を見込んでおくと現実的です。

Q3. クラウド版のRedmineはいくらですか?

2026年9月時点の公開情報では、My Redmine のスタンダードが月額10,000円(税込11,000円)でストレージ200GB・1,000ユーザーまで、Planio は無料のBronzeから、Silver が月額19ユーロ(日本円表示で3,500円)となっています。段の区切り方が両者で異なるので、自分たちの使い方がどの枠に当たるかで比べてください。

Q4. 月額以外にかかる費用はありますか?

サービスによってはあります。My Redmine では解約時のバックアップデータ取得が有償オプションで、2026年11月1日から通常対応が税別3,500円から5,000円に改定されると告知されています。契約前に、解約時の受け取り方法と費用と所要日数を確かめておくと安全です。

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