ツールの使い方

Redmineの料金と無料で使える範囲|人数とプランで開くもの

2026年9月16日 ・ Pinateca編集部

Redmine(レッドマイン)は、課題管理とガントチャートを備えたプロジェクト管理ツールで、ソフトウェアそのものは無料で使えます。ただし、無料なのは本体だけです。動かすためのサーバ、年に数回の版の更新、詰まったときの相談先には、お金か人の時間のどちらかが必ずかかります。自分で立てるか、月額制のクラウド版を契約するかで、費用のかかり方がまったく変わります。

この記事では、Redmineでできること、無料で使える範囲、自分で立てる手順、クラウド版の料金、メリットとデメリット、そして運用で注意すべき点を、2026年10月8日に公式サイトで確かめた内容で整理します。チームの進行を預かる立場で「入れたあと、使い続けてもらえるか」を判断できるように、費用と手間の両方を並べます。

Redmineとは:自社のサーバで動かせるオープンソースのプロジェクト管理ツール

Redmineは、ウェブブラウザから使うプロジェクト管理の道具です。公式サイトは次のように説明しています。

Redmine is a flexible project management web application that can be self-hosted. It can be configured for different ways of working. Written using the Ruby on Rails framework, it is cross-platform and cross-database. Redmine is open source and released under the terms of the GNU General Public License v2 (GPL). 出典: redmine.org

要点は3つです。自社のサーバで動かせること(self-hosted)、Ruby on Rails という仕組みで作られていること、GNU General Public License v2 という条件で公開されていることです。GPLの条件で公開されているため、ダウンロードして社内で使う限り、利用料はかかりません。利用者が何人でも、プロジェクトがいくつあっても、本体の価格はゼロのままです。

公式サイトに並んでいる主な機能は次のとおりです。

・複数のプロジェクトを1つの環境で管理できる ・役割(ロール)ごとに権限を細かく分けられる ・チケットと呼ばれる単位で課題やタスクを管理する ・ガントチャートとカレンダー ・ニュース、文書、ファイルの管理 ・プロジェクトごとのWikiとフォーラム ・作業時間の記録 ・チケット、作業時間、プロジェクト、ユーザーへのカスタムフィールド ・Subversion、Git、Mercurial などのリポジトリとの連携 ・メールからのチケット作成 ・LDAP認証、多言語表示

ソフトウェア開発の現場で生まれた道具なので、リポジトリとの連携やチケットの親子関係など、開発の進め方に合わせた機能が厚いのが特徴です。一方で、カンバンのようにカードを動かす使い方は、標準の画面では中心になっていません。この点は後の節で触れます。

最初に覚える4つの言葉

Redmineの画面には、ほかのタスク管理ツールではあまり見ない言葉が出てきます。初心者が最初に戸惑うのはここなので、先に整理しておきます。

・チケット:1件の仕事や課題の単位です。ほかの道具でいう「タスク」や「カード」に当たります。担当者、期日、進捗率、説明、コメントが1枚にまとまります ・トラッカー:チケットの種類です。初期状態では「バグ」「機能」「サポート」が用意されていて、種類ごとに入力項目や進め方を変えられます ・ステータス:チケットがいまどの段階にあるかを示します。「新規」「進行中」「解決」「終了」のように、チームで段階を決めます ・ワークフロー:どのロールの人が、どのステータスからどのステータスへ動かせるかの決まりです。承認が必要な仕事では、ここで「担当者は解決まで、終了にできるのは管理者だけ」のように設定します

この4つの組み合わせを決めることが、Redmineを使い始めるときの設計の中心です。設定の自由度が高いため、決めずに始めると人によって使い方がばらばらになります。

日本では、Redmineを元にした商用製品やクラウド版の提供会社がいくつもあり、日本語の情報も多い道具です。「無料で使えるプロジェクト管理ツール」を探すと、ほぼ必ず名前が挙がるのはこのためです。

無料で使える範囲と、お金がかかるところ

Redmineの料金を考えるときは、「本体」と「動かすための周辺」を分けて見ると迷いません。

本体については、無料で使える範囲に制限がありません。人数の上限、プロジェクト数の上限、機能の制限はいずれもありません。有料版にしないと使えない機能、という区切りも存在しません。ここが、人数や機能でプランが分かれている一般的なクラウドのタスク管理ツールと根本的に違うところです。

その代わり、次の4つには費用が発生します。

1つ目はサーバです。Redmineは常に動いている必要があるウェブアプリケーションなので、サーバが要ります。社内に機器を設置するならその購入費と電気代、クラウドの仮想サーバを契約するならその月額がかかります。データベースと、添付ファイルを保存する容量も必要です。添付ファイルは案件が増えるほど積み上がるので、最初の年の見積もりだけでは足りなくなります。

2つ目は導入の作業です。後で説明するとおり、公式の導入手順は11の段階に分かれています。Ruby、データベース、ウェブサーバの知識がある人なら半日から1日で終わる作業ですが、初めての人には見慣れない言葉が続きます。

3つ目は版の更新です。公式の方針では、マイナー版が3か月ごとに、メジャー版が年に1度出ます。安全上の修正は、見つかり次第できるだけ早く出るとされています。予定外の更新も入ってくるということです。

4つ目は、詰まったときの相談先です。無料で使う場合、公式の問い合わせ窓口はありません。公開のフォーラムやチャットで質問はできますが、いつ答えが返るかは約束されていません。業務が止まった状態で返事を待つのは、進行を預かる立場としてはかなり苦しい状況です。

この4つのうち、サーバの費用は数字で見積もれます。読み違えやすいのは2つ目から4つ目、つまり人の時間です。担当者が1人しかいないと、その人が休んだり異動したりした時点で、誰も直せない道具が残ります。「無料だから」という理由だけで選ぶと、このあたりで思ったより高くつきます。

Redmineを使う3つの方法と料金(2026年10月8日時点)

Redmineを使う方法は、大きく分けて3つあります。

方法1:自分のサーバに立てる

公式サイトから配布物をダウンロードして、自分で用意したサーバに導入する方法です。2026年10月8日時点の配布ページには、7.0.2(2026年10月1日公開)、6.1.5(2026年10月1日公開)、6.0.11(2026年8月26日公開)の3つが並んでいます。本体は無料で、費用はサーバと人の時間です。

方法2:Redmineのクラウド版を契約する

Redmineをそのまま提供しているクラウドサービスに申し込む方法です。サーバの用意と版の更新は提供会社が行います。例として、国内でRedmineのクラウド版を提供している「My Redmine」の料金表は次のとおりです。

プラン 月額(税抜) 月額(税込) 容量 ユーザー数
スタンダード 10,000円 11,000円 200GB 1,000ユーザー
ミディアム 14,000円 15,400円 400GB 1,000ユーザー
エンタープライズ 28,000円 30,800円 800GB 2,000ユーザー
エンタープライズ1.5TB 40,000円 44,000円 1.5TB 2,000ユーザー

人数ではなく容量で料金が決まる定額制で、最大2か月の無料お試しがあります。SAML認証はエンタープライズプランからです。データは国内のデータセンター(Amazon Web Services の東京リージョン)に保存されると案内されています。

注意したいのは、月額以外の費用です。My Redmineは2026年8月27日付で、解約時のバックアップデータ取得などのオプション料金を2026年11月1日から改定すると告知しています。たとえば解約時のバックアップデータ取得(通常対応)は、3,500円から5,000円(いずれも税別)に変わります。解約するときにデータを持ち出す費用は、契約前に確かめておくべき項目です。

方法3:Redmineを元にした拡張製品を使う

Redmineに独自の機能を追加した商用製品を使う方法です。代表的な「Lychee Redmine」のクラウド版は、2026年10月8日時点で次の料金です(税別)。

プラン 1ユーザーあたりの月額 主な内容
フリー 0円(ユーザー数無制限) 基本機能とカンバン。ガントチャートは含まれない。チケット5,000件まで、容量2GB
スタンダード 900円 ガントチャート、バックログ、ダッシュボードなど
プレミアム 1,400円 工数、リソース、コスト、EVMの管理など
ビジネス 2,100円 プロジェクトレポート、チケット関連図など

フリープランは人数無制限で使えますが、ガントチャートが含まれず、チケットも5,000件までです。工程表を引きたいチームや、数年分のチケットを蓄積する前提のチームは、スタンダード以上を前提に見積もることになります。有料プランは10ユーザー単位の購入で、これとは別にクラウド利用料が月額5,000円(税別)から(1クラウドサーバーあたり)かかります。また、同社の料金ページには、30日間の無料トライアルの申し込みを現在一時停止している旨が掲載されています。試してから決めたい場合は、再開の時期を確認する必要があります。

3つの方法を並べると、費用のかかり方は次のように整理できます。

方法 本体 毎月の費用 更新作業 向いているチーム
自分で立てる 無料 サーバ代のみ 自分で行う Rubyとサーバを扱える人がいる
クラウド版 込み 定額の月額 提供会社が行う 人数が多く、運用を外に出したい
拡張製品 込み 人数に応じた月額と利用料 提供会社が行う 工数や予算まで管理したい

1年あたりの費用で比べる

月額だけでは比べにくいので、公開されている料金から1年分を計算します。10人のチームで、いちばん安い有料プランを使う場合です。

・My Redmine スタンダード:月額11,000円(税込)×12か月で、年額132,000円(税込)。人数が1,000ユーザーまで増えても変わりません ・Lychee Redmine スタンダード:1ユーザー月額900円×10人×12か月で108,000円、これにクラウド利用料が最低でも月額5,000円×12か月で60,000円かかり、合計168,000円(いずれも税別)から ・自分で立てる場合:本体は0円。サーバの月額と、導入と年数回の更新にかかる担当者の時間が費用になります

人数が増えるほど、定額制のクラウド版の1人あたりは下がり、1ユーザー単位の製品は人数に比例して上がります。反対に、工数や予算の管理まで必要なら、拡張製品の上位プランでしか手に入らない機能があります。料金表は「何人で、何の機能を使うか」を決めてから見ると、比べる軸がぶれません。

自分で立てる手順(初心者向けの流れ)

自分で立てる場合の流れを、公式の導入手順(RedmineInstall)に沿って説明します。細かいコマンドは公式の手順書を見ながら進めるのが確実なので、ここでは「何をする段階か」が分かるように書きます。

先に確かめる動作要件

Redmineは版ごとに、対応するRubyとRailsとデータベースの組み合わせが決まっています。2026年10月8日時点の公式の表は次のとおりです。

Redmineの版 対応するRuby Rails PostgreSQL MySQL
7.0 3.2、3.3、3.4、4.0 8.1 14以上 8.0から8.4
6.1 3.2、3.3、3.4 7.2 14以上 8.0から8.4
6.0 3.1、3.2、3.3 7.2 14以上 8.0から8.1

公式の注記では、Ruby 4.0.0から4.0.3にはWikiの表示が大きく遅くなる不具合があり、Redmine 7.0はRuby 4.0.4以降で動かすよう勧めています。MySQLを使う場合は、トランザクションの分離レベルを READ COMMITTED に変える必要があるとも書かれています。SQLiteは、複数人で使う本番環境には向かないと明記されています。

11の段階

公式の手順は次の11段階です。

  1. Redmine本体を配置する(配布物を展開するか、ソースを取得する)
  2. 空のデータベースと、Redmine用のデータベースユーザーを作る
  3. データベースへの接続設定を書く
  4. 必要な部品(gem)をまとめて導入する
  5. セッションの秘密鍵を作る
  6. 画面の部品をまとめる(任意)
  7. データベースの表を作る
  8. 初期データを登録する
  9. ファイルの書き込み権限を整える
  10. 試しに起動して動作を確かめる
  11. ログインする

最後の段階では、初期の管理者アカウントでログインします。公式の手順書には、初期のログイン名とパスワードがどちらも「admin」であることが書かれています。インターネットから接続できる場所で動かす場合、ログインしたらすぐにパスワードを変えるのが最初の作業です。

手順書にない作業

公式の11段階は「動かすところまで」です。チームで使い始めるには、さらに次の準備が要ります。

・通知メールを送るためのメールサーバの設定 ・HTTPSで接続するための証明書とウェブサーバの設定 ・データベースと添付ファイルのバックアップの仕組み ・トラッカー、ステータス、ロールの設計(どの種類のチケットを、どの順で進めるか)

バックアップについては、公式の手順書が対象を2つに絞って示しています。1つはデータベースに保存されているデータ、もう1つはRedmineを導入したフォルダの中の files ディレクトリに保存される添付ファイルです。データベースだけを毎晩保存していても、添付ファイルを取り忘れていると、復元したときに資料が開けないチケットだらけになります。2つを同じ時刻に取り、別のサーバか別の保存先へ複製しておくこと、そして年に1度は実際に復元できるかを試すことが、自分で立てる場合の最低限の備えです。

特に4つ目は、道具の設定というより仕事の進め方を決める作業です。ここが決まらないまま使い始めると、人によってチケットの書き方がばらばらになり、数週間で誰も見なくなります。

Redmineのメリットとデメリット

メリット

1つ目は、人数が増えても本体の費用が増えないことです。1人あたりの月額で課金される道具では、30人のチームに広げると費用が30倍になります。Redmineを自分で立てる場合、増えるのはサーバの負荷だけです。

2つ目は、自分たちに合わせて作り込めることです。トラッカー、ステータス、ワークフロー、カスタムフィールドを細かく設定でき、プラグインで機能を追加することもできます。

3つ目は、データを自社の管理下に保存できることです。社外のクラウドにデータを預けられない事情がある組織では、これが選ぶ理由になります。

4つ目は、開発の仕事との相性です。リポジトリと連携して、コミットとチケットをつなげられます。ソフトウェア開発のチームが課題管理に使うには、標準の機能だけで十分な範囲が広い道具です。

デメリット

1つ目は、運用に人の時間がかかることです。前の節で書いたとおり、導入、更新、バックアップ、障害対応のすべてを自分たちで受け持ちます。

2つ目は、画面の操作に慣れが要ることです。チケットの一覧と詳細を行き来する作りで、開発者には自然でも、営業や事務の人には入力の手順が多く感じられます。カードをドラッグして状態を変えるような操作は、標準の画面の中心ではありません。

3つ目は、プラグインと版の相性です。Redmine本体の版を上げたとき、導入していたプラグインが新しい版に対応していないことがあります。対応を待つか、外すか、代わりを探すかを決めなければ、更新そのものが止まります。

4つ目は、チャットの機能を持っていないことです。チケットへのコメントで会話はできますが、日々の細かいやり取りは別のチャットツールに流れがちです。その結果、決まったことがチャットの中に埋もれて、チケットに残らないという状況がよく起きます。

運用で注意すべきこと:版の更新とサポートの期限

自分で立てたRedmineを長く使うときに、いちばん効いてくるのが版の更新です。公式の配布ページには、版ごとの支え方が明記されています。2026年10月8日時点の状態は次のとおりです。

版 状態
7.0.x 最新の安定版。新機能、不具合修正、安全上の修正のすべてを受け取る
6.1.x 不具合修正と安全上の修正のみ
6.0.x 重要な安全上の修正のみ
5.1.x以前 サポート対象外

マイナー版が3か月ごとに出て、支えられるのは最新から2つ前までです。つまり、更新をせずに放っておくと、おおむね1年ほどで安全上の修正すら届かない版になります。インターネットから接続できる状態で動かしているなら、これは見過ごせない状態です。

更新の作業は、本体の入れ替えだけでは終わりません。

・新しい版が求めるRubyとRailsの版に、サーバ側を合わせる ・導入しているプラグインが新しい版に対応しているか確かめる ・画面のテーマが新しい版で崩れないか確かめる ・更新の前にデータベースと添付ファイルのバックアップを取る ・更新後に、よく使う画面と通知メールが動くか確かめる

この作業を年に数回、決まった担当者が行う体制を作れるかどうかが、自分で立てるかクラウド版にするかの分かれ目です。担当者を確保できないなら、月額を払って更新を任せるほうが、結果として安く済むことが多くなります。

導入した後に定着させる方法

Redmineに限らず、プロジェクト管理ツールは導入した直後がいちばん使われ、その後は少しずつ更新が減っていきます。進行を預かる人がよく聞くのは、「最初の1か月は全員が入力していたのに、気づくと管理者しか更新していない」という話です。Redmineでこれを防ぐために、始める前に決めておきたいことを挙げます。

1つ目は、チケットを作る人を決めることです。全員が自由に作れる状態にすると、同じ仕事が2枚のチケットになったり、粒度がばらばらになったりします。最初の数週間は、進行役がチケットを作り、担当者は進捗とコメントだけを更新する、という分担にすると混乱が少なくなります。

2つ目は、トラッカーとステータスを少なく始めることです。設定できるからといって、最初から細かく分けると、どれを選べばよいか迷う時間が増えます。トラッカーは2つか3つ、ステータスは4つ程度から始めて、足りない場面が出たときに追加するほうが定着します。

3つ目は、チケットを見る場面を決めることです。週に1度の定例で、ガントチャートかチケットの一覧を画面に映して進捗を確かめる、と決めておくと、入力しないと会議で困る状態が自然に生まれます。逆に、会議では別の資料を使い、Redmineは見ないという運用にすると、入力は数週間で止まります。

4つ目は、チャットとの役割分担です。日々の細かいやり取りはチャット、決まったことと残すべきことはチケットのコメント、と線を引いておきます。決まったことをチケットへ書き写す担当を決めておくと、後から経緯を追えなくなる事態を防げます。

この4つは、Redmineを自分で立てる場合もクラウド版を使う場合も同じです。道具の費用より、この運用を誰が受け持つかのほうが、使い続けられるかどうかに大きく効きます。

進行役の目線で見る:Redmineを選ぶ前に確かめたいこと

ここまでの内容を、5人から数十人のチームで進行を預かる立場から整理します。道具を入れる判断で本当に効いてくるのは、機能の数より「入力する人が増えるか」です。進捗の表は、入力する人が減った時点で実態とずれ始めます。

Redmineが向いているのは、次のような条件がそろうチームです。

・メンバーの多くが開発者で、チケットで仕事を進めることに慣れている ・リポジトリとの連携や、細かいワークフローの設定が必要 ・サーバの運用を受け持てる人がいる、またはクラウド版の月額を払える ・社外のサービスにデータを預けられない事情がある

逆に、営業、デザイン、事務など職種の混じったチームで、まずタスクの共有と締切の見える化をしたい場合は、運用の手間がない道具のほうが入力が続きやすくなります。人数で比べると、My Redmineのスタンダードは月額11,000円(税込)の定額なので、10人なら1人あたり月額1,100円、30人なら約367円です。人数が多いほど1人あたりは下がりますが、5人前後のチームでは割高になります。

比べる相手を決めるときは、無料で使える範囲と、ガントチャートが何番目のプランから使えるかを並べると判断が速くなります。比較の一覧では、Trello、Asana、Notion、monday.com、Backlog、Jootoについて、無料で使える範囲といちばん安い有料プランを1つの表にまとめています。Redmineと同じくチケットで課題を管理する道具としてよく比べられるのはBacklogで、Backlogとの比較では、Backlogの無料プランが10人・1プロジェクトまでであることや、リポジトリ機能の有無を並べています。Backlogは2027年1月1日からプランが変わると公式に告知しているので、比べる時期にも注意が要ります。

費用の側から見たい場合は、料金のページで、5人とボード10個までは無料で、それを超えたときに1人あたりの月額がかかる料金の形を確かめられます。機能でプランを区切らない作りなので、ガントチャートやカスタムフィールドを無料のうちに試せます。どの機能があるかはできることにまとめてあり、カンバン、ガント、カレンダー、リストなど8種類のボードの違いを見られます。

最後に、乗り換えの判断で見落とされやすい点を1つ挙げます。Redmineに何年分ものチケットが溜まっている場合、そのデータをどこまで新しい道具へ移すかを先に決めておく必要があります。全部を移すのか、進行中のものだけを移して過去の分はRedmineを読み取り専用で残すのか。この方針が決まると、移行にかかる手間と、新しい道具に求める条件がはっきりします。

Q1. Redmineは本当に無料で使えますか?

本体はGNU General Public License v2で公開されているため、ダウンロードして社内で使う限り利用料はかかりません。人数やプロジェクト数の上限もありません。ただし、サーバ代と、導入や版の更新にかかる人の時間は別にかかります。運用を任せたい場合は、月額制のクラウド版を使う方法があります。

Q2. Redmineのクラウド版はいくらかかりますか?

提供会社によって料金の形が違います。2026年10月8日時点で、My Redmineは容量で決まる定額制で、スタンダードが月額11,000円(税込)、1,000ユーザーまでです。Lychee Redmineは1ユーザーあたり月額900円(税別)からで、10ユーザー単位の購入に加えて、月額5,000円(税別)からのクラウド利用料がかかります。

Q3. 初心者でもRedmineを自分で立てられますか?

公式の導入手順は11段階で、Ruby、データベース、ウェブサーバの基本が分かれば進められます。ただし、動かした後のメール設定、HTTPS、バックアップ、版の更新まで自分で受け持つ必要があります。担当者を継続して確保できない場合は、クラウド版のほうが確実です。

Q4. Redmineを更新しないまま使い続けるとどうなりますか?

公式の方針では、支えられるのは最新のマイナー版から2つ前までで、マイナー版は3か月ごとに出ます。更新しないと、おおむね1年ほどで安全上の修正が届かない版になります。2026年10月8日時点では、5.1系以前がサポート対象外です。

「ツールの使い方」の記事一覧へブログ一覧へ